「富裕層へ効率よくアプローチしたい」「価格競争ではなく信頼で選ばれる企業になりたい」と考える経営者は少なくありません。
しかし、富裕層は一般顧客層とは情報収集の方法や企業選びの基準が異なるため、通常の広告施策だけでは十分な成果につながらないケースもあります。
また、富裕層は限られたコミュニティ内で情報を共有する傾向があり、企業側から接点をつくりにくい点も特徴です。
富裕層へ効果的にアプローチするためには、行動特性や価値観を理解したうえで、適切な手法を選ぶ必要があります。
この記事では、富裕層が集まりやすい場所を紹介し、そのうえで信頼関係を築きながらアプローチする方法について詳しく解説します。
株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター。慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。
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富裕層へアプローチするためには、まず「富裕層がどこにいるのか」を知ることが重要です。
富裕層が集まりやすい場所を大別すると、「リアル」な場と「オンライン」の場に分けることができます。
富裕層が集まりやすい主な場所・媒体と特徴は、下表のとおりです。
| 分類 | 主な場所・媒体 | 特徴 |
| リアル | 高級ホテル・会員制ラウンジ | 富裕層同士の交流が多い |
| 高級レストラン・鮨店 | 紹介制・予約困難店に富裕層が集まりやすい |
| ゴルフ場・高級スポーツクラブ | 接待・人脈形成の場として利用される |
| 百貨店外商・ハイブランド店舗 | 高額消費を行う顧客との接点が生まれる |
| 高級車ディーラー・富裕層向けイベント | 富裕層向け商品の体験機会が多い |
| アート・チャリティー・招待制イベント | 社会的地位の高い層が参加しやすい |
| オンライン | 富裕層向けメディア | 富裕層向け情報・資産運用情報を収集している |
| 会員制オンラインコミュニティ | クローズドな人脈形成が行われる |
| 投資・資産運用系コミュニティ | 投資家・資産家が情報交換を行う |
| SNS | 投資家層が情報発信や交流を行う |
「リアル」な場としては高級ホテルや会員制ラウンジ、高級レストラン、ゴルフ場などがあり、紹介や人脈形成が行われています。
一方、「オンライン」の場には富裕層向けメディアや各種コミュニティなどがあり、近年ではSNSを活用して、自身の考えや投資情報を発信する投資家層が増えていることが特徴的です。
富裕層へアプローチするには、「どこにいるか」を知るだけではなく「どう接点を作るか」まで考える必要があります。
たとえば、高級ホテルや会員制ラウンジなどは富裕層と接点を持ちやすい場所ではあるものの、営業色の強いアプローチでは警戒される可能性があります。
富裕層は、「誰から紹介されたのか」「どのような実績があるのか」といった信頼性を重視する傾向があるため、信頼できる情報源として認識してもらうことが大切です。
富裕層向けマーケティングでは、紹介や実績、ブランド価値が伝わる情報発信を通じて、長期的な関係を築き、自然に信頼される接点づくりを意識しましょう。
富裕層へアプローチするためには、一般層向けと同じような広告施策ではなく、信頼感や特別感を意識した手法を選ぶことが重要です。
主な方法として、次の6つが挙げられます。
- 紹介・口コミ導線を作る
- 富裕層向けメディアで認知を広げる
- 自社コンテンツで高級商材や資産運用への関心を集める
- 限定イベントや体験型施策で特別感を提供する
- SNSや動画でブランドストーリーを発信する
- 書籍出版(ブックマーケティング)で信頼関係を築く
以下で、それぞれの手法について詳しく見ていきましょう。
富裕層は、信頼できる人から得た情報を重視する傾向があります。
そのため、既存顧客からの紹介や口コミによるアプローチは効果的な方法です。
特に、高額商材や無形サービスでは、広告よりも「実際に利用した人の評価」や「信頼できる人からの紹介」が重視されます。
また、会員制コミュニティや交流会などへ参加し、人脈を通じて接点を広げることで、新規顧客との関係構築につながることもあります。
富裕層への認知を広げるためには、高所得者層を読者に持つメディアへ情報を掲載し、接触機会を増やす方法も効果的です。
富裕層向けメディアを活用することで一般的な広告では届きにくい層にも情報を届けやすくなります。
また、富裕層は信頼性を重視するため、掲載実績そのものが企業のブランド価値向上にもつながります。
富裕層は、高級商材や資産運用に関する情報を積極的に収集する傾向があります。
こうした富裕層の関心が高いテーマと関連づけながら情報を発信することで、自然な形で接点につなげることが可能です。
また、価格や機能だけではなく、希少性やブランド価値、開発背景などまで伝えることで、富裕層からの関心を集めやすくなります。
▶︎コンテンツマーケティングの詳細については、関連記事【コンテンツマーケティングとは?期待できる効果や具体的な手法、戦略の練り方まで解説!】もあわせて参考にしてください。
富裕層は、商品やサービスそのものだけではなく、「特別な体験」に価値を感じる傾向があります。
たとえば、招待制イベントや少人数制セミナー、試食会・内覧会などの特別感のある接点を提供する方法も効果的です。
また、実際に商品やサービスを体験してもらうことで、ブランドへの理解や信頼感を深めやすくなります。
富裕層は、商品そのものだけではなく、企業理念やブランド背景まで重視する傾向があります。
たとえば、SNSや動画を活用し、代表者の想いや開発背景、品質へのこだわりなどを発信することで、信頼感や共感を得やすくなります。
特に、「なぜその事業を行っているのか」「どのような価値を提供したいのか」といったストーリーを伝えることで、企業への理解を深めてもらうことが可能です。
動画コンテンツは文章だけでは伝わりにくい雰囲気や価値観も表現しやすいため、高級感や世界観を訴求したい場合にも効果的です。
▶︎SNS運用の詳細については、関連記事【企業のSNS運用を成功させるコツ!成功事例やよくある失敗例も紹介】もあわせて参考にしてください。
書籍は情報量が多く、企業の考え方まで伝えられるため、富裕層との信頼関係を築く手法として活用されています。
広告とは異なり、読者が自ら手に取って読む媒体であるため、売り込み感を抑えながら認知拡大につなげられる点も特徴です。
特に富裕層の関心が高いテーマと関連づけて発信することで、企業や経営者への理解を深めてもらうことができます。
さらに、「書籍を出版している企業・経営者」という実績そのものが信頼感につながるため、高級商材や無形サービスのブランディング施策としても活用されています。
▶︎書籍出版の詳細については、関連記事【企業出版の効果とは?費用相場や成功のポイント、事例を徹底解説】もあわせて参考にしてください。
富裕層は情報の質や発信者の信頼性を重視する傾向があるため、書籍は相性の良いアプローチ手法として注目されています。
書籍出版が富裕層へのアプローチに向いている理由は、次の5つです。
- 富裕層は読書習慣を持つ人が多い
- 専門性や実績を形として伝えられる
- 売り込み感を抑えながら信頼関係を築ける
- 富裕層向けメディアやイベントへの展開につながりやすい
- 高額商材・無形サービスとの相性が良い
以下で、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
富裕層は、経営や投資、資産形成、教養などに関する情報収集への関心が高く、日常的に書籍から知識を得ている人も少なくありません。
インターネット上の短い情報だけでなく、専門家の考え方や実績が体系的にまとめられた書籍を通じて、じっくり判断材料を集める傾向があります。
そのため、書籍は富裕層に対して専門性や価値観を深く伝えやすい媒体といえます。
特に、高額商材や専門性の高いサービスを扱う企業にとっては、書籍を通じて信頼を獲得し、自然な接点を作れる点がメリットです。
書籍は、企業や経営者の知識・経験・考え方を体系的に伝えられる媒体です。
富裕層は、「誰が発信している情報なのか」を重視する傾向があり、特に高額かつ専門性が求められる分野では、発信者への信頼感が重要になります。
書籍を通じて、これまでの実績や専門知識、事業への考え方を可視化することで、「信頼できる企業・経営者」という印象につながりやすくなります。
また、「本を出している会社・経営者」という実績そのものが、一定の信頼感や安心感につながり、商談や問い合わせ時の心理的ハードルを下げる効果も期待できるのが特徴です。
富裕層は、営業色の強い広告に対して警戒感を抱きやすい傾向があります。
書籍は「読む価値のある情報」として受け取られやすく、自然な形で企業理念や価値観を伝えられる点が特徴です。
読者自身の意思で手に取って読むため、売り込み感を与えにくく、企業や経営者への理解を深めてもらうことができます。
特に、資産運用や事業承継、健康、ライフスタイルなどの富裕層の関心が高いテーマと関連づけて情報発信を行うことで、「役立つ情報を提供している企業」として認識されやすくなります。
さらに、書籍は短期間で流れていく広告とは異なり、長期的に所有して読まれる媒体であるため、継続的な信頼形成につながる点も特徴です。
書籍出版が、メディア掲載や講演依頼などの新たな接点づくりにつながるケースもあります。
また、書籍は「実績」や「専門性」を伝える手段として活用しやすいため、イベントや商談の場でも信頼形成につながりやすくなります。
さらに、書籍を読んだ人から紹介や口コミが広がるケースもあり、広告だけでは接点を持ちにくい層への認知拡大につながる点も特徴です。
富裕層向けビジネスでは、不動産投資や資産運用、高級住宅、医療、コンサルティングなどの、高額商材や無形商材を扱うケースも少なくありません。
こうした商品・サービスは「価格」だけでは判断されにくく、企業や担当者への信頼感が重要です。
また、「どのような実績があるのか」「どのような考え方でサービスを提供しているのか」といった情報も、意思決定に影響します。
書籍を通じて考え方や実績、こだわりを深く伝えることで、「信頼できる専門家・企業」という印象形成につながり、価格競争に巻き込まれにくいブランディング施策としても活用できます。
書籍の出版を通じて、富裕層へのアプローチやブランディング強化に成功した事例もあります。
ここでは、実際に書籍出版を活用して成果につながった3つの事例を紹介します。
- 医師向けの書籍出版で、10億円の売上につながった事例
- アンティークコイン投資の集客増・売上増につながった事例
- セミナー講師のブランディング強化を実現した事例
以下で、それぞれどのような事例なのかを見ていきましょう。
不動産投資を扱う企業では、医師向けに不動産投資ノウハウをまとめた書籍を出版し、富裕層へのアプローチ強化を行いました。
もともと新規顧客獲得は紹介中心だったものの、関係構築に時間がかかる点が課題となっていました。
書籍では、医師向けに不動産投資の考え方を分かりやすくまとめながら、企業として持つ不動産投資ノウハウや信頼性を訴求しています。
その結果、書籍発売から1か月で複数の反響を獲得し、読者である医師から直接の問い合わせによって投資用区分マンション10戸の成約につながりました。
さらに、大手病院の勤務医からの反響によって案件化も実現し、発売から6か月で10億円の売上に貢献しました。
【事例コラム】出版をきっかけに広がった全国の医師とのご縁——医師専門不動産コンサル事業が新たなステージへ
アンティークコイン投資を扱う企業では、企業ブランディングと富裕層集客を目的として書籍を出版しました。
書籍の帯では、「本当は知られたくない」「裏ワザ」といった読者の関心を引きやすい言葉を用いて、アンティークコイン投資に関する情報を訴求しています。
出版後は、過去にアンティークコイン投資関連書籍がよく売れた書店や、投資関連本の棚が充実している書店を中心に、重点的に販売を展開しました。
さらに、日経新聞への広告掲載も複数回行い、富裕層との接点づくりを進めました。
その結果、これまでアプローチできていなかった地方の富裕層から問い合わせを獲得。
さらに、2,000万円相当のアンティークコインが即日成約に至る成果にもつながりました。
不動産投資関連事業を展開する企業では、セミナー講師のブランディング強化と顧客単価向上を目的として書籍出版を行いました。
書籍では、同社が強みとしている「川上物件」をタイトルに入れて、不動産投資の考え方やノウハウを体系的に解説しています。
また、セミナー講師を著者、代表取締役を監修者として制作することで、書籍の専門性や信頼性を高めました。
さらに、高収入層が多いエリアへの配本や、日本経済新聞への広告掲載も行い、富裕層との接点拡大を図っています。
その結果、出版後は著者であるセミナー講師を指名する問い合わせが増加し、出版から1か月で10件強の商談創出につながりました。
この記事では、富裕層が集まりやすい場所や、信頼関係を築きながらアプローチする方法、富裕層へのアプローチに効果的な書籍出版の特徴、成功事例などについて解説しました。
富裕層は、価格よりも信頼感や価値観への共感を重視して企業やサービスを選ぶ傾向があります。
そのため、短期的な広告施策だけでは、十分な関係構築につながりにくい場合もあります。
その点、書籍出版を活用すれば、企業の専門性や実績、考え方などを深く伝えることができ、富裕層へのアプローチや関係構築を効果的に進めることが可能です。
フォーウェイは、書籍出版をさまざまなビジネスに活用するための「ブックマーケティングサービス」を提供しています。
ブックマーケティングサービスを活用することで、富裕層への認知拡大だけでなく、自社の考え方や強みを深く伝え、長期的な信頼関係を築くことも可能です。
富裕層向けのビジネスを展開している企業は、価格競争ではなく信頼で選ばれるための施策として、書籍出版を活用したアプローチも検討してみてはいかがでしょうか。
企業が社会に価値を伝え、信頼を獲得していくためには、情報発信の質がこれまで以上に重要になっています。
近年はSNSやオウンドメディアの普及により、発信手段は増えました。
しかし、短期的で断片的な情報が多く、企業の強みや思想が十分に伝わりにくいという課題があります。
こうした課題を解決する手段として注目されているのが、カスタム出版です。
書籍という形で体系的に情報を整理し発信することで、企業の専門性や事業の背景、価値観まで一貫して伝えることができ、信頼性の高いブランド資産として活用できます。
この記事では、カスタム出版の基本的な考え方、企業が活用するメリット、制作の流れ、実際の事例について詳しく解説します。
株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター。慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。
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カスタム出版とは
カスタム出版とは、企業が情報発信やブランド構築を目的として制作する書籍出版の形態の一つで、基本的に「企業出版」と同義です。
企業が費用を負担し、出版社と共同で企画・制作を行い、自社の理念や事業の背景、専門分野の知見などを書籍として出版します。
書籍は情報を体系的に整理し、企業の考え方や強みを一貫した形で提示できる媒体です。
また、完成した書籍は営業、広報、採用、マーケティングなど幅広い企業活動に活用できます。
一般的な書籍出版との違い
一般的な書籍出版は、出版社が販売収益を目的として企画を立案し、市場の需要や売れる見込みを基準にテーマや著者を決定する出版形態です。
そのため、読者ニーズや市場性が重視されます。
一方、カスタム出版(企業出版)は、企業が費用を負担し、マーケティングやブランディング、採用強化などの課題解決を目的として行う出版手法です。
出版社と連携しながら制作を進め、企業の理念や事業内容、専門的な知見を体系的に伝える書籍を制作します。
このように、一般的な書籍出版が販売を目的とするのに対し、カスタム出版は企業の課題解決や価値発信を目的とした出版である点が違いです。
カスタム出版が適している企業の特徴
カスタム出版は、企業の知見や理念を体系的に伝えられる情報発信手法です。
特に、次のような特徴を持つ企業に向いています。
- 専門的な知見や独自ノウハウを持つ企業
- BtoBビジネスや専門サービスを提供している企業
- 創業理念や社会課題への問題意識を持つ企業
以下で、どのような企業に向いているのかを詳しく見ていきましょう。
専門的な知見や独自のノウハウを持つ企業
専門的な知見や独自のノウハウを持つ企業は、カスタム出版と相性が良いといえます。
具体的には製造業やITコンサル、医療・介護、法務・財務などの専門サービスを扱う企業が挙げられます。
事業活動の中で蓄積された知識や経験は、実務や課題を理解しているからこそ生まれる価値のある情報です。
これらを書籍として体系化することで、企業の強みを明確に伝えられます。
また、日常的な情報発信では伝えきれない内容も、書籍として整理することで全体像を示しやすいのが特徴です。
その結果、企業の強みや専門性、業界内での立場が明確になり、信頼性向上を実現します。
BtoBビジネスや専門サービスを提供している企業
BtoBビジネスや専門サービスを提供している企業においては、自社の提供価値や考え方を体系的に説明することが重要です。
サービス内容が複雑であったり、商材が無形で説明が難しい場合、あるいは導入にあたって十分な理解が求められる場合には、断片的な情報だけでは価値を十分に伝えることができません。
書籍であれば、サービスの内容や課題解決に対する考え方を一貫して説明できるため、「なぜ必要なのか」「どのような価値を提供するのか」を明確に伝えることが可能です。
その結果、見込み顧客の理解が深まり、営業やマーケティングにおいても活用できる有効な情報資産となります。
創業理念や社会課題への問題意識を持つ企業
創業理念や社会課題への問題意識を持って事業を展開している企業にとって、カスタム出版は有効な情報発信手段です。
たとえば、教育や福祉、サステナビリティ、地方創生など、社会性の高いテーマを掲げている企業は、カスタム出版と相性が良い傾向があります。
企業の成り立ちや事業の背景にある考え方は、自社の存在意義を示す重要な要素です。
しかし、理念や問題意識は断片的な情報では伝わりにくく、正しく理解されないことがあります。
書籍として体系的にまとめることで、こうした理念や問題意識を一貫した形で伝えられるようになります。
創業の経緯や事業の目的、企業が目指す価値も整理された形で提示することも可能です。
企業がカスタム出版を活用するメリット
カスタム出版は企業の理念や知見を発信する手段として利用されるだけでなく、企業活動のさまざまな場面で活用できる媒体です。
企業がカスタム出版を活用する主なメリットは次の3つです。
- 企業ブランドの信頼性と権威性を高められる
- 専門性を可視化し企業の立場を明確にできる
- 営業・マーケティングに活用できるコンテンツになる
