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2024.06.03

Branding, Marketing

出版マーケティングの効果的なプロモーションとは? 広告手段も解説

マーケティング手法の一つである「出版マーケティング」は書籍を利用して、長期的に集客や認知度向上を図る仕組みです。

本記事では、「出版マーケティング」に取り組むためはどういうやり方があるのか、その費用感はどの程度か、および成功事例にはどのようなものがあるのかなどについてくわしく解説します。

目次【本記事の内容】

執筆者:江崎雄二(株式会社フォーウェイ取締役マーケティング統括)

福岡県出身。東福岡高校、山口大学経済学部経営法学科卒業。大学卒業後、月刊誌の編集者兼ライターに携わる。その後時事通信社での勤務を経て、幻冬舎グループに入社。書店営業部門の立ち上げメンバーとして活躍後、書籍の販売促進提案のプロモーション部を経て、法人営業部へ。東京と大阪にて書籍出版の提案営業を歴任し、2020年11月、株式会社フォーウェイに参画。2023年9月取締役就任。グループの出版社、株式会社パノラボの流通管理も担う。

そもそも出版マーケティングとは?

「出版マーケティング」とは、書籍を出版してマーケティングに活用する手法のことです。

企業が自社の事業や商品、サービスなどに関する書籍を出版し、集客や認知度向上に役立てることを目的としています。

現代では、インターネット上で必要な情報を容易に見つけることができる一方で、根拠や情報ソース、発信者が不明確なものも多く、本当に信頼できる情報を探し出すことが難しいのが実情です。

一方、書籍には出版社と著者が明記されていますので「インターネット上の情報よりも信頼できる」と考えられやすい傾向があります。

そのため、企業の強みや独自技術・実績、取り組みなどをストーリーとしてまとめて一冊の書籍として出版すれば、書籍の信頼性や出版社の全国的な販路を活かした効果的なマーケティングが可能となります。

また、SNSやWebサイト、ブログ、クラウドファンディングなど、他のWebマーケティング手法と組み合わせることもできるので、より高い効果を狙うことができます。

企業出版、自費出版、商業出版との違い

一般的に、書籍を出版する方法として企業出版、自費出版、商業出版という3つの出版方法があります。

企業出版は、企業が出版費用をすべて負担して、企業の認知度や信頼性を向上するために書籍を出版し書店へ流通させてプロモーションを行うものです。

「いかにターゲット顧客に書籍を届けるか」が目的になってきますので、そもそも書籍がたくさん売れなくても問題ありません。

もちろん、売れるにこしたことはありませんが、読者の中に1人でも、内容に共感し、企業や商品・サービスへの親近感を持ち商品やサービスの購入に至ってくれれば企業出版は成功と言えます。

次に、自費出版は、個人が出版費用をすべて負担して書籍を出版するもので、書店へ流通させることもありますが、基本的には積極的なプロモーションは行いません。

個人の趣味の集大成としたり、企業経営者が名刺代わりに配るために、書籍化することが目的の出版方法です。

商業出版は、出版社が出版費用をすべて負担して書籍を出版するもので、ヒット作を作って販売数を伸ばし、出版社が利益を上げるための出版方法です。

出版社が力を入れて宣伝やマーケティングを行うため、世の中にあるベストセラーの本のほとんどはこの方法によって出版されています。

これらの3つの出版方法の中で「出版マーケティング」に最も近いと考えることができるのは企業出版です。

企業出版の場合の商品やサービスの利用は副次的な結果ですが、結果的にはマーケティング効果があったと考えられるからです。

他のマーケティング手法との違い

代表的なマーケティング手法としては、下表のようなものがあります。

マスマーケティング テレビ広告、ラジオ広告、新聞広告、雑誌広告、屋外広告
ダイレクトマーケティング テレアポ、ダイレクトメール、メール、SNS、インターネット広告、レコメンドエンジン
インバウンドマーケティング SEO、動画

