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2021.03.29

Marketing

LP(ランディングページ)を制作する効果とは? 問い合わせを増やすためのコツ

LPとは、ランディングページの略です。ウェブを検索する人に最初に訪れてもらう、着地ページのことをいいます。

LPとは、そもそもどのような目的で制作されるのでしょうか。

今回の記事では、具体的なLP制作の目的やメリット、デメリットを整理し、実際にLPによって問い合わせを多く獲得するためにどうすれば良いのかを解説します。

LP(ランディングページ)とは

企業の公式ウェブサイトとは別に、縦長の構成で商品やサービスを解説するウェブサイトページを見たことがある人は多いと思います。これをLPと呼びます。

LPは主に、インターネット上の広告から直接飛ぶ、リンク先のページとして制作される場合が多いです。一般の人が商品や情報を得たいときに検索した結果、最初に着地するページになります。

LPは何の目的で作られるのか

LPを作る大きな目的は「コンバージョン」を得ることにあります。

コンバージョンは「商品の注文」、「問い合わせの獲得」、「資料のダウンロード」など、それぞれのLPによって異なります。企業の最終的な目標である売上増のため、LPで狙えるコンバージョンを定め、そのコンバージョンを目指してサイトを制作するのです。

そのため、LP制作のテクニックは通常のコーポレートサイトとは異なります。アピールしたい特定の商材やサービスに魅力を感じてもらうため、「売り込み」に特化したページに仕上げる必要があるのです。

「とりあえずLPを制作したけれど効果が見られない……」という悩みは多くの経営者やウェブ担当者から聞かれますが、そうした失敗の多くは、そもそもLPで「誰に何をどう売り込むのか」が明確になっていないことが原因なのです。

ユーザーがLPに流入する経路を知ろう

ビジネスで効果的にLPを活用するために、まずはユーザーがどのようにLPにアクセスするのかの流入経路を理解しておきましょう。

LPへの流入には、大きく次の3つの経路が考えられます。

① GoogleやYahoo!での自然検索からの流入

現代の消費者の多くは、求める情報をGoogleやYahoo!のような検索エンジンで検索します。

たとえば、花粉症に悩む人が病院やクリニックを探す際には「花粉症 病院」や「花粉症 治療 東京」などと検索して、自分が通いやすい病院を探すでしょう。

こうしたユーザーの検索による自サイトへの流入を、「自然検索」や「オーガニック検索」による流入と呼びます。

自然検索による流入は、「SEO対策」を行なって自サイトの検索順位を高めることで増やせます。効果的なSEO対策を講じれば、広告費用をかけずに多くの問い合わせを獲得できる可能性もあるのです。

SEO対策については以下のコラムでも解説しているので、合わせてお読みください。

検索順位が上がらない原因に!ダメなSEO対策を徹底解説

② リスティング広告からの流入

GoogleやYahoo!の検索結果の、上部やサイド部分に自サイトが表示される広告施策を「リスティング広告」と呼びます。

自然検索での流入を増やすSEO対策は、専門のツールを活用したコンテンツマーケティングと呼ばれる施策で、地道にコツコツと対策する必要があります。一方で、リスティング広告は広告費用を支払うことで確実に自サイトが検索上位に表示される、即効性のある広告戦略です。

継続的な流入を狙うためには広告費用をかけ続ける必要がありますが、SEO対策のように手間ひまをかけず、ユーザーを即座にLPに着地させることができるのがリスティング広告の特徴です。

③ FacebookやTwitterなどSNSのリンクからの流入

FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSは全世界にユーザーがおり、非常に高い情報拡散力を持っています。

SNS内にも検索エンジンのリスティング広告同様、広告を掲載できます。SNS広告は、近年注目度の高まっている宣伝手法の一つです。

SNS広告で効果をあげるポイントは、自社の顧客ターゲットにマッチしたSNSを選ぶことと、ユーザーの興味を引く魅力的な広告文言を打ち出すことです。

LPを制作するメリット4つ

ランディングページ制作のメリットは、大きく4つ考えられます。

メリット1:たった1ページのウェブサイトでサービス訴求から成約まで見込める

LPの最大のメリットは、商品やサービスの訴求を行ないながら、問い合わせ獲得や商品購入といったコンバージョンまで完結させられる点です。

コーポレートサイトの場合、ユーザーに商品やサービスを購入してもらうまでには、トップページからいくつものページを経由しなくてはいけません。ただ、LPならばたった1ページで売り込みたい商品やサービスのメリットを訴求でき、問い合わせや商品購入までダイレクトにつなぐことができるのです。

メリット2:商品やサービスの売り込みに特化したページを持てる

企業のホームページ内で、特定商品の打ち出しを強化した場合、セールス色が強くなりユーザーから敬遠されてしまう懸念があります。

ただしLPの場合は、そもそもニーズのあるユーザーが訪れます。いわばユーザーの側から広告を見に来てくれている状態なので、宣伝色の強いページになってもユーザーに嫌がられないのです。

そのため、企業のホームページはあくまで会社自体の紹介に徹しながら、別にLPを制作して営業強化を図るケースは多いです。

メリット3:商品やサービスを狙ったターゲットにアピールしやすい

LPは、ターゲットごとに複数のパターンを用意することも可能です。

通常、「30代女性へ!」や「学生限定!」、「サラリーマンに人気!」など、様々な層に訴えかける文言を1つのページに盛り込んでしまうとアピールの軸がぶれ、効果を発揮しにくくなります。しかし、複数のLPを制作すれば、様々な層に対してそれぞれ訴えかける販促活動が可能になるのです。