以下で、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
企業ブランドの信頼性と権威性を高められる
企業が書籍という形で情報を発信することで、自社の知見や実績を明確に示せます。
書籍は専門的な内容を体系的にまとめた媒体であり、他の発信手段と比べ、信頼性の高い情報として受け取られやすい傾向があります。
また、編集や校正を経て制作されるため、情報の正確性や一貫性が保たれやすい点も特徴です。
その結果、企業の発信する情報への信頼度が高まり、ブランドの評価向上を促進します。
読者にとって、どのような考えで事業をしている会社かを一冊で理解しやすいのもメリットです。
専門性を可視化し企業の立場を明確にできる
企業が持つ知見や経験を整理し、書籍として公開することで、自社がどの分野に強みを持っているのかを明確に示せます。
日常的な情報発信では伝わりにくい内容も、書籍として体系化することで一貫した形で伝えることが可能です。
また、業界の課題やその解決方法に対する自社の考え方を提示することで、単なるサービス提供者ではなく、特定分野における専門的な立場を確立できます。
その結果、企業の強みや提供価値が明確になり、顧客や取引先からの認識も具体的なものになります。
営業・マーケティングに活用できるコンテンツになる
カスタム出版で制作した書籍は、事業内容や専門分野の知見を体系的に伝える資料として活用できます。
口頭やパンフレットなどでは伝えきれない内容も、書籍を活用することで体系的に伝えることができるでしょう。
また、企業の考え方や実績を具体的に示せるため、顧客との信頼関係の構築につなげることも可能です。
さらに、セミナーや展示会、Web施策と連動させることで、複数のチャネルで活用できます。
一度制作した書籍を継続的に活用できるため、営業・マーケティングの基盤となるコンテンツとなります。
たとえば、初回商談後や名刺交換した見込み顧客へのフォロー資料として送付する、採用候補者に企業理解を深めてもらう資料として活用するなどです。
▶︎書籍出版の詳細については、関連記事【企業出版の効果とは?費用相場や成功のポイント、事例を徹底解説】もあわせて参考にしてください。
カスタム出版の流れ
書籍は複数の工程を経て制作・出版されます。
一般的には企画立案から出版まで数か月単位で進むことが多く、経営者層だけではなく、広報や営業など現場担当者の協力が必要になるケースもあります。
カスタム出版の一般的な流れは次の通りです。
- ステップ1:出版目的・ターゲットの明確化
- ステップ2:書籍企画の立案
- ステップ3:取材・執筆
- ステップ4:編集・校正
- ステップ5:カバーデザイン・レイアウト
- ステップ6:プロモーション戦略の策定・実施
- ステップ7:印刷・製本・出版
- ステップ8:出版後の施策実施
以下で、それぞれの工程の作業内容について見ていきましょう。
ステップ1:出版目的・ターゲットの明確化
出版の目的とターゲットを明確にします。
出版目的が営業強化なのか、採用活用なのか、ブランド価値向上なのかによって、書籍の内容や構成は変わり、ターゲットを明確にすることで何を伝えるべきかが定まります。
目的とターゲットが曖昧なまま進めると内容が分散しやすくなるため、初期段階で明確にしておくことが重要です。
ステップ2:書籍企画の立案
出版目的とターゲットに沿って、書籍の具体的な企画を立案します。
全体構成やタイトル、章ごとの内容を整理し、読者にどのような価値を提供するのかを明確にします。
特に重要なのは、読者の課題に対してどのような解決策を提示するのかを軸に構成を設計することです。
単なる情報の羅列ではなく、一貫したストーリーとして整理することで、読みやすく価値のある書籍になります。
ステップ3:取材・執筆
書籍の企画が固まったら、取材と執筆をします。
社内関係者へのヒアリングや事例収集を行って、執筆に必要な情報を整理します。
カスタム出版では、企業独自の知見や実務経験を具体的に言語化することが重要です。
そのため、現場の取り組みや意思決定の背景を的確に引き出して内容に反映させます。
ステップ4:編集・校正
執筆が完了すると、著者と編集者が協力して編集と校正を行います。
読者にとって理解しやすい内容に整えるとともに、表現の統一や誤字脱字、文法のチェックを行い、文章の精度を高めます。
書籍の品質は企業の信頼性に直結するため、細部まで確認することが重要です。
ステップ5:カバーデザイン・レイアウト
編集・校正が完了したら、カバーデザインと本文レイアウトを制作します。
カバーデザインは、書籍の内容や企業イメージを視覚的に伝える重要な要素です。
また、本文も文字サイズや行間、図表の配置などを調整し、読みやすい構成に整えます。
内容だけでなく見やすさを高めることで、読者の理解を促進できます。
ステップ6:プロモーション戦略の策定・実施
書籍の制作と並行して、発売に向けたプロモーション戦略を策定します。
ターゲットに対して、どのチャネルで情報を届けるかを決めることが重要です。
書店営業、Web広告、SNS発信などを活用したり、セミナーやイベントなどと連動させたりして書籍の認知と活用効果を高めます。
ステップ7:印刷・製本・出版
原稿とデザインが確定した後、印刷・製本を行い、紙質や製本方法を選定して書籍として仕上げます。
完成した書籍は書店やオンラインで流通し、読者に届けられることで、情報発信として社会に公開されます。
ステップ8:出版後の施策実施
書籍出版後は、SNSやWeb広告、Webセミナーなどと連動させながら、継続的に情報発信を行うことが重要です。
出版記念イベントや出版記念セミナーを実施することで、書籍の内容や著者の想いを直接伝える機会を創出でき、認知拡大やリード獲得にもつながります。
また、営業活動や採用活動においても、企業の考え方や実績を具体的に伝える手段として活用できます。
なお、フォーウェイでは、出版後のプロモーション施策として、出版記念イベントやセミナーの企画・実施もサポートしており、書籍の価値を最大限に引き出す取り組みを行っています。
フォーウェイのカスタム出版の事例
ここでは、フォーウェイが行ったカスタム出版の事例を4件紹介します。
- 出版で信頼を獲得し新規事業を加速させた事例
- 「海外進出の第一人者」のポジションを確立した事例
- 出版で顧客のファン化とLTV向上を実現した事例
- ターゲットを明確にして権威性と信頼性を獲得した事例
それぞれどのような事例なのかを見ていきましょう。
出版で信頼を獲得し新規事業を加速させた事例
ある法人保険代理店は、新規コンサル事業の集客を目的に書籍を出版しました。
書籍では、保険業界では当たり前の成果報酬型の賃金体系を一律報酬型に変えて業績が向上することを、自らの代理店を事例として紹介しました。
また、経営ノウハウについても体系的に整理して提示することで、専門性や実績を可視化し、信頼性の獲得に成功。
書籍を読んだ同業の保険代理店からのコンサル依頼を成約しただけでなく、保険会社を通じて代理店の支援依頼が舞い込むなど、新規事業の立ち上げに貢献しました。
さらに、経営層からの相談が増加し、大型案件につながる新たな商談機会の創出にもつながっています。
【事例コラム】大口案件の集客、人材採用、大手企業からの講演依頼!出版ですごいことになった保険代理店
「海外進出の第一人者」のポジションを確立した事例
国際税務を専門とする公認会計士は、独立して事務所を開設したことをきっかけに、自身の専門性を発信する手段として書籍を出版しました。
書籍では、自らの米国や英国での実務経験をもとに、日本企業が海外進出をする際に必要となる海外ビジネスや海外グループ会社の監査などについて詳しく解説。
出版後は、地元紙や全国紙、ラジオ番組などへのメディア露出が増加して「海外進出の第一人者」というポジションを確立しました。
結果として、企業からの相談依頼が増加して、書籍出版が信頼構築と案件獲得に効果があることを実感しました。
さらに、同業者からの紹介やセミナー登壇など、新たな機会の創出にもつながっています。
【事例コラム】出版をきっかけにメディア取材が続々、著名人との対談も実現!”海外進出の第一人者”のポジションを得た公認会計士
出版で顧客のファン化とLTV向上を実現した事例
美容・健康食品を扱う企業は、顧客のファン化とLTV向上を目的に書籍を出版しました。
書籍は、代表者自身の経験をもとに「女性の悩み解決」をコンセプトとした内容にしました。
書籍と併せてSNSやオウンドメディアによるプロモーションも行い、注目を集めています。
特筆すべきは、既存顧客向けの書籍プレゼント企画には想定の6倍もの応募があり、顧客のファン化やLTV向上につながりました。
出版後は、通販番組からの出演オファーが入るなど、新たな露出機会も生まれています。
フォーウェイのブックマーケティングで書籍を出版して商品やブランドへの理解が深まったことで、既存顧客のリピート率が向上し、他社との差別化にもつながった事例です。
【事例コラム】”書籍無料プレゼント”に想定の6倍の応募、リピート率アップにインパクト!サプリメントメーカーの出版プロジェクト
ターゲットを明確にして権威性と信頼性を獲得した事例
ある不動産投資会社は、新規顧客の獲得をほぼ紹介のみに依存している状況が続いていました。
この状況を打開するため、高収入である一方、税負担の大きい医師をターゲットに設定し、「不動産投資が節税対策として有効である」ことを訴求する書籍を出版。
その結果、書籍を読んだ多くの医師からの問い合わせがあり、発売後6ヶ月で10億円の売上を達成するなどの効果が得られました。
さらに、既存顧客が知人の医師に書籍を紹介・配布することで、新たな問い合わせや商談の創出にもつながりました。
【まとめ】カスタム出版で企業の情報発信を強化しよう
この記事では、カスタム出版の基本的な考え方、企業が活用するメリット、制作の流れ、実際の事例について詳しく解説しました。
企業が自社の理念や専門的な知見を社会に伝えるためには、信頼性が高く、内容を体系的に示すことができる情報発信手段を選ぶことが重要です。
カスタム出版は、こうした条件を満たす手段の一つとして、書籍という形式で企業の思想や事業の価値を明確に伝えられることが特徴です。
また、書籍としてまとめることで、企業の知見や経験を一貫した形で可視化でき、営業活動や採用活動、広報活動などさまざまな場面で活用できる情報資産となります。
さらに、出版後もプロモーションやイベント、営業活動と連動させることで、継続的な成果につなげることが可能です。
カスタム出版を効果的に活用するためには、企画設計から制作、プロモーションまでを一貫して支援できるパートナーの存在が重要です。
フォーウェイでは、ブックマーケティングサービスによって、企業の目的に沿った書籍制作と活用支援を行っており、情報発信の成果を最大化するためのお手伝いをしています。
企業の価値を社会に正しく伝える手段として、カスタム出版を活用してみませんか。
市場には多くの企業の商品やサービスが存在しており、品質や価格だけでは差別化が難しい時代になっています。
その中で顧客に選ばれ続ける企業になるためには、自社が市場のどの位置でどのような価値を提供できるのかを明確にし、「この分野ならこの会社」と認識されることが必要です。
こうした競争環境の中で重要になるのが、ポジショニング戦略です。
この記事では、ポジショニング戦略の基本や選ばれる企業になるための具体的な進め方、成功のポイントについて詳しく解説します。
株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター。慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。
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ポジショニング戦略とは
ポジショニング戦略とは、企業が市場において自社の商品やサービスをどのように位置づけるかを決定するための戦略です。
ポジショニング戦略を進めるためには、競合企業との違いを整理し、自社の強みや優位性が発揮できる領域の見極めが重要です。
そのためには、価格や品質、専門性、サポート体制などの観点から強みを言語化し、顧客に伝わる形で位置づけていく必要があります。
適切なポジショニングを確立することで、比較検討の場面で自社の価値が伝わりやすくなり、営業やマーケティングの成果にもつながります。
【7ステップ】ポジショニング戦略を進める流れ
ポジショニング戦略は、一般的に次の7ステップに従って進めます。
- ステップ1:ターゲット顧客を明確にする
- ステップ2:競合企業のポジションを分析する
- ステップ3:自社の強みを客観的に把握する
- ステップ4:市場の空白ポジションを見つける
- ステップ5:狙うポジションを決定する
- ステップ6:ポジションを言語化する
- ステップ7:市場に浸透させる
順を追って見ていきましょう。
ステップ1:ターゲット顧客を明確にする
まずは、自社が価値を提供する対象となる顧客層を具体的に定めます。
業種や企業規模、自社の商品やサービスで解決できる課題などを整理し、どの顧客に対して最も価値を発揮できるのかを明確にすることが重要です。
ターゲットが曖昧なままでは、訴求内容や差別化の方向性が不明確になります。
顧客像を具体的に定義することで、その後の競合分析やポジション設計の精度が高まり、戦略全体に一貫性が生まれます。
ステップ2:競合企業のポジションを分析する
次に、同じターゲット顧客を狙う競合企業の立ち位置を把握します。
価格帯や提供している価値、訴求メッセージなどを比較し、各社がどの領域で評価されているのかを明確にすることが重要です。
競合企業のポジションを可視化することで、どの領域に競争が集中しているのか、反対に十分に価値が提供されていない領域がどこにあるのかが見えてきます。
こうした分析を行うことで、自社が狙うべき領域や差別化の方向性を具体的に判断できるようになります。
ステップ3:自社の強みを客観的に把握する
競合企業との比較を踏まえて、自社の強みや優位性を明確にします。
自社の実績や技術力、蓄積されたノウハウ、顧客からの評価などを整理し、再現性のある強みを抽出することが重要です。
強みを抽出する際は、顧客視点で価値があるかどうかを基準に判断する必要があります。
顧客にとって価値のある強みや優位性を特定することで、ポジショニングの軸が明確になり、その後の戦略設計の精度が高まります。
ステップ4:市場の空白ポジションを見つける
ターゲット顧客や競合企業、自社の強みを総合的に分析することで、市場の中で十分に価値が提供されていない領域が見えてきます。
ポジショニングマップを活用し、どの領域に競合企業が集中しているのか、どこに未開拓の余地があるのかを整理することが重要です。
空白領域を見つける際は、単に競合企業が少ないかどうかだけでなく、自社の強みが発揮できる領域かどうかも考えてみましょう。
さらに、継続的に価値を提供できるかどうかという観点からも評価することで、実行可能性の高いポジショニング戦略として具体化できます。
ステップ5:狙うポジションを決定する
抽出した複数の候補の中から、自社が最も優位性を発揮できるポジションを選定します。
市場ニーズや競合状況、自社の強みとの適合度を総合的に判断し、現実的に勝てる領域を見極めることが重要です。
また、短期的な成果だけでなく、中長期的に競争優位を維持できるかという視点も欠かせません。
ポジションの選定は、その後の戦略や施策の方向性を左右するため、根拠を持って意思決定する必要があります。
ステップ6:ポジションを言語化する
決定したポジションを、顧客に伝わる形で明確に言語化します。
誰に対してどのような価値を提供し、なぜ自社がそれを実現できるのかを簡潔に表現することが重要です。
表現が曖昧なままでは、社内での認識が揃わず、外部への訴求にも一貫性が生まれません。
ポジションを言語化して定義することで、営業やマーケティングにおけるメッセージが統一され、顧客に対しても明確な価値を伝えられるようになります。
ステップ7:市場に浸透させる
決定したポジションを市場に伝え、定着させるための施策を実行します。
Webサイトや営業資料、コンテンツ発信などを通じて、各接点で一貫したメッセージを継続的に届けることが重要です。
チャネルごとに内容を変えるのではなく、軸となる価値を統一することで、市場全体に対して明確な印象を形成できます。
たとえば、書籍などを活用して体系的に価値を伝えることで、顧客からの理解と信頼をさらに深めることができます。
▶︎市場に浸透させる方法については、関連記事【第一想起を獲得する方法とは?おすすめマーケティング施策と成功事例】もあわせて参考にしてください。
ポジショニング戦略を成功させるポイント
ポジショニング戦略を成功させるためには押さえておくべき重要なポイントがあります。
代表的なものとして、次の4つが挙げられます。
- 顧客にとって価値がある差別化にする
- 実態とズレないポジションにする
- 市場の変化に応じて見直す
- 一貫したメッセージを意識する
以下で、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
顧客にとって価値がある差別化にする
差別化は、単に他社と違う点を打ち出すことではなく、顧客にとって価値のある違いであることが重要です。
自社の強みが、顧客のどの課題を解決するのかまで具体的に伝える必要があります。
また、価格や機能だけでなく、対応の丁寧さや専門性、信頼性なども重要な差別化要因です。
顧客視点で価値があるかどうかを基準に判断することで、ポジショニングの精度が高まります。
実態とズレないポジションにする
設定したポジションは、実際に提供しているサービス内容や強みと一致している必要があります。
訴求している価値と顧客が体験する内容にズレがあると、期待とのギャップが生まれ、顧客からの信頼を損なう原因になります。
ポジションは、自社のリソースや実績、提供体制を踏まえたうえで設定することが重要です。
実態と一致したポジションは、顧客からの評価とも連動しやすくなり、口コミや紹介などの広がりにもつながり、安定した成果を生み出す基盤になります。
市場の変化に応じて見直す
ポジショニングは一度決めて終わりではなく、継続的に見直すことが重要です。
競合企業の動きや顧客ニーズ、業界のトレンドは常に変化しており、同じポジションが通用し続けるとは限りません。
現状のポジションが市場のニーズに適合しているかどうかを定期的に検証し、必要に応じて修正することが求められます。
市場の状況を継続的に把握し、自社のポジションを最適化していくことで、長期的に選ばれ続ける状態を維持することができます。
一貫したメッセージを意識する
ポジショニングは、誰にどのような価値を提供するのかが一目で伝わるシンプルなメッセージに落とし込むことが重要です。
内容が複雑になると認識されにくくなり、差別化の軸も曖昧になります。
そのうえで、Webサイトや広告、営業活動、コンテンツ発信など、あらゆる接点で同じメッセージを一貫して届けるようにします。
発信内容がバラバラになると、顧客の認知が定着せず、信頼の形成にもつながりません。
多くのメッセージ発信手段がある中で、企業出版は自社の価値や専門性を体系的に伝え、一貫したメッセージを市場に浸透させる効果的な手段となる場合があります。