これらのマーケティング手法に共通しているのは、施策を実施している間は高い効果が期待できますが、施策をやめた途端に効果が激減することです。

これに対して、「出版マーケティング」では書籍を利用しますので、マーケティング効果が長期的に継続します。

出版マーケティングはこんな人におすすめ

書籍は、他のマーケティング手法と違い長い文章を読んでもらえるという点が大きなメリットです。

そのため、他のマーケティング手法とは違った訴求が可能になります。

WebやSNSの場合は「読まない」を前提にパッと見ていかに見込み顧客に伝わるかが重要になります。

一方で、書籍の場合には、そういった心配なくあらゆる情報を見込み顧客に読んでもらうことが可能です。つまり、一冊で信頼関係の構築や顧客教育がすべてできてしまうということです。

こういったメリットを考慮すると、出版マーケティングは特に、次のような企業や経営者におすすめです。

  • ・成約までに信頼関係構築が必要で、成約までの期間が長い
  • ・ビジネスモデルが複雑で、成約するためにある程度の顧客教育が必要である
  • ・事業も安定してきたので、企業の次なる成長への打ち手に困っている
  • ・WebやSNSではなかなか自社のサービスが伝わらないと感じている
  • ・競合他社との差別化が難しい
  • ・企業としての認知度向上、ブランディングを効果的に行いたい
  • ・富裕層や経営者などへのアプローチが可能

出版マーケティングの成功事例

「出版マーケティング」の成功事例は数多くありますが、ここではその中から3件を紹介します。

成功事例1:医師向けの不動産投資

この不動産会社の経営者は、高収入な医師をターゲットとして、従来からSNSやウェブ広告などを使って不動産投資サービスに関する情報発信を行っていましたが、見込み顧客が獲得できずに悩んでいました。

そこで「高収入な医師に最も効果的な節税対策は不動産投資である」という内容の書籍を出版して、自身の考えや想いを伝える出版マーケティングを行うことを決心。

書籍の企画段階から医師をターゲットとしたマーケティング戦略を練っていたため、狙い通り多くの医師に書籍を購入してもらうことに成功しました。

具体的には、出版のタイミングに合わせたSNS投稿やセミナー開催、クラウドファンディングなどをうまく組み合わせてプロモーションを行ったのです。

この「出版マーケティング」によって、書籍を購入した医師に「不動産投資に大きな節税効果があること」を認知してもらうことができ、売上を倍増させることができました。

さらに、既存顧客から知り合いの医師への口コミや書籍を配布することなどによって評判が広がり、新規顧客を獲得することにもつながっています。

成功事例2:保険代理店経営

この保険代理店の経営者は、保険業界の給与体系を変えることによって業績拡大ができるはずだという持論を持っていました。

そして、その持論を世に問うために「出版マーケティング」を利用して書籍を出版。

その書籍の中で、保険業界では当たり前となっていた「成果報酬型」を「一律報酬型」に変えることを提唱しました。

これは、一部のスーパー営業マンに頼り切った経営から、アベレージヒッターを育てて全員で支えていく経営に変えていって業績拡大ができるという内容でした。

書籍という情報量の多い媒体を使ったため、多くの業界関係者から理解と共感が得られて、自社のブランディングにも成功。

書籍の出版をきっかけに保険代理店の契約数も飛躍的に伸びたのはもちろんですが、他の保険代理店からコンサルティングの新規契約を獲得することにも成功しています。

成功事例3:工場コンサルティング

このコンサルティング会社は、従来から製造業を対象に工場向けのコンサルティングサービスを提供していました。

コンサルティング費用が高単価で、営業をしても説明に時間がかかることなどから受注率が低いことが悩みのタネでした。

そこで、「出版マーケティング」により書籍を出版。

「ファクトリーオートメーションによって製造業の人材不足を解決し、経営効率化と利益の最大化ができる」というメッセージを伝えました。

書籍出版後の1ヶ月で10件以上の引き合いがあり、今までリーチできていなかった分野の企業からの問い合わせも増えて売上向上につながっています。

このような顕著な成果が得られた要因として、書籍のターゲットを生産部門の決裁者とし、「ターゲットに向けた明確なキャッチコピーを採用したこと」「書籍を購入して読んでもらうことによって説明に要する時間を大幅に省略できたこと」などが挙げられます。