ページごとのターゲットに対して訴求内容を最適化すれば、コンバージョン率を大きく上げられるでしょう。

メリット4:ページ移動による訪問者の離脱を減らせる

通常、ウェブのユーザーは、サイト内で1ページ移動するだけで、30%がそのサイトから離脱するといわれています。

しかしLPならば無駄なページ移動がないため、一番見せたい情報がページの離脱によってユーザーに届かないリスクを避けられるのです。

LPのデメリット3つ

一方で、LP制作にはデメリットも存在します。

次の3点が考えられます。

デメリット1:デザインやコンテンツ内容に応じた制作コストがかかる

「LPを作るにはいくら費用がかかるのか?」という点は気になるところでしょうが、LP制作についてはコンテンツの内容やページの仕様、どの範囲まで外注するのか等によって大幅に価格が変わります。

あくまで目安ですが、制作費用は10万〜60万円が相場で、価格が安ければ安いほど、「ページ構成やデザインは既存フォーマットからしか選べない」「テキストや画像はすべて発注者が用意する」など、制限が多くなります。

「デザイン制作やコーディングだけプロに任せたい」場合はフリーランスやLP制作会社に安く依頼することもできるでしょうが、「サイト制作だけでなく企画から構成、ライティング、コンサルティングまで幅広く任せたい」といった場合は料金が数百万円単位になるケースもあり得ます。

LPにいくら費用をかけてどれぐらいの効果を出したいのかによって、最適な価格感を検討しましょう。

デメリット2:制作後の運用作業が必要

LPは制作しただけで終わりではなく、一度作ったら、効果検証を行ないながら改善を図っていかなければなりません。LPの改善を図る施策を、「ランディングページ最適化(LPO)」といいます。

LPは基本的に、ウェブ広告施策とセットで実施する場合が多いです。広告を出した結果を分析し、コンバージョン率がより高くなるようにページの修正を繰り返すことで、LP制作の効果は最大化します。

ただ、改善のたびに外注に依頼するとコストがかさみます。社内に運用担当をおく必要があるでしょう。

デメリット3:ページからの直帰率が高くなりがち

LPは縦に長いページのため、コンテンツの内容で共感が得られなければ、ユーザーが飽きて途中で離脱してしまいます。そのため、ページの直帰率が高くなりがちなのです。

したがって、LP制作の際にはページをすべて読み切ってもらうためのストーリー性が重要になります。ただ自社の訴えたい内容をやみくもに詰め込むのではなく、コンテンツとして読ませる設計が重要になるのです。

LPを成果(コンバージョン)につなげるコツ

では、ここまでで解説したメリットやデメリットを踏まえて、LPをどのように活用すれば成果、つまりコンバージョンにつなげられるのでしょうか。

1、LP自体への流入を増やす

せっかくのLPも、アクセスしてもらえなければ当然、効果を発揮しません。

アクセスを増やすためには、前述したリスティング広告を活用するのが定番の施策です。リスティング広告の最大の特長は「特定のキーワードで検索したユーザーに対して、検索するたびに広告を表示できる」ことです。

Googleのリスティング広告であれば、最低1000円から利用することができます。あとは自社の広告予算との兼ね合いを考えながら、どのようなキーワードで検索流入を狙うかを戦略的に設計していきましょう。

さらに、現代のウェブサイトの20〜40%はスマホからのアクセスとなっており、スマホ対応は必須です。

ほか、SNSの自社アカウントでLPをPRしたり、二次元コードの掲載されたチラシやパンフレットを配布したりするのもおすすめの方法です。

2、自社サイトとの連携を強化する

検索や広告からLPに訪問してもらうのは重要ですが、それと同程度大事なのが、コーポレートサイトとLPの連携を強化し、コーポレートサイトからLPへの流入を促すことです。

これには、コラムや動画などを自社サイトで定期的に配信するコンテンツマーケティングが最適です。コンテンツマーケティングによって、顧客に有益な情報を提供しながら自社サイトへの自然検索流入を増やし、LPへのリンクを踏んでもらう動線を作るのです。

ウェブ広告は近年、価格が高騰しているので、自社サイトへの検索流入を増やす施策とLP自体のウェブ広告をバランスよく行なっていく必要があります。

コンテンツマーケティングについてはこちらのコラムでも解説しているので、合わせてお読みください。

コンテンツマーケティングの失敗を招くNG行動6

LPで営業いらずの体制を作る

以上、LP制作の目的やメリット、デメリット、そして成果につなげるためのポイントを解説しました。

売上アップや問い合わせの増加のためには、LPをただ作るのではなく戦略的に組み立てる必要があります。最安値でページを制作することだけにこだわってしまうと、LPが効果を発揮せずにコストの無駄になってしまうかもしれません。

LPを上手に制作・運用し、営業いらずの受注体制を確立しましょう。

参考:フォーウェイのブランディングサービスについてはこちらから参考:フォーウェイのブランディングサービスについてはこちらから

執筆者:仲山洋平(株式会社フォーウェイ代表取締役、編集者)

慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月にはエリアマーケティングに特化した出版社、株式会社パノラボを設立。

 

 

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