コンテンツマーケティングの事例10選!成果を出す共通点とは?

昨今のビジネスでは、SNSやブログ、動画チャンネル、冊子といった各種のコンテンツを活用したマーケティングが必須となりました。

一方で、「発信するネタが思いつかない」「社内のリソースが不足している」「効果的な発信方法がわからない」といった課題から、なかなか施策を進められない企業も少なくありません。

しかし実際には、コンテンツマーケティングを戦略的に活用し、成果を上げている企業も多くあります。

そこでこの記事では、企業の経営者・経営企画担当者に向けて、コンテンツマーケティングの成功事例を12選紹介し、成果を出すための共通点について解説します。

目次【本記事の内容】

執筆者:仲山洋平(株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター)

慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。

【BtoB】コンテンツマーケティングの事例7選

まず、BtoBビジネスでコンテンツマーケティングに成功した事例7選を紹介します。

・保険代理店|新規事業開拓とコンサル契約を獲得した事例
・経営コンサル会社|書籍出版で重版・ニュース掲載を獲得、新規顧客増につなげた事例
・不動産投資塾|SEOコラムで検索上位を独占し、売却相談を大幅増加させた事例
・企業出版会社|SNS運用で1,000万円の売上につながった事例
・建設会社|採用強化とブランド力向上を実現した事例
・医療コンサル会社|病院再建ノウハウを体系化し、売上12億円を達成した事例
・危機管理コンサル会社|出版で社会的注目を集め、重版達成と新規10件受注につながった事例

以下で、それぞれの事例について詳しく見ていきましょう。

◉-1、保険代理店|新規事業開拓とコンサル契約を獲得した事例

法人専門の保険代理店は、新たに立ち上げたコンサルティング業において、信頼を獲得し効果的に集客する方法を検討していました。。

そこで、自社の強みや経営ノウハウを体系的にまとめた書籍を出版しました。

出版後、業界内での認知度が一気に高まり、複数のコンサル契約を獲得することに成功。

また、大手の保険会社から講演や共同マーケティングの声がかかるなど、予想以上の反響がありました。

商談の場では顧客が事前に書籍を読んでくれていることが多くなり、経営課題についての相談を受けるなど、法人保険の大口契約や新規コンサル契約の成約につながりました。

▶︎保険代理店の詳しい事例については【【事例コラム】大口案件の集客、人材採用、大手企業からの講演依頼!出版ですごいことになった保険代理店】もあわせて参考にしてください。

◉-2、経営コンサル会社|書籍出版で重版・ニュース掲載を獲得、新規顧客増につなげた事例

建設業専門の経営コンサル会社は、既存の顧客基盤に加えて新規案件の獲得とブランド強化を目的に書籍を出版しました。

タイトルに「建設業のための」と追記してターゲットを明確化することで、発売1か月で重版が決定し、累計発行部数は5,000部を突破。

また、書籍の新聞広告を実施したことで、Amazonや書店では売り切れが続出。

反響の大きさから、ターゲットとなる大手建設会社からも「この本はどこで買えますか?」と出版社宛に問い合わせが寄せられるほどでした。

さらに、大手メディアのニュースやWeb媒体でも紹介され、知名度が一気に向上しました。

その結果、顧客からの問い合わせが急増し、10件以上の新規コンサル契約を獲得。

出版により、首都圏を中心とした商圏拡大にも成功し、建設業界における専門コンサルタントとしてのブランドを確立しました。

◉-3、不動産投資塾|SEOコラムで検索上位を独占し、売却相談を大幅増加させた事例

不動産投資塾では、ブランディングの強化と認知度向上、そしてWeb経由での不動産売却相談の増加を目指してSEO施策を実施しました。

注力したのは、投資オーナーが特に気になる「失敗事例」や「投資の落とし穴」といったテーマを扱ったコラム配信です。

業界トレンドを分析し、読者が求めるテーマを的確に選定したうえで、毎月複数本のSEOコラムを継続的に公開しました。

その結果、検索順位は大幅に上昇し、コラムを毎月5~10本追加するたびにアクセス数は堅調に推移。

さらに、検索からの流入が競合を上回り、売却相談件数も大きく増加しました。

◉-4、企業出版会社|SNS運用で累計2,000万円の売上につながった事例

企業出版を手がける会社では、SNSを活用した情報発信に注力しました。

代表者自身のアカウントを軸に、出版に関心を持つ経営者層やビジネスパーソンに向けた発信を継続したところ、多くのフォロワーを獲得し業界内外からの認知度を高めました。

結果として、SNS経由のアプローチだけで累計2,000万円単位の売上につながっています。

さらに、コラボ商材販売につながる多数の協業依頼や、フォロワーからの紹介による受注案件も発生しました。

◉-5、建設会社|採用強化とブランド力向上を実現した事例

湘南エリアで成長を続ける建設会社では、慢性的な人材不足が深刻な課題でした。

せっかくの受注機会を十分に活かせない状況が続いていたため、成長にブレーキがかかっていました。

そこで、若手人材の採用強化と企業ブランド力の向上を目的に、自社の想いを込めた書籍を出版。

経営者の仕事観や経営哲学、そして創業ストーリーを丁寧に盛り込み、「この会社で働きたい」と地域の若手に感じてもらえる内容に仕上げたのです。

その結果、事前に書籍を読んでから面接を受ける応募者が増加し、採用決定率が向上。

年間500万円以上かかっていた採用エージェントの費用を削減することに成功しました。

さらに、出版をきっかけに地元紙など複数のメディアから取材を受けるようになり、地域での知名度が大きく向上し、一目置かれる存在になりました。

◉-6、医療コンサル会社|病院再建ノウハウを体系化し、反響売上12億円を達成した事例

医療機関の経営改善を支援するコンサル会社は、病院再建のノウハウを体系化して広く伝えることを目的に書籍を出版。

書籍では、病院経営の現場で培った具体的な再建手法や運営戦略をわかりやすく解説し、経営層が直面する課題を整理し、実践的な解決策を提示する内容としました。

出版に際して、医療法人や地域の病院理事長、事務長層をターゲットにして、医療系専門誌やビジネス誌を活用した広告・PRを展開し、業界内で大きな注目を集めました。

書籍の内容をテーマにしたセミナーや講演依頼も相次ぎ、出版後1年間で11件の登壇機会を獲得。

結果として、出版から1年で40件の契約を獲得し、反響売上は12億円を達成しました。

書籍出版によって、医療機関の再建に特化した専門コンサルとしての地位を確立しています。

◉-7、危機管理コンサル会社|出版で社会的注目を集め、重版達成と新規10件受注につながった事例

保育園の経営改善を支援する危機管理コンサル会社は、著者ブランディングと認知度向上を目的に書籍を出版しました。

社会問題化していた「待機児童」などの話題を織り込み、読者の関心を引きやすいタイトルを設定。

東名阪の大手書店を中心に配本を行い、業界関係者や保護者層の注目を集めました。

社会的テーマ性の強い内容であったため、メディア掲載も相次ぎ、出版直後から大きな話題になりました。

その結果、読者からの相談依頼が相次ぎ、新規で10件のコンサル契約を獲得。

書籍は短期間で重版が決まり、累計発行部数は6,000部を突破しました。

新聞や雑誌などの特集記事でも取り上げられ、認知度と信頼性が一段と高まりました。

【BtoC】コンテンツマーケティングの事例5選

次に、BtoCビジネスでコンテンツマーケティングに成功した事例5選を紹介します。

・サプリメントメーカー|顧客のファン化が加速!想定6倍の応募とリピート率アップを実現した事例
・省エネ一括査定サイト|予算比で想定を上回る成果を上げた事例
・会員ビジネス|信頼性を獲得し、ランキング1位と新規会員500人を獲得した事例
・食材メーカー|“わさび”の効能・文化を啓蒙し、理解促進と販売拡大を実現した事例
・不動産投資会社|医師に特化し、半年で10億円の売上につながった事例

以下で、それぞれの事例について詳しく見ていきましょう。

◉-1、サプリメントメーカー|顧客のファン化が加速!想定6倍の応募とリピート率アップを実現した事例

女性向けサプリメントを展開するサプリメントメーカーは、既存顧客との関係強化と新規顧客獲得の両立を目的に書籍を出版しました。

出版の狙いは、自社の信頼性を高めつつ「ファン化」を加速させ、LTV(ライフタイムバリュー)の向上につなげること。

書籍の刊行にあたっては、代表者自身の経験や健康に関する考え方をまとめ、読者にとって役立つ実用的な内容に仕上げました。

また、既存顧客向けに「書籍無料プレゼント」キャンペーンを展開したところ、想定を大きく上回る6倍もの応募が寄せられる結果になりました。

書籍をきっかけに企業や商品の背景を理解してもらえるようになり、購入者のリピート率が向上。

自社メディアやカスタマーサポートによる継続的なコミュニケーションとあわせて、ブランドへの信頼が高まりました。

▶︎サプリメントメーカーの詳しい事例については【【事例コラム】”書籍無料プレゼント”に想定の6倍の応募、リピート率アップにインパクト!サプリメントメーカーの出版プロジェクト】もあわせて参考にしてください。

◉-2、省エネ一括査定サイト|予算比で想定を上回る成果を上げた事例

省エネ関連の一括査定サービスを運営する企業では、SEOを中心とした集客施策に取り組みました。

特に検索需要の高い「太陽光発電 補助金」「太陽光発電 メーカー」などのキーワードを重点テーマに設定し、記事の品質向上に注力。

さらに、記事内にわかりやすい図解を挿入したり、CTAリンクの配置を最適化したりすることで、コンバージョン率の改善も図りました。

その結果、2024年上半期には、サイトAで予算比160%、サイトBで130%という成果を達成。

想定を大きく上回る結果となり、見込み顧客の流入増加を通じて事業全体の成長につながりました。

◉-3、会員ビジネス|信頼性を獲得し、ランキング1位と新規会員500人を獲得した事例

会員制ビジネスを展開する企業は、自社が提唱する「耳ツボダイエット」の信頼性と有用性を広く訴求するために書籍を出版しました。

書籍の中では、成功事例や会員の声を数多く紹介することで、読者が安心してプログラムに参加できるよう工夫し、「入会したい」と思わせるきっかけを作りました。

また、出版にあたっては、書籍へのリーチ機会を最大化するために広告施策や告知活動に注力。

全国の書店流通と並行して積極的な広報展開を行った結果、Amazonの「ビジネス実用書」カテゴリで1位を獲得するといった反響を呼びました。。

その結果、「ビジネス実用書」カテゴリで1位を獲得する快挙を達成しました。

出版後は、大規模なセミナーを全国で開催し、結果として半年間で新規会員が500人以上増加。

既存会員からの信頼度もさらに高まり、ブランディングと集客の両面で大きな成果を上げました。

◉-4、食材メーカー|わさびの効能・文化を啓蒙し、理解促進と販売拡大を実現した事例

わさびの製造・販売を行う食材メーカーでは、「商品の魅力が十分に伝わっていない」「他社との差別化が難しい」といった課題を抱えていました。

そこで、料理や健康に関心の高い30〜40代女性をメインターゲットに、わさびの効能や文化的背景、アレンジレシピをわかりやすく紹介する書籍を出版しました。

出版後には、レシピを監修した料理研究家を招いて名古屋の大型書店でトークイベントを実施。

会場は大盛況となり、その場で50冊以上を販売する成果を収めました。

このイベントをきっかけに、わさびの効能や楽しみ方に関する理解が広がり、ファン獲得につながりました。

また、出版を契機として平均聴取者数20万人を超える人気ラジオ番組から出演オファーを受け、2週連続で放送に登場。

さらに、自社営業マンが取引先への営業活動で書籍を配布・活用したことで、大口契約も獲得しています。

◉-5、不動産投資会社|医師に特化し、半年で10億円の売上につながった事例

ある不動産投資会社は、医師を明確なターゲットとして書籍を出版しました。

高収入ながらも税負担が大きい医師に対し、「不動産投資こそが最も効果的な節税対策である」ことを訴求し、関心を高めることを狙ったのです。

書籍では、まず「医師が抱えるお金の悩み」を提示して共感を引き出し、次に「医師に不動産投資が適している10の理由」を論理的に解説しました。

さらに「どのような物件を購入すべきか」を具体的に示すことで、読者が自然と投資に前向きになるように構成。

出版後は、書籍をきっかけに数多くの医師から問い合わせが寄せられ、その多くが不動産投資案件の成約につながりました。

その結果、書籍出版からわずか半年で10億円規模の売上を達成しました。

成功事例に共通するコンテンツマーケティングの特徴

これまでに説明してきた成功事例12選に共通する特徴は、次の4つです。

・明確なターゲット設定
・一貫性のあるブランドメッセージ
・価値ある情報提供
・SEO・SNS・メール・セミナーなどの連動

以下で、コンテンツマーケティングで成功するための秘訣について詳しく見ていきましょう。

◉-1、明確なターゲット設定

成功しているコンテンツは「誰に届けるのか」が明確になっています。

年齢・性別・職業・価値観・課題などを具体的にイメージし、ペルソナ設定を行ったうえで、その人が求める情報や解決策を提供しています。

「より多くの人に見てもらいたい」と思って、ターゲットがぼやけてしまうと、結果的に誰にも届かないコンテンツとなり、成果も出にくくなるのです。

ターゲットをあいまいにせず、ペルソナ設計や顧客の課題分析を行った上でコンテンツを企画することが大切です。

◉-2、一貫性のあるブランドメッセージ

成功しているコンテンツに共通しているのは、常に「ブランドらしさ」を意識して発信していることです。

ブログ記事やSNS投稿、メールマガジンなど、発信の場は違っても一貫したトーン&マナーでメッセージを伝え続けています。

そのため、ユーザーの頭の中に「この企業といえば〇〇」という認知が定着しやすくなります。

「自社が何を提供できるのか」「どのような価値を社会に示すのか」を明確に言語化し、すべてのチャネルで統一したメッセージを伝え続けることが重要です。

◉-3、価値ある情報提供

広告色や売り込み色の強いコンテンツではなく、ユーザーにとって有益な情報を提供することも成功のポイントです。

たとえば、悩みを解決するノウハウや業界トレンド、専門知識といった「読むだけで得をする」コンテンツは、自然とユーザーの信頼を獲得し、最終的に商品やサービスの利用につながります。