書籍という形で発信することで、内容への理解が深まり、信頼性や権威性の向上にもつながります。
▶︎書籍出版の詳細については、関連記事【企業出版の効果とは?費用相場や成功のポイント、事例を徹底解説】もあわせて参考にしてください。
ポジショニング戦略を強化するなら企業出版がおすすめ
ポジショニング戦略を強化するためには、自社の強みや価値を明確にし、それを一貫して伝え続けることが重要です。
しかし、Webサイトや広告、SNSなどの施策は情報が断片的になりやすく、専門性や実績を十分に伝えきれないケースも少なくありません。
その点、企業出版は自社のノウハウや実績、考え方を体系的に整理して発信できるため、他社との差別化を明確にしながら、信頼性や権威性を高めることができます。
書籍という形で情報を発信することで、「この分野ならこの会社」と認識されやすくなり、選ばれるポジションの確立につながります。
企業出版を活用したポジショニング戦略の成功事例
企業が自社の専門性や独自の考え方を社会に示す方法の一つとして、企業出版を活用する取り組みがあります。
企業が書籍という形で知見や思想を発信すると、その分野の専門企業としての認識が広がり、市場での立ち位置が明確になります。
ここで紹介するのは、企業出版を通じてポジショニング戦略に成功した3つの事例です。
- 専門分野の第一人者として認知されたコンサルティング会社
- 経営ノウハウを体系化し、書籍を出版して市場開拓に成功した保険代理店
- 専門性を訴求し、第一人者のポジションを確立した公認会計士
以下で、それぞれの事例について詳しく見ていきましょう。
専門分野の第一人者として認知されたコンサルティング会社
建設業向けのコンサルティング会社は、対象業界を明確にした書籍を出版することでポジションを確立しました。
タイトルに「建設業のための」という一文を入れたことで、対象者が明確になり、ターゲット層に専門性が一目で伝わるようになっています。
書店流通で建設業関連の書棚を中心に展開するとともに、首都圏を中心に配本することで、ターゲット層への訴求と商圏拡大を図りました。
その結果、出版直後から問い合わせが相次ぎ、短期間で複数の顧問契約を獲得しています。
首都圏の新聞や業界誌を中心に広告を展開し、地方紙にも掲載したことで、関東・関西・東北など遠方からの案件獲得にもつながり、商圏拡大や全国進出への足がかりとなりました。
建設業に特化したコンサルティング会社としてブランディングが確立され、同業者からの評価や信頼も高まり、継続的な案件創出につながりました。
経営ノウハウを体系化し、書籍を出版して市場開拓に成功した保険代理店
ある保険代理店は、自社の経営ノウハウや組織づくりの考え方を体系化した書籍を出版することでポジションを確立しました。
これまで言語化されていなかった自社の強みや理念を整理し、「選ばれる代理店の経営」をテーマに打ち出して、専門性と独自性を明確にしたのです。
書籍出版後は、同業の保険代理店からのコンサルティング依頼が発生しました。
また、保険会社負担のマーケティング施策への参加打診など、新たなビジネス機会にもつながりました。
「保険会社にとって頼れる代理店」というイメージを持ってもらえるようになり、従来とは異なる立ち位置で認知されるようになっています。
さらに、商談前に書籍を読んでもらうことで、顧客理解も深まりました。
そのため、人材戦略や財務状況など、経営の中身に踏み込んだ対話がしやすくなるなど、商談の中身にも変化が生まれました。
大口案件の獲得や人材採用の強化にもつながり、書籍を軸としたポジショニングが事業成長を後押ししています。
【事例コラム】大口案件の集客、人材採用、大手企業からの講演依頼!出版ですごいことになった保険代理店
専門性を訴求し、第一人者のポジションを確立した公認会計士
ある公認会計士は、「海外進出支援」という特定領域にフォーカスし、その専門性を書籍によって訴求してポジションを確立しました。
米国や英国での実務経験をもとに、日本企業の海外グループ会社監査や海外ビジネスに関する支援という専門領域を明確に打ち出したのです。
独立した直後は、自分がどのような相手にどんな価値を提供できるのかが伝わりにくい状態でした。
書籍出版によって「自分はこの分野の専門家です」と説明しやすくなり、提案や商談の確度が向上しています。
さらに、出版をきっかけに新聞やラジオ、Webメディアなどでの取材が相次ぎ、認知が拡大しました。
顧客だけにとどまらず、同業の会計士仲間に対しても、専門領域を示す旗印となりました。
「海外進出支援の第一人者」というポジションが形成され、同業者からの紹介やセミナー登壇など新たな機会の創出にもつながっています。
【事例コラム】出版をきっかけにメディア取材が続々、著名人との対談も実現!”海外進出の第一人者”のポジションを得た公認会計士
【まとめ】企業出版を活用してポジショニング戦略を実行しよう
この記事では、ポジショニング戦略とは何か、選ばれる企業になるための具体的な進め方、成功のポイントなどを詳しく解説しました。
選ばれる企業になるためには、「どの分野で、どのような価値を提供する企業なのか」を明確にし、それを一貫したメッセージとして発信し続けることが重要です。
メッセージの発信手段として、企業出版は自社の専門性やノウハウ、経営者の考えを体系的に伝えられる点で効果があります。
書籍という形で発信することで、信頼性や権威性の向上にもつながり、「この分野ならこの会社」と認識される状態をつくることが可能です。
フォーウェイは、企業出版(ブックマーケティング)を通じて、ポジショニング戦略の設計から実行までを一貫して支援しています。
書籍とWeb、SNSなどを連携させた施策により、認知拡大やブランディングを実現してきた実績があります。
ポジショニング戦略の強化や、自社の専門性を市場に明確に伝えたいとお考えの方は、ぜひフォーウェイまでお問い合わせください。
企業向けに商品やサービスを提供するBtoBビジネスでは、営業活動の質が企業の売上や成長を左右します。
企業では購買プロセスに複数の意思決定者が存在することが多いため、個人の顧客に比べて検討期間が長くなります。
受注を獲得するためには、企業としての信頼性や専門性をどのように伝えるかが重要です。
この記事では、BtoB営業で成果を出すために企業が実践すべき営業戦略や成功事例について解説します。
福岡県出身。東福岡高校、山口大学経済学部経済法学科卒業。大学卒業後、月刊誌の編集者兼ライターに携わる。その後時事通信社での勤務を経て、幻冬舎グループに入社。書店営業部門の立ち上げメンバーとして活躍後、書籍の販売促進提案のプロモーション部を経て、法人営業部へ。東京と大阪にて書籍出版の提案営業を担当し、2020年11月、株式会社フォーウェイに参画。2023年9月取締役就任。グループの出版社、株式会社パノラボの流通管理も担う。
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BtoB営業ならではの特徴
企業を相手とするBtoBビジネスには、個人向けの営業とは異なる意思決定の流れや取引条件が存在します。
そのため、こうした前提を営業活動に十分に反映できていない企業は、適切な提案ができず受注機会を逃しやすくなります。
BtoBビジネスの主な特徴は、次の3つです。
- 検討期間が長く、複数の候補と比較される
- 意思決定者が複数存在する
- 取引金額が大きく、意思決定が慎重に行われる
それぞれの特徴を見ていきましょう。
検討期間が長く、複数の候補と比較される
BtoBビジネスでは、製品やサービスの導入が企業の業務や業績に影響します。
そのため、顧客企業の担当者は、一定の期間をかけて複数の候補を比較検討するのが一般的です。
導入にあたっては、価格だけでなく、実績や提案内容、導入後の支援体制などを含めて総合的に評価されます。
自社の営業担当には、比較検討されることを前提に継続的な情報提供を行い、候補として選ばれ続けるための対応が求められます。
意思決定者が複数存在する
BtoBビジネスの取引では、顧客企業の担当者一人の判断で導入が決まることは少なく、複数の関係者が関与して意思決定が行われます。
たとえば、担当者が情報収集を行い、部門責任者や役員が最終判断を行うケースなどです。
そのため、自社の営業担当者は、担当者だけでなく組織全体の意思決定構造を理解したうえで提案を行う必要があります。
また、担当者が「この企業を選ぶ理由」を社内で説明できる材料が重要になるため、稟議資料などで活用できる情報を提供できる企業ほど、検討プロセスの中で有利な立場を築きやすくなります。
取引金額が大きく、意思決定が慎重に行われる
BtoBビジネスでは、導入する製品やサービスの契約金額が大きくなることが多いため、企業は導入の投資対効果や影響を検討したうえで慎重に意思決定が行われます。
そのため、顧客企業の担当者は価格だけでなく、導入後の成果、運用負担、サポート体制などを総合的に比較検討します。
自社の営業担当には、顧客企業が安心して意思決定できるだけの情報と実績を提示する姿勢が必要です。
BtoB営業における主な営業モデル
BtoBビジネスには、主に次の4つの営業モデルがあります。
それぞれの概要や目的、向いている企業・商材をまとめると次の表のようになります。
| 営業手法 | 概要 | 主な目的 | 向いている企業・商材 |
| インサイドセールス | 電話・メール・オンライン商談など非対面で顧客と接点を持つ営業 | 見込み顧客の育成・商談創出 | リード数・顧客母数が多い企業、SaaS・ITサービス |
| フィールドセールス | 訪問や対面商談で提案・交渉を行う営業 | 契約獲得・関係構築 | 高単価商材、意思決定者が多い商談 |
| パートナー営業 | 他社と提携して顧客を紹介してもらう営業 | 販路拡大 | IT・コンサル・BtoBサービス |
| 代理店営業 | 販売代理店を通じて商品・サービスを販売する営業 | 市場拡大・販売効率化 | ソフトウェア、設備、BtoB製品 |
以下で、それぞれの営業モデルについて詳しく見ていきましょう。
インサイドセールス
インサイドセールスは、電話やメール、オンラインのWeb会議ツールなどの非対面手段を用いて顧客と接点を持つ営業手法です。
課題や検討状況を把握しながら提案機会を広げていき、商談機会を創出してフィールドセールスに引き渡します。
ただし、企業や商材によってはフィールドセールスが存在せず、インサイドセールスが商談・契約締結までを一貫して行うこともあります。
フィールドセールス
フィールドセールスは、インサイドセールスから案件を引き継ぎ、対面での商談や契約締結までを担います。
企業や商材によってはインサイドセールスが存在せず、最初の接点創出から契約締結までをフィールドセールスが担当するケースもあります。
パートナー営業
パートナー営業とは、他社と提携関係を築き、その企業から顧客を紹介してもらうことで受注につなげる営業手法です。
自社だけでは接点を持てない企業に対してもアプローチできる点が特徴であり、提携先との関係性が紹介数や受注数に影響します。
継続的に紹介を得るためには、パートナー企業にとってもメリットのある関係を維持することが重要です。
代理店営業
代理店営業とは、自社の商品やサービスの販売を代理店に委ね、代理店を通じて顧客に提供する営業手法です。
自社は代理店の選定や販売支援を行いながら、代理店を通じて販路を拡大していきます。
こうした仕組みにより、自社単独ではカバーできない地域や顧客層にもアプローチできます。
BtoB営業の効率や売上を高めるポイント
BtoB営業の効率を高めて売上を増大させるためのポイントとして、次の5つが挙げられます。
- ターゲット企業を明確にする
- 営業プロセスを標準化する
- マーケティングと営業を連携させる
- 顧客との信頼関係を構築する
- 専門性や実績を発信する
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
ターゲット企業を明確にする
BtoB営業では、自社の商品やサービスと相性の良い企業を明確にすることが重要です。
業種や企業規模、ビジネスモデルに加えて、自社の商品やサービスで解決できる課題を具体的に考慮することで、優先的にアプローチすべき企業像が明確になります。
ターゲット企業が明確になると、営業担当者は相手の状況に合わせて提案内容を具体化でき、商談の質の向上につながります。
さらに、受注可能性の低い企業へのアプローチを減らせるため、営業活動全体の効率が高まり、限られたリソースを成果につながる企業に集中させることが可能です。
営業プロセスを標準化する
営業活動が担当者ごとに異なる方法で行われていると、成果にばらつきが生じやすく、特定の担当者に依存してしまう可能性があります。
そのため、リード獲得から商談、提案、契約に至るまでの一連の流れを明確にし、営業プロセスを標準化することが重要です。
各フェーズにおける対応や判断基準を統一することで、担当者に関係なく一定の品質で営業活動を進められるようになります。
さらに、プロセスを可視化することで課題の特定や改善がしやすくなり、組織全体として安定した成果を継続的に生み出せる体制を構築できます。
マーケティングと営業を連携させる
BtoB営業では、営業部門だけで新規顧客を探すのではなく、マーケティング活動と連携して見込み顧客を獲得することが重要です。
記事やホワイトペーパー、セミナーなどを通じて自社のサービスに関心を持つ企業を集めることができるため、営業部門は一定の関心を持った企業に対してアプローチすることが可能になります。
このようにマーケティング部門が見込み顧客を獲得し、営業部門が受注につなげることで、営業活動の効率が高まります。
顧客との信頼関係を構築する
BtoBビジネスでは、継続的な取引を前提とした関係構築が重要です。
そのためには、契約後も定期的に有益な情報を提供し、顧客が抱える課題に対して継続的に支援していく必要があります。
こうした取り組みによって顧客との信頼関係が深まり、追加契約や継続的な発注につながります。
専門性や実績を発信する
企業が持つ専門知識や実績を積極的に発信することは、BtoB営業において信頼を獲得するうえで重要です。
たとえば、導入事例の紹介やセミナーの実施、書籍の出版などを通じて自社の知見を公開すれば、その分野で実績のある企業として認識されます。
さらに、具体的な事例や経験に基づいた情報を発信することで、相談や問い合わせの増加につながります。
その結果、商談の段階でも信頼を得た状態で話を進めやすくなり、受注につながる可能性を高めることができるでしょう。
▶︎書籍出版の詳細については、関連記事【企業出版の効果とは?費用相場や成功のポイント、事例を徹底解説】もあわせて参考にしてください。
BtoB営業で書籍出版の活用がおすすめな理由
BtoBビジネスの営業において書籍出版の活用がおすすめな理由として、次の3つを挙げることができます。
- 企業の専門性を客観的に示すことができるから
- 企業の信頼性を高めることができるから
- 商談のきっかけを生み出すことにつながるから
以下で、それぞれの理由について見ていきましょう。
企業の専門性を客観的に示すことができるから
書籍として知識やノウハウを発信している企業は、その分野に精通した企業として認識されやすくなります。
営業資料やWebサイトでも自社の強みを伝えることは可能ですが、書籍として体系的にまとめることで、より高い説得力を持って伝えることができます。
また、書籍は1冊あたりの情報量が多いため、企業の考え方や解決策を具体的かつ詳細に伝えられる点も特徴です。
BtoB営業では、複数の企業を比較しながら意思決定が行われます。
そのため、書籍を通じて課題対応力を明確に示している企業ほど、比較検討の段階で信頼を獲得しやすく、商談の前進につながります。
企業の信頼性を高めることができるから
書籍を出版している企業は、その分野において一定の実績や知見を有する企業として認識されます。
特に企業の代表者や専門家が執筆した書籍は、企業の考え方や経験を示す根拠にもなります。
書籍という形で知見を公開しているため、初めて接点を持つ企業に対しても、初期段階から一定の信頼を前提とした関係を築くことが可能です。
その結果、営業担当者が一から信頼を積み上げる負担が軽減され、営業活動を円滑に進められます。
商談のきっかけを生み出すことにつながるから
書籍は営業資料として活用できるだけでなく、新たな接点を生み出すツールとしても効果的です。
たとえば、セミナーやイベント、商談の場でも、書籍を紹介できます。
書籍で企業の考え方や専門知識を具体的に伝えることが、相手の関心を引き出すきっかけになります。
また、書籍を通じて企業の存在や強みを知った企業から問い合わせや相談が発生することもあり、営業担当がアプローチしていなかった企業と接点をつくることも可能です。
このように書籍は、商談の入口を広げる役割を果たします。
書籍を活用したBtoB営業の成功事例
BtoB営業では、企業が持つ専門知識や実務経験を書籍として発信することで、営業活動の早い段階から信頼を獲得し、大型案件の受注や商談機会の拡大につながるケースがあります。
ここでは、書籍を活用したBtoB営業の代表的な事例を3つ紹介します。
- 書籍を活用して大型案件の受注につなげた事例
- 書籍を営業ツールとして活用し、商談化率を高めた事例
- 書籍出版をきっかけに信頼を獲得し、商圏が拡大した事例
以下で、詳しく見ていきましょう。
書籍を活用して大型案件の受注につなげた事例
ある法人保険代理店が、自社の知見や経験をまとめた書籍を出版した事例です。
書籍の内容を営業活動に活用することで、大型案件の受注につなげました。
書籍を通じて専門性や実績が可視化されたことで、企業の意思決定者からの信頼を獲得しやすくなり、高額な保険契約の受注や営業成果の向上につながっています。
さらに、書籍をきっかけに同業の保険代理店からのコンサル依頼や保険会社からの講演依頼が増加し、新たな商談機会も増えたといいます。
【事例コラム】大口案件の集客、人材採用、大手企業からの講演依頼!出版ですごいことになった保険代理店
書籍を営業ツールとして活用し、商談化率を高めた事例
書籍を営業ツールとして活用することで商談化率の向上につなげた建設業専門の経営コンサルタントの事例です。
書籍の出版によって、十分に集客できていなかった層に向けてのアプローチを目指しました。
『赤字続きの会社がみるみる蘇る 建設業経営「利益最大化」の法則』というタイトルで訴求したことで、新規見込み客や同業コンサル、若手経営者からの問い合わせが増加しました。
その結果、書籍をきっかけとした問い合わせが増え、従来よりも高い確度で提案機会を創出できるようになったのです。
実際に、新規のコンサルティング契約の獲得につながっており、事業収益の向上にもつながっています。
書籍出版をきっかけに信頼を獲得し、商圏が拡大した事例
BtoB企業向けに、デジタルマーケティングサービスを提供している企業の事例です。
自社のノウハウをまとめた書籍を出版して活用することで信頼の獲得と商圏の拡大につなげました。
書籍を通じて専門性や実績が伝わったことで、大手企業の課長級以上から問い合わせが増加し、半年で約10件の新規受注を獲得しました。
従来は接点を持てなかった層からの問い合わせが生まれた点が大きな変化です。