【ココが違う】出版マーケティングならではの活用メリット

成功事例からもわかるように「出版マーケティング」では書籍を利用しているため、他のマーケティング施策にはないさまざまなメリットが享受できます。

代表的なものは、次の7つです。

他のマーケティング施策に比べて多くの情報量を伝えることができる

書籍の情報量が、他のマーケティング施策(テレビCM・新聞広告・雑誌広告・Web広告・チラシなど)に比べて圧倒的に多いという特徴があります。

たとえば、A4サイズのチラシに記載できる文字数は1,000文字~2,000文字程度に過ぎませんが、書籍は一般的に200ページ程度で、その文字数は約7万文字~10万文字です。

この膨大な情報量を利用して、企業の商品やサービスの特徴はもちろんのこと、企業理念や経営者の考え方までを一冊に集約して伝えることができます。

このように、多くの情報をまとめて伝えることができるマーケティング施策は他にはありません。

顧客との信頼関係構築や顧客教育が1冊でできる

「書籍を出版している」という事実だけで、その企業の信頼性は格段に高くなるので、顧客との信頼関係の構築に大きく寄与します。

また、取り扱っている事業のビジネスモデルが分かりづらい場合などでも、書籍を読んでもらうことによって顧客教育ができます。

このように、顧客との信頼関係構築や顧客教育が1冊でできるため、商談効率や成約までの期間が短縮できます。

長期的な運用・活用ができる

「出版マーケティング」によって出版された書籍は長期間にわたって流通し、購入された場合もそう簡単に捨てられることはありません。

また、Webサイトやブログ、SNSなどに掲載されたコンテンツも長いことインターネット上に残り続けてマーケティング効果を発揮します。

そのコンテンツの専門性や信頼性が高ければ、価値の高い資産としてマーケティング効果を最大化できるでしょう。

書籍は、テレビCMやWeb広告などのような短期的なマーケティング施策ではありませんので、長期的な企業活動に運用・活用することが可能です。

潜在顧客へのアプローチができる

「出版マーケティング」によって出版された書籍は配本されて書店の書棚に並べられます。

書店を利用する顧客は「なにか面白そうな本はないかな」と興味のあるジャンルの書棚を眺めて、そこで書籍のタイトルにひかれると手にとって気に入れば購入します。

つまり、書店に並べられることによって潜在顧客へのアプローチができるということです。

本を読んで自社の商品やサービスに信頼感を持つ顧客が出てくる可能性もあります。

他施策への二次利用でマーケティング効果を最大化できる

出版した書籍を他のマーケティング施策に二次利用することができます。

たとえば、既存顧客に無料でDM発送したり、営業ツールとして活用したり、展示会やセミナーで配布するなどです。

また、書籍の著作権は著者企業に帰属しますので、そのコンテンツをWebサイトやブログ、SNSなどに二次利用することができます。

これらの他のマーケティング施策への二次利用によって、マーケティング効果を最大化することができます。

・書籍をDM発送 ・営業ツールとして活用 ・出版セミナーを開催 ・SEO対策(権威性、信頼性、オリジナル性) ・各種SNSの情報発信での二次活用
 

WebやSNSでは狙えない顧客にアプローチできる

現代の広告宣伝は、インターネットを介したWebサイトやSNSによる情報発信が主流となっていますが、特に高齢者などはWebサイトやSNSとは縁遠いためなかなかアプローチすることができません。

しかし、書籍であればこのような顧客にもアプローチすることが可能となります。

実際に、インターネット中心に会員登録数を増加させていた投資助言業の企業が、なかなかアプローチできていない高齢者層への訴求に書籍を活用して集客に成功した事例もあります。

企業のブランディングや認知度向上ができる

書籍を出版することによって、その書籍を自社のブランディングや認知度向上、顧客の購買意欲向上などに役立て、売上の向上や利益改善などの経営課題の解決につなげることができます。

そのためには「出版マーケティング」のゴールは書籍の販売ではなく、書籍をきっかけにした企業の成長にあることをきちんと認識しておくことが大切です。

出版マーケティングの費用感

「出版マーケティング」にかかる費用は、書籍の仕様や発行部数、制作費用、プロモーション費用などの要素によって変わってきますが、一般的には450万円~1,000万円程度です。

書籍の仕様としては四六判(横130mm×縦188mmの単行本サイズ)で200ページ程度の書籍が多く、印刷費用には書店に流通する流通部数だけでなく、著者に納品する部数も通常は含まれます。