「価値提供の積み重ね」が潜在顧客との関係構築を生み出し、結果として購買につながるのです。

◉-4、SEO・SNS・メール・セミナーなどの連動

成功事例の多くでは、単発施策ではなくSEO・SNS・メール・セミナーなど複数チャネルを戦略的に連動させています。

たとえば、SEOで検索流入を確保し、SNSで拡散して認知を広げ、メールで深い関係性を築き、セミナーで直接の信頼を得るといった流れです。

チャネル同士を連携させることでユーザー接点が増え、成果が相乗的に高まる仕組みをつくれます。

【まとめ】成功事例を参考にしてコンテンツマーケティングで成果を出そう

この記事では、コンテンツマーケティングの成功事例12選を紹介し、成果を出すための共通点が何かを明らかにしました。

コンテンツマーケティングは、今や多くの企業にとって欠かせない施策となっています。

しかし、ただ発信を続けるだけでは思うような成果は得られません。

成功事例に共通しているのは、明確なターゲット設定、一貫したブランドメッセージ、価値のある情報提供、そして複数チャネルを連動させる仕組みです。

フォーウェイでは、書籍を活用した「ブックマーケティングサービス」を提供しています。

「相手に伝わるコンテンツ」を「顧客へ伝わるコンテンツ」に変換して、顧客との関係構築やブランド価値向上に貢献します。

書籍出版に興味を持たれましたら、ぜひフォーウェイまでお問い合わせください。

「自社のWebサイトに集客したい」「サービスや商品の認知度を上げたい」と考えている企業担当者の方は多いのではないでしょうか。

インターネットが普及した現代では、誰もが簡単に情報へアクセスできるようになり、従来のような一方的な広告だけでは顧客の心を動かすのが難しくなっています。

そこで、多くの企業が注目しているのが「コンテンツマーケティング」です。

言葉にすると簡単なようですが、コンテンツマーケティングを実践したものの成果が出ないという企業も少なくありません。

そこで今回は、コンテンツマーケティングの手法や効果を発揮するための戦略について解説します。

目次【本記事の内容】

執筆者:仲山洋平(株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター)

慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。

コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは、コンテンツを活用したマーケティングの手法を指します。

ここでいうコンテンツは、顧客や見込み顧客にとって有益で価値のある情報であることが重要です。

顧客が興味を持つコンテンツの発信・提供によって信頼関係を築き、最終的に自社の商品やサービスの購入・利用につなげます。

コンテンツマーケティングでは、広告のように積極的な売り込みは行いません。

読者や視聴者のニーズを満たしたり、課題を解決するための情報を提供し続けたりすることで、認知度向上や見込み顧客(リード)獲得といった効果を狙います。

◉-1、コンテンツマーケティングとコンテンツSEOは違う?

Webを活用したマーケティング手法として、メジャーになりつつあるコンテンツマーケティング。

しかし、コンテンツSEOと混同されているケースも散見されます。

コンテンツSEOとは、ターゲット読者が求める情報をコンテンツとして提供し続け、Googleなどの検索結果で上位を目指す手法のことです。

コンテンツマーケティングの一種ですが、イコールではありません。

コンテンツSEOは検索エンジン(SEO)対策の方法であり、あくまで検索結果の上位表示を目指してコンテンツを提供することが目的です。

一方、コンテンツマーケティングはさらに広い意味で用います。

広告以外の手段で有益な情報を発信し続け、見込み顧客に興味を持ってもらい、行動に移してもらうまでを戦略的に設計するのがコンテンツマーケティングです。

簡単にいうと、顧客側から興味を持ってこちら側に寄ってくるインバウンドマーケティングの仕組みづくりをコンテンツマーケティングといいます。

コンテンツマーケティングが重要視されるようになった背景

コンテンツマーケティングが重要視されるようになった背景として、以下の3つが挙げられます。

・売り込み型マーケティングの効果が下がった
・消費者の購買行動が変化した
・アルゴリズムが変化した

それぞれ詳しく解説します。

◉-1、売り込み型マーケティングの効果が下がった

従来のマーケティングでは、テレビやラジオのCM、インターネットなどの広告で商品やサービスを知ってもらう売り込み型(プッシュ型)のマーケティングが一般的でした。

売り込み型のマーケティングは潜在層にも知ってもらえる可能性が高く、即効性も期待できます。

しかしその一方で、企業から一方的に押しつけられる情報になりやすく、受け手である消費者にとっては広告が不快に感じられるケースも少なくありません。

また、「そもそも広告を見ない」という消費者も増えており、売り込み型マーケティングの効果は薄れてきています。

さらに、プッシュ型手法の代表格であるアウトバウンドのテレアポも、難易度が上がり効果が出にくくなっています。

誰もが手軽に始められる一方で、成果を出すには高いスキルが求められるためです。

特に、コロナ禍を経てオンラインでの打ち合わせや在宅ワークが普及したことで担当者と直接つながりにくくなり、これまで以上に効果を出すのが難しくなっています。

◉-2、消費者の購買行動が変化した

インターネットが普及したことで、誰もがほしい情報を自分で調べられるようになりました。

今では、気になることは自分で検索し、比較・検討したうえで選択することが当たり前になっています。

そのため、自社の製品やサービスが選ばれるためには、ただ売り込むだけでなく、消費者にとって役立つ情報を提供することが重要になりました。

逆にいえば、良質なコンテンツを提供することで、これまで自社の製品やサービスを知らなかった消費者にも認知されるきっかけになります。

たとえば「就職祝いに贈る品物」で悩んでいる消費者が検索し、喜ばれる贈り物やマナーを紹介した記事に辿り着いたとします。

その情報を参考にして最適な品物を選び、「相手にも喜んでもらえた」「お祝いにまつわるマナーや知識も得られた」という体験ができたら、自然とその企業に好感を抱き、ファンになってくれる可能性が高まるでしょう。

◉-3、アルゴリズムが変化した

検索エンジンやSNSのアルゴリズムは従来に比べ、価値のあるコンテンツを評価するようになりました。

そのため、情報が薄いコンテンツや専門性が低いコンテンツは評価されにくく、Webページの上位に表示されません。

検索エンジンで露出を増やすためには、良質なコンテンツの作成が必要不可欠です。

信頼できる情報であるのはもちろん、専門性や独自性といった観点も踏まえ、質の高いコンテンツを提供することが重要です。

コンテンツマーケティング手法は主に2タイプ

コンテンツマーケティングの手法は、以下の2つのタイプに分けられます。

・ストック型
・フロー型

それぞれのタイプにはさらに細かい手法があるため、以下で各コンテンツの特徴を紹介します。

◉-1、ストック型

ストック型のコンテンツは一度制作すれば長期間にわたって価値が落ちず、時間が経っても需要が続くコンテンツのことを指します。

季節やトレンドなどに左右されることなく、安定したアクセスを見込めるのがメリットです。

こうしたコンテンツを継続的に蓄積していくことで、自社のWebサイトやアカウントに辿り着く消費者を増やせるでしょう。

具体的には、次のようなコンテンツがストック型にあたります。

ストック型コンテンツ特徴
ブログ記事・オウンドメディアなどで自社の商品・サービスを紹介できる・ハウツー記事など役立つ情報を発信できる・主に長めのテキストで構成され、読み応えのある記事を蓄積すれば継続的なアクセスが期待できる
SNS(文字・画像・動画投稿コンテンツ)・InstagramやX(旧Twitter)などで、商品の使い方や企業紹介といった情報を発信する・時間が経っても役立つ内容は検索で見つけられやすく、ストック型として機能する
動画コンテンツ・YouTubeやTikTokなどで配信される動画・テキストだけでは伝わりにくい情報を視覚的にわかりやすく届けられ、訴求力が高い
音声コンテンツ・ラジオやポッドキャストなど音声のみの配信・ノウハウや課題解決のヒントをじっくり発信できる・通勤や作業中など「ながら利用」ができる点が魅力
ホワイトペーパー・商品・サービスの概要や調査結果をまとめた資料・サイトからダウンロードでき、顧客も比較的気軽に入手しやすい
インフォグラフィック・データや調査結果をグラフやイラストでわかりやすくまとめたもの・一目で要点を伝えやすく、SNSなどでも拡散されやすい
書籍・出版には時間がかかるが、信頼性が高いコンテンツ・必要なときにあとから見返してもらいやすい・資料や情報源として長期的に活用できる

◉-2、フロー型

フロー型コンテンツは鮮度やタイミングが重視され、拡散されやすいのが特徴です。

そのため、新商品や新サービスの告知、キャンペーンなど「今すぐユーザーに知ってもらいたい情報」を伝えるのに適しています。

ただし、フロー型コンテンツは短期間で効果が出やすい反面、時間が経過すると発信した情報が埋もれてしまい、価値が薄れやすいのがデメリットです。

代表的なフロー型コンテンツとして、以下が挙げられます。

フロー型コンテンツ詳細
SNS(タイムライン消費型のコンテンツ)・SNSの中でもニュースやトレンド、キャンペーン告知、日常の出来事などをリアルタイムで発信・タイムライン投稿や、24時間で消えるストーリーズ機能が該当する
プレスリリース・新商品の発売やイベントの開催などをメディアを通じて発信する・記事に引用される可能性が高く、普段接点のない層にも届きやすい
メールマガジン・登録している既存顧客に直接アプローチできる・登録者の属性をもとに、特定のユーザーに合わせて配信可能
イベント・セミナー・自社に関心を持つユーザーを集めやすく、新規層にもアプローチできる・ウェビナーのようにオンライン開催なら、録画を残して動画コンテンツとして再利用できる

コンテンツマーケティングに取り組むメリット

コンテンツマーケティングを実践することで、以下のようなメリットが得られます。

・潜在顧客のリード獲得
・自社の認知度向上とブランディングの実現
・コンテンツの資産化
・将来的な広告費の削減

4つのメリットについて詳しく見ていきましょう。

◉-1、潜在顧客のリード獲得

ユーザーが欲する情報を提供し続けることで、自社に興味を持ってもらうきっかけができます。

興味を持ったユーザーがホワイトペーパーをダウンロードする等のアクションを起こす際、連絡先など必要事項の記入を行います。

これが「リードの獲得」です。

リードを獲得できると、その連絡先に対して自社のメルマガを配信したり、電話やメールでキャンペーン情報を伝えるなど、具体的な営業活動につなげることができます。

ほかにも、コンテンツ発信をきっかけとしたメルマガの登録などもリード獲得の手法として考えられます。

◉-2、自社の認知度向上とブランディングの実現

ユーザーにとって有益な情報を提供し続ければ、SEO順位で上位獲得ができ、自社の認知度が上がることが期待できます。

有益な情報であれば、ユーザーによって拡散されていく可能性があるので、自ずと認知度が上がっていくのです。

さらに発信するコンテンツが企業のブランドイメージそのものになるため、自社の事業領域における専門家としてのブランディング効果が期待できます。

◉-3、コンテンツの資産化

コンテンツには情報の新鮮さが求められるフロー型コンテンツと、時間が経過しても価値が失われにくいストック型コンテンツがあります。

ストック型コンテンツは、フロー型のように短期間で大きく拡散されることは少ないものの、公開し続ける限り安定した集客効果を期待できるのが特徴です。

有益なコンテンツは既存顧客との関係強化に役立つだけでなく、検索から流入したユーザーが新規顧客になる可能性もあります。

蓄積されたコンテンツは自社にとって資産となり、さらにアクセス数を伸ばすことにもつながります。

◉-4、将来的な広告費の削減

自社のサービスや商品を購入してもらう手っ取り早い方法は、広告です。ただし、広告は成果が期待できますが、打ち続ける必要があり、結果的に広告費がかさみます。

しかし、コンテンツマーケティングで発信した情報は継続的に費用を投じなくてもネット上に残り続け、長期的な広告費の削減になります。

顧客がファン化して継続的に自社サービスを利用してくれれば、費用対効果が非常に高い施策となるのです。

【9ステップ】コンテンツマーケティングの戦略設計の仕方

コンテンツマーケティングの失敗でよくあるのが、目的設定や準備も行わずにいきなりコンテンツを作りはじめてしまうケースです。

しかし、まずは成果を得るために戦略を練る必要があります。

具体的には、以下のステップに沿って進めていきます。

・ステップ1:ターゲットを設定する
・ステップ2:カスタマージャーニーを作成する
・ステップ3:目的を明確化する
・ステップ4:コンテンツマーケティング手法を決める
・ステップ5:KGI・KPIを設定する
・ステップ6:責任者とメンバーを決定する
・ステップ7:スケジュールとコンテンツテーマを確定する
・ステップ8:コンテンツを制作する
・ステップ9:結果を測定してPDCAを回す

順を追って詳しく解説します。

◉-1、ステップ1:ターゲットを設定する

ターゲットがぶれてしまうと、制作するコンテンツもテーマが不明瞭なものが増えてしまい、結果的にはコンテンツマーケティング自体が徒労に終わる可能性が高まってしまいます。