さらに、遠方の企業からの問い合わせにもオンラインで対応し、クロージングを行うことで、地域に依存しない営業活動が実現でき、商圏の拡大にもつながりました。
書籍によって企業の信頼度が高まった結果、広告への依存度を下げることができ、広告費の削減と受注機会の増加を同時に実現しています。
【まとめ】BtoB営業の成果を高めるために書籍出版を活用しよう
この記事では、BtoB営業の特徴や代表的な営業モデル、売上を高めるポイントなどについて詳しく解説しました。
BtoB営業では、企業の信頼性や専門性が意思決定に影響します。
そのため、企業が持つ知見や実績を社会に向けて発信する取り組みが営業成果の向上につながります。
書籍出版は、企業の専門性を体系的に示す手段として機能する手法です。
営業担当者の説明だけに依存しない形で企業の価値を伝えられるため、商談機会の拡大や受注につながります。
フォーウェイでは、書籍を活用した企業出版サービス(ブックマーケティング)を行っています。
これまで多くの経営者・専門家の方々の出版を支援し、リード獲得や採用強化、メディア露出など幅広い成果を生み出してきました。
書籍出版を活用したBtoB営業のことなら、フォーウェイまでご相談ください。
インターネットの普及やデジタルメディアの拡大により、顧客はテレビやWeb、SNS、紙媒体など複数のメディアを行き来しながら情報を収集し、購入判断を行うようになりました。
たとえば、SNSで商品を知り、口コミサイトで評判を確認してから、最後に公式サイトで購入するといった行動も一般的になりつつあります。
こうした環境においては、単一のメディアだけで顧客の行動を促すことは難しく、複数の接点を前提としたマーケティングが求められます。
複数のメディアを連動させて顧客との接点を増やすクロスメディアマーケティングは、企業の認知拡大や購買促進につながる重要な戦略です。
この記事では、クロスメディアマーケティングの具体的な手法やメリット、成功させるポイントについて解説します。
福岡県出身。東福岡高校、山口大学経済学部経済法学科卒業。大学卒業後、月刊誌の編集者兼ライターに携わる。その後時事通信社での勤務を経て、幻冬舎グループに入社。書店営業部門の立ち上げメンバーとして活躍後、書籍の販売促進提案のプロモーション部を経て、法人営業部へ。東京と大阪にて書籍出版の提案営業を担当し、2020年11月、株式会社フォーウェイに参画。2023年9月取締役就任。グループの出版社、株式会社パノラボの流通管理も担う。
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クロスメディアマーケティングとは
クロスメディアマーケティングとは、テレビやWeb、SNS、紙媒体など複数のメディアを相互に連動させながら顧客を次の接点へ誘導し、認知拡大や問い合わせ、購買といった行動につなげるマーケティング手法です。
具体例として、SNSからWebサイトに移動し、メルマガ登録をしてセミナーに申し込む、商品を購入するなどの流れが挙げられます。
顧客は一つのメディアだけで意思決定を行うのではなく、複数の接点を通じて情報を確認しながら判断を行うため、企業は各メディアを連携させて行動の流れをつくる必要があります。
メディアごとに役割を持たせながら、顧客を段階的に導く点が特徴です。
メディアミックスとの違い
メディアミックスとは、テレビやWeb、雑誌などの複数メディアで同じ、または類似したコンテンツを展開し、認知度を高める手法です。
たとえば、テレビCMとWeb広告など、複数のメディアに同時に露出させることで、多くの人に同じ情報を届けられます。
しかし、基本的に各メディアは独立して機能するため、メディア同士を連動させて顧客を次の接点へ誘導する仕組みは含まれていません。
一方でクロスメディアマーケティングは、各メディアを連動させながら顧客を別のメディアへ誘導し、最終的な行動につなげることが特徴です。
つまり、メディアミックスが露出の拡大を目的とするのに対し、クロスメディアマーケティングはメディア間の連携によって顧客の行動を促す点に違いがあります。
クロスメディアマーケティングのメリット
クロスメディアマーケティングの主なメリットは、次の3つです。
- 顧客接点を増やして認知を広げられる
- メディアごとの特性を活かした情報発信ができる
- メディア横断のデータを分析して施策を改善できる
以下で、それぞれどのようなメリットなのかを見ていきましょう。
顧客接点を増やして認知を広げられる
企業はテレビやWeb、SNS、紙媒体など複数のメディアを活用することで、顧客との接点を増やすことができます。
接点が増えることで、これまで情報が届かなかった層にも認知を広げることが可能になります。
また、メディアごとに接触するタイミングや状況が異なるため、継続的に顧客の目に触れる機会を確保できる点も特徴です。
メディアごとの特性を活かした情報発信ができる
各メディアには伝え方や役割に違いがあり、そうした特性を踏まえることで情報の伝達力が高まります。
たとえば動画は視覚的に訴求でき、Webサイトは詳細な情報を提供することが可能です。
メディアごとに情報の見せ方を変えることで、顧客は認知から理解、比較検討へと段階的に理解を深めていくことができます。
メディア横断のデータを分析して施策を改善できる
複数のメディアを活用することで、顧客の行動データや反応データを横断的に取得することができます。
こうしたデータを分析することで、どのメディアが認知や問い合わせ、購買に影響しているのかを把握することが可能です。
さらに、メディアごとの成果を比較することで、効果の高い施策に予算やリソースを集中させることができます。
分析結果をもとに施策を見直すことで、マーケティング成果を高められます。
クロスメディアマーケティングの手法例
各メディアの特性を踏まえて組み合わせることで、認知から購買までの流れを一貫してつくることができます。
主な手法は次の5つです。
- SNS×Webサイト
- 広告(Web広告)×ランディングページ
- イベント×SNS
- 書籍×SNS
- 書籍×セミナー
以下で、それぞれの手法について詳しく見ていきましょう。
SNS×Webサイト
SNSで商品・サービスの情報を発信し、興味を持ったユーザーを自社Webサイトへ誘導する手法です。
SNSは拡散力が高く、多くのユーザーに短期間で情報を届けられる点が特徴です。
Webサイトでは詳しい情報や導入事例、問い合わせページなどを用意し、検討を進めるための情報を提供します。
SNSで接点をつくり、Webサイトで理解を深めることで、問い合わせや購入といった行動につなげることができます。
▶︎SNS運用の詳細については、関連記事【【保存版】SNS運用とは?手順や失敗例、集客につなげる運用術を解説!】もあわせて参考にしてください。
広告(Web広告)×ランディングページ
Webの検索広告やSNS広告を活用して、商品やサービスに関心を持つ可能性が高いユーザーにアプローチする手法です。
広告をクリックしたユーザーを専用のランディングページに誘導して、商品の特徴やメリットを簡潔に伝え、問い合わせや資料請求へとつなげます。
広告で興味を喚起し、ランディングページで行動を後押しすることでコンバージョンにつなげます。
▶︎広告手法の詳細については、関連記事【広告手法を徹底比較!デジタルからDMまでマーケティングのメリデメを解説】もあわせて参考にしてください。
イベント×SNS
イベントやセミナーの開催前にSNSで告知を行うことで、参加者を効率的に集めることができます。
SNS上で情報が拡散されることで、これまで接点のなかった層にも認知が広がります。
イベント当日の様子や参加者の声を発信すれば、リアルタイムでの話題化も可能です。
さらに、イベント後も情報発信を継続することで、次回の集客や継続的な関係構築につながります。
書籍×SNS
インターネット環境が整った現代では、多くの企業がSNS(X、Instagram、Facebook、YouTubeなど)を活用して情報発信を行っています。
書籍とSNSを組み合わせることで、出版前から読者との接点をつくり、認知や関心を高めることが可能です。
書籍の制作期間中に専用のSNSアカウントを立ち上げ、制作過程や著者の考え方を発信することで、読者の興味を継続的に喚起できます。
こうした情報発信を通じて関係性が形成されると、出版時にはすでに一定の関心を持つ層が存在する状態をつくることができます。
また、SNS上でストーリー性のある発信を行い、その続きとして書籍を提示することで、読者の関心を自然に購買へとつなげることも可能です。
このようにSNSを活用することで、認知拡大にとどまらず、読者との継続的な関係構築や信頼形成につながります。
書籍×セミナー
書籍とセミナーを組み合わせることで、内容を具体的に伝えながら顧客との接点を強化することが可能です。
出版後に書籍のテーマをもとにセミナーや講演を開催すれば、参加者は著者の考えやノウハウを直接理解でき、書籍だけでは伝えきれない内容まで深く把握することができます。
このような接点を通じて理解が深まることで、書籍の購入やサービスへの関心につながります。
また、制作期間中からセミナーを実施することで、コンセプトを継続的に発信しながら関心を高めることも可能です。
さらにSNSなど他の施策と組み合わせることで、認知から参加、購買までの流れを一貫してつくることができます。
▶︎書籍出版の詳細については、関連記事【企業出版の効果とは?費用相場や成功のポイント、事例を徹底解説】もあわせて参考にしてください。
クロスメディアマーケティングを成功させるポイント
クロスメディアマーケティングで成果を上げるためには、複数のメディアを組み合わせるだけでなく、顧客行動を踏まえた施策を行うことが重要です。
成功させるための主なポイントは次の5つです。
- ターゲットを明確にする
- カスタマージャーニーを設計する
- メディアごとの役割を設計する
- 一貫したメッセージで情報発信する
- データ分析とPDCAで施策を改善する
以下で、それぞれどのようなポイントなのかを見ていきましょう。
ターゲットを明確にする
クロスメディアマーケティングでは、誰に向けて施策を行うのかを明確にすることが重要です。
年齢、職業、課題、購買目的などを踏まえてターゲットを具体化することで、適切なメディアと訴求内容を選択できます。
さらに、ターゲットごとに関心を持つ情報や意思決定の基準が異なるため、伝える内容を最適化することで行動につながりやすくなります。
カスタマージャーニーを設計する
カスタマージャーニーとは、顧客が商品やサービスを認知してから情報収集を行い、比較検討を経て購買に至るまでの行動過程です。
顧客がどの段階でどのメディアに接触するのかを把握することで、適切なタイミングで必要な情報を提供できます。
また、各接点で伝える内容や導線を連動させることで、顧客を次の接点へ誘導しながら行動を進めることができます。
メディアごとの役割を設計する
クロスメディアマーケティングでは、各メディアがどの役割を担うのかを明確にすることが重要です。
それぞれのメディアの特徴を踏まえて役割を設定することで、顧客を次の接点へ誘導する流れをつくることができます。
たとえば、認知獲得、情報提供、比較検討といった各段階ごとにメディアを使い分けると、顧客行動をスムーズに進められます。
一貫したメッセージで情報発信する
クロスメディアマーケティングでは、複数のメディアで発信する情報に一貫性を持たせることが重要です。
すべてのメディアで同じコンセプトやメッセージを伝えることで、顧客の記憶に残る情報発信が可能になります。
さらに、メディアごとに表現方法を変えながらも伝える内容を統一することで、理解を深めながら信頼を高めることができます。
データ分析とPDCAで施策を改善する
クロスメディアマーケティングでは、複数のメディアで得られるデータを分析し、施策の改善につなげることが重要です。
分析結果をもとに施策の内容やメディアの使い方を見直し、改善を繰り返していくことでマーケティング成果を高めることができます。
さらに、計画(Plan)、実行(Do)、検証(Check)、改善(Action)のサイクルを継続的に回すことで、各メディアの役割や効果を最適化できます。
書籍を活用したクロスメディアマーケティングの事例
ここでは、書籍を活用したクロスメディアマーケティングの事例を3例紹介します。
- 書籍出版とオウンドメディア、SNSの相乗効果でリピート率が向上した事例
- 書籍・Web広告・LPを連動させて会員獲得につなげた事例
- 書籍出版をきっかけにマスメディアでの認知拡大につながった事例
以下で詳しく見ていきましょう。
書籍出版とオウンドメディア、SNSの相乗効果でリピート率が向上した事例
美容・健康食品を扱う企業は、ブランドの信頼性向上と既存顧客・新規顧客のファン化強化を目指していました。
そこで、代表自身の経験をもとに、女性の悩みに寄り添い、解決へ導く内容をまとめた書籍を出版。
同時に、書籍を起点に複数の施策と組み合わせた情報発信を展開しました。
具体的には、書籍のコンセプトである「女性の悩み解決」と親和性の高いテーマについて、オウンドメディアやSNSでも関連する情報発信を行いました。
また、既存顧客に対しては書籍プレゼント企画を行い、商品やブランドへの理解を深める機会を設けました。
その結果、Amazonの予約段階で重版が決定するなど注目を集め、メディア露出も拡大。
さらに、書籍プレゼント企画には想定の6倍もの応募が集まりました。
書籍を通じて商品やブランドへの理解が深まったことで、既存顧客のリピート率が向上し、他社との差別化にもつながったといいます。
【事例コラム】”書籍無料プレゼント”に想定の6倍の応募、リピート率アップにインパクト!サプリメントメーカーの出版プロジェクト
書籍・Web広告・LPを連動させて会員獲得につなげた事例
会員ビジネスを行っている企業は、ブランディングと信頼性の確立を目的に出版施策を実施しました。
耳ツボダイエットの考え方を分かりやすく伝えた書籍を出版し、これを起点としたクロスメディアマーケティングを実施。
書籍では耳ツボダイエットの重要性や有用性を分かりやすく伝えるとともに、特設ランディングページへの導線を設け、読者や既存会員が見込み会員に商品を紹介しやすい仕組みを整えました。
さらに、全国の書店での販売に加えてWeb広告を展開し、認知拡大と流入の強化を図りました。
その結果、書籍はAmazon「ビジネス実用本」カテゴリでランキング1位(総合3位)を獲得。
加えて、大型セミナーには数百人規模の参加者が集まり、書籍・広告・LPを通じた導線によって新規会員獲得へとつながりました。
半年後には、新規会員が500人以上増加する成果につながっています。
書籍出版をきっかけにマスメディアでの認知拡大につながった事例
ある眼科医は、自身のブランディング強化と自由診療であるプレミアム白内障手術の認知拡大と集患を目的として書籍を出版しました。
自由診療であるプレミアム白内障治療について、基礎知識から丁寧に説明し、一般読者にも理解しやすいよう、図解を交えて分かりやすく解説しています。
出版した書籍と連動した新聞広告やメディア露出を展開。
さらに、専門書ではなく、一般向けの「家庭医学」コーナーでの販売を強化することで、来院につながる可能性の高い層への接触機会を増やしました。
新聞広告やテレビ番組への出演などが重なったことで、書籍を通じた情報発信とマスメディアでの露出が連動し、認知拡大につながる流れを構築しました。
その結果、出版後は読者からの問い合わせや来院が継続的に発生し、全国からの集患とブランド強化につながっています。
【まとめ】クロスメディアマーケティングでビジネスの成果を高めよう
この記事では、クロスメディアマーケティングとは何か、具体的な手法やメリット、成功させるためのポイントなどについて詳しく解説しました。
クロスメディアマーケティングは、複数のメディアを連動させて顧客との接点を増やし、認知拡大や購買促進を実現するマーケティング手法です。
私たちフォーウェイでは、書籍をマーケティングに活用する「ブックマーケティングサービス」を提供しています。
書籍とSNSやクラウドファンディングなどのデジタル施策を連動させて、認知拡大や売上向上、採用強化などの成果につなげます。
クロスメディアマーケティングをご検討の方は、お気軽にフォーウェイまでお問い合わせください。
市場環境や顧客の意思決定が変化する中で、企業の経営層には「なぜ顧客がその選択をしたのか」を理解し、説明できる視点が求められています。
購買データや顧客の行動履歴を分析しても、それだけでは意思決定の背景にある判断基準までは見えてきません。
顧客の購買行動の判断基準を捉えることができなければ、施策や事業運営は表面的な改善にとどまってしまいます。
経営やマーケティングの精度を高めるためには、購買行動の結果ではなく、選択に至ったインサイトを理解することが不可欠です。
この記事では、インサイトマーケティングの考え方や顧客の選択理由を言語化する方法について解説します。
福岡県出身。東福岡高校、山口大学経済学部経済法学科卒業。大学卒業後、月刊誌の編集者兼ライターに携わる。その後時事通信社での勤務を経て、幻冬舎グループに入社。書店営業部門の立ち上げメンバーとして活躍後、書籍の販売促進提案のプロモーション部を経て、法人営業部へ。東京と大阪にて書籍出版の提案営業を担当し、2020年11月、株式会社フォーウェイに参画。2023年9月取締役就任。グループの出版社、株式会社パノラボの流通管理も担う。
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マーケティングにおけるインサイトとは
マーケティングにおけるインサイトとは、顧客自身も意識的に言語化できていない無意識の心理や、購買行動を生み出した判断の根拠を掘り下げ、明らかにしようとする視点や発見を指します。
インサイトは、本人にとっては自覚しにくい感情や価値観である一方、実際の購買行動には確かな影響を与えています。
そのため、顧客の行動や選択の結果だけを追っていても、購入に至った判断の背景を十分に理解することはできません。
インサイトを捉えることで、なぜその商品やサービスが選ばれたのかを、結果ではなく「理由」から説明できるようになります。
データ分析との違い
データ分析は、顧客の行動や結果を数値として可視化し、傾向や相関関係を明らかにする手法です。
購入回数や利用頻度、流入経路などを分析することで、事実を客観的に把握することができます。
しかし、選択に至った背景や判断基準までは読み取れません。
一方で、インサイトは、分析した数値の背後にある判断の理由や選択の基準を読み解く視点です。
インサイトは、その事実がなぜ生じたのかを説明し、行動の背景に意味を与えてくれます。
両者は役割が異なるため、混同せずに使い分ける必要があります。
ニーズ把握との違い
ニーズ把握は、顧客が自覚している課題や期待、満たしたい状態を明らかにする手法です。
アンケートやヒアリングを通じて把握できるため、施策に反映しやすい特徴があります。
一方で、その選択がなぜ重要だったのかという判断基準までは、十分に捉えきれない場合も少なくありません。
インサイトは、こうした自覚されたニーズの背後にある価値観や判断の前提を明らかにする視点です。