制作費用はライターや編集者、デザイナーの依頼費や人件費、プロモーション費用はメディアへのリリースや書店営業、Web広告・新聞広告への出稿、出版記念イベントの開催などの費用です。

出版マーケティング施策に取り組むには?流れや必要な期間

ここでは、「出版マーケティング」施策に取り組むために必要なプロセスの流れや必要な期間などについて解説します。

書籍の企画 企画段階では、出版の目的とターゲット、アプローチ方法をきちんと決めておく必要があります。つまり、何のために書籍を出版して、誰に読んでもらって、何を伝えるのかということを決め、さらにそのターゲットに確実に届けるためのプロモーションまでを想定しておく必要があるということです。書籍の企画に必要な期間は、約2週間~1ヶ月です。
原稿執筆 書籍の企画が決まると、それに従って原稿を執筆し写真・図表・イラストなどを準備します。その後出版社の編集者からアドバイスをもらい必要に応じて修正をします。 原稿執筆や写真・図表・イラストなどの準備に必要な期間は、約2週間~4ヶ月です。
デザイン 原稿が完成すると、表紙や誌面のデザインやレイアウトを行います。 デザインに必要な期間は、約2週間~1ヶ月です。
校正・校閲 デザインが終わると紙やPDFに出力して校正を行います。誤字脱字・表記ゆれはないか、デザインはイメージ通りか、写真・図表・イラストは適切かなどについて校正と修正を行います。同時に校閲によって事実関係に誤りがないことを確認します。 校正・校閲に必要な期間は、約2週間~1ヶ月です。
印刷・製本 校正が終わると、出版社から印刷会社に書籍のデータが送られて、印刷会社から色校正が提示されます。インクのノリ具合や写真の色味を確認して問題がなければ書籍が印刷・製本されます。 印刷・製本に必要な期間は、約1ヶ月です。
プロモーション 書籍が完成すると企画段階で決定したプロモーションを実施して書籍を販促し、「出版マーケティング」の目的達成を目指します。

出版マーケティングを成功させる3つのポイント

「出版マーケティング」を成功させるためには次の3つのポイントがあります。

戦略的に流通・配本を行える出版社を選ぶ

「出版マーケティング」において、出版社選びは非常に重要です。

出版する書籍のジャンルに強い出版社であることはもちろんですが、戦略的な流通や配本が行える出版社でなければなりません。

一般的には、全国規模の流通網がある出版社が良いと考えられますが、書籍のテーマや企業の事業展開によっては、ある特定のエリアだけに配本したいケースやある特定のターゲットに届くように配本したいというケースなどがあるからです。

なお、全国の書店に流通網がある大手出版社の場合は、部数を多めに刷って大量に流通させることによりコストが上がってしまう可能性があります。結果的に大多数が返品されてしまうため、効果的にターゲットに届けたいなど目的がある場合は注意が必要です。

出版後のプロモーションを見据えた書籍の企画戦略を立てる

「出版マーケティング」で書籍を出版する際は、企画段階で出版の目的とゴールを設定し、さらに出版後のプロモーションも含めた戦略を立てることが必要です。

出版の目的とゴールが明確になっていないと、ターゲット読者が曖昧なままに書籍の制作とプロモーションを行うことになり、最悪の場合成果が得られないことになりかねないからです。

「書籍を使って解決したい課題は何なのか」「最終的なゴールは何なのか」「そのためにどのようなプロモーションを行うべきなのか」について最初にしっかりと考えておく必要があります。

出版後にあらゆるプロモーション施策を実施する

書籍を出版した後には、あらゆるプロモーション施策を実施する必要があります。

主なプロモーション施策は次のとおりです。

  • ・SNS施策
  • ・クラウドファンディング
  • ・セミナー、講演活動
  • ・Web広告
  • ・SEO施策
  • ・書店プロモーション
  • 以下、順にこれらの施策について紹介します。

    SNS施策

    現代ではインターネット環境が整っており、すでに多くの企業がマーケティングツールとしてSNS(X、Instagram、TikTok、YouTubeなど)を利用しています。