その中で、ターゲット設定のコツとしては「これまでに集客できていない理想の顧客像」を分析のうえ、設定することです。

マーケティング用語でいう「ペルソナ」を設計します。

自社の顧客になりうる人物像を想像し、言語化することが重要です。

ペルソナ設計では、「デモグラフィック」と呼ばれる人口統計の属性データを使います。

「住所」「性別」「年齢」「職業」「所得(年収)」「世帯規模」「学歴」など、自社サービスにマッチするよう細かく想定するのです。

そのうえで、求めるユーザーの「ライフスタイルの送り方」「思考の傾向」「特有の悩みやストレス」「願望」を設定し、明確に文章で言語化することでペルソナが完成します。

◉-2、ステップ2:カスタマージャーニーを作成する

ターゲットが設定できたら、カスタマージャーニーを作成します。

カスタマージャーニーとは、ターゲットが自社の商品やサービスを認知して購入に至り、その後も継続して利用してくれるまでのプロセスを可視化したものです。

カスタマージャーニーの作成では、認知・興味・比較検討・購入・継続利用といったフェーズごとに顧客の思考や感情、行動を洗い出します。

たとえば、「認知」のフェーズでは、自社の商品やサービスを知るきっかけがSNSなのか、動画コンテンツなのかなどが洗い出す要素の一つです。

顧客の志向や行動などを理解しておくことで、施策を立てやすくなります。

◉-3、ステップ3:目的を明確化する

カスタマージャーニーを作成したら、次に行うべきはコンテンツマーケティングの目的を明確にすることです。

まずは解決したい課題を整理し、そのうえで以下のような目的を具体的に設定します。

・CV(コンバージョン)の獲得
・見込み度の高いリードの獲得
・自社の認知度向上やイメージアップ
・採用活動につなげるためのブランディング

さらに、CVやリードの獲得など、自社サービスや商品の購買につなげたい場合、「どのサービスおよび商品を誰に届けたいのか」を設定する必要があります。

目的とマーケティングの着地点となるサービスを明確化し、社内で共通認識を持って取り組むことが大切です。

◉-4、ステップ4:コンテンツマーケティング手法を決める

ターゲットやカスタマージャーニー、目的が明確になったら、次はどの媒体で、どのようなコンテンツマーケティングを実施するのかを決めていきます。

たとえば、Z世代や20代前半の層であれば、動画やSNSを活用したコンテンツが効果的です。

一方で、BtoB企業を対象とする場合は、サービス導入事例をまとめたホワイトペーパーや、専門的なノウハウを整理した書籍などが適しています。

ターゲットに合わせて媒体と手法を選択することで、より効果的なコンテンツマーケティングが可能になります。

◉-5、ステップ5:KGI・KPIを設定する

マーケティングでは、最終的な目標を示すKGIと、その進捗を測る中間指標であるKPIを決めます。

具体的な指標は、月間リード数や記事PV、コンバージョン率などです。

たとえば「最終的な成約数30件」をKGIとするなら、その達成に向けたKPIとして「月間リード数100件」を目標に設定するといった形です。

◉-6、ステップ6:責任者とメンバーを決定する

コンテンツマーケティングは成果を安定して出すまで時間がかかります。

したがって、コンテンツマーケティングのプロジェクトに根気よく情熱を持って取り組んでくれる、理解ある責任者を決定する必要があります。

コンテンツマーケティングでは、成果につながらない時期というのが訪れます。

常にトライアンドエラーを繰り返しながら、「成果につながらないコンテンツはどのように改善していくのか」といった意識が重要です。

責任感と覚悟を持って意思決定を行える責任者を任命しましょう。

そして、責任者を決めたら、次はともにプロジェクトに取り組むメンバーの招集をします。

会社としてコンテンツマーケティングを実施する目的と意義を理解して、そこに共感して取り組んでくれるメンバーを選びましょう。

ありがちな失敗としては、次のようなメンバーを集めてしまうパターンがあります。

・文章を書くのが好きなメンバー
・過去にライティング経験があるメンバー
・通常業務の合間に手伝ってくれそうなメンバー

コンテンツマーケティングにおけるSEOライティングには、必ずしも紙媒体などでライティングに従事した経験は必要ありません。

また、片手間ではそのうち手が回らなくなって放置されてしまうのがオチです。

コンテンツの品質を保つには、あくまでビジョンと目的に共感してくれるメンバーを集めなければなりません。

▶︎コンテンツマーケティングの失敗要因については、関連記事【コンテンツマーケティングの失敗を招くNG行動6】もあわせて参考にしてください。

◉-7、ステップ7:スケジュールとコンテンツテーマを確定する

責任者とメンバーが決まったら「スケジュール」と「コンテンツテーマ」を確定させます。

コンテンツマーケティングは、一朝一夕で成果や効果が出にくい施策のため、最低でも1年間のスケジュール計画を立てる必要があります。

その際、決めなければならない要素としては以下の通りです。

・アクセスやCVといった1年後の数値目標
・具体的なコンテンツの内容と制作担当者、制作の締め切り

コンテンツマーケティングによって、広告に頼らない価値ある基盤を1年後に作り上げるために、詳細なタスクを整理して、「誰が」「いつまでに」「どんなコンテンツ」を制作するのかを計画立てましょう。

目標達成に向けて、たとえば3か月目までは認知獲得や商品理解を促すコンテンツを制作し、6か月目以降は少しずつCVにつなげていくために、「購入欲求」をかき立てるコンテンツを制作する、といった計画です。

さらに、上記スケジュールの組み立てができたら、具体的なコンテンツの確定をしていきましょう。

目的や顧客がどのような情報を欲しているかを考え、テーマを選びます。

◉-8、ステップ8:コンテンツを制作する

コンテンツ制作では、マーケティングの目的を踏まえ、設定したターゲットやカスタマージャーニーに沿った内容を設計することが重要です。

ユーザーの関心を引きつけるためには、有益な情報を提供するだけでなく、デザイン面にも配慮する必要があります。

レイアウトや配色、フォントのサイズ、種類など、見た目の印象も影響を与えます。

また、制作したコンテンツには、自社サイトやサービスページへスムーズに移動できる導線を用意しておくことで、売上や商談といった成果につながりやすくなります。

◉-9、ステップ9:結果を測定してPDCAを回す

コンテンツは作成して終わりではなく、その後の効果測定と改善が欠かせません。

実際には、せっかく制作したコンテンツが期待した成果につながらない場合もあります。

また、新しい情報が次々に発信されるなかで、自社コンテンツの検索順位が下がってしまうことも考えられます。

そのため、あらかじめ設定したKGI・KPIを基準に、どの程度効果が出ているのかを定期的に確認しましょう。

そこで明らかになった課題や改善点を次の施策に反映させることで、PDCAを回しながら成果を高めていくことができます。

コンテンツマーケティングを成功させるにはターゲットに合わせた手法選びが重要!

コンテンツマーケティングは、広告のように企業側から積極的にアプローチする「攻めのマーケティング」ではなく、ターゲットが集まりやすい媒体に魅力的なコンテンツを配置し、自然に関心を持ってもらう「待ちのマーケティング」です。

そのため、ターゲットが集まりにくい媒体にコンテンツを置いても効果はありません。

成功のポイントは、ターゲットが集まる場所を見極め、そのうえで効果的な手法を選ぶことです。

たとえば、企業を対象とする場合、企業の課題解決につながる情報や専門性を示す書籍・ホワイトペーパー・プレスリリースといったコンテンツが有効です。

一方で、決裁者層へのアプローチや潜在顧客との関係構築においては、SNSやブログも重要な役割を果たします。

特に、自社の専門性を発信したり、企業のブランドイメージを伝えたりするうえで効果を発揮します。

このように、コンテンツマーケティングでは「ターゲットに最適化した手法の選択」が成功を左右するのです。

◉-1、富裕層や企業などがターゲットの場合は書籍でのコンテンツマーケティングがおすすめ!

現代はインターネットを通じて膨大な情報を得られる一方で、その中には根拠があいまいで信頼性に欠けるものも少なくありません。

一方、出版社から刊行された書籍は「現物」として手元に残るだけでなく、Web記事やSNS投稿と比べてテーマを深く掘り下げ、体系的にまとめられています。

そのため、専門性や権威性をアピールでき、読者からの信頼やブランド価値の向上につなげやすい点が魅力です。

また、出版後には出版記念イベントやセミナーの開催、SNSやオウンドメディアでの紹介といった形で二次活用でき、マーケティング効果をさらに広げられます。

▶︎企業出版の詳細については、関連記事【企業出版の効果とは?費用相場や成功のポイント、事例を徹底解説】もあわせて参考にしてください。

コンテンツマーケティングの成功事例

コンテンツマーケティングとして書籍を出版し、成功した事例として3つ挙げます。

・書籍でブランディングと見込み客獲得を実現した事例
・出版でファン化が加速し、LTV向上につながった事例
・発信に悩む食品メーカーが書籍によって差別化に成功した事例

それぞれの事例を以下で紹介します。

◉-1、書籍でブランディングと見込み客獲得を実現した事例

保険代理店向けのコンサルティング事業を立ち上げた経営者は、新規開拓の有効な手段がなく、信頼性を高めるブランディング施策を模索していました。

そこで選んだのが企業出版。

フルコミッション(成果報酬)が当たり前の保険業界において、「月額給与制の一律報酬型」で業績を伸ばした独自のノウハウを体系化し、書籍として発信しました。

出版後は大きな反響を呼び、わずか発売2週間で即重版が決定。

Amazonでも一時的に欠品するほどの人気となりました。

また、出版記念セミナーには60名が参加し、その場で20名と商談、複数件のコンサル契約へとつながっています。

さらに、大手生命保険会社の支社長や部課長クラスにも読まれ、講演依頼が継続的に舞い込むように。

加えて、書籍が経営者同士で紹介される動線が生まれ、紹介を通じて新たな見込み客との接点が広がりました。

結果として、本業である保険契約の件数も増加し、書籍出版がきっかけとなって大口契約の成約につながるなど、大きな成果を上げることができました。

▶︎保険代理店の詳しい事例については【【事例コラム】大口案件の集客、人材採用、大手企業からの講演依頼!出版ですごいことになった保険代理店】もあわせて参考にしてください。

◉-2、出版でファン化が加速し、LTV向上につながった事例

あるサプリメントメーカーでは、商品の販促と長期的なブランド構築を目的に書籍を出版しました。

ターゲットは中年期以降の女性とし、「一生のうちで変化の多い「女性の人生の悩み」を解決する」というコンセプトを掲げたことで、顧客の共感を獲得しました。

出版時には著者と連携し、SNSでの情報発信を強化。

その結果、Amazon予約が殺到し発売前に重版が決定しました。

また、既存顧客向けに実施した書籍プレゼント企画では、予想の8倍にあたる240名以上が応募。

贈呈した顧客の半数以上がリピート購入を続けるなど、LTV(顧客生涯価値)の向上にもつながっています。

▶︎サプリメントメーカーの詳しい事例については【【事例コラム】”書籍無料プレゼント”に想定の6倍の応募、リピート率アップにインパクト!サプリメントメーカーの出版プロジェクト】もあわせて参考にしてください。

◉-3、発信に悩む食品メーカーが書籍によって差別化に成功した事例

わさびの開発・製造・販売を手がける食品メーカーは、日本文化の象徴である「わさび」の魅力を広めると同時に、自社のPRにつながる新たな発信手段を模索していました。

しかし、従来のプロモーションでは成果に限界があり、同業他社との差別化が大きな課題となっていたのです。

そこで、料理に関心を持つ30代〜40代女性をメインターゲットに設定し、わさびの効能や歴史、レシピを紹介する書籍を出版。

出版をきっかけに著者と料理研究家によるトークイベントを開催し、その場で50冊以上を販売する成果を上げました。

また、営業活動に活用できるよう書籍のダイジェスト版を小冊子として制作し、営業ツールとしても展開しました。

結果的に、書籍を通じて「わさびファン」を増やし、販売拡大につながっています。

コンテンツマーケティングに関するよくある質問

最後に、コンテンツマーケティングに取り組む際によくある質問に回答します。

◉-1、どのくらいで効果が出ますか?

コンテンツマーケティングは「攻める」手法ではなく、「待つ」手法であるため、新たに始めた場合は効果が出るまでに早くても3〜6か月、一般的には半年〜1年以上かかります。

SEOやSNSでは、継続的に取り組み、信頼や評価を積み重ねる必要があります。

そのため、即効性を期待するのではなく、長期的な視点で取り組むことが重要です。

◉-2、どんな企業に向いていますか?

コンテンツマーケティングは、BtoB・BtoCを問わず、顧客が購入前に情報収集を行う傾向が強い業界に適しています。

特に高額商品や専門性が高い商品、比較検討が必要な商品・サービスなどに、コンテンツマーケティングは効果的です。

◉-3、自社でやるべきですか?外注したほうがいいですか?

コンテンツマーケティングは自社でも取り組むことが可能ですが、すべてを内製化しようとするとリソースの負担につながるおそれがあります。

効果的なのは、役割を分担することです。

たとえば、戦略設計や自社にしかわからない専門知識の提供は社内で担い、記事執筆・デザイン・動画制作・編集といった制作部分は外注するといった形です。

こうすることで、自社の強みを活かしながら効率的に運用でき、クオリティも安定しやすくなります。

さらに、外注パートナーを活用することで最新のマーケティング手法や専門スキルを取り入れられるのもメリットです。

【まとめ】権威性を高めるなら書籍を活用したコンテンツマーケティングがおすすめ

この記事では、コンテンツマーケティングの手法や効果を発揮するための戦略について解説してきました。

コンテンツマーケティングは根気よく続ける必要がありますが、自社コンテンツを魅力に感じた顧客はファンとなり、長期的にサービスを利用し続けてくれる可能性があります。

そのためには、「ブレないためのターゲット設定」と「目的を見失わないための戦略設計」が重要です。

広告費を削減し、安定した売上を積み上げるためのコンテンツマーケティングを実施するうえで本記事の内容を参考にしてください。

「フォーウェイ」はブックマーケティングを主軸とし、徹底的な経営コンサルティング目線で書籍の出版をサポートしています。

企業のブランディングにも役立つ書籍を活用したコンテンツマーケティングを検討しているのなら、フォーウェイにご相談ください。

「今までいろいろな集客方法を試したけれど、どれが効果的か分からなかった……」このような悩みをお持ちの経営者は多くいらっしゃいます。

広告やチラシ、インターネットの対策など「これをやると良いよ!」と話には聞いていても、新しい施策を考えるのは難しいですよね。

本記事では不動産会社におすすめの集客方法や、役立つノウハウをまとめて紹介します。

新規顧客の獲得に力を入れたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次【本記事の内容】

執筆者:江崎雄二(株式会社フォーウェイ取締役マーケティング統括)


福岡県出身。東福岡高校、山口大学経済学部経済法学科卒業。大学卒業後、月刊誌の編集者兼ライターに携わる。その後時事通信社での勤務を経て、幻冬舎グループに入社。書店営業部門の立ち上げメンバーとして活躍後、書籍の販売促進提案のプロモーション部を経て、法人営業部へ。東京と大阪にて書籍出版の提案営業を担当し、2020年11月、株式会社フォーウェイに参画。2023年9月取締役就任。グループの出版社、株式会社パノラボの流通管理も担う。

◉中小不動産会社が大手に勝てる集客の方法とは?

