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2024.10.09

Branding, Marketing

人材獲得につながる採用パンフレットを作るコツ!効果的な活用方法も解説

デジタル化やペーパーレス化、リモート化が進んだ今でも、依然として紙媒体の採用パンフレットは人材採用活動の場では有効なツールの1つです。

しかし、世の中は今は買い手市場。

これまでとは違って、採用パンフレットをただ作って配布するだけでは人材獲得が難しい時代となっています。

今回はそんな中でどのような採用パンフレットを作れば人材獲得につなげることができるのか、どんな活用をしていくべきなのか、などについて詳しく解説いたします。

目次【本記事の内容】

執筆者:仲山洋平(株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター)

慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。

◉紙媒体の採用パンフレットが有効な4つの理由

人材採用活動において、デジタル媒体に比べて、紙媒体の採用パンフレットが有効な理由は次の4つです。

・他社と比較検討がしやすい
・求職者の手元に残るため見返してもらいやすい
・デジタル媒体より信用性が高い
・家族、両親や親族との情報共有がしやすい

それぞれどのような理由なのか、くわしく見ていきましょう。

◉-1、他社と比較検討がしやすい

求職者は、当然ながら自分のニーズにマッチした企業に就職したいと思っています。

そのため、求人サイトなどを利用して求人情報を検索し、その中から候補となる複数の企業を比較検討して就職先を決めていく、というのが一般的な就職活動の流れです。

もちろん企業のWebの採用ページなどを見れば採用条件などは記載されていますが、紙媒体の採用パンフレットであれば、仕事内容や給与、勤務時間、福利厚生などを横並びで比較しながら、自分のニーズに合った会社を絞り込むことができます。

求職者にとっては紙媒体の採用パンフレットの方が比較検討しやすい、という点で有効と言えるのです。

◉-2、求職者の手元に残るため見返してもらいやすい

Webの採用ページは、求職者が改めてアクセスしない限り再度目に触れることはありません。

これに対して、紙媒体の採用パンフレットは求職者の手元に残るので、後から見返してもらうことができます。

Webの場合は、その会社に興味や関心を持ってURLを覚えていたりブックマークしていたりしなければ見返してもらうことはできませんが、紙媒体の採用パンフレットであれば、捨てられない限り手元に残るので、興味がなくてもふとしたタイミングで目に触れてもらうことができます。

◉-3、デジタル媒体より信用性が高い

紙は、一般的にWebのデジタル情報に比べて信用性が高い媒体です。

そのため、求職者からは「紙媒体でパンフレットを作れるしっかりとした会社なんだ」という良いイメージを持ってもらうことができます。

◉-4、家族、両親や親族との情報共有がしやすい

就職は、求職者本人だけではなく両親や家族、親族にとっても重大な関心事です。

求職者本人が紙媒体の採用パンフレットをパッと見せて「この会社が良いと思っている」などと情報共有することができ、両親や家族などから意見をもらうこともできます。

また、複数の企業の採用パンフレットを見比べながら、家族と話し合うということもできます。

このように、家族や両親、親族などと情報共有がしやすいのも紙媒体のメリットであり、採用パンフレットが有効な理由の1つと言えるのです。

◉人材獲得につながる採用パンフレットを作るコツ

自社が求めている人材の獲得につながる採用パンフレットを作るにはどうすれば良いのでしょうか。

採用パンフレットを作る際に考慮すべきは、次の7つの点です。

・大企業の真似をしない
・採用される側が知りたい情報を掲載する
・求める人材を明確にする(ペルソナをきちんと作成する)
・活用方法や配布方法・場所を予め見据えて制作する
・次のアクションを起こしやすいように導線を入れる
・ペルソナが好むようなデザインにする
・情報を詰め込みすぎない

それぞれ、どのようなものかを見ていきましょう。

◉-1、大企業の真似をしない

一口に採用活動と言っても、大企業と中小企業では取り組み方が大きく異なります。

特に、人材採用活動にかけることができるコストは大きく違ってくるため、中小企業が業界大手の採用方法などを安易に真似するのはリスクが高いのでやめましょう。

また、知名度の高い大手企業がやっている採用方法だからこそ、話題になったり影響力が出たりしているだけで、中小企業が同じ採用方法を真似しても全く話題にならなかったり効果が出なかったりすることもよくあります。