ニーズを出発点としながら、購買行動の理由を掘り下げることで、行動を決定づけた根拠を説明できるようになります。
マーケティングでインサイトが重要とされている理由
事業環境が複雑化する中で、顧客の行動や市場の反応を、従来の考え方だけで説明することは難しくなっています。
インサイトが重要とされている理由は、次の3つに分けて考えることができます。
- 市場が成熟し表面的な訴求が通用しなくなっているため
- 顧客の意思決定プロセスが複雑化しているため
- データや施策だけでは顧客行動を説明できなくなっているため
それぞれどのような理由なのかを、順に見ていきましょう。
市場が成熟し表面的な訴求が通用しなくなっているため
多くの市場では、商品やサービスの選択肢が増え、機能や価格だけでは違いが分かりにくい状況になっています。
比較可能な情報が多い中で、顧客は単純な優劣ではなく、自分にとって納得できるかどうかを基準に選択を行うようになりました。
結果として、特徴やメリットを並べるだけの訴求では、選択の理由を十分に伝えきれなくなっています。
こうした環境では、顧客がどのような価値観や前提をもとに判断しているのかに目を向ける必要があります。
表に見える訴求だけではなく、選択を左右したインサイトを捉えることが、マーケティングにおいて重要になっているのです。
顧客の意思決定プロセスが複雑化しているため
顧客は、一度の接点から得られる情報だけで購入を決めることが少なくなっています。
一般的に、比較サイトや口コミ、専門メディアなど、複数の情報源を行き来しながら検討を重ねて購入を決定します。
比較検討の過程では、合理的な判断だけでなく、感情的な納得や周囲との関係性も影響を与えていると考えられます。
このように意思決定の過程が多層化する中では、行動の一場面だけを見ても選択の理由を把握することはできません。
全体を通して一貫して作用している判断の前提に目を向けることが求められています。
データや施策だけでは顧客行動を説明できなくなっているため
数値データや個別の施策は、顧客が何をしたのかを把握するための材料になります。
しかし、そうしたデータや施策を積み上げても、なぜその行動が選ばれたのかまでを説明できない場面が増えています。
行動を断片的に捉えるのではなく、根底にある考えや基準に目を向けなければ、顧客の動きを一貫して理解することはできません。
こうした状況から、データや施策だけに依存しない視点として、インサイトが重視されているのです。
マーケティングにおけるインサイトを見つけ出すための手法
インサイトを見つけ出すためには、顧客の発言や行動を単発の事象として捉えるのではなく、前後の流れや置かれている状況をあわせて観察する必要があります。
単一のデータや一部の声だけから結論を導こうとすると、選択に至った理由を誤って理解してしまう恐れがあるからです。
ここでは、インサイトを見つけ出すための代表的な3つの手法を説明します。
- 定性調査による深層心理の探索(インタビュー・行動観察)
- ソーシャルリスニングによる「生の声」の分析
- 行動データから「矛盾」を読み解くデータ分析
以下で、それぞれの手法を詳しく見ていきましょう。
定性調査による深層心理の探索(インタビュー・行動観察)
定性調査は、数値だけでは把握できない顧客の感情や判断の背景を直接探る手法です。
インタビューや行動観察を通じて、顧客がどのような前提で考え、どこで迷い、最終的に何を根拠に選択したのかを丁寧に追っていきます。
表面的な発言だけではなく、その言葉が生まれた状況や文脈に目を向けることが重要です。
こうした視点を重ねることで、本人も明確に言語化できていない判断基準が見えてきます。
ソーシャルリスニングによる「生の声」の分析
ソーシャルリスニングは、顧客が企業や商品を評価する目的で発した言葉ではなく、日常のやり取りの中で自然に出てきた発言や反応を捉える手法です。
こうした発言には、意図的に整えられていない分、率直な感情や違和感が含まれている場合も少なくありません。
投稿やコメントの中に繰り返し現れる表現や言い回しに注目することで、顧客自身も整理できていない判断の基準が浮かび上がります。
こうした「生の声」は、インサイトを裏付ける材料として活用できます。
行動データから「矛盾」を読み解くデータ分析
行動データを分析する際は、数値の傾向を把握するだけでなく、想定と異なる動きに注目することが重要です。
合理的には説明しにくい選択や、一般的な行動パターンから外れた動きには、顧客の本音や隠れた判断基準が表れている場合があります。
こうした矛盾は、単なる例外ではなく、選択の背景を読み解く手がかりとなります。
数値と実際の行動のずれを丁寧に確認することで、データの背後にあるインサイトが見えてきます。
インサイトは言語化と構造化によってマーケティングに活用できる
インサイトを発見しただけでは、経営やマーケティングに直接活かすことはできません。
個々の気づきや仮説のままでは、意思決定や施策の判断基準として共有することが難しいためです。
重要なのは、どのような価値観や前提のもとで顧客が選択し行動したのかを言語化し、関係者が参照できる形に整えることです。
内容を企画や戦略の中で使える構造に落とし込むことで、共通の判断基準として利用することができます。
次に紹介するブックマーケティングは、インサイトの言語化と構造化を書籍の企画段階で行える点やマーケティング活動に活用できる点に特徴があります。
▶︎書籍出版の詳細については、関連記事【企業出版の効果とは?費用相場や成功のポイント、事例を徹底解説】もあわせて参考にしてください。
ブックマーケティングなら企画段階でインサイトを明確化できる
ブックマーケティングとは、本来は書籍を販促やマーケティングに活用する手法です。
しかし制作の過程で、読者と向き合いながら行動や背景を掘り下げます。
そのため、「誰が」「どのような状況で」その本を手に取るのかを具体的に考えることができるのです。
具体的には、次の4つのプロセスを経てインサイトが言語化されていきます。
- 読者が「自分への一冊」だと確信するまでターゲットを深掘りする
- 購買に至った行動と状況を材料として収集する
- 行動の背景にある理由を深掘りして言語化する
- 言語化したインサイトを企画要件と構成に落とし込む
実際、私たちフォーウェイでは、企画に入る前段階として、40項目を超える事業分析シートを作成しています。
クライアントのビジネスモデルや事業フェーズ、出版を決めた理由に加え、ターゲット像についてもインサイトを含めて詳細に整理します。
そのうえで、出版後に書店のどのジャンルの棚で展開するかまでを定め、企画を立案しています。
こうした準備を経ることで、企画は感覚的なものではなく、読者の選択理由に基づいた設計にすることが可能です。
それでは、4つのプロセスについて詳しく見ていきましょう。
読者が「自分への一冊」だと確信するまでターゲットを深掘りする
ブックマーケティングの企画段階では、読者を年齢や役職といった属性だけで定義しません。
どのような課題意識を持ち、どのような状況でその本を手に取るのかまでを具体的に想定します。
業務上の悩みや意思決定を迫られている場面を一つずつ想定し、読者が置かれている前提や背景を明確にしていきます。
購買に至った行動と状況を材料として収集する
読者が書籍を購入するとき、背景には直前に取っていた行動や、当時の業務上の課題、意思決定を迫られていた立場といった具体的な状況があります。
たとえば、事業判断に迷っていた時期や、組織や顧客対応に課題を感じていた場面などです。
こうした行動と状況を一つずつ辿っていくことで、購入という選択がどのような判断の流れの中で生まれたのかが見えてきます。
行動の背景にある理由を深掘りして言語化する
行動や状況を把握しただけでは、まだインサイトには至ることはできません。
なぜその場面でその選択をしたのか、他の選択肢ではなくそれを選んだ理由は何かを掘り下げることで、判断の根拠となる価値観や感情が見えてきます。
それらを言葉として定着させることで、再現可能なインサイトとして活用できるようになるのです。
言語化したインサイトを企画要件と構成に落とし込む
言語化したインサイトは、書籍の企画を考える際の判断基準として扱います。
「誰に」「何を」「どの順序で伝えるのか」を決める場面で、企画要件や構成に組み込むことが重要です。
インサイトを前提に書籍を設計することで、内容や流れに一貫性が生まれ、伝えるべき考え方をブレずに示すことができます。
インサイトを明確にしてブックマーケティングで成功した事例
インサイトを起点に書籍を企画すると、情報を並べるだけの内容ではなく、読者が自らの状況や課題をどう捉え、どのように考え直すべきかを示すことができます。
ここでは、インサイトを明確にしたブックマーケティングの成功事例を2つ紹介します。
- インサイトを起点に会員ビジネスを拡大した事例
- 経営者のインサイトを言語化し、採用とブランド力を同時に高めた事例
それぞれ詳しく見ていきましょう。
会員制ビジネスを展開する企業は、自社が提唱する「耳ツボダイエット」について、重要性・有用性を書籍で的確に言語化し、理解促進を図りました。
出版プロモーションとして、全国書店への配本に加えてWeb広告を実施し、Amazonで「ビジネス実用本」カテゴリ1位(総合3位)を獲得。
さらに書籍特設LPを制作し、会員から見込み会員へ書籍を紹介しやすい導線を整備しました。1
LPでは既存会員が体験者の声として協力し、紹介のしやすさが高まったという反応も得られています。
また、出版プロモーションに合わせて大型セミナーを開催し、出版から半年で新規会員が500人以上増加しました。
◉-2、経営者のインサイトを言語化し、採用とブランド力を同時に高めた事例
湘南エリアで急拡大中の建設会社は、建設業界の慢性的な人材不足により受注機会を逃す状況に問題意識を持ち、若手入職者を増やす施策として書籍を出版しました。
書籍では、代表の仕事・経営に関する考え方や創業の経緯などのライフストーリーを盛り込み、「経営者の人柄」を本で伝えることで読者のファン化を意識しました。
また、書籍制作を通じて言語化したストーリーを活かし、出版と同時に採用サイトも改訂。
出版後は「応募者が必ず本を読んでくる」状態となり採用決定率が大幅に向上しました。
さらに、年間500万円以上かけていた採用エージェント費用はゼロになったといいます。
また、地元湘南の新聞をはじめ複数メディアから取材を受け、認知アップ効果を実感。
代表の仕事論がリスペクトされ、湘南エリア外からも工事依頼が来るなど商圏拡大にもつながり、業界内でも一目置かれるようになりました。
【まとめ】ブックマーケティングでインサイトを言語化し、選ばれ続ける企業に!
本記事では、インサイトの概要や重要性に加え、見つけ出すための具体的な手法、さらにインサイトを言語化する手段としてのブックマーケティングについて詳しく解説しました。
インサイトを言語化することは、企業がこれからも提供し続ける価値を明確にし、強みを伝えるうえで欠かせません。
また、ブックマーケティングは、発見したインサイトを体系的に整理して言葉に落とし込み、社外へ効果的に発信するのに適した方法です。
フォーウェイでは、インサイトの言語化にも有効なブックマーケティングサービス(企業出版)を提供しています。
大手出版社で編集経験を積んだ専任スタッフが、書籍の企画立案から出版後のマーケティング施策まで一貫してサポートいたします。
インサイトマーケティングに関するご相談やお問い合わせは、ぜひフォーウェイまでお気軽にご連絡ください。
情報や選択肢があふれる現代では、顧客は日々、数え切れないほどの企業メッセージに触れています。
その結果、「どの企業を選べばよいのか分からない」「何を基準に信頼すればいいのか判断できない」と感じる人が増えています。
こうした環境で、価格の安さや一時的な露出量だけで顧客を獲得し続けることは、以前にも増して難しくなっています。
実際、多くの企業が似たような訴求を行う中で、違いが伝わりにくくなっているのが現状です。
そこで重要になるのが、短期的な集客ではなく、顧客との関係性そのものを育てていく「顧客エンゲージメント」という考え方です。
顧客との信頼や共感を積み重ねることで、価格競争に巻き込まれることなく、長期的に選ばれ続ける企業へと成長していくことができます。
この記事では、顧客エンゲージメントの基本的な考え方や高めるメリット、具体的な施策や成功事例を詳しく解説します。
株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター。慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。
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顧客エンゲージメントとは?
顧客エンゲージメントとは、単なる購買行動や一時的な満足度ではなく、企業やブランドに対して顧客が信頼や共感を持ち、自発的に関わり続けようとしている状態を示す概念です。
商品やサービスを利用したかどうかではなく、企業の考え方や姿勢に価値を感じ、関係を続けたいと思っているかどうかに着目する考え方です。
経営の視点では、売上や取引回数とは切り離して、顧客との関係性の深さを見る必要があります。
顧客エンゲージメントの理解があるかどうかで、取るべき戦略の方向性は変わります。
顧客満足度との違い
顧客満足度は、商品やサービスを利用した結果として期待を満たしていたかどうかを測る指標で、過去の体験に基づいて数値化されます。
そのため、一定の満足を得られていても、次の選択につながるとは限らず、今より安い選択肢や便利な代替手段があれば、顧客は容易に離れていきます。
一方、顧客エンゲージメントは、利用後も含めて企業にどれだけ関心を持ち、関係を続けたいと感じているかを示すものです。
満足したかどうかではなく、その企業と今後も関係を続けたいと思えるかどうかという、信頼や共感といった感情面の要素を指します。
エンゲージメントが高い顧客は、多少の条件差があっても関係を継続しようとします。
エンゲージメントの違いによって、取引が一度きりで終わるか、長期的な支持につながるかが分かれます。
顧客ロイヤルティとの違い
顧客ロイヤルティは、特定の企業やブランドを繰り返し利用している状態を指します。
ただし、必ずしも「好きだから」利用しているとは限らず、なんとなく続けている、あるいは切り替えが面倒で利用し続けている場合もあります。
一方で顧客エンゲージメントは、企業の考え方や姿勢に共感し、「この企業と関わり続けたい」と顧客自身が感じている状態です。
顧客ロイヤルティは行動の結果に過ぎませんが、顧客エンゲージメントはつながり続ける行動を生み出している理由そのものです。
顧客エンゲージメントが重要な理由
市場に情報があふれ、顧客が自ら比較検討することが当たり前になった現在、従来型のマーケティングだけでは成果を出しにくくなっています。
その理由として次の3つを挙げることができます。
- 情報の信頼性の欠如により、選択が困難になっているから
- デジタル広告の競争激化により、広告費が高騰しているから
- 機能や価格により、差別化の限界に達しているから
それぞれの理由について詳しくみていきましょう。
情報の信頼性の欠如により、選択が困難になっているから
インターネットやSNSの普及により、顧客は大量の情報を簡単に得られるようになりました。
しかし、情報の多くは断片的で、企業ごとの考え方や姿勢まで伝わりにくいのが実情です。
広告的な表現も増えた結果、顧客は複数の企業を比較しても違いを判断できず、「どこも同じ」に見えてしまいます。
結果、顧客は情報を集めても企業ごとの違いを判断できず、安心して選択することが難しくなっています。
デジタル広告の競争激化により、広告費が高騰しているから
広告配信の主戦場がデジタルに移行したことで、多くの企業が同じプラットフォームに集中するようになりました。
結果、入札競争が激化し、以前と同じ施策でも広告費だけが上がり、十分な成果を得にくくなっています。
広告を出せば集客できた時代とは異なり、現在は成果を維持しようとするほどコストが膨らむ構造になっているのです。
このように、広告費が上がり続ける仕組みそのものが、経営上の大きな負担になっています。
機能や価格により、差別化の限界に達しているから
多くの市場で製品やサービスの品質が一定水準に達し、機能面での優位性があっても競合にすぐ模倣されるようになっています。
かつては強みとして機能していた特徴も短期間で一般化し、選ばれる理由になりにくくなりました。
価格による訴求も一時的な効果にとどまり、価格競争が続けば利益率を下げる結果につながります。
このように、機能や価格では持続的な差別化を図れなくなっている点が、現在の課題です。
顧客エンゲージメントを向上させるメリット
顧客エンゲージメントが高まることの具体的なメリットとして、次の3つが挙げられます。
- 広告費・営業コストを抑えられる
- 一人の顧客から得られる売上・利益を長期的に伸ばせる
- 顧客自身が紹介者となり、新規顧客を連れてきてくれる
どのようなメリットなのかを詳しくみていきましょう。
広告費・営業コストを抑えられる
顧客エンゲージメントが高まると、新規顧客の獲得を広告だけに依存する必要がなくなります。
既存顧客との関係が継続することで、リピートや再利用が自然に生まれ、新規獲得に頼らなくても一定の成果を維持できるようになるからです。
さらに、満足度の高い顧客が周囲に企業を紹介することで、新たな顧客との接点が生まれるケースも増えていきます。
そして、広告出稿の頻度や規模を抑えることが可能になるのです。
また、企業の考え方や提供価値をすでに理解している顧客に対しては、営業活動も効率化されます。
毎回ゼロから説明する必要がなくなり、提案にかかる時間や人員を減らせるからです。
広告費や営業コストが抑えられることで、費用を投下し続けなければ成果が出ない状態から脱却し、利益構造の安定が実現しやすくなります。
一人の顧客から得られる売上・利益を長期的に伸ばせる
顧客エンゲージメントが高い顧客は、価格だけを基準に企業を選ぶのではなく、企業の価値や考え方に納得したうえで取引を続けます。
そのため、値引きに頼らなくても関係が継続しやすく、追加提案や長期契約といった取引が自然に生まれやすいです。
一度の取引で終わらず、時間の経過とともに関係が深まっていくことで、一人の顧客から得られる売上や利益を長期的に伸ばすことが可能になります。
顧客自身が紹介者となり、新規顧客を連れてきてくれる
顧客エンゲージメントが高い顧客は、自身の体験を通じて企業の価値を自然に周囲へ伝えるようになります。
このような紹介による接点では、実体験に基づく紹介であるため信頼性が高く、最初から一定の理解や共感を持った状態で話が進むことが特徴です。
その結果、価格や条件だけで比較されにくくなり、成約までのリードタイムも短縮できます。
こうした紹介が積み重なることで、質の高い新規顧客が安定的に生まれるようになります。
顧客エンゲージメントを測る指標
顧客エンゲージメントを測る指標としては、次表のようなものがあります。
| 指標名 | 意味 | 顧客エンゲージメントとの関係 |
| NPS(ネットプロモータースコア) | 顧客がどれだけ「人に勧めたい」と感じているか | 感情的なエンゲージメントや信頼度を可視化できる |