中小不動産会社が、大手不動産会社と戦うためには「自社の強みを活かした集客方法を考える」ことが重要です。

資金力や知名度などパワーのある大手不動産会社と勝負するためには、同じような広告やチラシだけでは勝てる可能性が低いです。

さまざまな施策を打つ際には、以下のようなポイントに力を入れてみてください。

・役立つコンテンツを作って顧客に貢献する
・大手に負けない情報を集めて量で勝負する
・自社のメインエリアの情報を充実させる

すぐに成果につながらないことでも「顧客のためになること」に注力して行動すると、会社のイメージアップにつながり、顧客からの信頼を得やすくなります。

また、一度に広範囲をカバーすると時間とコストがかかるので、まずは自社の周辺エリアに絞って情報を集めていくとよいでしょう。

最適な方法で集客活動を行えば、小さな不動産会社でも大手企業に勝てる可能性は十分にあります。

▶︎不動産会社の集客戦略については、関連記事【不動産会社の集客戦略を徹底解説|成果につながるオンライン・オフライン施策】もあわせて参考にしてください。

◉不動産会社におすすめの集客方法

不動産会社におすすめの集客方法は主に以下の6つです。

・営業代行
・リスティング広告
・ホームページ
・SNS
・ポータルサイト
・チラシ(ポスティング)

どれか1つに絞るのでなく2~3種類を併用していくことがおすすめです。

画像や文章、動画などは作成したものを複数の媒体に使いまわすことも可能なので、効率よく展開していくとよいでしょう。

◉-1、営業代行

集客に力を入れたいけれど、何からやればよいか分からない方は「営業代行」を依頼するのがおすすめです。

営業代行というと「テレアポ」や「訪問営業」などが思い浮かぶ人もいるかもしれませんが、依頼できる内容は多岐にわたります。

具体的には以下のような内容を依頼できます。

・テレアポ
・訪問営業
・リスト営業
・顧客管理
・社員教育
・SNS市場調査
・マーケティング戦略の選定

扱う作業範囲は代行会社によって異なりますが、自社の悩みを解決できるさまざまなサポートを行ってくれるケースが多いです。

自己流で施策を進めるよりも、専門家に頼んだほうが時間を無駄にせず売上を伸ばせる可能性があります。

◉-2、リスティング広告

「リスティング広告」とは、ユーザーが検索したキーワードに関連した広告を自動的に表示させる仕組みを持つGoogle社の広告のことです。

例えば「大学受験」と検索すると、自動的に「予備校・塾」などの広告が表示され、ユーザーがわざわざ検索しなくても商品を見つけやすくなっています。

広告を出稿する際は、自社で以下のような情報を細かく設定できます。

・出稿期間
・出稿する時間や曜日
・表示させる地域
・ターゲットの年齢

このような設定をすることによって「土曜日の夜に東京都でインターネットを見る男性」といった人物像を指定できるので、届けたい人に広告を見てもらいやすくなります。

◉-3、ホームページ

不動産会社が集客するうえで欠かせないのは、自社ホームページの強化です。

チラシや広告などで集客を行う際も、会社情報の紹介としてホームページは欠かせません。

ホームページから直接、集客を行う場合は「SEO」の施策が必須です。

具体的に行う内容としては、以下のようなものがあります。

・サイトマップの設置
・ページスピードの改善
・内部リンクの設定
・タグの最適化
・有益なコンテンツ作成

自分で行うこともできますが、難しい作業も多いため「SEO専門会社」に依頼するのが得策です。

有益なコンテンツ作成としては、顧客にとって役立つ専門的な記事やTIPSなどを紹介すると効果的でしょう。

▶️SEO対策のためのコンテンツ作成については、関連記事「SEO対策とは? 効果的な戦略の組み立て方と対策方法」もご覧ください。

◉-4、SNS

企業が集客を行う際に欠かせないのが、SNSの活用です。

代表的なSNSは以下の5つです。

・X(旧Twitter)
・YouTube
・Instagram
・Facebook
・TikTok

これらのSNSを使って行う施策には、以下のようなものがあります。

・SNSインフルエンサーマーケティング
・自社アカウントでの情報発信
・SNS広告の運用

SNSは若年層に人気があるイメージをお持ちの方も多いですが、実際には幅広い年齢層が利用しています。

特に、中小企業のSNS運用は顧客と距離を縮めやすいのでおすすめです。

顧客との距離を近づけるためにはSNSの自社アカウントを運用するのが効果的です。

SNSごとに特性はありますが、企業ブランディングの一環としてX(旧Twitter)ならば代表者が情報発信し続けることで、一定のファンがつきます。

Instagramの場合は、企業の公式アカウントとして運用し、不動産情報を求めるユーザーが関心を持つような有益な情報発信を心がけましょう。

▶SNSマーケティングについては、関連記事【【保存版】SNS運用とは?手順や失敗例、集客につなげる運用術を解説!】もあわせて参考にしてください。

◉-5、ポータルサイト

不動産会社の集客で効果を上げやすい施策として「ポータルサイト」の活用があります。

ポータルサイトとは「インターネットの玄関口」のことで、不動産業界の代表格としては「SUUMO」や「LIFULL HOME’S」などがあります。

これらのサイトは非常に大規模なため、多くのアクセスが集まる点が魅力です。

ポータルサイトに掲載するとそこからの流入が期待できますが、掲載するには費用が発生することがあるので、事前にチェックしておきましょう。

◉-6、チラシ(ポスティング)

集客の方法として、チラシをポスティングすることも有効な手段です。

アナログな方法ですが、特にインターネットをあまり見ない年齢層には効果があります。

ターゲットとなるエリアの周辺に重点的にポスティングすることで、より高い効果を得られます。

チラシを作成する際には、見やすく、分かりやすいデザインにすることが重要です。

何種類か作ってみて反応の良いデザインを割り出し、繰り返しポスティングを行いましょう。

▶アナログマーケティングについては、関連記事【デジタル全盛期だからこそ重要なアナログマーケティング戦略】もあわせて参考にしてください。

◉営業代行や広告にはどのくらいの集客効果があるのか?

営業代行や広告運用では、どの程度の効果が得られるのでしょうか。

・リスティング広告のCV率
・折り込みチラシの反響率
・営業代行の集客効果

具体的に解説していきます。

なお、どの施策を行った場合でも、効果が出るまでには一定の期間が必要です。

はじめの一か月程度で思ったような結果がでなくても、継続して経過観察することが大切です。

◉-1、リスティング広告のCV率

不動産のリスティング広告のCV率は「約2.4%」が目安と言われています。

あくまで目安の数値となるので、広告の内容や出稿のタイミングで一件ごとに結果は異なります。

CV率がアップし問い合わせが増えたとしても、成約につながるかどうかはまた別の話です。

広告で良い効果を得られても、受け入れ体制が整っていないと機会損失してしまう可能性があるので注意しましょう。

顧客がスムーズに、ストレスなく問い合わせできる導線を整えておくことが肝心です。

◉-2、折り込みチラシの反響率

新聞に折り込みチラシを入れた際の反響率は「0.01~0.3%前後」が目安と言われています。

つまり5万枚のチラシを配布した場合、5~150名程度の反響を得られる可能性があります。

数としては少なく感じてしまうかもしれませんが、紙媒体での集客は時代に流されずに成果を出せるひとつの方法です。

チラシの素材や形、デザインなどにこだわれば、より良い成果を出せる可能性もあるでしょう。

◉-3、営業代行の集客効果

営業代行を利用した場合の集客効果を、平均値として表すのは難しい場合が多いです。

どのくらいの集客効果があるのかは、依頼した会社(営業担当者)や内容によって異なるので一概には言えません。

一般的な営業代行を依頼した場合「成果報酬」と「固定報酬」に分かれています。

成果報酬の場合であれば成約しなければ料金が発生しないので、初期コストがかからず利用しやすいです。

固定報酬の場合は、費用対効果が得られるのかをシミュレーションしてから利用しましょう。

◉-4、パンフレットや書籍出版での顧客獲得

顧客との関係性を構築するためには、パンフレット等の営業ツールを活用することも効果的です。

「紙媒体」の信頼性は今もなお根強く、ほかの情報発信施策と比べると、情報量も豊富です。

営業マンが口頭ですべてを説明するのは大変です。

自社が顧客にアピールしたい内容をパンフレットで明確にアピールすることで、伝えたい情報を過不足なく伝えることができます。

書籍についても同様に信頼性ある媒体としてはほかの追随を許しません。

企業向けの出版社や出版プロデュース会社もあり、以前に比べると出版すること自体のハードルは下がっています。

ただし、書店で販売したり、新規顧客を集客したりと広告効果を期待するならば、きちんと書籍を流通・販売してくれる出版社を選ばなければなりません。

書籍を出版することで、契約につながる見込みの高い顧客が集客できたという事例も少なくありません。

▶️出版による効果的なプロモーション方法については、関連記事「出版マーケティングの効果的なプロモーションとは? 広告手段も解説」を参考にしてください。

◉顧客を獲得できている不動産会社の特徴

顧客を獲得できている不動産会社の特徴を紹介します。

・口コミが良い
・オンライン・オフライン両方に対応している
・店舗の場所が分かりやすい
・営業時間が長い・いつでも開いている

成功している企業を参考に、自社でできる施策を取り入れてみてください。

◉-1、口コミが良い

売れている不動産会社の特徴のひとつは「口コミが良い」ことです。

不動産売買は顧客同士の「紹介」で繋がっていくケースも多くあるので、良い口コミを増やせば顧客の増加が期待できます。

友人知人からのリアルな口コミの他に、ポータルサイトの「口コミ欄」は顧客がよくチェックしている場所です。

良い口コミを書いてもらうためには、顧客に喜んでもらえる丁寧な接客をすることが重要です。

日頃から満足してもらえる接客を心がければ、自然と紹介も増えていきます。

◉-2、オンライン・オフライン両方に対応している

近年は「オンライン商談」を希望する方が増加しているので、こうしたニーズに対応できる企業が有利です。

いつでも顧客に対応できるよう、接続環境などを整えておくとよいでしょう。

オンライン商談が人気を集めている一方で、オフライン(対面)での説明を希望する顧客も一定数います。

どちらにも柔軟に対応できると、商機を逃しにくくなります。

◉-3、店舗の場所が分かりやすい

人気の不動産会社は、路面店や駅から近い場所など分かりやすい立地にあることが多いです。

立地の良い場所に店舗を出すのはコストがかかり大きなリスクにもなるので、一歩を踏み出せない人が多くいます。

しかし、知名度と信頼を一気に獲得したい場合は、実店舗の拡大も視野に入れてみましょう。

◉-4、営業時間が長い・いつでも開いている

顧客にとって、自分の好きなタイミング(時間)に対応してくれる不動産会社は非常に便利です。

夜遅くまで営業していたり、休日が少なかったりすると「いつでも相談できる」と感じ、顧客にとって頼れるお店になります。

ただし、この方法は自社スタッフにとっては負担になりすぎてしまうことがあります。

社員が気持ち良く働ける環境も大切なので、程よいバランスの営業時間を設定しましょう。

◉うまく集客できないときは誰に相談すればいい?

「集客をがんばってもなかなか成果が出ない……」と、悩んだ際は以下の業者に相談してみてください。

・コンサル会社
・広告代理店
・SEO対策会社

専門的な知識がないまま努力したとしても、時間を無駄にしてしまうことがあります。

多少費用がかかっても、適切なルートを示してくれる専門家に依頼することが業績アップへの近道と言えるでしょう。

◉-1、コンサル会社

「コンサル会社」では、専任のコンサルタントが経営者の相談に乗ってくれます。

「どういった方向性で経営を進めるのか?」「自社にマッチする施策は何か」など、経営者と話しながら、ベストな施策を決めていきます。

予算やかけられる時間などを把握した上で自社の状況にあう施策を提案してくれるので、失敗する可能性が少ないです。

◉-2、広告代理店

広告代理店では、リスティング広告やチラシの制作や配布方法、効果的なアプローチの仕方などを提案してくれます。

広告代理店はさまざまな企業の営業をサポートしていますが、不動産会社の広告を担当したことがある会社であればより安心して依頼できます。

過去の運用実績などをチェックして、信頼できそうな企業に依頼しましょう。

◉-3、SEO対策会社

SEOの施策を考えてくれる企業に依頼すると、自社ホームページから問い合わせが入るような施策を提案してくれます。

広告やポータルサイト、チラシなどは常にアプローチを繰り返さなくてはいけませんが、自社サイトは永続的に会社の財産となります。

そういった意味でも、自社ホームページのSEO強化は必ず行っておきたい施策と言えるでしょう。

ホームページ以外にもSNSや動画作成など、Web関連のことをまとめてお願いできる業者もあります。

新しい施策をはじめる前に、まずは自社ホームページを整えるところからはじめてみてはいかがでしょうか。

◉【まとめ】不動産会社の集客の悩みは専門家に相談しよう

不動産会社の集客にはいくつかの方法がありますが、時期や内容によってその時々に最適な方法が変化していきます。

考える施策がマンネリ化してしまう人や、新しい知識を取り入れたい経営者の方は、迷わず専門家に相談しましょう。

フォーウェイでは、Webサイトの集客に困っている企業に向けて「無料SEO診断」を行っています。

自社サイトの課題を洗い出すことで適切な施策が考えやすくなり、やるべきことが明確になります。

不動産会社の集客率を上げたい方は、ぜひフォーウェイにご相談ください。

参考:株式会社フォーウェイの出版サービスによって10億円以上の売上獲得をした不動産会社の事例など盛りだくさんの成功事例集の無料プレゼントはこちらから

参考記事:不動産会社の集客方法16選【成約件数9倍アップ!StockSun式戦略!】

Webのマーケティング施策の一つとして、SEO対策という言葉が一般化しました。

とはいえ、上位獲得したいキーワードをサイトに散りばめたからといって簡単に検索上位に表示されるほど甘くないのが、SEO対策です。

SEO対策で検索上位に上げるために具体的にどのような対策を取るべきか、いま最も重要な要素といわれる「E-A-T」、そこからさらに発展した「E-E-A-T」を踏まえて解説していきます。

目次【本記事の内容】

執筆者:江崎雄二(株式会社フォーウェイ取締役マーケティング統括)