    出版マーケティングとSNSを組み合わせることによってマーケティング効果を最大化することが可能です。

    SNSには大きな拡散力がありますので、テレビCMやWeb広告よりも大きな効果を得ることができます。

    書籍の制作には6ヶ月~8ヶ月程度かかりますので、制作期間中に一貫したSNSアカウントを立ち上げて事前告知を行ってフォロワーの興味を喚起し、フォロワーがファン化した頃に出版するという状態が作れれば理想的です。

    vまたは、ストーリーテリングの手法を取り入れて、SNS上でストーリーを紡ぎ、その続きを書籍につなげるような方法も考えられます。

    ▶ストーリーテリングについては、関連記事【ストーリーブランディングとは?企業の物語を伝えてファンを作る方法】もあわせて参考にしてください。

    クラウドファンディング

    書籍の企画を決定した後に、クラウドファンディングを実施して書籍の事前告知をして企業の認知度向上を図ることができます。

    クラウドファンディングを実施することによって、出版費用や広告宣伝費用を調達することができるだけではなく、書籍に関する情報発信の機会が増えることになります。

    クラウドファンディングの支援ページは書籍の出版後も残りますので、自社の取り組みを長い期間残すことが可能です。

    セミナー、講演活動

    書籍の制作期間中に書籍の内容に関するセミナーや講演会などを開催することができます。

    さらに、出版後には出版記念セミナーを開催して、セミナーの最後に直接書籍を販売したり配布したりするのも一つの方法です。

    出版記念セミナーを開催して集客することによって、より広い潜在顧客に書籍を届けることができます。

    Web広告

    書籍の発売に合わせてWeb広告を使ったプロモーションを行ったり、書籍専用のLPを作ったり、書籍のコンテンツを抜き出してコンテンツマーケティングを行うことなどが考えられます。

    LPを利用する場合は、訪問者リストを作成して分析し今後のマーケティングに利用することが可能です。

    SEO施策

    書籍の著作権は契約主体である企業に帰属しますので、コンテンツを自社のWebサイトやブログなどに自由に掲載することができます。

    近年のSEO対策で重要なことは、コンテンツのオリジナリティーですので、書籍のようなオリジナルコンテンツは自社サイトに高いSEO効果をもたらします。

    また、オリジナルで専門性の高いコンテンツは、他社サイトやブログからの引用も多く見込めるため、被リンク獲得にもつながり、自社サイトのドメインパワーを高めることができます。

    結果として、高いSEO効果を得ることにつながるのです。

    書店プロモーション

    書店プロモーションには次のような施策があります。以下の順に説明していきます。

    • ・出版社の流通力がカギ! 戦略的な配本
    • ・実績として打ち出せる! ランキング買取
    • ・露出力を高めるには買取プロモーションを活用!
    • ・書棚以外でも認知促進が図れる! 有力なポスター展開
    • ・書籍や自社告知のための新聞広告
    • ・ブックカバーやしおりの配布
    • ・店頭看板やデジタルサイネージ
    • ・イベントスペースを活用した講演会の実施

    出版社の流通力がカギ! 戦略的な配本

    全国への流通網が整った実績のある大手出版社から出版することによって戦略的に配本することが可能です。

    たとえば、ダイヤモンド社、日経BP、幻冬舎メディアコンサルティング、クロスメディア・パブリッシングがあり、いずれも出版費用は高額ですが流通力が高く大きなメリットが得られます。

    フォーウェイでは、雑誌やWebメディアへの発信を積極的に行っている主婦の友社や小学館などの出版社と提携しているほか、戦略的な配本を得意とするグループ出版社パノラボでの一気通貫での出版も行っています。

    これらの出版社の流通力を活用すれば、2,000部程度あれば、全国の大型書店~中堅書店には十分に配本することができ露出力を高めることができます。

    また、パノラボでは、自社の商圏に近い書店に重点配本するなどの自社のビジネスメリットを想定した戦略的なエリアマーケティングを行うことも可能です。

    実績として打ち出せる! ランキング買取

    一度に100冊~500冊などを買取するという約束をして、書店での週間ランキングで1位を獲得するようにする方法があります。

    週間ランキングで1位を獲得すれば、自社のホームページなどに掲載することによりブランディング効果を高めることができます。

    また、書籍の販売促進のための新聞広告を実施する際にも、このランキング情報を掲載すると「この本は売れている」という説得力を持たせることも可能です。

    露出力を高めるには買取プロモーションを活用!