| リピート率 | 一度利用した顧客が、再度利用している割合 | サービスやブランドとの継続的な関係性を示す |
| 解約率 | 一定期間内に離脱した顧客の割合 | エンゲージメント低下の兆候を把握できる |
| LTV(顧客生涯価値) | 一人の顧客が生涯で生み出す売上・利益 | エンゲージメントの総合的な結果指標 |
顧客エンゲージメントを最大化する施策
顧客エンゲージメントを高めるための代表的な施策として、次の6つが挙げられます。
- SNS・デジタル広告
- オウンドメディア・Webコンテンツ
- 動画・オンラインセミナー
- オンラインコミュニティ
- リアルイベント・展示会
- 書籍出版(ブックマーケティング)
それぞれの施策の特徴について見ていきましょう。
SNS・デジタル広告
SNSやデジタル広告は、短期間で多くの人に情報を届けられる施策です。
拡散力が高く、認知を一気に広げられる点は強みになります。
しかし、接触時間が短く、情報が次々と流れていくという特性があります。
そのため、企業の考え方や背景までを深く伝えることは難しく、理解や信頼の形成にはつながりにくいことも特徴です。
認知獲得には効果的な施策ですが、顧客エンゲージメントを高める手段としては限界があります。
▶︎SNSの詳細については、関連記事【【保存版】SNS運用とは?手順や失敗例、集客につなげる運用術を解説!】もあわせて参考にしてください。
オウンドメディア・Webコンテンツ
オウンドメディアやWebコンテンツは検索流入を獲得しやすく、継続的な集客にはおすすめです。
しかし、誰でも情報発信ができる環境では、内容の真偽や深さが伝わりにくいこともあります。
その結果、広告的な情報として受け取られてしまうケースもあり、理解は進んでも信頼や共感にまでは至りにくいという課題を抱えています。
動画・オンラインセミナー
動画やオンラインセミナーは、視覚や音声を通じて情報を伝えられる施策です。
文章だけでは伝えにくいニュアンスや温度感を共有でき、内容理解を深めやすい特徴があります。
一方で、視聴後に情報が手元に残りにくく、時間の経過とともに内容が忘れられやすいです。
継続的な接点や振り返りの仕組みがなければ、長期的な信頼構築には限界があります。
オンラインコミュニティ
オンラインコミュニティは、参加者同士の交流を通じて、企業との関係性を深めやすい施策です。
一方で、コミュニティを維持するには継続的な運営が不可欠です。
投稿内容のチェックや参加者対応、活性化を促す企画の実施などに、一定の人員と時間が求められます。
効果が期待できる反面、経営資源に余裕がない場合は負担が大きくなりやすく、再現性や継続性が課題になることもあります。
リアルイベント・展示会
リアルイベントや展示会は、対面で直接価値を伝えられる施策です。
その場で信頼関係を築きやすい点が強みといえます。
一方で、開催場所や日程に制約が生じやすく、参加できる人数にも限りがあります。
また、継続的に実施するにはコストや労力がかかる点も見過ごせません。
当日の熱量は高まりやすいものの、関係性を長期的に維持する仕組みとしては安定しにくい側面があります。
書籍出版(ブックマーケティング)
書籍出版は、企業の知見や考え方を体系立てて伝えられる数少ない施策です。
短時間の接触では伝えきれない、事業の背景や意思決定の考え方、価値観までをまとめて伝えられるため、顧客に深い理解と信頼を持ってもらうことができます。
広告のように一過性で時間が経つと消えてしまう情報とは異なり、手元に残り繰り返し読まれることで、長期的な関係構築を後押しする資産になり得るからです。
結果として、書籍は顧客エンゲージメントを継続的に高めるための基盤となります。
▶︎書籍出版の詳細については、関連記事【企業出版の効果とは?費用相場や成功のポイント、事例を徹底解説】もあわせて参考にしてください。
書籍出版によって顧客エンゲージメントの向上に成功した事例
書籍出版(企業出版)を通じて自社の知見や価値観を伝えることで、顧客との関係性を変えた企業は少なくありません。
ここでは、書籍を起点に信頼を獲得して成果につなげた2つの事例を紹介します。
- 書籍出版が顧客の役割を変えた会員ビジネスの事例
- 顧客との関係性を深めたサプリメントメーカーの事例
それぞれ詳しく見ていきましょう。
書籍出版が顧客の役割を変えた会員ビジネスの事例
健康会員ビジネスを行う企業が、自社の提唱する耳ツボダイエットの重要性・有用性を的確に言語化するために書籍を出版しました。
出版プロモーションとして全国書店への配本に加え、Web広告も実施したことで、Amazonの「ビジネス実用本」カテゴリでランキング1位(総合3位)を獲得しました。
さらに書籍の特設LPを制作し、会員から見込み会員へ書籍を紹介しやすい導線を整備。
LPでは体験者の声も活用し、紹介活動を後押ししました。
その結果、出版から半年後には新規会員が500人以上増加し、集客とブランディングの両面で成果につながりました。
顧客との関係性を深めたサプリメントメーカーの事例
女性向けサプリメントメーカーの経営者は、企業としての信頼性を高め、既存顧客・新規顧客のファン化を進める施策として書籍を出版しました。
書籍では社長自身の人生経験にも触れながら、女性が抱える悩みに寄り添う内容としてまとめ、ブランドの思想が伝わる構成にしています。
出版後には、既存顧客向けに「書籍プレゼント」キャンペーンを実施したところ、想定の6倍を超える応募が集まり、多くの顧客との接点を生み出しました。
実際に読者からは「社長の考え方を知って、企業への好感度が高まった」といった感想も届き、関係性強化につながっています。
さらに、出版実績が自社ウェブメディア上の信頼性を後押しし、新規顧客獲得面でも勢いが増した実感が得られたといいます。
▶︎【事例コラム】”書籍無料プレゼント”に想定の6倍の応募、リピート率アップにインパクト!サプリメントメーカーの出版プロジェクト
【まとめ】量から質の時代へ、書籍出版は最強の顧客エンゲージメント戦略になる
この記事では、顧客エンゲージメントの基本的な考え方や高めるメリット、具体的な施策や成功事例について解説しました。
価格や広告だけで選ばれる時代が終わり、企業の考え方や価値観に共感した顧客が、長期的に関わり続けるかどうかが重要になっています。
こうした市場環境の変化の中で、書籍出版は自社の知見や価値観を体系的に伝え、顧客との信頼関係を長期にわたって築くことができる効果的な手段となります。
書籍を通じて顧客と深くつながることが、価格競争を脱却し、ファンに支えられる経営を実現する第一歩です。
フォーウェイでは、書籍出版を顧客エンゲージメント向上の戦略として活用するブックマーケティングサービス(企業出版)を展開しています。
ブックマーケティングサービスを通じて、顧客との関係性を長期的に育て、安定した事業基盤の構築につなげることができます。
ブックマーケティングに関するご相談なら、お気軽にフォーウェイまでお問い合わせください。
市場環境が成熟し、価格や機能だけでは企業やブランドの違いが伝わりにくくなっています。
たとえば、競合他社との違いが具体的に説明できない、リピーターが増えないなどの課題を抱えている企業も多いはずです。
そこで注目されているのがブランドロイヤリティです。
ブランドロイヤリティは、企業の姿勢や価値観が時間をかけて評価されて形成されていくものです。
顧客に継続して選ばれる企業には、共通して強いブランドロイヤリティが存在します。
この記事では、ブランドロイヤリティの基本的な考え方や得られる効果、高めるための具体的な手法について詳しく解説します。
株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター。慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。
詳細なプロフィールはこちら
ブランドロイヤリティとは
ブランドロイヤリティとは、顧客が特定の企業や商品を「信頼できる存在」「共感できる存在」として認識し、継続的に選び続ける心理的な結びつきをいいます。
単に機能や価格が優れているといった、表面的な理由による選択とは異なります。
「この企業に任せたい」「他社ではなく、ここを選びたい」と思われている点が特徴です。
ブランドロイヤリティが高い企業は、比較検討の段階において優位に立ちやすく、顧客は信頼や共感を理由にその企業を選ぶようになります。
こうした一時的なキャンペーンや訴求で生まれるものではなく、企業としての姿勢や価値提供が時間をかけて評価された結果だといえます。
顧客ロイヤリティとの違い
顧客ロイヤリティは、商品やサービス、あるいは企業そのものに対する忠誠心のことです。
ただし、顧客ロイヤリティは「不満がないから使い続けている」状態であることも少なくありません。
利便性や価格、契約条件などの合理的な要因に左右されやすい傾向があるため、利便性が落ちたり条件が変わったりすると離れる可能性があります。
一方、ブランドロイヤリティは、企業の価値観や世界観、イメージに対する愛着や信頼が中心です。
ブランドロイヤリティは「好きだから選び続けている」状態に近いもので、これまでの取り組みへの共感といった感情面が影響します。
そのため、多少の不便や価格差があっても、理由があれば顧客は選び続けてくれることもあるのです。
こうした違いを理解せずに施策を進めると、短期的な継続利用は得られても、長期的な利用にはつながりにくくなります。
2つの違いをまとめると次表の通りです。
| 種類 | 概要 |
| 顧客ロイヤリティ | 顧客が継続して利用・購入しようとする状態 |
| ブランドロイヤリティ | ブランドに好意や信頼を持ち、選び続ける状態 |
顧客満足度との違い
顧客満足度とは、商品やサービスを利用した結果「期待どおりだったか」「不満はなかったか」を測る指標です。
あくまで一度、または一定期間の体験に対する評価であり、その時点での良し悪しを示すものにすぎません。
アンケートでは「満足」と回答してくれた顧客であっても、競合のほうが安い、または商品やサービスがいいと判断すれば、乗り換えることも考えられます。
一方、ブランドロイヤリティは、満足という評価を超えて「次もこの企業を選びたい」「長く付き合いたい」と感じる継続的な関係性です。
過去の体験の積み重ねや、企業の姿勢、価値観への理解が影響し、時間をかけて形成されていく点が特徴です。
そのため、顧客満足度が高い状態であっても、条件次第では競合他社へ乗り換えられる可能性は残ります。
ブランドロイヤリティが高い場合は、多少の比較要素があっても選択が揺らぎにくくなり、競合他社を寄せ付けない強固な関係が維持されるようになります。
2つの違いをまとめると次表の通りです。
| 項目 | 内容 |
| 顧客満足度 | 一度または短期間の体験に対する評価 |
| ブランドロイヤリティ | 長期的な信頼と愛着の蓄積による継続的な関係性 |
ブランドロイヤリティの向上で企業が得られる効果
ブランドロイヤリティが高まると、企業の競争は価格や条件から、企業そのものへの評価へと移っていきます。
その結果、経営やマーケティングにおいて、目に見える変化が現れてきます。
ブランドロイヤリティ向上によって企業にもたらされる具体的な変化は、次の4つです。
- 価格ではなく価値で選ばれる状態をつくれる
- リピート率が伸びる
- 顧客からの紹介が自然に広がる
- 企業ブランドへの信頼性が高まる
こうした効果が、企業活動にどのような変化をもたらすのかを、順に見ていきましょう。
価格ではなく価値で選ばれる状態をつくれる
ブランドロイヤリティが高まると、顧客は価格や条件だけを基準に企業を選ばなくなります。
多少の価格差があったとしても、その企業がこれまでに示してきた姿勢や考え方、提供価値を踏まえて判断されるようになるからです。
こうした状態になると、値下げを前提とした価格競争に巻き込まれにくくなります。
価格以外で評価される軸が明確になることで、自社の強みや独自性を中心に据えた事業運営ができるのです。
結果として、利益率の確保や指名案件比率の向上など、事業の持続性にも良い影響が及び、短期的な受注獲得に振り回されにくい経営体制を築くことにつながります。
リピート率が伸びる
ブランドロイヤリティが高まると、顧客は同じ企業を継続して利用する傾向が強まります。
一度きりの取引で終わらず、「またここに頼みたい」「次も相談しよう」と感じてもらえる関係性が生まれるためです。
その結果、利用頻度や契約継続率が安定し、売上の変動が小さくなっていきます。
長期的に見れば、顧客一人あたりの累積売上が積み上がり、事業の収益基盤を支える重要な要素となります。
顧客からの紹介が自然に広がる
ブランドロイヤリティが高まると、顧客は企業に対して安心感や信頼を持つようになります。
その結果、自身の体験を周囲に話したり、同じ企業を勧めたりする行動が生まれやすくなります。
こうした紹介は広告のような一方的な訴求とは異なり、実体験に基づく言葉として受け取られることが特徴です。
信頼性の高い形で新たな顧客との接点が生まれ、無理に広げようとしなくても関係性が連鎖していく点がメリットです。
企業ブランドへの信頼性が高まる
ブランドロイヤリティが高まると、企業に対する信頼は一時的な評価ではなく、継続的な関係として積み上がっていきます。
顧客との接点や取引を重ねる中で培われた信頼は、短期的な市場変動や競合の動きがあっても簡単には揺らぎません。
こうして蓄積された信頼は、競合の動きや市場環境の変化があっても揺らぎにくく、長期的な事業運営を支える基盤になります。
ブランドロイヤリティを高めるためのポイント
ブランドロイヤリティを高めるためには、基本的な視点を理解し、日々の事業活動の中で具体的な行動として示していく必要があります。
顧客との接点や情報発信の一つひとつが、企業への評価や信頼に影響を与えるからです。
ブランドロイヤリティを高めるためのポイントは次の5つです。
- ブランドロイヤリティを理解する
- 一貫したブランドメッセージを発信し続ける
- 顧客への120%の価値提供を心がける
- 誠実かつ透明性の高い対応を徹底する
- 双方向コミュニケーションを強化する
以下で、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
ブランドロイヤリティを理解する
ブランドロイヤリティは、数値としての成果が見えにくく、短期的な売上にもすぐに反映されにくいものです。
そのため、「本当に取り組む意味があるのか」といった疑問が社内で出ることも少なくありません。
しかし、ブランドロイヤリティは顧客との関係性を長期的に安定させ、価格や条件に左右されにくい事業基盤を築くうえで欠かせないものです。
まず経営層がそうした重要性を理解し、「なぜ必要なのか」を自分の言葉で説明できる状態をつくることが必要です。
社内でそうした重要性が共有されてはじめて、判断基準に一貫性が生まれ、現場の行動もブランドロイヤリティ向上を意識したものへと変わっていきます。
一貫したブランドメッセージを発信し続ける
ブランドロイヤリティを高めるためには、施策ごとに発信するメッセージを変えるのではなく、企業としての考え方や提供価値を一貫して提示し続けることが重要です。
発信するメッセージが部署や媒体によって異なる場合、企業の姿勢は顧客に伝わりにくくなります。
まずは、企業として何を大切にし、どのような価値を提供しているのかを明確にしましょう。
たとえば、ホームページのトップページや会社概要、営業資料の冒頭などのメッセージを同じ一文で統一することなら、すぐにでも実行できます。
ブランドイメージを営業トークやSNS、Webページなどを通して継続的に発信することで、企業イメージが顧客の中に少しずつ定着していきます。
そうした積み重ねが、信頼の形成や共感の深化につながるのです。
顧客への120%の価値提供を心がける
ブランドロイヤリティを高めるためには、顧客の「期待を少し上回る」対応や体験を積み重ねていくことが重要です。
価格や機能といった分かりやすい要素だけでなく、対応の丁寧さや説明の分かりやすさ、相談時の向き合い方なども評価の対象になります。
質問への返信の速さや、導入・購買後のフォローなども、顧客の期待値に影響する要素です。
こうした場面で、「期待を少し上回る」と感じられる対応が積み重なることで、「またこの企業を選びたい」という意識が育っていきます。
一つひとつは小さくても、そうした継続的な取り組みがブランドへの信頼や愛着を強める結果につながるのです。
誠実かつ透明性の高い対応を徹底する
ブランドロイヤリティは、一度の成功体験で生まれるものではありません。
約束した品質やサービスを継続して守り、日々の対応を積み重ねる中で、少しずつ信頼が形づくられていきます。
特に、想定外のトラブルや不具合が起きた場面では、企業の姿勢がはっきりと表れます。
状況を隠さずに説明し、責任をもって対応する姿勢が示されれば、顧客の評価は下がるどころか、かえって信頼が深まることもあります。
こうした誠実で分かりやすい対応を続けることが、「裏切らない企業」という認識につながり、ブランドロイヤリティの土台を強くしていくのです。
双方向コミュニケーションを強化する
ブランドロイヤリティを高めるためには、企業からの一方的な情報発信だけでは不十分です。
顧客の声に耳を傾け、そうした内容を受け止める姿勢を示すことで、関係性は一層深まります。
問い合わせや意見、要望に対して丁寧に対応し、改善やサービス向上に反映していくと、顧客は「きちんと向き合ってくれる企業だ」と感じるようになります。
こうした実感が積み重なることで、単なる利用者から、企業を信頼し応援する存在へと意識が変化していくのです。
ブランドロイヤリティを高める手法一覧
ブランドロイヤリティを高めるための取り組みには、さまざまな手法があります。
重要なのは、自社の目的や顧客との関係性に応じて、適切な手段を選び、継続的に活用していくことです。
下表に、代表的な手法と特徴、ブランドロイヤリティへの効果をまとめました。
| 手法 | 主な内容・取り組み | ブランドロイヤリティへの効果 |
| SNS運用 | ・Instagram・X(旧Twitter)・TikTok、LinkedInなど・日常的な接点づくり・ブランドの人間味・価値観の発信・コメント返信など双方向コミュニケーション | 親近感を高める |
| 書籍出版(企業出版・ブックマーケティング) | ・企業・代表者の考え方や専門性を体系的に発信・創業ストーリー・ビジョン・実績の言語化・広告色のない情報提供 | 深い共感と信頼を生む(特にBtoB) |
| オウンドメディア運営 | ・コラム・ブログ・事例記事の継続発信・SEOによる長期的な接点づくり | 理解と安心感を積み重ねる |
| メールマガジン/ニュースレター | ・定期的な情報提供・ブランドの考え方や裏側の共有・1to1に近いコミュニケーション | 関係性を維持・深化させる |
| コミュニティ運営 | ・オンラインサロン・会員コミュニティ・Slack・Discord・Facebookグループ・オフライン交流会・勉強会 | 認知度拡大・ファン化・帰属意識を高める(特にBtoC) |
| イベント・セミナー開催 | ・自社主催イベント・ウェビナー・勉強会・交流型イベント | 体験を通じて記憶に残す |
ブランドロイヤリティを高めるなら企業出版が効果的!