福岡県出身。東福岡高校、山口大学経済学部経済法学科卒業。大学卒業後、月刊誌の編集者兼ライターに携わる。その後時事通信社での勤務を経て、幻冬舎グループに入社。書店営業部門の立ち上げメンバーとして活躍後、書籍の販売促進提案のプロモーション部を経て、法人営業部へ。東京と大阪にて書籍出版の提案営業を担当し、2020年11月、株式会社フォーウェイに参画。2023年9月取締役就任。グループの出版社、株式会社パノラボの流通管理も担う。

◉SEO対策とは

SEOとは、Search Engine Optimizationの略称で、「検索エンジン最適化」と訳すことができます。検索エンジンがWEBサイトを回遊し、コンテンツが評価されると検索上位に表示されるようになります。

その検索上位に表示させるための対策を「SEO対策」と呼びます。

検索エンジンとは、GoogleやYahoo!のようにインターネット上の情報をキーワード検索できる機能やプログラムのことを指します。

なお、日本ではGoogleとYahoo!の検索エンジンが9割近いシェアを誇っています。割合としては、Googleが約75%、Yahoo!が約14%です。いかにGoogleのSEO対策が重要かわかると思います。

◉-1、検索エンジンはどのように順位を決めているのか

SEO対策をするうえで、検索エンジンの順位づけの仕組みは知っておいた方がよいでしょう。次の3つのステップで順位を決定しています。

①「クロール」:世界中を回遊し情報を探し回る
②「インデックス」:探し出した情報をデータベース上に登録する
③「ランキング」:登録した情報を順位づけする

ただコンテンツを無闇に増やしても、クロールして見つけてもらえなければSEOで上位表示されることは難しいです。さらに、インデックスされないことには上位表示は望めないでしょう。

後に解説する内部対策もきちんと遂行しなければ、ただコンテンツを増やしても徒労に終わるだけなのです。

◉なぜSEO対策が必要なのか

そもそも企業はなぜSEO対策をする必要があるのでしょうか。

ポイントとしては大きく2つあります。

1つ目は、WEB広告にかける予算です。

広告予算は中小企業にとって、無限にかけ続けることは難しいでしょう。しかし、広告は実施しなければ自社を見つけてもらえないため、広告費を投じ続けなければ集客効果を発揮しません。

つまり、WEB広告をやめた途端に、自社サイトを見てもらう機会がなくなり、商品の購買やサービスの認知に結びつかなくなるのです。

2つ目は、会社のブランディングです。キーワード検索にて上位表示される広告枠以外のサイトは大半がSEO対策を実施しています。

このような自然検索もしくはオーガニック検索で上位表示されると、特定キーワードで目的の情報を探しているユーザーに見つかりやすいため、その領域における第一人者として認知してもらいやすくなります。

参考コラム:SEOとPPCの大きな違い ユーザーの本気度が違いユーザーの質が変わってくる

◉具体的なSEO対策の方法

SEOで必要な対策は大きく3つあります。

それは「コンテンツSEO」「内部対策」「外部対策」です。

それらのどれが欠けてもWEBサイトの価値を上げて上位表示されるのは、至難の業と言えるでしょう。

それぞれの具体的な内容は次の通りです。

◉-1、コンテンツSEO:ターゲットユーザーの求める良質なコンテンツを提供する

コンテンツSEOは、SEO対策をするうえで最も重要な方法の一つです。高品質なコンテンツを作成しないことには、Googleのクローラーからの評価にも結びつかないからです。

良質なコンテンツを作成するために必要なリソースは、ライターと編集者です。

コンテンツSEOを成功させるためには、「最適なキーワード選定」「ユーザーの検索ニーズの分析」「競合サイトの比較調査」「タイトル・中見出し・小見出しの構成案作成」「E-A-Tを意識したライティング」の5つが必要です。

これらを実行できるライターと、チェックできる編集者が必須といえます。

検索上位に表示させるためには分析や改善も必要なため、記事が上位に入らない場合はリライトを繰り返すなどの対策もしなければなりません。

◉-2、内部対策:WEBサイトの土台をしっかりと作り込もう

SEOにおける内部対策とは、サイト全体に配置されるテキストや画像、リンクやHTMLタグ設定といったテクニカルなものまで改善する対策をいいます。

ホームページの土台をしっかりとさせ、インフラを整備して、ユーザーが読みたいサイトへとリフォームさせる必要があるのです。

前述したように、検索エンジンではクローラーが巡回し情報を探し回っています。

内部対策では、検索エンジンが巡回しやすいように、サイトマップを作成したり内部リンクを設置したりして正しく情報を伝えることが必要です。

そして、ユーザビリティが担保された、ユーザーが理解しやすいサイト作りをしなければなりません。

内部対策として土台づくりをしっかりとするためには、WordPressといったコンテンツSEO向きのCMSを使用することをおすすめします。

もちろんWordPressを使ったからといって無条件で検索上位になれるわけではありませんが、現在の世界中で使われているCMSのうち60%以上がWordPressといわれています。SEO対策に対応するプラグインやテーマが使われているため、きちんとしたSEO対策をしていれば結果が出やすいCMSです。

検索アルゴリズムは常に変動しており、内部対策をきちんと実行することでアップデートの影響を受けづらいメリットも考えられます。

◉-3、外部対策:数を増やす被リンク対策は禁物! 自然に評価されるサイト作りを

SEO対策と聞いて、被リンクを獲得する施策が思い浮かぶ人は多いでしょう。

気をつけてほしいのは、ただ被リンクを増やしさえすればSEO対策になるわけではないと言うこと。

外部対策が検索で評価される要因は、第三者による正当な評価だからです。自社と関連性の薄いサイトやブログなどにURLを貼ってもらったり、被リンクを購入したり、過剰な相互リンクを貼り付けたりしても、逆にペナルティを受けて検索順位が下がる危険性があります。

原則として、被リンクは自然獲得であるべきです。くわえて、被リンクはリンク数よりもドメイン数で評価されるため、色々なサイトに自然に認知を高めてリンクを貼り付けてもらうことが重要といえるでしょう。

良質なコンテンツを増やすことにも通じますが、コンテンツ自体を価値ある情報として認識してもらい、SNSで拡散してもらうことは外部対策として最も効果的です。

FacebookやTwitterなど、コンテンツを閲覧してもらった後に、「シェア」や「いいね」をしてもらいやすい仕掛けを施しておくことも重要でしょう。

◉SEO対策にはE-A-Tが重要(2022年12月からはE-E-A-T)

SEO対策の方法の一つで、「E-A-Tを意識したライティング」が重要だと紹介しました。

このE-A-Tとは、Googleが作った造語ですが、次のような意味で使われています。

・E=Expertise(専門性)
・A=Authoritativeness(権威性)
・T=Trustworthiness(信頼性)

Googleの『検索品質評価ガイドライン』で「ページ品質評価の最重要項目」とも記載されており、SEO対策には欠かせない項目となっています。

さらに、2022年12月15日のGoogleの公式発表を機に、「E-A-T」にもう一つ「E=Experience(経験)」が追加され、「E-E-A-T」が重要視されるようになりました。

出典:Google検索セントラルブログ/品質評価ガイドラインの最新情報:E-A-TにExperienceのEを追加

◉-1、専門性を高めるには

良質なコンテンツを求めている人は、情報発信者の専門性も確認しています。

そのため、専門性を高めるには「ジャンルに特化する」ことがとても重要です。

たとえば、自分が頭痛に悩まされているときに、「頭痛の専門医」が書いた情報サイトを発見し、それが納得のいく価値ある情報であれば「この先生に診てほしい」となるはずです。

そのようにジャンルに特化することで、情報を選んでもらいやすくする必要があります。

もちろん専門性を高めるためには、発信者側も専門知識の量や質は高めていかねばなりません。

ほか、専門家への取材を行なったり、体験談を入れたりすることで、情報としての信頼性も上がってきます。

◉-2、権威性を高めるには

権威性を高めるために、すぐできる対策としては著者名や運営会社名を明示することです。

ほか、良質な情報を発信し続けることで根気が必要ですが、ドメインパワーの強いサイトから紹介してもらい被リンクをもらうことも効果的。SNSなどで著者名や企業名などを発信してもらい、参考になる情報だと言及してもらうサイテーションを獲得すれば、権威性は高まるでしょう。

◉-3、信頼性を高めるには

前述の著者名や運営会社名を明示することと重なりますが、著者のプロフィールや経歴が掲載されていると一層信頼性は増します。

ただ投げっぱなしの情報ではなく、どのような人が書いているのかを明らかにすることで、誰が書いているのかわからない怪しい情報とは差別化ができます。

くわえて、専門性の高い他サイトから情報の一部を引用することも効果的。ただ、引用元を示さずにコピペするのは厳禁です。

他には、飲食店など店舗運営企業であれば多くが実施している、Googleマイビジネスへの登録も信頼性を高めるのによい方法といえるでしょう。

ユーザーをサイトに誘導することもできる対策です。

◉-4、経験を高めるには

経験を高めるには、「具体的な導入事例や実績」を表示するのがおすすめです。実際に、ユーザーがどのようなサービスを提供されて、どのような成果が出たかがすぐにわかるため、「経験豊富な会社だ」と認識してもらうには手っ取り早い方法となります。

くわえて、ユーザーレビュー(お客様のレビュー)や製品・サービスの使用体験なども効果的です。具体的にどのような顧客に選ばれ評価されているのかがアピールできる上、ユーザーに自分が体験した時のイメージを作り出すことができます。自社サイトやGoogleの口コミなどで、ユーザーレビューを集めていくのは有益な手段となり得ます。

ほか、①〜③すべてを高めるのに、書籍出版もおすすめの方法の一つです。

▶書籍出版については、関連記事【企業出版のメリットとは? 企業が考えるべき出版による効果】もあわせてご参考にしてください。

◉【まとめ】付け焼き刃のSEO対策では意味がない! 長期的な視野で取り組もう

SEO対策の基本的な知識から具体的な対策方法、そして重要視されている「E-A-T」について解説しました。

いずれにしても一朝一夕で結果が出る簡単な施策ではありません。SEO対策で上位表示されるためには、良質なコンテンツを更新し続ける根気が必要です。

テクニックを身につけるのも大変ですので、できる部分は自社で行ない、困難な部分はSEOツールを利用できる外部のSEOコンサルティングなどに依頼するのも、選択肢となるでしょう。

また、SEO対策については次のコラムでもわかりやすく解説されているので参考にしてみてください。

参考コラム:SEO対策でやることとは?初心者向けに分かりやすく解説

参考:フォーウェイのブランディングサービスについてはこちらから参考:フォーウェイのブランディングサービスについてはこちらから

 

ビジネスにおいて「SEO対策」という言葉は一般的になり、多くのウェブ担当者や企業経営者がSEO対策を勉強してWEB制作を行なうようになりました。サイトに検索キーワードを多く散りばめたり、外部リンクを多数貼り付けたり……しかし、そんな努力のかいもなく、「検索順位が上がらない」という悩みを持つ人は少なくないようです。

実は、ひと昔前とはGoogleの検索順位に対する評価の仕方は大きく変わっており、以前は成功した方法が現在では逆効果になるケースも多くあります。

今回は、検索順位を上げられないダメなSEO施策の紹介と、効果的なSEO対策について解説しましょう。

目次【本記事の内容】

執筆者:仲山洋平(株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター)

慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。

◉Googleの評価ポイントを理解しよう

SEOとは「検索エンジンの最適化」を指します。

クローラーと呼ばれるGoogleのロボットが毎日世界中のサイトをクロールしており、クローラーがそのサイトに多く訪れるほど評価は高まります。そこでクローラーに高く評価してもらうため、自サイトに呼び込む対策を取るのがSEO対策です。

検索順位が上がらない原因の大半は、SEO対策について正しく理解できていないことです。たとえば、よくいわれるSEO対策として「検索されているキーワードをたくさん使う」「他サイトからの被リンクを増やす」といったものがありますが、単純にキーワードをたくさん使えばよいかというとそうではありませんし、外部リンクを貼ってSEO対策する手法も現在では通用しなくなっています。

なぜならば、Googleのクローラーは機械的にSEO対策されたサイトを避けてウェブコンテンツそのものを評価するように、日々アップデートされているからです。過去に検索順位を上げる根拠となっていた「ページランク」の考え方もなくしてしまいました。

努力が無駄になるダメなSEO対策とは?

「定期的にコラムを更新しているのに順位が上がらない」「外部リンクを増やしているのに思うように結果につながらない」……多くの経営者やウェブマーケティング担当者の悩みは共通しています。

そうした悩みが生まれる原因の多くは、現在行なっているSEO対策が間違っていることです。

現在でも広く見られる、ダメなSEO対策を具体的に紹介しましょう。

ダメなSEO対策①かつてメジャーだった「被リンク対策」は逆効果!?

