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2022.01.27
Marketing, SEO
SEO対策のキーワード選定で大事なポイントとは
企業が自社サイトのアクセス数を増やすため、SEO対策は一般化してきました。
ただし、毎月コンテンツ作成のためにリソースを割くのは難しいでしょうし、対策すべき最適なキーワードの選定も簡単ではありません。
今回の記事では、企業がSEO対策する上で押さえておきたいキーワード選定のポイントを解説します。
SEOキーワードとは
SEOとは、「検索エンジン最適化」と呼ばれ、Search Engine Optimizationの略称です。GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいて、自社サイトを上位表示させるための施策をSEO対策と呼んでいます。 SEO対策を実施するうえで重要なのは、どのようなキーワードで上位表示を目指すかを決めることです。 SEOキーワードを正しく選定しないことには、どんなに良質なコンテンツを作成しても検索上位を獲得することはできません。 まずはターゲットとしているユーザーがどのようなニーズでインターネット検索しているのかを分析して、キーワード設定しましょう。SEOキーワードはユーザーのためだけではない
SEOキーワードの設定とそれに関連するコンテンツを作成する目的は、ユーザーに自社のサイトやコンテンツを見つけてもらいやすくすることです。 一方、検索順位を上げるために意識したいのは、Googleの「クローラー」の存在です。GoogleもWebサイトを解析する際に、コンテンツに紐づけられたSEOキーワードを重視しています。 Googleのクローラーは、ユーザーが求める良質なコンテンツを上位表示させるために、日々世界中のWebサイトを回遊し、評価しているのです。SEO対策キーワードの選定方法
次に具体的なSEO対策キーワードの選定方法について見ていきましょう。 ユーザーが検索エンジンで情報を調べる場合に、どのような単語やサジェストワードを入力するかを想定し、キーワードを選定するのが重要です。方法①:検索ボリュームを把握して選定する
SEOキーワードの選定方法として、一番わかりやすいのが検索ボリュームから選定する方法です。 検索ボリュームが少ないと、わざわざそのキーワードを検索してサイトを訪れるユーザーは稀でしょう。 だからこそ、検索ボリュームが一定数あるキーワードをセレクトすることが大切。月間検索数の目安は1000〜10000程度です。 Googleのキーワードプランナーの使い方についてはこちらを参照ください(https://support.google.com/google-ads/answer/7337243?hl=ja)。ほかにも、詳細なキーワードを探せる有料ツールなどもあります。方法②:SEOキーワードの競合性から選定する
SEOキーワードの競合性は、ほかの企業がどれだけ広告などで対策しているかを調査していきます。わかりやすいのはリスティング広告です。 狙いたいキーワードを検索エンジンで検索すると、リスティング広告により上位表示させているサイトへのリンクが1つ〜複数出てきます。 競合性が高ければ、表示されるサイトリンクが多く検索に引っかかってきます。 競合性が高すぎれば、その分ほかの企業が対策していることが予想できるため、同じキーワードで検索上位を目指すのはなかなか難易度が高いでしょう。 ▶リスティング広告をはじめとした広告手法については、関連記事【広告手法を徹底比較! デジタルからDMまでマーケティングのメリデメを解説】もあわせて参考にしてください。方法③:上位サイトに検索キーワードが含まれているかをチェックする
検討中のキーワードで検索したときに、狙っている検索キーワードが上位サイトのタイトルにどれほどの確率で含まれているかを確認するのも、一つの手です。 注意点として、たとえば「ジーンズ 値段」のようなキーワードの場合は、上位サイトのほとんどに商品ページが表示され、コンテンツページはほぼ表示されません。 「ジーンズ 値段」のような検索キーワードの場合は、ユーザーも直接的に商品購買を具体的に検討している段階のため、Googleも商品ページを優先して上位に上げるようにしているのです。 一方、検索上位がコンテンツページメインの場合は、キーワードに関係するSEOコンテンツを作成することで、検索上位を狙える可能性はあります。 ただし、狙ったキーワードがタイトルに含まれたサイトがたくさんある場合は、すでに対策されている可能性が高く、競合が多いため検索上位を狙うのは難しいともいえます。 ユーザーがなぜそのキーワードを検索したのかの検索意図を踏まえて、キーワードを検討しなければならないと覚えておきましょう。SEO対策キーワード選定の手順
SEO対策キーワード選定の方法の次に、具体的にどのような手順で進めたらよいかを解説します。手順①:上位表示が狙えそうな見込み高いキーワードを集約させる