「業界大手がやっていること」をそのまま真似するのではなく、「自社をより深く理解してもらうにはどうすれば良いのか」を考えたうえで、採用パンフレットの企画や構成を検討することが重要です。

◉-2、採用される側が知りたい情報を掲載する

採用パンフレットには、採用される側の求職者が知りたい情報を掲載しなければ意味がありません。

キャリタスリサーチが2023年3月に行った「キャリタス就活 2024 学生モニター調査」によれば、新卒者が知りたいと思っている情報の1位は「実際の仕事内容」(81.9%)、2位は「社風」(62.7%)、3位は「給与水準・平均年収」(57.9%)、4位は「他社と比べた強み・弱み」(53.2%)、5位は「求める人材像」(52.8%)となっています。

また、リクルートが2022年12月に行った「転職活動者調査 第2弾」によれば、転職活動者が知りたいと思っている情報の1位は「募集している職場の具体的な仕事内容やミッション」(21.5%)、2位は「勤務時間や休日休暇、リモートワーク実施率などの働き方に関する詳しい情報」(14.1%)、3位は「募集している職場の上司やメンバーの経歴や能力」(13.4%)などとなっています。

新卒者と転職活動者では2位以下には違いがありますが、1位はどちらも「実際の仕事内容」や「募集している職場の具体的な仕事内容やミッション」です。

このような大手が実施している調査結果などを参考に、採用パンフレットには求職者が知りたいと思っている情報を漏れなく掲載するようにしましょう。

◉-3、求める人材を明確にする(ペルソナをきちんと作成する)

自社にマッチした人材を採用するためには、採用パンフレットを制作する前に「自社がどんな人材を求めているのか」を明確にしておく必要があります。

「ペルソナ」とはマーケティング用語で「詳細なターゲット像」のことですが、採用活動においてもより具体的なターゲットとして「ペルソナ」を設定することが有効です。

「ペルソナ」を設定すると、その属性(性別・年代など)や行動パターン・嗜好などが明確になるので、採用パンフレットの構成やデザイン・配布方法・活用方法などを具体的に決定するのに役立ちます。

◉-4、活用方法や配布方法・場所を予め見据えて制作する

制作した採用パンフレットを有効に活用するためには、「どの場所で・誰に」採用パンフレットを配布するのかを明確にしておくことが重要です。

また、ただ採用活動のためだけに配布するのではなく、他のどのような施策に活用できるのかを検討して決めておくことも大切です。

たとえば、採用パンフレットには会社の概要や沿革・強みなどさまざまな情報が記載されているので、採用活動以外のマーケティング施策などへの活用も見据えて作ることで二次的な効果も期待できます。

◉-5、次のアクションを起こしやすいように導線を入れる

求職者は「自分に合った就職先を探したい、少しでも良い就職先に決めたい」と思って求人情報を調べています。

ですから、ちょっとでも自社に興味を持ってもらったときに、問い合わせなど次のアクションがすぐに起こせるような工夫をしておくことが大切です。

たとえば、採用パンフレットの中に採用サイトやLINE公式に飛べるようなQRコードを入れておいて、紙媒体からWebやLINEに行けるような導線を入れておく、などです。

また、採用パンフレットに「先輩社員のインタビューの詳細はWebで!」と記載してQRコードを入れておけば、興味や関心のある求職者はWebで詳細なインタビューを見て応募しようという気になる可能性もあります。

このように、採用パンフレットとWebを横断して見てもらえるような仕掛けを考えておくことが重要です。

◉-6、ペルソナが好むようなデザインにする

採用パンフレットは、そのデザインやテイストによって求職者が抱く企業に対するイメージが変わります。

たとえば、イラストなどを多用したPOPなデザインの採用パンフレットであれば、アットホームで人間関係が良い風通しの良い職場というイメージを与えることができます。

一方、シンプルで洗練された無駄のないデザインの場合は、クリエイティビティの高い職場であるというイメージを与えることができるでしょう。

このように、デザインひとつで求職者に与える企業のイメージが変わってしまうので、入社後のアンマッチを避けるためにも、先に設定した「ペルソナ」が好むようなデザインにすることが大切です。