被リンクとは、外部サイトからたくさんの被リンクを受けるという施策です。「被リンク対策」や「外部リンク対策」、「外部SEO対策」と呼び名は様々で、SNSの「いいね」や「シェア」も外部リンクの一つになります。

被リンクは、以前は効果的だとされていたSEO対策です。しかし、現在では無意味、むしろ逆効果になってしまっています。

これには、被リンクがSEO対策として普及し、機械的に大量の被リンクを生成するような手法が蔓延したという背景があります。

結果、情報量が少なかったり検索キーワードの答えにならないような情報が載っていたりと、明らかに質の低いサイトが検索上位に多く上がってきたことで、被リンク施策を取るサイトの検索順位を下げるようなアルゴリズム変更をGoogleが行なったのです。特に悪質なパターンとしては、リンク先の運営会社にお金を支払うことで「リンクを買う」施策を実施する企業も出現し、そのような企業のサイトはペナルティを受けて順位が大きく落ちています。

Googleには被リンクが「意図的なものか」「自然的なリンクか」を見分ける力があります。

被リンク施策は一応、短期的な効果は出るかもしれませんが、ペナルティを受けるリスクを冒して被リンク対策に勤しむよりは、将来的にサイトや会社の信頼性向上につながる良質なコンテンツを増やす努力をしましょう。

ダメなSEO対策②コンテンツのタイトルにキーワードが使われていない

SEO対策としてのWEBコンテンツで同様に重要なのが見出し・タイトルの付け方です。よく見られるのは、せっかくターゲットキーワードを特定してコンテンツを作成しているつもりが、肝心のターゲットキーワードがタイトルに含まれていないケースです。

検索順位を上げるためには、コンテンツのタイトルにターゲットキーワードを入れるのは必須です。検索エンジンが何について書かれたコンテンツなのかを認識するうえで、タイトルは真っ先にチェックされるポイント。そこでキーワードがタイトルに含まれていないと、検索上位には表示してくれないのです。

ポイントとしては、タイトルの書き出しから28文字以内にターゲットキーワードを入れることです。Googleの検索結果表示の書き出しはタイトルから28文字で、以降は「…」の表示となるからです。

SEO対策のためにはできるだけ前の方にキーワードを置くことが大事ですが、一方で実際にユーザーが検索した際にクリックしたくなるタイトル付けも非常に重要です。28文字以内にキーワードを入れつつ、キャッチーなタイトル付けを意識しましょう。

ダメなSEO対策③ターゲットキーワードの盛り込みすぎ

タイトルや記事内にキーワードを入れることは重要ですが、テキスト内に検索キーワードを無闇に盛り込みすぎるのも禁物です。何度も同じキーワードが登場すると、読み手はクドさを感じてしまい、ページ離脱してしまいます。

さらに、検索上位のコンテンツにある一定数の「共起語」を盛り込むのもSEO対策に効果的です。

共起語とは、対策キーワードと一緒に使われることが多い言葉をいいます。

たとえば、「不動産投資 儲かる」で検索上位を狙いたい場合、「利回り」や「リスク」などワードがどのサイトでも共通して使われていることがわかります。

これらは一部ですが、ターゲットキーワードの共起語をあぶり出して、効果的に使用することでSEO対策になるのです。その際も、読んで違和感ないような記事であることは大前提で、SEO対策になるテキストに仕上げつつも文章としてのクオリティを損なわない高度な執筆技術が必要になります。

ダメなSEO対策④執筆・編集が未熟で読みにくい

SEO対策のためにコンテンツを作成する人の大半は、コンテンツのプロではありません。それはSEO対策の業者も同様です。結果、言葉や文章をユーザー向けのコンテンツとして適切に見せるサイトデザインができていない例が多く見られます。

見にくい・読みにくいコンテンツは、検索順位が低くなってしまいます。Googleのアルゴリズムでは、コンテンツの読みやすさは重要なポイントの一つだからです。

読みにくいコンテンツに多い共通点は、以下の通りです。

  • ・文字の色が目立たない
  • ・行間が詰まりすぎ
  • ・箇条書きや囲み内文字などで情報がまとめられていない
  • ・太字や色付き文字、アンダーラインといった強調デザインが施されていない
  • ・文字ばかりで画像や表が使われていない

読みやすいコンテンツを作れるのかどうかは、WEBメディアや雑誌、書籍の制作などにおける、コンテンツのプロとしての編集・執筆経験によって大きく差が出るポイントです。

ダメなSEO対策⑤コンテンツの信頼性が薄い

「WELQ(ウェルク)騒動」をご存知でしょうか?

DeNAが運営していたヘルスケア情報キュレーションメディア“WELQ”で、「肩こりは幽霊が原因」といった根拠に乏しい記事が大量生産され、それが明るみに出た事件です。

WELQでは、SEO上位の他サイトのコンテンツをリライトして記事を量産していたことで、エビデンス不明の記事が多数できあがってしまったのです。この事件をきっかけにGoogleはアルゴリズムを変更して、サイトの信頼性を重視する方向に舵を切りました。

きちんとした根拠を文中リンクなどで出して信頼性を高めるのは、コンテンツの質を高めるうえで非常に重要です。根拠となるソースも個人サイトなどではなく、官公庁の発表資料などの一次情報が望ましいでしょう。

ほかには、コンテンツの著者名やサイトの運営会社を明示することも、信頼性を高める効果をもたらします。

低品質なコンテンツを低コストで機械的に量産するより、しっかりとした質のコンテンツを一定数、確実に供給し続けましょう。

ダメなSEO対策⑥サイトに掲載している記事数が少なすぎる

どんなに素晴らしいコンテンツを一つ仕上げたとしても、それだけで検索順位を上位に引き上げるのは困難です。

コンテンツを増やしてWEBサイトの検索順位を上げるには、毎月10記事以上を継続して掲載するのが望ましいでしょう。

さらに、コンテンツマーケティングによるSEO対策で順位を確実に上げていくには、おおよそ1年ぐらいは期間がかかるケースが大半です。長い目で見た施策としてとらえる必要があります。

なお、記事をたくさんアップしているのにまったく結果が出ないという場合、一つひとつの記事の文字量が少なすぎるパターンがほとんどです。1記事あたり2000〜3000文字程度の文字量を、安定的に供給することが大事です。

◉【まとめ】検索順位を上げるには継続する根気が大事

SEO対策を意識したコンテンツマーケティングは、コンテンツの執筆を継続する根気が大事ですが、続けた結果として安定的な問い合わせの確保や広告費の削減、サイトの信頼性向上につながる、大変意義ある施策です。

ダメなSEO対策によって時間とコストを無駄にせず、正しいコンテンツマーケティングで成果を出しましょう。

参考:フォーウェイのブランディングサービスについてはこちらから参考:フォーウェイのブランディングサービスについてはこちらから

 

地域密着型の事業を展開している企業や医療クリニック、税理士事務所……これらのビジネスでは、全国規模の広告施策を実行する予算はかけられないという事業主が多く、そもそも所在するエリア外への広告はあまり意味がありません。

そんなエリア特化型ビジネスだからこそ取り組むことができる、最適な費用対効果のマーケティング手法3つのコツを、エリアマーケティングの基礎知識や具体的な施策とあわせて解説します。

目次【本記事の内容】

執筆者:江崎雄二(株式会社フォーウェイ取締役マーケティング統括)


福岡県出身。東福岡高校、山口大学経済学部経済法学科卒業。大学卒業後、月刊誌の編集者兼ライターに携わる。その後時事通信社での勤務を経て、幻冬舎グループに入社。書店営業部門の立ち上げメンバーとして活躍後、書籍の販売促進提案のプロモーション部を経て、法人営業部へ。東京と大阪にて書籍出版の提案営業を担当し、2020年11月、株式会社フォーウェイに参画。2023年9月取締役就任。グループの出版社、株式会社パノラボの流通管理も担う。

◉エリアマーケティングとは?

エリアマーケティングとは、言葉の通り、自社の商圏となるエリアに特化したマーケティング戦略です。

「地域密着の〜」とはよく聞く言葉ではありますが、一般的には実店舗型の小売業などBtoC事業でよく用いられる手法です。

ただ、実はBtoBビジネスでもこのエリアマーケティングの考え方はとても重要なのです。たとえば、税理士事務所の場合、全国で4389もの事務所(税理士登録者・税理士法人届出数(令和3年6月末日現在)の主たる事務所数の総数)がありますが、そのなかでも全国対応している大型の事務所は一部に限られるでしょう。

ほとんどが地域密着型の商圏の限られた事務所のはずです。

対象地域から新規顧客を獲得するためには、エリアマーケティングが必要不可欠といえるのです。

◉エリアマーケティングを成功させる3つのコツ

エリアマーケティングは、地域に特化した販売戦略を行なううえで重要な方法ですが、適切に実行することでさまざまな恩恵を受けることができます。効率的かつ売上や集客につながる施策とするために、次のような3つのコツを押さえて準備を進めましょう。

◉-①エリア内の市場の特性を理解し需要予測を立てる

自社の活動エリアで結果を出すために、市場の特性を知ることはとても重要です。

市場規模や人口推移、ターゲットとなりうる潜在顧客の数など、自社商品やサービスを提供するにあたり需要予測をしておきましょう。

仮にエリア内にターゲットとなる顧客層がいない場合、予算をかけて広告戦略や販売戦略をとっても効果が出ることはありません。

◉-②ターゲット特性を知り商圏を見極める

ターゲット顧客の特性を知ることも重要です。一般的に小売店のターゲット分析においては、商圏内の人々のライフスタイルを知ることからエリアマーケティング戦略が始まります。

前述した税理士事務所の場合は、ターゲットが企業経営者であれば行動時間帯は平日の日中であることがほとんどでしょう。そのなかでもターゲット業種ごとに、多忙な時間帯や電話に出づらい時間帯などを把握しておくとアプローチがしやすくなることもあります。

ターゲット特性を知ることができれば、商圏内での営業活動は円滑に進めることが可能になります。

◉-③競合他社の特性を知りエリアに特化した広告戦略を組み立てる

競合他社が得意とすること、強みを分析することも重要です。

競合が自社と近しい商品やサービスを提供しているとしても、狙っているターゲットが違う場合があります。競合他社が踏み込めていないターゲットに自社がアプローチできればバッティングすることもなく、自社の顧客に迎え入れられます。

具体的な手段は後述しますが、エリアに特化した広告戦略を組み立てるうえで競合を分析して、明確な商圏で営業活動を行なうことはとても重要です。

◉地域ナンバー1を目指したマーケティング戦略を立てる

エリアマーケティングを実行するにあたり、地域一番を目指すことは成功への近道となります。ここまでに解説してきたポイントを踏まえて、とにかく地域でナンバー1を目指してマーケティング戦略を組み立てる手法があります。

前述の税理士の例でいえば、「税理士+中野区」といった地域別のキーワードを組み立てて、検索上位を狙うウェブでのマーケティング手段がおすすめです。

明確なエリアが決まっていれば、ポスティングやDM(ダイレクトメール)のようなオフラインの手段も考えられますが、不特定多数へのアプローチということもあり結果はまちまちです。

一方、SEO対策を実施したうえで検索してホームページに来てくれた潜在顧客は、すでに悩みを抱えた状態で来てくれるので、高確率で成約することが期待できます。

オンライン上の施策は、インターネットが全世界とつながっていることもあり、商圏が広い全国区の企業に適していると思われがちですが、エリアに特化した企業や事業主こそ取り組むべきなのです。

◉-1、コンテンツマーケティングで戦略的に地域ナンバー1になろう

地域に特化したエリアマーケティングの手段として、自社ホームページのSEO対策を踏まえた、コラム更新を中心としたコンテンツマーケティングは有効な手段です。

自社のオウンドメディアを立ち上げて大規模で戦略的なコンテンツマーケティングを実行するには多額の費用がかかりますが、コーポレートサイトのコンテンツとして運用するのであればコストを抑えて実行することが可能です。

正しい戦略で取り組むことで、地域の競合が大してウェブに力を入れてなければ半年程度で、競合が強力でも1年程度仕込めば、大きな広告予算をかけなくても検索上位に食い込むことができるでしょう。

▶コンテンツマーケティングについては、関連記事「コンテンツマーケティングとは? 広告費を削減して売上を増やす方法」もあわせてご参考にしてください。

◉-2、ブックマーケティングによる地域ナンバー1戦略

地域に特化したマーケティング戦略としては、ブックマーケティング(企業出版)もおすすめです。

ブックマーケティングとは、企業ブランディングの手段の一つで、書籍を出版し、その書籍を利用して企業や商品・サービスの知名度向上や信頼性向上などを行うことです。

企業の伝えたい理念や商品・サービスの開発秘話、その企業ならではの特徴・強みなど、他の広告手段とは圧倒的な7万字〜10万字ほどのコンテンツ量で発信をすることができるのが魅力。そこに加えて、書籍出版することで全国の書店に流通させることができるのです。

もし企業が地域ナンバー1を目指すならば、該当エリア内の書店に重点的に配本する方法が考えられます。または、今後集客を強化したいエリアに戦略的に配本することで、その地域の読者に認知してもらい、そのまま問い合わせを獲得するという成果にもつながります。

近年はデジタルマーケティングの競争が激化しており、Web広告やSNS運用、SEO対策など、やれば成果が出る時代ではなくなっています。そのため、いかにデジタルマーケティングとアナログマーケティングの手法を掛け合わせて効果を最大化させるか、が重要視されているのです。

▶ブックマーケティングについては、関連記事「ブックマーケティングとは?メリットや効果的な戦略の作り方」もあわせてご参考にしてください。

▶デジタルマーケティングとアナログマーケティングについては、関連記事「デジタル全盛期だからこそ重要なアナログマーケティング戦略」もあわせてご参考にしてください。

◉【まとめ】エリア内の顧客が欲している情報や悩みを言葉にする

今回はエリアマーケティングの基礎知識だけでなく、地域ナンバー1になるためのコンテンツマーケティング、ブックマーケティングという手段を紹介しました。

とにかく自社の魅力を伝えるためには、ターゲットの顧客層が何を欲しているかをキャッチすることが重要です。それを具体的な言葉にして発信し続ければ、自ずと顧客に選ばれるようになるでしょう。

ブックマーケティング
 

SEO対策に取り組む経営者や担当者の方にとって、対策キーワードの選択は頭を悩ませるところではないでしょうか?

「分析ツールのデータからどう論理的にキーワードを導き出せばいいのかわからない」「キーワードを選んでコンテンツを増やしても全然上位表示がされない」「アクセス数は増えたが問い合わせが全然ない」……このような声はよく聞かれます。

そこで今回の記事では、ビジネスゴールである利益の向上をもたらすため、SEOの対策キーワード選定方法を説明します。

目次【本記事の内容】

執筆者:仲山洋平(株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター)

慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。

◉最適な対策キーワードを選ぶ3つの秘訣

サイトの問い合わせ増を実現するためには、次にあげる3つのポイントを意識してキーワードを選定しましょう。

◉-1、秘訣①検索ボリュームだけを見ない!

SEO対策を始めたばかりの人は、「とりあえず検索ボリュームの多い単語を対策しよう」と考えてしまいがちです。

ただ、これはSEO対策でつまずく典型例。

なぜならば、検索数が多く大量の流入が見込めるキーワードは、既に競合となる大手企業のWebサイトに対策され尽くしているからです。

たとえば、「東京 賃貸」と検索してみてください。検索上位には、スーモやホームズ、エイブルなど大手のサイトがずらりと並ぶはずです。

こうした大手のサイトはSEO対策に多額のお金をかけており、くわえて多くのページと被リンクを積み重ねているため、新規参入のサイトが対策したところでほぼ勝てません。

したがって、SEO対策キーワードを考える場合、「ボリュームはあるけど大手には取られていない」というニッチで丁度いいところを見つけ出す必要があるのです。

◉-2、秘訣②ユーザーの検索ニーズを想像する!