ブランドロイヤリティを高めるためには、企業の考え方や価値観を断片的に伝えるのではなく、一貫した文脈の中で示し続けることが重要です。
企業出版は、理念や事業への姿勢、これまでの取り組みを一冊の書籍としてまとめて伝えられる手段です。
情報量も多く、企業として何を大切にしているのかを明確に表現できます。
書籍という形で情報を発信する場合、内容に対する責任を伴います。
その点が、広告や短期的な情報発信とは異なり、企業の本気度や誠実さとして受け取られやすい理由です。
読む側にとっても、企業の考え方や姿勢をまとまった形で理解できる情報となり、共感が生まれやすくなります。
こうして積み重ねられた理解や信頼は、短期間で薄れるものではありません。
手元に残り、時間をかけて参照され続けることで、価格や機能だけでは比較されにくい関係性が築かれます。
結果として強固なブランドロイヤリティの形成につながっていきます。
▶︎書籍出版の詳細については、関連記事【企業出版の効果とは?費用相場や成功のポイント、事例を徹底解説】もあわせて参考にしてください。
企業出版によるブランドロイヤリティ向上の成功事例
企業出版を活用することによって、ブランドロイヤリティを高めることができます。
専門性の認知が進んだり、企業の姿勢や考え方への共感が広がったりすることで、顧客との関係性が変化していきます。
実際に、企業出版がブランドロイヤリティ向上につながった事例を2つ紹介します。
- 顧客との関係性が深まり、リピート率向上につながったサプリメントメーカーの事例
- 既存会員が紹介者に変わり、ロイヤリティ向上を実現した会員ビジネスの事例
それぞれ詳しく見ていきましょう。
顧客との関係性が深まり、リピート率向上につながったサプリメントメーカーの事例
女性向けサプリメントを展開する企業では、既存顧客・新規顧客の双方に向けて「企業としての信頼性を高め、ファン化を進める」取り組みとして書籍を出版しました。
同社はもともと、購入後のお客様との関係構築に力を入れており、自社で運営する情報メディアを通じた健康情報の発信や、カスタマーサポートによる継続的なコミュニケーションによって、LTVの高さを強みとしていました。
そうした土台がある中で、さらなるステップアップを目指す施策として出版を選択。
書籍の企画では、医学的な専門知識を前提とした内容ではなく、代表自身の人生経験も踏まえながら「女性が抱える悩みに寄り添う」構成に仕上げ、読者にとって価値のある内容を届けました。
出版後は、すでに同社の商品を購入したことがある顧客に向けて書籍プレゼントキャンペーンを実施したところ、応募数は当初想定の6倍を超える結果に。
さらに、書籍を受け取った顧客からは「会社や社長の考え方を知って、より好きになった」といった感想が多く寄せられ、企業への信頼感や愛着が高まるきっかけとなりました。
また、出版実績が自社メディア上での訴求材料となったことで、新規顧客獲得においても追い風となり、他の情報発信施策(SNSなど)との相乗効果も生まれたといいます。
【事例コラム】”書籍無料プレゼント”に想定の6倍の応募、リピート率アップにインパクト!サプリメントメーカーの出版プロジェクト
既存会員が紹介者に変わり、ロイヤリティ向上を実現した会員ビジネスの事例
会員制ビジネスを展開する企業では、同社が提唱する「耳ツボダイエット」の重要性や有用性をより多くの人に伝えるために書籍を出版しました。
書籍の中で取り組みの価値を的確に言語化し、出版プロモーションによって全国の書店へ配本。
また、Web広告も組み合わせたことで、Amazonにおいてランキング1位(ビジネス実用本カテゴリ)を獲得するなど、認知拡大につながりました。
さらに、出版とあわせて書籍の特設LPを制作し、既存会員から見込み会員へ書籍を紹介しやすい導線を整備。
LPには「体験者の声」として既存会員にも協力してもらい、会員が周囲にサービスを紹介しやすくなったという反応も得られました。
さらに、出版プロモーションに合わせて大型セミナーを開催した結果、数百人規模の集客にもつながり、出版を起点とした一貫した施策として成果を拡大。
結果として、書籍を活用したプロモーション開始から半年後には、新規会員が500人以上増加する成果につながりました。
【まとめ】企業出版をブランドロイヤリティ向上の手段として活用しよう
この記事では、ブランドロイヤリティとは何かについて説明し、ブランドロイヤリティを高めることで企業にもたらされる効果、高めるためのポイント、具体的な手法について詳しく解説しました。
ブランドロイヤリティは、短期的な取り組みによって形成されるものではありません。
企業として何を大切にし、どのような姿勢で事業に向き合っているのかを、継続して伝える中で少しずつ形成されていくものです。
そうした点で、企業出版は、価値観や考え方、専門性をまとまった形で示せる手段です。
フォーウェイでは、企業出版をブランドロイヤリティの向上に役立てることができる「ブックマーケティングサービス」を提供しています。
フォーウェイのブックマーケティングサービスをブランドロイヤリティ向上の一施策として位置づけることで、長期的な事業基盤の強化につなげられます。
ブックマーケティングに関するご相談なら、お気軽にフォーウェイにお問い合わせください。
メディア広告は、企業が市場で存在感を高め、売上や信頼性を伸ばすために欠かせない手段です。
しかし、近年ではメディアが多様化しているため、経営者が自社に適した広告手法を見極めることは簡単ではありません。
実際に「広告費をかけても効果が見えない」、「知名度や信頼度をどう高めればよいか分からない」という悩みを抱えている担当者や経営者も多いのではないでしょうか。
広告手法には短期で効果が表れやすいものから、中長期的に企業価値の向上に寄与するものまで多くの選択肢があります。
それぞれの広告手法の特徴を理解したうえで、自社の成長フェーズや目的に合わせて活用することが重要です。
この記事では、メディア広告の種類や効果、企業の成長フェーズや目的に応じた選び方について解説します。
株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター。慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。
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メディア広告とは?
メディア広告とは、企業が商品やサービス、企業の価値などを伝えるために、新聞・テレビ・インターネット・出版物などの外部メディアを活用して情報発信を行う手法の総称です。
企業が伝えたいメッセージを、第三者が運営する媒体を通じて社会に届けることができます。
企業の情報発信というと、自社サイトや自社SNSアカウントを使った発信を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、自社メディアだけでは、すでに企業を知っている人や、ある程度関心を持っている層にしか情報が届きにくいという問題があります。
メディア広告は、そうした自社発信だけでは接点を持ちにくい層に対しても、第三者である外部メディアを通じて情報を届けられる点が特徴です。
広告は単なる宣伝ではなく、企業がどのように見られたいかを社会に伝える重要なコミュニケーション手段といえます。
メディア広告が企業にもたらす効果
メディア広告は、企業活動のさまざまな場面における効果が期待できます。
主な効果として次の3つが挙げられます。
- 短期の売上獲得
- 中長期の企業価値向上
- 第三者メディアによる客観性・信頼性の獲得
以下で、それぞれどのような効果なのかを見ていきましょう。
短期の売上獲得
広告を出すことで問い合わせが増えたり、キャンペーンへの誘導が強化されたりするなど、短期間で売上を向上させることが可能です。
特定の商品やサービスを集中的に訴求することで、購買や申し込みといった行動につなげやすくなります。
特にインターネット広告は、消費者の行動を計測しやすい方法です。
たとえば、インターネット広告を出したら問い合わせ数が3倍に増えたなど、目に見える数字として把握できます。
SP(セールスプロモーション)広告も、クーポンの利用率のように比較的施策ごとの効果を把握しやすい傾向があります。
そのため、短期的な成果を求める場面や、限られた期間で反応を得たい場合には、メディアの活用が有効です。
中長期の企業価値向上
メディア広告の効果は集客だけではありません。
露出が積み重なるほど、企業としての信頼性や専門性が評価され、ブランドへの好意形成などの中長期の企業価値向上につながります。
継続的に情報に触れてもらい、企業への理解が深まると、指名検索が増えるなど、選ばれやすい存在になる点も特徴です。
特に将来の資金調達や上場準備を見据える企業にとって、社会的信用の形成は欠かせない要素です。
第三者メディアによる客観性・信頼性の獲得
新聞や雑誌、専門メディアといった第三者が運営する媒体に掲載されることで、自社発信とは異なる視点が加わり、企業情報の信頼性を高める効果が期待できます。
自社発信だけでは訴求しにくい専門性や取り組みの価値も、第三者メディアを通じて伝わるため、より客観的で信頼性の高い情報として受け取られやすくなります。
その結果、営業活動において一から説明する必要が減り、初回商談をスムーズに進めやすくなる点もメリットです。
こうした信頼の蓄積は、採用活動や協業先の獲得、金融機関との関係構築など、さまざまな企業活動に好影響をもたらします。
メディア広告の種類
一口でメディア広告と言っても、広告の目的や届け方によってさまざまな手法があります。
媒体ごとに役割や得意分野が異なるため、特徴を整理して理解することが重要です。
代表的な広告手法は、次の3種類です。
- マス広告
- インターネット広告
- SP(セールスプロモーション)広告
以下で、それぞれの特徴を順に見ていきましょう。
マス広告
マス広告は、テレビ広告や新聞広告、雑誌広告などのように、比較的広い範囲に情報を届けるための広告手法です。
特定のターゲットに限定せず、多くの人の目に触れる点が特徴です。
幅広い層へ一度に情報を届けることができるため、企業の知名度向上やブランドイメージの形成に適しています。
新商品や新サービスの認知拡大、企業としての存在感を示したい場面で活用されることが多い広告です。
一方で広告費用が大きくなりやすく、効果測定が難しいというデメリットもあります。
そのため、目的や予算を明確にしたうえで活用することが重要です。
主なマス広告の種類と内容・具体例は次の通りです。
| 広告種別 | 内容・具体例 |
| テレビ広告 | 地上波CM、BS/CS放送CM、番組提供 |
| 新聞広告 | 全国紙・地方紙の全面広告、突き出し広告 |
| 雑誌広告 | 一般誌・専門誌への広告掲載、タイアップ |
| ラジオ広告 | スポットCM、番組内広告 |
| 屋外広告 | 看板広告、交通広告(電車・バス・駅) |
インターネット広告
インターネット広告は、検索広告やSNS広告、動画広告など、利用者の属性や行動に応じて情報を届ける広告手法です。
関心の高い層に対して配信しやすく、比較的無駄の少ない形で訴求できるという特徴があります。
費用対効果が可視化しやすく、広告の反応を見ながらクリエイティブや配信条件をすばやく調整できるため、短期施策やテストマーケティングに強い媒体です。
限られた予算の中でも改善を重ねながら活用しやすい点もメリットといえます。
主なインターネット広告の種類と内容・具体例は次の通りです。
| 広告種別 | 内容・具体例 |
| 検索広告 | Google広告、Yahoo!検索連動型広告 |
| ディスプレイ広告 | Webサイト・アプリ上のバナー広告 |
| SNS広告 | Instagram、X(旧Twitter)、Facebook、TikTok広告 |
| 動画広告 | YouTube広告、SNS動画広告 |
| ネイティブ広告 | 記事広告、レコメンドウィジェット広告 |
| リターゲティング広告 | 過去訪問者への追跡配信広告 |
SP(セールスプロモーション)広告
SP(セールスプロモーション)広告は、店頭販促やイベント、カタログ配布などを通じて、購入や来店、問い合わせなどの行動を促すことを目的とした広告手法です。
実際の購買シーンに近い場面で訴求できるという特徴があります。
生活者に近い接点でアプローチするため、短期的な売上につながりやすい一方で、広い認知を獲得するには不向きです。
そのため、特定の商品やキャンペーンを集中的に訴求したい場面で活用されることが多くなります。
主なSP(セールスプロモーション)広告の種類と内容・具体例は次の通りです。
| 広告種別 | 内容・具体例 |
| 店頭販促 | POP、什器、サイネージ |
| イベント・展示会 | 商品体験イベント、業界展示会出展 |
| サンプリング | 試供品配布、体験版提供 |
| DM・カタログ | 郵送DM、パンフレット配布 |
| キャンペーン施策 | クーポン、ノベルティ、ポイント施策 |
【企業の成長フェーズ別】最適なメディア広告の選び方
企業がどの広告を採用すべきかは、成長段階や目指す目的によって大きく変わります。
ここでは、企業の成長フェーズと目的を次の4つに分け、それぞれの段階でどのメディア広告が成果につながりやすいのかについて解説します。
- 起業・創業期|まずは認知を広げたい場合
- 事業拡張期|短期の反応やリードを獲得したい場合
- 上場準備期|信頼構築や企業としての評価を高めたい場合
- 全フェーズ共通|認知・信頼・リード獲得を同時に進めたい場合
以下で、詳しく見ていきましょう。
起業・創業期|まずは認知を広げたい場合
創業期は、まず市場に「自社の存在」を知ってもらうことが重要です。
限られた予算の中で成果を高めるためには、少額からでも始められ、改善を繰り返しながら反応を確かめられる広告が向いています。
SNS広告や検索広告のようにターゲットを絞り込める媒体を活用することで、必要な層に効率よく情報を届けられます。
まずは小さくテストしながら、どのメッセージが効果的なのかを検証し、事業の方向性に役立つデータを蓄積していくことが、創業期の広告活用では大切です。
▶︎起業・創業期の広告採用については、関連記事【【経営者必見】知名度・認知度を高めるには?選ばれる企業になるための施策と成功事例まとめ】も合わせて参考にしてください。
事業拡張期|短期の反応やリードを獲得したい場合
事業拡張期には、顧客接点を拡大して問い合わせを獲得し売上の増大につなげることが重要です。
この段階では、短期間で問い合わせや資料請求といったアクションにつながる広告が効果を発揮します。
検索広告やSNS広告、LPへの誘導を中心とした施策など、成果を数値で可視化できる媒体を活用することで、改善を繰り返しながら効率的にリードを獲得できます。
また、既存顧客の行動データを活用した広告運用も有効で、拡大期ならではの強みを生かした集客が可能です。
▶︎事業拡張期の広告運用については、関連記事【【目的別】売上を上げるために検討したい13の施策】も合わせて参考にしてください。
上場準備期|信頼構築や企業としての評価を高めたい場合
上場準備期は、市場やステークホルダーからの信頼性や透明性を獲得することが重要です。
事業の強みや社会的意義を外部にわかりやすく伝えられる広告を選ぶことで、企業としての評価を高めやすくなります。
新聞広告や専門誌での露出は、第三者の視点が加わるため信頼性が高く、金融機関や投資家からの理解促進にもつながります。
また、企業の理念や事業の背景を丁寧に伝えられる媒体を活用することで、長期的なイメージ形成にも効果的です。
▶︎上場準備期のメディア活用については、関連記事【企業や経営者の権威性を高めるには?SEOやマーケティングへの活用法】も合わせて参考にしてください。
全フェーズ共通|認知・リード獲得・信頼性獲得を同時に進めたい場合
認知拡大、信頼性向上、リード獲得を並行して進めたい場面では、単一の媒体に依存せず、多面的に企業の価値を示せる手法が適しています。
こうした役割を果たせる手法として挙げられるのが「企業出版」であり、フェーズに関係なく長期的な資産として機能する点が特徴です。
企業の理念や専門性、実績を深く伝えられる媒体を活用することで、短期と中長期の双方で効果を得ることができます。
▶︎書籍出版のやり方については、関連記事【企業出版の効果とは?費用相場や成功のポイント、事例を徹底解説】もあわせて参考にしてください。
企業出版を活用したメディア広告の成功事例
実際の企業がどのようにメディア広告を活用し、成果につなげているのかを知ることで、より具体的なイメージが持てるようになります。
企業出版は一度作れば営業や企業のPRから採用まで長期間活用できる、資産としての面を持つメディアです。
ここでは、企業出版の活用によるメディア広告の成功事例を3つ紹介します。
- 経営者の認知度アップにつながった事例
- 新規事業の顧客獲得と採用強化につながった事例
- 信頼性と権威性を向上した事例
以下で、それぞれどのような事例なのかを見ていきましょう。
経営者の認知度アップにつながった事例
ある建設会社では、建設業界全体で深刻化する人材不足の影響により、受注のチャンスがあっても十分に対応しきれない状況が続いていました。
そこで経営者は、自身および企業の認知度を高めることで若手人材の採用を強化しようと考え、書籍を出版しました。
書籍には、自社の創業に至るまでのストーリーや経営者自身の仕事に対する考え方、経営哲学などをまとめ、地域の若手人材に「この会社で働きたい」と感じてもらえる内容を盛り込みました。
出版後は、採用面接の際に事前に書籍を読んで応募してくる求職者が増えて、採用率が向上し、採用コストの削減に成功。
また、出版をきっかけとして地元紙などの多くのメディアからの取材機会が増え、地域内での認知度の向上にもつながっています。
新規事業の顧客獲得と採用強化につながった事例
法人向けの保険代理店の経営者は、同業の保険代理店向けのコンサルティング事業を新たに立ち上げたばかりで、これからどのように新規顧客を獲得していくかを模索していました。。
そこで、自社の経営ノウハウや給与体系に対する考え方をまとめた書籍を出版し、集客を図りました。
書籍の中では、保険業界の問題点に触れたあとで、自社で「一律報酬型」を採用することで業績が向上し、社員が成長していることを紹介しました。
「成果報酬型」が当たり前の保険業界では画期的な取り組みとして注目を集めることに成功。
出版後は、業界内での認知度が一気に高まり、同業の保険代理店からのコンサルティング契約を複数獲得しました。
また、書籍を通じて経営姿勢や考え方が可視化されたことで、保険会社から「頼れる保険代理店」というイメージを持ってもらえるようになり、講演依頼や同業支援の依頼が舞い込むようになりました。
本業の法人保険の商談においては、顧客が事前に書籍を読んでくれていることが増えて、経営課題についての相談を受けるなど、法人保険の大口契約にも成功。
さらに、自社の人材採用においても、書籍を読んだ求職者からの応募が増え、人材採用面でも効果が出ました。
現在、社名変更を経て2冊目を書籍出版し、さらなる事業拡大に向けたフェーズへと進んでいます。
【事例コラム】大口案件の集客、人材採用、大手企業からの講演依頼!出版ですごいことになった保険代理店
信頼性と権威性を向上した事例
ある不動産投資会社の経営者は、医師をターゲットとした書籍を出版しました。
高収入でありながら支払う税金の負担額が大きい医師に対して、「不動産投資が特に効果的な節税対策である」ことを訴求し、関心を高めて集客を狙ったのです。
書籍では、まず最初に「医師が抱えるお金の悩み」を提示して共感を引き出し、続いて「医師に不動産投資が適している理由」を論理的に解説しました。
さらに「どのような物件を購入すべきか」を具体的に示すことで、読者が自然と投資に前向きになるように構成。
出版後は、書籍を読んだ数多くの医師から問い合わせが寄せられ、その多くが不動産投資物件の成約につながりました。
その結果、わずか半年で10億円以上の売上を達成しました。
このように、1冊目の出版で大きな効果を上げることができたことを受けて、さらなる自社のマーケティング戦略として第2弾の出版を予定しています。
第2弾は顧客の医師と共著で出版することになっており、より高い信頼性と権威性の獲得につながることが期待されます。
【まとめ】自社に最適なメディア広告を選び、企業成長を加速させよう
この記事では、メディア広告の種類や効果、企業の成長フェーズや目的に応じた広告手法の選び方について解説しました。
メディア広告は、目的や企業の成長段階によって得られる効果や影響が大きく異なります。
短期的な反応を重視するのか、長期的な企業価値の向上を目指すのか、その判断次第で選ぶべき広告が違ってくるのです。
この記事で紹介した視点を参考に、自社が置かれている状況や目的に合った広告手法を採用すれば、企業の成長を後押しする有効な手段となります。
広告を単なるコストではなく、資産として考えたい企業には、企業出版という選択肢を検討してみるのがおすすめです。
フォーウェイでは、企業出版を広告やブランディングに活用するブックマーケティングサービスを提供しています。
大手出版社で編集経験を積んだ専任スタッフが、本の企画立案から出版後のマーケティング活動までを一貫してサポートします。
企業出版を活用したメディア広告については、フォーウェイまでお気軽にご相談ください。
トップセールスは、企業が事業を拡大していく過程で重要な役割を果たす取り組みとして注目されています。
社長が自ら動くことで、通常の営業活動では得られない信頼やスピードが生まれ、新たな取引や大型案件につながりやすくなるからです。
トップが前に出ることの意味や効果を正しく理解することで、自社の営業戦略のなかでどのように活用すべきかが見えてきます。
この記事では、社長が自ら営業する重要性について詳しく解説します。
福岡県出身。東福岡高校、山口大学経済学部経済法学科卒業。大学卒業後、月刊誌の編集者兼ライターに携わる。その後時事通信社での勤務を経て、幻冬舎グループに入社。書店営業部門の立ち上げメンバーとして活躍後、書籍の販売促進提案のプロモーション部を経て、法人営業部へ。東京と大阪にて書籍出版の提案営業を担当し、2020年11月、株式会社フォーウェイに参画。2023年9月取締役就任。グループの出版社、株式会社パノラボの流通管理も担う。
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トップセールスとは?