◉-7、情報を詰め込みすぎない

パンフレットは、文字が多すぎると読まれない傾向があります。

「せっかく採用パンフレットを作るのだから…」と、あれもこれもと冗長で無駄な情報が入らないように注意しましょう。

そのためにも、自社の強みなどをきちんと把握・整理して、明確に言語化しておくことが重要です。

また、採用パンフレットに記載する情報は何度も精査をしてできる限り短い言葉で伝えられるように推敲することも欠かせません。

◉配るだけではない!採用パンフレットの活用方法

採用パンフレットを作って、ただ求職者に配るだけでは不十分です。

採用パンフレットを、様々な人材採用施策に積極的に活用していくことが大切です。

たとえば、次のような活用方法が考えられます。

・PDF化してWeb上でも閲覧・配布できるようにする
・採用サイトとの連携
・LINE公式などコミュニケーションアプリとの連携
・採用SNSとの連携

それぞれどのような活用方法なのか、くわしく見ていきましょう。

◉-1、PDF化してWeb上でも閲覧・配布できるようにする

インターネットやスマホが普及している現代では、求職者もWebを利用して情報収集をするのが当たり前です。

どのような求職者に対しても適切に情報提供ができるようにしておきましょう。

たとえば、採用パンフレットをPDF化して自社のHPに置いておく、などが考えられます。

PDF化することでweb上でもデジタル媒体として採用パンフレットを配布することが可能になります。

Web検索などから自社のHPにアクセスしてきた求職者に、採用パンフレットを閲覧してもらったりダウンロードしてもらったりできるようにしておきましょう。

メールアドレスを入力したら閲覧やダウンロードができる、などの仕組みにしておくと、求職者のメールアドレスをリストとして得ることができるのでおすすめです。

◉-2、採用サイトとの連携

採用サイトとは、採用に特化した自社運営のサイトのことです。

自社のHPとは別に採用サイトを開設し、採用パンフレットと採用サイトを連携して、役割分担を決めて運用するなども有効な活用方法の1つです。

たとえば、採用パンフレットは印刷物なので頻繁に更新することができません。

そのため、採用パンフレットにはあまり変更が生じない会社概要や沿革・強み・社内風土などを記載しておき、最新の求人情報は採用サイトに掲載しておくという風に役割分担をすることで、最新情報も自由度高く更新していくことができます。

また、「先輩社員のインタビュー内容」を採用サイトに掲載しておいて、採用パンフレットからQRコードで飛ばせることもできます。

◉-3、LINE公式などコミュニケーションアプリとの連携

自社でLINEの公式アカウントを取得しておいて、採用パンフレットと連携させることも有効です。

LINEはコミュニケーションアプリなので、求職者からのいろいろな質問などに答える場として活用することができます。

◉-4、採用SNSとの連携

採用活動に特化したSNSアカウントを取得。

採用SNSとして運用し採用パンフレットと連携させることも有効です。

SNSにもいくつかの種類があり、主な利用者の性別や年齢層などに違いがあるので、自社で設定したペルソナに合った適切なSNSを選ぶ必要があります。

また、SNSは即時性や拡散性の高いツールですので、問い合わせをしてきた求職者以外にも情報が拡散されるなど、結果的に自社の求人情報を広く伝達することが可能となります。

◉【まとめ】求める人材獲得につながる採用パンフレットを作りフル活用しよう!

今回は、人材獲得につながる採用パンフレットを作るコツや活用方法などについて解説しました。

デジタル全盛の現代であっても紙媒体の採用パンフレットは、採用活動には不可欠のツールです。

特に採用パンフレットを作る上で重要なのが、ただ作って配るだけではなく、デジタルマーケティングとの連携や、マーケティング施策への活用なども見据えて制作することです。

買い手市場で競合他社に埋もれやすい中で、自社を選んでもらうためにも、パンフレット制作だけではなく、そういったコンテンツをマーケティング施策に活用できるような会社に依頼することが重要です。

フォーウェイでは、書籍やパンフレットなどの良質なコンテンツ制作と、SNS、クラウドファンディングなど様々なマーケティング施策への活用が得意な会社です。

人材獲得ができる、効果的な採用パンフレットの制作や活用がしたい、という方はお気軽にフォーウェイまでご相談ください。

最適なご提案をさせていただきます。

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