他にSEO対策の悩みでよくあるのが、「SEO対策で自社サイト流入が増えたのに問い合わせが全然増えない」というケースです。

こうした場合、もしかすると、商品の購買意欲の乏しいユーザーが検索するキーワードを対策してしまっているのかもしれません。

たとえば、不動産を買いたい人をターゲットにしている会社が、「不動産 管理会社」というキーワードを対策したとします。

仮に対策でgoogleやYahoo!の検索順位が上がったとしても、「不動産 管理会社」を検索するのは管理会社を探す物件オーナーやプロの不動産会社でしょう。おそらく、「不動産 管理会社」と検索したとしても問い合わせの増加は見込めないでしょう。

しかし、「最寄り駅 不動産屋」という対策キーワードだとどうでしょう。この場合、ユーザーは具体的に不動産屋に相談する意思が固まっています。検索ボリュームがそれほどではないとしても、検索順位が上のほうにあれば集客につながる可能性があります。

このように、SEO対策の目的と想定するユーザーニーズをしっかり固めたうえで、成果を出すためのストーリーを考えて検索ワードを選ぶ必要があります。

なお、最寄り駅や電車の沿線と組み合わせたキーワードの対策は、クリニックや店舗系のビジネスで非常に効果的です。フォーウェイでこのようなクライアントのお手伝いをする際は、エリアSEOを重要な施策として位置付けてサポートします。

▶エリアSEOについては、関連記事【エリアマーケティングで押さえておきたい3つのコツと効果的な手法】もあわせて参考にしてください。

◉-3、秘訣③検索画面の1ページ目になるワードを量産する!

新規でSEO対策を始める際はまだサイトのドメインパワーが弱いはずで、正直なところ少額の予算で検索順位1位を取ることはなかなか難しいです。

1位を取れるとしても、検索ボリュームがほとんどないキーワードに限られるでしょう。流入数のないキーワードで1位をとっても、SEO対策の効果はあまり発揮されません。

そこで、SEO対策序盤戦の基本戦略について、まずはある程度の検索ボリュームがあるキーワードで検索結果の1ページ目に表示される状態を目指しましょう。

たとえ検索1位でなくても、1ページ目の表示であれば一定割合のサイト流入は見込めるからです。逆に2ページ目以降は、ワンクリック必要になるので極端に検索流入が少なくなります。

検索画面1ページ目のキーワードが溜まってくる頃にはサイトのコンテンツ量が増えてドメインパワーが向上してくるので、その次の段階として検索1位を目指すのがおすすめです。

◉【まとめ】SEO対策は継続が大事

以上、SEO対策のキモであるキーワードの選び方・見つけ方のコツを解説しました。

ただ分析ツールを入れただけでは、打ち手が見出しづらいのがSEO対策。目指すべき成果につなげるために戦略的に考え、コンテンツマーケティングを継続するのが成功の秘訣です。

参考:フォーウェイのブランディングサービスについてはこちらから参考:フォーウェイのブランディングサービスについてはこちらから

企業が自社サイトのアクセス数を増やすため、SEO対策は一般化してきました。

ただし、毎月コンテンツ作成のためにリソースを割くのは難しいでしょうし、対策すべき最適なキーワードの選定も簡単ではありません。

今回の記事では、企業がSEO対策する上で押さえておきたいキーワード選定のポイントを解説します。

目次【本記事の内容】

執筆者:仲山洋平(株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター)

慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。

◉SEOキーワードとは

SEOとは、「検索エンジン最適化」と呼ばれ、Search Engine Optimizationの略称です。GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいて、自社サイトを上位表示させるための施策をSEO対策と呼んでいます。

SEO対策を実施するうえで重要なのは、どのようなキーワードで上位表示を目指すかを決めることです。

SEOキーワードを正しく選定しないことには、どんなに良質なコンテンツを作成しても検索上位を獲得することはできません。

まずはターゲットとしているユーザーがどのようなニーズでインターネット検索しているのかを分析して、キーワード設定しましょう。

◉-1、SEOキーワードはユーザーのためだけではない

SEOキーワードの設定とそれに関連するコンテンツを作成する目的は、ユーザーに自社のサイトやコンテンツを見つけてもらいやすくすることです。

一方、検索順位を上げるために意識したいのは、Googleの「クローラー」の存在です。GoogleもWebサイトを解析する際に、コンテンツに紐づけられたSEOキーワードを重視しています。

Googleのクローラーは、ユーザーが求める良質なコンテンツを上位表示させるために、日々世界中のWebサイトを回遊し、評価しているのです。

◉SEO対策キーワードの選定方法

次に具体的なSEO対策キーワードの選定方法について見ていきましょう。

ユーザーが検索エンジンで情報を調べる場合に、どのような単語やサジェストワードを入力するかを想定し、キーワードを選定するのが重要です。

◉-1、方法①:検索ボリュームを把握して選定する

SEOキーワードの選定方法として、一番わかりやすいのが検索ボリュームから選定する方法です。

検索ボリュームが少ないと、わざわざそのキーワードを検索してサイトを訪れるユーザーは稀でしょう。

だからこそ、検索ボリュームが一定数あるキーワードをセレクトすることが大切。月間検索数の目安は1000〜10000程度です。

Googleのキーワードプランナーの使い方についてはこちらを参照ください(https://support.google.com/google-ads/answer/7337243?hl=ja)。ほかにも、詳細なキーワードを探せる有料ツールなどもあります。

◉-2、方法②:SEOキーワードの競合性から選定する

SEOキーワードの競合性は、ほかの企業がどれだけ広告などで対策しているかを調査していきます。わかりやすいのはリスティング広告です。

狙いたいキーワードを検索エンジンで検索すると、リスティング広告により上位表示させているサイトへのリンクが1つ〜複数出てきます。

競合性が高ければ、表示されるサイトリンクが多く検索に引っかかってきます。

競合性が高すぎれば、その分ほかの企業が対策していることが予想できるため、同じキーワードで検索上位を目指すのはなかなか難易度が高いでしょう。

▶リスティング広告をはじめとした広告手法については、関連記事【広告手法を徹底比較! デジタルからDMまでマーケティングのメリデメを解説】もあわせて参考にしてください。

◉-3、方法③:上位サイトに検索キーワードが含まれているかをチェックする

検討中のキーワードで検索したときに、狙っている検索キーワードが上位サイトのタイトルにどれほどの確率で含まれているかを確認するのも、一つの手です。

注意点として、たとえば「ジーンズ 値段」のようなキーワードの場合は、上位サイトのほとんどに商品ページが表示され、コンテンツページはほぼ表示されません。

「ジーンズ 値段」のような検索キーワードの場合は、ユーザーも直接的に商品購買を具体的に検討している段階のため、Googleも商品ページを優先して上位に上げるようにしているのです。

一方、検索上位がコンテンツページメインの場合は、キーワードに関係するSEOコンテンツを作成することで、検索上位を狙える可能性はあります。

ただし、狙ったキーワードがタイトルに含まれたサイトがたくさんある場合は、すでに対策されている可能性が高く、競合が多いため検索上位を狙うのは難しいともいえます。

ユーザーがなぜそのキーワードを検索したのかの検索意図を踏まえて、キーワードを検討しなければならないと覚えておきましょう。

◉SEO対策キーワード選定の手順

SEO対策キーワード選定の方法の次に、具体的にどのような手順で進めたらよいかを解説します。

◉-1、手順①:上位表示が狙えそうな見込み高いキーワードを集約させる

ユーザーのニーズや競合他社、自社サービスの強みといった前提条件を把握したうえで、具体的なキーワードを選定していきます。

上位表示が狙えるような見込みの高いキーワードをいかに集めるかが大事です。

具体的には次のようなキーワード選定の種類があると理解しておきましょう。

・狙うべきビッグワード
・ビッグワード×地域軸(サジェストワードに名古屋、横浜など地名を入れる)
・ビッグワード×効果軸(サジェストワードにダイエットなどのワードを入れる)
・ビッグワード×評価軸(サジェストワードに口コミ、話題などを入れる)
・ビッグワード×お金軸(サジェストワードに具体的な金額、安いなどを入れる)

狙いたいビッグキーワードを選定したら、次にユーザーが検索しそうなサジェストワードをできるだけ多く抽出しましょう。

ちなみに、キーワードには月間検索ボリュームが5万回以上のビッグワードのほか、1万〜5万回程度のミドルワード、数千〜1万回程度のテールワードに分かれています。数が少ないほど、競合性は低い傾向にあります。

◉-2、手順②:検索ボリュームを把握し優先順位づけする

前述した通り、Googleのキーワードプランナーなどを活用して、検索ボリュームを把握しましょう。

BtoBビジネスの場合は、そもそもビッグワード自体の検索ボリュームがさほど多くない場合もあります。目安として1000〜10000程度と説明しましたが、BtoBの場合はもう少しボリュームが少なくてもよいでしょう。その分、検索上位が獲得しやすくなります。

ただし、100未満のほぼ検索されていないスモールワードはユーザー流入見込みも少ないと予想されますので、対策する時間とコストを考えると、無視した方が良いです。毎月更新するコンテンツの数やリソースとのバランスを考えながら選定しましょう。

◉-3、手順③:対策すべきキーワードを決定する

キーワード対策ツールで、次のようなキーワードを見つけましょう。

・現状の検索順位が10位以下である(検索結果の圏外もしくは2ページ以降に表示される)
・競合サイトが少ない
・同義語など関連キーワードの中でも検索ボリュームが多いこと

これらをエクセルなどのシートにまとめて選定すると便利です。

対策すべきキーワードが決まったら、h2やh3といったページ構成やコンテンツ内で使う共起語の分析などに移り、具体的なコンテンツ制作に入っていきましょう。

▶SEO対策については、関連記事【SEO対策とは? 効果的な戦略の組み立て方と対策方法】もあわせてご参考にしてください。

◉効果的なキーワード選定のポイント

SEO対策のキーワード選定をするにあたり、「ユーザーの意図や目的」「コンテンツのクエリタイプ」「検索結果のクエリタイプ」を理解しましょう。

ここでいうクエリとは、ユーザーが検索したときに実際に使用した単語や単語の組み合わせのことです。

ユーザーが商品購入、資料請求、会員登録、ダウンロード等のアクションを行なう取引型の「Doクエリ」、ユーザーが知識や方法、ノウハウなどを収集するために利用する情報収集型の「Knowクエリ」、ユーザーが特定のWebサイトやブランドサイトを探すために利用する案内型の「Goクエリ」があります。

ユーザーの検索意図を知るほか、検索ボリュームが少なすぎないか、サジェストキーワードをさらに細分化できないかなどを理解したうえで、キーワード選定を行ない、定期的に見直しを図っていくことは重要な措置です。

◉キーワード選定ツールについて

ここまで解説した方法や手順を踏まえて、実際にキーワードツールを活用していきましょう。キーワードを自力で考えたり、書き出したりするのはかなり大変です。

SEO対策やコンテンツマーケティングは長期戦。業務を効率化することはとても大切です。

SEO対策のプロの業者が使うようなツールほど綿密なキーワード抽出は難しいですが、次のようなツールでも十分に効率化を図ることは可能です。

◆Google AdWordsキーワードプランナー
Google AdWordsキーワードプランナーは、その名の通りGoogleが提供しているキーワードツールです。無料で利用することができます。
自社サイトの関連キーワードの抽出のほか、調べたいキーワードの月間検索数を調査することもでき、大変有益です。
無料で利用は可能ですが、Google広告アカウントへの登録が必要なことは覚えておきましょう。

◆ラッコキーワード
ラッコキーワードは、無料で利用できるキーワードリサーチツールです。
GoogleやYahoo!JAPANなどの関連ワードを一瞬で収集してくれ、サジェストキーワードが50音順とアルファベット順で一覧表示されます。
メールアドレスのみの登録でラッコIDが付与され、誰でも簡単に無制限に利用することが可能です。
ただし、具体的な月間検索数などの数字までは把握ができません。

◉【まとめ】キーワード対策は根気が必要! 外部パートナーともうまく付き合おう

以上のように、SEO対策のためのキーワード選定はポイントと手順を押さえ、ツールを活用すれば適切なキーワードと出合えるでしょう。

一方、どの企業においても毎月キーワード選定やコンテンツ制作のリソースを確保するのは大変だと思います。さらに結果の伴わないコンテンツはリライトするなど随時改善を図っていく必要があります。

まずSEO診断をお願いしてみるなど、信頼できそうな業者を探してみるのも一案です。

参考:フォーウェイのブランディングサービスについてはこちらから参考:フォーウェイのブランディングサービスについてはこちらから

Cookie(クッキー)の規制が始まるとの報道がなされ、猶予は1年ばかりと言われています。トラッキングが効果を発揮していたGoogle広告やSNS広告が利用できなくなる可能性があるのです。

ウェブ広告の大きな変革となりうるCookie規制。今回はサードパーティークッキーといったクッキー規制の基本的な知識から、クッキー規制の対応策について解説します。

目次【本記事の内容】

執筆者:仲山洋平(株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター)

慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。

◉Cookie(クッキー)とは

クッキーは、ウェブ上のトラッキング技術の名称の一つです。インターネット利用の際に、以下のような表示を見かけたことのある人は多いのではないでしょうか。

当サイトでは利便性向上や閲覧の追跡のためにGoogle・他提携サービスによりCookieが使用されています。サイトの閲覧を続けた場合Cookieの使用に同意したことになります。

さらにこの表示と一緒に「同意しました」や「拒否します」といった選択肢が表示されます。

クッキーはオンライン上で追跡されるということで、マイナスに捉えられることも多いですが、利点もあり、消費者は恩恵を受けています。

たとえば、次のような場合です。

・ログインステータスがログイン状態を保持する
・オンラインショッピングでカートに入れた商品がそのままカートに残り続ける
・動画再生で一時停止したタイミングから再度再生できる
・言語や通貨、クレジットカード情報などの記憶
・不動産サイトで閲覧した物件の保存
・推奨コンテンツを提案してくれる

会員カードに例えると分かりやすいですが、レンタルショップに会員カードを渡すことで、会員情報や過去のレンタル履歴が確認できます。この会員カードと店員の関係を、クッキーとサーバーの関係に置き換えると理解しやすいでしょう。

このようなサードパーティークッキーを活用することで、第三者であってもウェブ上でのユーザーの関心事を知ることができるのです。

◉-1、サードパーティークッキーとは

クッキーには、サードパーティークッキー(3rd party Cookie)とファーストパーティークッキー(1st party Cookie)の2種類が存在します。

サードパーティークッキーは第三者が発行しているクッキー、ファーストパーティークッキーはサイト運営者が発行しているクッキーのことです。

たとえば、ECサイトにて買い物途中で離脱した場合で考えてみるとわかりやすいです。

途中離脱して別サイト閲覧中に買い物で閲覧したサイトの商品が広告として表示されるのはサードパーティークッキーです。

一方、途中離脱して、時間をおいて再度同じサイトを訪れたときに買い物中のカートの中身が保持されていたというのはファーストパーティークッキー。同じECサイトのドメイン上で起きている事象のことです。

◉なぜクッキー規制が起こったのか? その背景とは

クッキーが規制されるようになったのは、個人のプライバシー侵害につながることが問題視されているからです。

なかでもウェブサイトを離れた後も追跡(トラッキング)するサードパーティークッキーがプライバシー侵害になると見られており、クッキー規制の対象として広がっています。

今回、特に注目されているのは、検索エンジンやオンライン広告で世界最大手のGoogleが、Chromeブラウザ環境内でのクッキー廃止を予定していると報道されたからです。

日本の一般企業から個人事業主に至るまで、Googleのリスティング広告などトラッキングの恩恵を受けている事業主も多いことから、日本企業でも無視できない事態になってきているのです。

本記事執筆時点では、Googleがサードパーティークッキーを廃止するのは2023年半ば頃だと計画されています。

くわえて、FacebookやInstagramといったSNSにおいても、2022年を境にサードパーティークッキーが使用できなくなるといわれています。

Googleリスティング広告やSNS広告が使えなくなれば、各企業の広告戦略も大きく変化することになるでしょう。

ちなみに、ウェブブラウザのSafariを運営するAppleについては、2017年よりいち早くサードパーティークッキーの規制を開始し、年を経るごとにその規制を強めています。

◉クッキー広告規制でウェブ広告が受ける影響は?