トップセールスとは、企業や組織において高い営業成果を継続的に上げている営業担当者や営業責任者を指します。
商品・サービスへの深い理解力や高い提案力、ヒアリング力を備え、顧客の成功を第一に考える姿勢を持っている点が特徴です。
その結果、個人の成果にとどまらず、組織全体の営業力向上にも好影響を与える存在となります。
一方で、トップセールスという言葉は、文脈によって「社長や創業者など企業のトップ自らが営業・広報・交渉の場に立つこと」を指す場合もあります。
この場合は、トップという立場だからこそ語れるビジョンや意思決定の背景、責任の所在を示しながら、相手の信頼や共感を得ていく営業活動を意味します。
権限や説得力、ブランドへの影響力が一般的な営業担当者とは異なるため、社長によるトップセールスには特有の効果があります。
社長によるトップセールスが重要な理由
社長が営業の第一線に立つトップセールスが重要とされる理由は、主に次の3点です。
- 社長が営業に出るだけで信頼されやすい
- 決裁者同士が直接話すことで商談が早く進む
- トップが動くと大型案件が生まれやすい
それぞれどのような理由なのかを詳しく見ていきましょう。
社長が営業に出るだけで信頼されやすい
社長自らが商談の場に立つことで、相手企業は「この会社は本気で取り組んでいる」と受け止めやすくなり、信頼感が高まります。
トップが時間を割いて直接対応する姿勢そのものが、企業としての誠実さや覚悟を示すからです。
また、意思決定権を持つトップが説明を行うことで、話の内容に一層の説得力が生まれます。
その結果、相手が抱く不安や懸念もその場で解消しやすくなり、商談の前提となる信頼関係を短期間で築くことが可能になります。
決裁者同士が直接話すことで商談が早く進む
社長と相手企業の決裁者が直接対話することで、意思決定のスピードが向上します。
通常の営業プロセスで発生する社内確認や持ち帰り検討が不要になり、その場で方向性が決まるケースが多いためです。
さらに、立場の近い決裁者同士だからこそ、条件面だけでなく経営判断の背景や本音を含めた議論が可能になります。
その結果、短期的な取引ではなく、継続的な関係構築を前提とした合意に至る可能性が高まります。
トップが動くと大型案件が生まれやすい
企業のトップが前に出ることで、その商談は経営レベルの案件として扱われます。
相手側も重要案件として向き合うため、取引規模や契約期間を含めた検討が行われるようになります。
結果として、案件の検討範囲や契約期間についても踏み込んだ判断が行われ、より規模の大きい案件に発展しやすくなるのです。
トップセールスを成功させるための情報発信施策
トップセールスを成果につなげるためには、商談の場だけでなく、普段から社長自身の考えや姿勢を情報発信しておくことが欠かせません。
情報発信を通じて理解と信頼を積み重ねておくことで、商談を始める時点ですでに相手の信頼を得やすくなり、対話がスムーズに進むようになります。
社長が取り組みやすく、かつ効果の高い具体的な施策として、次の8つが挙げられます。
- 社長ブログやコラムで思想を発信する
- SNSで経営者としての視点や日常の気づきを共有する
- ニュースレターやメルマガで継続的な接点をつくる
- 動画コンテンツで社長の人柄と思想を伝える
- ウェビナーやセミナーで専門性とビジョンを示す
- 第三者メディアへの露出で信頼性を高める
- 社長名義のホワイトペーパーで価値観を体系化する
- 書籍出版で社長の思想を深く伝え、権威性を高める
以下では、それぞれの施策がどのようにトップセールスの成果に結び付くのかを詳しく見ていきましょう。
社長ブログやコラムで思想を発信する
社長が自社の価値観や事業に対する考え方を文章として発信すると、商談前から企業としての姿勢や方向性を伝えられます。
トップの考えが事前に共有されている状態で商談に入るため、対話の質も高まります。
また、経営者自身の言葉には、他のコンテンツにはない重みがあるものです。
そのため、ブログやコラムを通じて考え方に触れた読者が企業そのものに関心を持ち、商談や問い合わせにつながるケースも少なくありません。
SNSで経営者としての視点や日常の気づきを共有する
SNSでは、社長の日々の気づきや業界に対する見方を短い言葉で伝えられます。
継続的に発信することで、社長の考え方が少しずつ伝わり、読み手との距離が縮まります。
こうした発信に触れた相手は、初めて話す場面でも社長の人物像をある程度理解しているため、商談に入る際の心理的なハードルが下がり、対話がスムーズに進むのです。
▶︎SNSの詳細については、関連記事【【保存版】SNS運用とは?手順や失敗例、集客につなげる運用術を解説!】もあわせて参考にしてください。
ニュースレターやメルマガで継続的な接点をつくる
社長名義のニュースレターやメルマガは、見込み顧客との接点を継続的に保つ手段として効果的です。
一度きりの接触ではなく、定期的に考え方や情報を届けると、関係性を段階的に深めていくことが可能です。
売り込みを前面に出さず、価値ある内容を積み重ねることで、いざ商談の機会が訪れた際に「信頼できる相手」として想起されやすくなります。
動画コンテンツで社長の人柄と思想を伝える
動画は、文章だけでは伝わりにくい声のトーンや表情、話し方といった要素まで含めて伝えられる点が特徴です。
社長の人柄や誠実さが自然に伝わることで、企業に対する安心感や信頼感を持ってもらいやすくなります。
事前に動画を通じて考え方を理解したうえで商談に臨んでもらえると、相手も構えずに話を聞きやすくなり、冒頭から具体的な議論を進められるでしょう。
ウェビナーやセミナーで専門性とビジョンを示す
社長がウェビナーやセミナーで直接テーマを解説することで、その分野に対する理解の深さや視座の高さが明確に伝わります。
単なる商品説明ではなく、業界全体や課題の背景をどうとらえているかを示せる点も特徴です。
参加者にとっては、情報を得る場であると同時に「この社長と話してみたい」と感じるきっかけにもなり、その後の商談につながる重要な接点となります。
第三者メディアへの露出で信頼性を高める
外部メディアに取り上げられることは、社長の発信内容が第三者の視点で評価された結果です。
自社による情報発信だけでは得られない客観性が加わることで、社長の発言がより信頼できるものとして受け取られるようになります。
結果として、社長個人への信頼だけでなく、企業全体のイメージ向上にもつながり、商談に入る前段階での信頼をより確かなものにします。
社長名義のホワイトペーパーで価値観を体系化する
市場や顧客の課題、自社が提供できる価値を社長の視点で整理し、資料としてまとめることで、トップの考え方を体系的に伝えることができます。
ホワイトペーパーでは、断片的な情報ではなく全体像を示せる点が強みです。
商談前にこうした資料に目を通してもらうことで、相手の理解度が高まり、具体的な議論に時間を使えるようになります。
▶︎ホワイトペーパーの詳細については、関連記事【マーケティングにおけるホワイトペーパーの役割とは?信頼を生む情報発信の仕組み】もあわせて参考にしてください。
書籍出版で社長の思想を深く伝え、権威性を高める
社長の思想や経験を一冊の書籍としてまとめると、背景や判断の理由まで含めて体系的に伝えられます。
書籍は時間をかけて読まれる媒体であり、信頼形成において重要な役割を果たすのです。
また、書籍を出版できること自体が企業の信頼性を補完する要素となり、高単価サービスやBtoB領域では、商談の成功率を高める強力な施策になります。
▶︎書籍出版の詳細については、関連記事【企業出版の効果とは?費用相場や成功のポイント、事例を徹底解説】もあわせて参考にしてください。
書籍をトップセールス強化に活用するメリット
書籍を活用したトップセールスには、商談前の関係構築から営業活動の効率化まで、実務上の明確なメリットがあります。
代表的なポイントは、次の4つです。
- 商談前から顧客と信頼関係を築ける
- 長期間にわたって理念や価値観を伝えられる
- 営業活動の効率アップが図れる
- 読者からの紹介による新規顧客が獲得できる
以下で、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
商談前から顧客と信頼関係を築ける
書籍を読んだ状態で商談に進む顧客は、すでに社長の考え方や事業への姿勢を把握しています。
そのため、初回の商談の場でも前提が共有され、信頼関係を築くための土台が整った状態で話を進められます。
商談の際に一から背景を説明する必要が減り、より具体的で実務的な話に時間を使える点もメリットです。
長期間にわたって理念や価値観を伝えられる
書籍は一度発行すれば、長期間にわたって読者の手元に残る媒体です。
社長の理念や価値観を、時間をかけて繰り返し伝えられる点は、他の情報発信手段にはない特徴といえます。
短期的な発信では伝えきれない背景や考え方まで含めて届けられるため、企業全体に対する理解が深まり、企業の方向性も明確に伝えることができます。
営業活動の効率アップが図れる
書籍は営業資料としても活用できるため、顧客が事前に内容を理解したうえで商談に臨むことが可能です。
その結果、説明にかかる時間が削減され、より本質的な相談や判断に時間を使えるようになります。
また、書籍を通じて一定の信頼が形成されているため、商談の進行がスムーズになり、成約率の向上も期待できます。
読者からの紹介による新規顧客が獲得できる
書籍は、顧客や関係者を通じて周囲に紹介されやすい媒体です。
読者が内容に共感した場合、知人や取引先に紹介してくれるケースも少なくありません。
その結果、書籍を通じて自社の理念や専門性を知った新たな層にリーチでき、営業活動の広がりを自然に生み出すことができるようになります。
書籍活用によるトップセールスの成功事例
ここでは、書籍活用によるトップセールスの成功事例を3つ紹介します。
- 書籍で持論を展開して大口案件や新規顧客を獲得した事例
- 社長の仕事観や経営哲学を書籍で訴えて採用強化を実現した事例
- 社長の経験や考え方を書籍で伝えてリピート率をアップした事例
以下で、それぞれの事例について詳しく見ていきましょう。
書籍で持論を展開して大口案件や新規顧客を獲得した事例
法人向けの保険代理店の社長は、保険代理店向けのコンサルティング顧客の新規獲得と信頼性向上を目的に書籍を出版しました。
成果報酬が一般的な保険業界で、月額報酬制を採用して事業を伸長させた持論とノウハウを体系化して1冊の書籍にまとめています。
結果として、2週間で重版出来、出版記念セミナーには60名が参加し、うち5件が成約につながるなどの効果が得られました。
その後、さらなる事業拡大のために社名を変更し、そのタイミングでリブランディングのために2冊目の書籍を出版。
大手外資系生保の全国No.1セールスの実績を持つ社長が、「顧客に本当に必要とされる営業」の本質を体系化して公開し、さらなる事業拡大に成功しました。
【事例コラム】大口案件の集客、人材採用、大手企業からの講演依頼!出版ですごいことになった保険代理店
社長の仕事観や経営哲学を書籍で訴えて採用強化を実現した事例
湘南エリアを地盤に事業活動を行っている建設会社では、慢性的な人材不足が課題となっていました。
せっかくの受注機会を十分に活かせない状態が続いていたことから、人材の採用強化と自社のブランディングを目的として書籍を出版。
社長自身の仕事観や経営哲学、創業ストーリーなどを体系的にまとめて、地元の若手人材に「働きたい」会社だと思ってもらえるような内容にしました。
その結果、事前に書籍を読んで、その内容に共感した求職者の応募が増え採用率が向上しました。
また、年間500万円以上かかっていた採用エージェント費を削減することにも成功。
さらに、出版をきっかけに地元紙をはじめとした複数のメディアから取材依頼が寄せられ、地域内での認知度が一気に向上し、業界内で一目置かれるようになりました。
社長の経験や考え方を書籍で伝えてリピート率をアップした事例
女性向けサプリメントを展開するサプリメントメーカーの経営者は、既存顧客との関係強化と新規顧客獲得の両立を目的として書籍を出版しました。
書籍には、社長自身の経験や健康に関する考え方をまとめ、読者にとって役立つ実用的な内容に仕上げました。
出版後の早い段階で、「書籍無料プレゼント」キャンペーンを実施したところ、想定を大きく上回る6倍もの応募を得ることができ、多くの新規顧客との接点を創出することにも成功。
加えて、書籍をきっかけに企業や商品の背景を理解してもらえるようになり、購入者のリピート率が向上しました。
自社メディアでの継続的なコミュニケーションとカスタマーサポートによって、ブランドへの信頼を高めることにも成功しました。
【事例コラム】”書籍無料プレゼント”に想定の6倍の応募、リピート率アップにインパクト!サプリメントメーカーの出版プロジェクト
【まとめ】トップセールスを成功させるために企業出版を有効活用しよう!
本記事では、トップセールスが企業にとって重要とされる理由や、成功につなげるための情報発信施策、書籍を活用するメリットや事例について解説しました。
トップセールスとは、企業のトップである社長が前面に立つことで、信頼性・スピード感・ブランド力を同時に高められる、非常に有効な営業手法です。
なかでも、書籍を活用した情報発信を組み合わせることで、商談前から見込み顧客に企業や経営者への理解を深めてもらいやすくなり、営業効率や成約率の向上が期待できます。
このように、企業出版は社長の思想を体系化し、長期的な信頼と事業機会を生み出す有効な手段なのです。
フォーウェイでは、企業出版による書籍を営業活動に活用する「ブックマーケティングサービス」を提供しています。
これまで多くの企業の出版支援を行い、営業・採用・ブランディングといった分野での成果創出をサポートしてきました。
企業出版をマーケティングに活用したいとお考えの方は、ぜひフォーウェイまでお気軽にご相談ください。