    書籍を一定数買取するという約束をして、一定期間大型展開を実施してもらう方法もあります。

    ランキング買取との違いは、一括で数100冊も買取するのではなく、たとえば50冊の展開を依頼して、1ヶ月後に売れ残った書籍を買取るというものです。

    近年、出版業界では返品率の高さが問題視されているので、書店にとっては売れ残った書籍を全て買取るという条件は、返品の必要がなく売上も担保されるためうれしい提案なのです。

    通常の配本ではなかなか読者に手に取ってもらえない可能性もあるため、売れ残った書籍の買取を条件に1ヶ月間で展開をしてもらうと販売促進にもつながり、企業の認知度も向上します。

    なお、買取りした書籍はセミナーでのプレゼントや、営業活動で顧客に配布したりできるので、長期的に書籍を活用する点で有効なプロモーションとなります。

    書棚以外でも認知促進が図れる! 有力なポスター展開

    書店に一定のプロモーション費を支払って、書籍の近くや店頭・店内の目立つ場所にポスターの展開をしてもらうこともできます。

    ポスター制作については出版社と調整する必要がありますが、書籍の認知度を上げるのに効果的です。

    買取プロモーションと異なるのは、書籍を買取りする必要がないことです。

    自社で書籍を必要としない場合は、ポスター展開ができるプロモーションは有力な手段と言えるでしょう。

    書籍や自社告知のための新聞広告

    書籍の出版に合わせて、書籍や自社の告知をするために新聞広告を出稿する方法があります。

    たとえば、全国の書店への配本と同時に新聞広告を使ってプロモーションを行うこともできます。

    特にビジネス書は日経新聞の広告掲載と相性がよく、現代でも書籍の販売促進には最も有効な手段の一つです。

    ブックカバーやしおりの配布

    書店でプロモーションをする際に、書籍の内容と連動したブックカバーやしおりを準備しておき、店内に設置したり書店員に配布してもらうことができます。

    書店に来店する顧客の多くは、好奇心が旺盛で知識欲などのリテラシーが高い人たちなので、出版した書籍に興味を持って手に取ったり購入したりしてくれる可能性があります。

    店頭看板やデジタルサイネージ

    大型書店などであれば、店頭看板や懸垂幕などで広告してもらい、来店客ばかりでなく通行人にアピールする方法もあります。

    また、近年ではデジタルサイネージに注目が集まっており、店内に設置された液晶モニターに映像や音声を配信して書籍の広告をすることも可能です。

    イベントスペースを活用した講演会の実施

    都市圏の大型書店の場合、イベントスペースを有していることが多いので、企業の告知スペースとしても活用できます。

    書籍出版する場合は、書籍のテーマに合わせてセミナーを開催することも考えられます。

    書店でのセミナーは、自社開催のセミナーとは異なった客層を集客することができますので、潜在顧客へのアプローチとしても有効です。

    Amazonの販売促進広告

    Amazonなどのネット書店の場合は、タイトルや著者名が分かっていないと書籍にたどり着かないことがあります。

    リアル書店であれば、興味や関心のあるジャンルの書棚を眺めているうちに、意外な1冊に巡り合う可能性がありますが、ネット書店ではそのようなことはありません。

    この対策としてAmazonのスポンサー広告や書籍販促を目的としたGoogleディスプレイ広告、SNS広告などの利用があります。

    ターゲットが明確であれば、そのターゲットが検索しそうなキーワードをスポンサー広告等に設定することによって、書籍の販売促進につなげることができます。

    【まとめ】出版マーケティングは長期的な集客、認知度向上の仕組み作り

    「出版マーケティング」を利用すれば、書籍を出版するだけではなく、その書籍をブランディングに活用して自社の信頼性の向上などに役立ていくことができます。

    つまり、「出版マーケティング」とは長期的な集客、認知度向上のための仕組み作りだということができるでしょう。

    「出版マーケティング」にトライしてみようとお考えなら、ぜひフォーウェイまでご相談ください。

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