前述の通り、サードパーティークッキーの規制により、追跡型の広告であるリターゲティング広告が影響を受けると予想されます。

ただ、Google広告が利用しているユーザーデータのほとんどはファーストパーティークッキーということもあり、現時点では大きな影響はないとも考えられます。

ただし、安価に取り組むことができるSNS広告はサードパーティークッキーを利用しているため、大きな影響を受け、これまでのような成果は生み出せなくなることが予想されます。

ウェブ広告がこれまで通り利用できなくなる可能性を鑑み、企業は対策を打つ必要があるといえるでしょう。

◉クッキー規制時代に取り組むべきウェブ施策

GoogleやSNSにとって替わる広告施策はそう簡単には現れてくれません。そこでSNS広告が規制されるであろう2022年やGoogle広告が規制されるであろう2023年に向けて、自社サイトに集客を行なう仕組みづくりが必要になります。

◉-1、新規ユーザーを効率的に獲得するためのLPの運用

広告のターゲティングの精度が下がるであろう今後において、LP(ランディングページ)のCVRを向上させることは重要になってきます。

CVRとはコンバージョン率のことで、このCVRを高めることは企業の問い合わせや売上向上につながるといえます。

とくにLPは大きく2つの意味合いがあり、①広告のリンク先としての着地先、②ユーザーのコンバージョンを目的とした縦長の情報サイトです。

ターゲティングで効果を発揮してきた①については今後運用が難しくなってくるでしょう。

一方、②についてはウェブサイトに呼び込むためのSEO対策を十分に行なうことで、今後も効果を発揮することが期待できます。

▶ランディングページについては、関連記事【LP(ランディングページ)を制作する効果とは? 問い合わせを増やすためのコツ】もあわせてご参考にしてください。

◉-2、コンテンツマーケティングで広告に頼らない基盤づくりを

コンテンツマーケティングは、顧客側から興味を持ってこちら側に寄ってくるインバウンドマーケティングの仕組みづくりのことです。

ただ、コンテンツマーケティングはSEO対策で検索上位にするだけでなく、有益な情報を発信し続けることで、見込み客がそのサイトのファンになり、問い合わせや購買に至るマーケティング戦略を指します。

コンテンツマーケティングは、効果を発揮するまでに、競合が少なければ約6ヶ月、競合が多ければ約1年は良質なコンテンツを更新し続けなければなりません。

逆にいえば、クッキーの規制が本格化する2022年や2023年までに対策することで、広告に頼らない基盤づくりが戦略的に実行することができるといえます。

▶コンテンツマーケティングについては、関連記事「コンテンツマーケティングとは? 広告費を削減して売上を増やす方法」もあわせてご参考にしてください。

◉【まとめ】ウェブ広告は常にアップデートされる! 時代に左右されない仕組みを作ろう

クッキー規制は徐々に始まっています。ウェブ広告の運用の仕方が大きく変化するのは、時間の問題といえるでしょう。

ウェブのアップデートは日々行なわれています。過去には被リンクをたくさん増やすことがウェブ集客の基本とも言われてましたが、今は被リンクの数を増やしてもインデックスが削除され効果を発揮しません。WEB集客の施策は、量よりも質が問われる時代となっています。

だからこそ時代に左右されない、広告に頼らない方法を確立することが重要だといえるでしょう。

参考:フォーウェイのブランディングサービスについてはこちらから参考:フォーウェイのブランディングサービスについてはこちらから

企業のマーケティング戦略の一環として、一般的な手段になったコンテンツマーケティング。広告費が高騰しているなか、自社サイトで有益な情報を蓄積することによって、サイト自体の価値を高められます。

しかし、コンテンツマーケティングは失敗例も多いのが実態。コンテンツマーケティングを行なう企業がやってしまいがちな、失敗を引き寄せるNG行動について紹介していきます。

目次【本記事の内容】

執筆者:江崎雄二(株式会社フォーウェイ取締役マーケティング統括)


福岡県出身。東福岡高校、山口大学経済学部経済法学科卒業。大学卒業後、月刊誌の編集者兼ライターに携わる。その後時事通信社での勤務を経て、幻冬舎グループに入社。書店営業部門の立ち上げメンバーとして活躍後、書籍の販売促進提案のプロモーション部を経て、法人営業部へ。東京と大阪にて書籍出版の提案営業を担当し、2020年11月、株式会社フォーウェイに参画。2023年9月取締役就任。グループの出版社、株式会社パノラボの流通管理も担う。

◉成功すれば無限の価値を生み出すコンテンツマーケティングだが……

コンテンツマーケティングとはWEB戦略の一つで、顧客にとって有益な情報を継続的に提供し続け、企業と顧客の接点をつくることでマーケティングを行なう手法です。

広告によるマーケティングは単発で効果がなくなってしまう一方で、安定して顧客からの問い合わせや購買を生むコンテンツマーケティングができれば、広告に頼らない経営基盤ができます。実際、コンテンツマーケティングに成功した企業には、コンテンツからの集客が激増し、広告費を大きくカットできた事例も数多く存在するのです。

しかし、コンテンツマーケティングはまだまだ発展途上の手法であり、失敗するケースも頻繁です。

コンテンツマーケティングに失敗する企業は、何が間違っているのでしょうか。

実は、失敗を引き寄せるNG行動は次のように、ある程度共通しています。

◉-1、失敗パターン①:実施の目的を明確にしていない

コンテンツマーケティングで失敗する代表的なパターンとして、コンテンツマーケティングを実施する目的やゴールが不明確なまま実行してしまうことがあります。マーケティングチームの目指す方向が次第にあいまいになり、ただ記事を更新することだけが目的になって形骸化してしまうのは、よくある失敗例です。

まず、コンテンツマーケティングの目的設定として、コンバージョン(CV)をどこに設定するのかが最重要です。CVの例としては、「購入」「来店、来場などの予約」「問い合わせ獲得」「PVの増加による認知度向上」など。CVがなんであるのかを明確化しないと、コンテンツのテーマもブレてしまい、的を外した情報発信を続けてしまう結果になります。

ほか、コンテンツマーケティングを実施するにあたっては、次のような要素を必ず明確にしておきましょう。

・どのような成果をどの程度求めるのか
・予算はいくら投入するのか
・目的達成までの期限をいつにするのか

コンテンツマーケティングは、成果がすぐに現れる簡単な施策ではありません。だからこそ、目的を明確にし、いつまでに仕組みを構築し成果を出すかを考える必要があるのです。

◉-2、失敗パターン②:ターゲット設定があいまいで誰も見にこない

ターゲットを明確にするのは、マーケティングの基本です。

WEBでのコンテンツマーケティングでは、ターゲットが検索エンジンでどのようなキーワードを検索してサイトを訪れるのかを戦略的に見通し、狙ったキーワードに合わせたコンテンツを制作しなければいけません。

よくある失敗は、コンテンツマーケティングの開始時にターゲットを広く設定し過ぎてしまうケース。記事のテーマが多岐にわたりすぎると、サイト全体として誰に向けた内容なのかがわかりづらくなり、ユーザーから避けられてしまいます。

一方で、ターゲットを狭く設定しすぎるのにも注意が必要です。ターゲットを絞り込めば、短期間で少しの集客はできるかもしれませんが、スケールが小さすぎれば売り上げにはあまり寄与しないでしょう。

ターゲット設定の一つの方法は、理想の顧客像である「ペルソナ」を設計すること。ペルソナでは、仮の氏名や年齢、経歴、ライフスタイル、よく触れているメディアなどをすべて設定し、一人の人物像を詳細に浮かび上がらせます。そこまで設定すれば、ペルソナが検索エンジンでどのような情報を欲しているかを予測でき、それに合わせたコンテンツを制作できるのです。

◉-3、失敗パターン③:読者を無視した情報発信を続けている

暗中模索でコンテンツマーケティングを進めるとやってしまいがちなのが、読者無視の情報発信です。自社商品のアピールがやたらに強調されたり、ユーザーが読みにくい専門用語満載の文章になっていたりして、ユーザーからすると違和感の強いコンテンツを配信してしまう企業が多くあります。

こういったケースは特に、メディアでのライティングや広告制作など、受け手の目線を考えた客観的なコンテンツ作りの経験がないスタッフ陣でコンテンツマーケティングに取り組む場合で起こりやすいです。

コンテンツマーケティングで肝心なのは、あくまでも「読者にとって有益なコンテンツ」を提供し続けること。発信者と読者との関係性構築を無視し、自分本意なアピールに終始していては問い合わせに結びつきません。

とにかくコンテンツマーケティングでは宣伝くささを取っ払う必要があり、それには高い制作技術が求められます。

◉-4、失敗パターン④:運用体制が整っておらずPDCAが回せていない

コンテンツマーケティングは、実施して即座に爆発的な問い合わせが取れる手法ではありません。大事なのは辛抱強く、何度もPDCAのサイクルをまわし、継続的なコンテンツ供給と効果測定で改善を続けることです。

コンテンツマーケティングのPDCAサイクルをまわすには、良質なコンテンツを提供し続ける人員とSEOマーケティングの知識を十分に備えた人員をチームに迎え入れる必要があります。PDCAを疎かにすると、多くの場合でコンテンツ制作は滞り、結果的に効果の出ない間違ったコンテンツマーケティングに終わってしまうのです。

PDCAをまわすためには、以下の5つの指標で定期的な効果測定を行ないましょう。

指標①コンテンツにユーザーが流入しているか
指標②ユーザーがコンテンツを読了しているか
指標③もっと読みたいと共感を得られているか
指標④シェアなど拡散されているか
指標⑤どのコンテンツで成果(CV)があったか

ほか、直帰率が高い(そのページを見てすぐサイトから離脱されてしまいやすい)コンテンツがどれなのかがわかれば、そのコンテンツはリライトなどによって修正を図る対策が取れます。

指標③の共感については、「次のページへ」「関連記事を閲覧する」のクリックなど、ユーザーの「もっと読みたい」という欲求を煽れているのかどうかを確認するポイントです。

◉-5、失敗パターン⑤:先を見通さず初期に予算をつぎ込みすぎる

コンテンツマーケティングは良質なコンテンツを提供し続け、顧客をファン化させることが目標の一つです。そのうえで、問い合わせや購入などのCVにつなげていきます。

ただ、コンテンツマーケティングに意気込んだ結果、初期投資に予算をかけすぎないように注意しなければなりません。

コンテンツマーケティングには、自社のコーポレートサイトで行なうほか、別途オウンドメディアを立ち上げて運用する手法があります。特にオウンドメディアを制作する場合に、目測を見誤ってサイトの制作費用をかけ過ぎたり、成果を急いで初期から多額の広告運用をしてしまったりして、結果的に安定したコンテンツ制作を行なうための予算が足りなくなるパターンが多いのです。

コンテンツマーケティングは中長期的な施策であることを念頭に置き、ランニングコストも見越して予算の組み立てを行なってください。

◉-6、失敗パターン⑥:社内理解が追いつかず頓挫してしまう

多くの企業でコンテンツマーケティングを長期継続できない背景には、実施企業の社内の理解不足が挙げられます。

特にマーケティングの担当者などが主導でコンテンツマーケティングを実施するケースでは、上司などの決裁者からはすぐに結果を出すよう求められがちです。成果が出ないことを理由に施策自体が1〜2ヶ月で打ち切りになるパターンは、しばしば見られます。

短期的な集客効果においては、コンテンツマーケティングよりも広告施策のほうが成果につながりやすい場合は多々あります。コンテンツマーケティングは中長期的な施策であるという社内の共通認識を持つため、その目的や効果測定について担当者が社内で細かくすり合わせる必要があるのです。

◉【まとめ】中長期な視野で戦略的なコンテンツマーケティングを

以上、コンテンツマーケティングでよくある失敗例を紹介しました。

コンテンツマーケティングを成功に導く大きなポイントは、中長期的な視野を持つことと、読者目線を心がけることです。そのうえで、効果測定を行ないながら、長期的に集客などのCVにつながる基盤づくりをしていきましょう。

コンテンツマーケティングは本気でやると手間と人員がかかるので、予算と社内リソースとの兼ね合いを考えて戦略的に内製・外注の割り振りを判断してください。

参考:フォーウェイのブランディングサービスについてはこち参考:フォーウェイのブランディングサービスについてはこちらから