ユーザーのニーズや競合他社、自社サービスの強みといった前提条件を把握したうえで、具体的なキーワードを選定していきます。 上位表示が狙えるような見込みの高いキーワードをいかに集めるかが大事です。 具体的には次のようなキーワード選定の種類があると理解しておきましょう。 ・狙うべきビッグワード ・ビッグワード×地域軸(サジェストワードに名古屋、横浜など地名を入れる) ・ビッグワード×効果軸(サジェストワードにダイエットなどのワードを入れる) ・ビッグワード×評価軸(サジェストワードに口コミ、話題などを入れる) ・ビッグワード×お金軸(サジェストワードに具体的な金額、安いなどを入れる) 狙いたいビッグキーワードを選定したら、次にユーザーが検索しそうなサジェストワードをできるだけ多く抽出しましょう。 ちなみに、キーワードには月間検索ボリュームが5万回以上のビッグワードのほか、1万〜5万回程度のミドルワード、数千〜1万回程度のテールワードに分かれています。数が少ないほど、競合性は低い傾向にあります。手順②:検索ボリュームを把握し優先順位づけする
前述した通り、Googleのキーワードプランナーなどを活用して、検索ボリュームを把握しましょう。 BtoBビジネスの場合は、そもそもビッグワード自体の検索ボリュームがさほど多くない場合もあります。目安として1000〜10000程度と説明しましたが、BtoBの場合はもう少しボリュームが少なくてもよいでしょう。その分、検索上位が獲得しやすくなります。 ただし、100未満のほぼ検索されていないスモールワードはユーザー流入見込みも少ないと予想されますので、対策する時間とコストを考えると、無視した方が良いです。毎月更新するコンテンツの数やリソースとのバランスを考えながら選定しましょう。手順③:対策すべきキーワードを決定する
キーワード対策ツールで、次のようなキーワードを見つけましょう。 ・現状の検索順位が10位以下である(検索結果の圏外もしくは2ページ以降に表示される) ・競合サイトが少ない ・同義語など関連キーワードの中でも検索ボリュームが多いこと これらをエクセルなどのシートにまとめて選定すると便利です。 対策すべきキーワードが決まったら、h2やh3といったページ構成やコンテンツ内で使う共起語の分析などに移り、具体的なコンテンツ制作に入っていきましょう。 ▶SEO対策については、関連記事【SEO対策とは? 効果的な戦略の組み立て方と対策方法】もあわせてご参考にしてください。効果的なキーワード選定のポイント
SEO対策のキーワード選定をするにあたり、「ユーザーの意図や目的」「コンテンツのクエリタイプ」「検索結果のクエリタイプ」を理解しましょう。 ここでいうクエリとは、ユーザーが検索したときに実際に使用した単語や単語の組み合わせのことです。 ユーザーが商品購入、資料請求、会員登録、ダウンロード等のアクションを行なう取引型の「Doクエリ」、ユーザーが知識や方法、ノウハウなどを収集するために利用する情報収集型の「Knowクエリ」、ユーザーが特定のWebサイトやブランドサイトを探すために利用する案内型の「Goクエリ」があります。 ユーザーの検索意図を知るほか、検索ボリュームが少なすぎないか、サジェストキーワードをさらに細分化できないかなどを理解したうえで、キーワード選定を行ない、定期的に見直しを図っていくことは重要な措置です。キーワード選定ツールについて
ここまで解説した方法や手順を踏まえて、実際にキーワードツールを活用していきましょう。キーワードを自力で考えたり、書き出したりするのはかなり大変です。 SEO対策やコンテンツマーケティングは長期戦。業務を効率化することはとても大切です。 SEO対策のプロの業者が使うようなツールほど綿密なキーワード抽出は難しいですが、次のようなツールでも十分に効率化を図ることは可能です。 ◆Google AdWordsキーワードプランナー Google AdWordsキーワードプランナーは、その名の通りGoogleが提供しているキーワードツールです。無料で利用することができます。 自社サイトの関連キーワードの抽出のほか、調べたいキーワードの月間検索数を調査することもでき、大変有益です。 無料で利用は可能ですが、Google広告アカウントへの登録が必要なことは覚えておきましょう。 ◆ラッコキーワード ラッコキーワードは、無料で利用できるキーワードリサーチツールです。 GoogleやYahoo!JAPANなどの関連ワードを一瞬で収集してくれ、サジェストキーワードが50音順とアルファベット順で一覧表示されます。 メールアドレスのみの登録でラッコIDが付与され、誰でも簡単に無制限に利用することが可能です。 ただし、具体的な月間検索数などの数字までは把握ができません。キーワード対策は根気が必要! 外部パートナーともうまく付き合おう
以上のように、SEO対策のためのキーワード選定はポイントと手順を押さえ、ツールを活用すれば適切なキーワードと出合えるでしょう。 一方、どの企業においても毎月キーワード選定やコンテンツ制作のリソースを確保するのは大変だと思います。さらに結果の伴わないコンテンツはリライトするなど随時改善を図っていく必要があります。 まずSEO診断をお願いしてみるなど、信頼できそうな業者を探してみるのも一案です。 参考:フォーウェイのブランディングサービスについてはこちらから
執筆者:仲山洋平(株式会社フォーウェイ代表取締役、編集者)
慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。
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