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2024.11.26
Marketing
SNS以外で企業が情報発信する方法にはどんなものがある?
マーケティング会社などに「情報発信をしたい」と相談すると、必ずと言っていいほど提案されるのが「SNS活用」です。
どこに相談しても同じような回答をされるため「もう聞き飽きたよ」「SNS以外に何かないのか?」と言う方もいるかと思います。
また「SNSを一度活用してみたが全然効果がなかった」という方もいらっしゃるでしょう。
企業の情報発信方法はSNS以外にもデジタル・アナログ含めたくさんあります。
むしろSNSだけではなく、そういった様々な情報発信方法の中から自社の商品やサービスに合った手法を選び、組み合わせて初めて成果を出すことができるのです。
本記事では、そんなSNS以外の情報発信方法について、くわしく解説いたします。
目次【本記事の内容】
- 1.企業のSNS以外の情報発信方法
- 1-1.プル型の情報発信方法
- 1-2.プッシュ型の情報発信方法
- 2.【逆引き】こんな時にはこの情報発信方法がおすすめ
- 2-1.将来的に安定的に認知度を高めるような情報発信の仕組みを作りたい
- 2-2.従業員も増え、中小企業としてもう一段上のステージに上がりたい
- 2-3.とにかくすぐに成果を出したい
- 2-4.さまざまなメディア向けに情報を発信したい
- 3.情報発信はデジタルとアナログの両媒体で行う方が成果が出る!
- 3-1.書籍×Web広告
- 4.【まとめ】SNS以外にも情報発信方法はたくさんある!
執筆者:仲山洋平(株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター) 慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。 |
◉企業のSNS以外の情報発信方法
企業が情報発信に利用できる方法は、SNS以外にも世の中にたくさんあります。
大きくプル型とプッシュ型に分かれており、それぞれに多くの手法があります。
プル型は顧客からの要望を受けた企業が受動的に行う情報発信で、プッシュ型は企業が顧客に能動的に行う情報発信です。
以下では、プル型の情報発信方法とプッシュ型の情報発信方法に分けてくわしくみていきましょう。
◉-1、プル型の情報発信方法
プル型の情報発信方法は、顧客からの要望を受けてから情報提供を行うもの、あるいは情報を必要とする顧客が検索などによってたどり着けるようにしておくものです。
プル型の情報発信方法には次のようなものがあります。
◉-1-1、Webサイトの更新
自社のWebサイトのページを更新することによっていろいろな情報を発信することができます。
たとえば、企業などの公式HPでは「ニュース」や「お知らせ」という形で顧客やステークホルダーに伝えたい情報を発信します。
Webサイトで伝える内容は比較的公式なメッセージが多くなるのが特徴。
これらの更新された情報は、ブックマークしている顧客が自ら見に行ったり、検索エンジンの検索結果から見に行ったりします。
◉-1-2、記事の更新
自社が運営しているブログやSNSアカウントなどの記事を更新することによっても情報を発信することができます。
ブログやSNSアカウントの運用目的にもよりますが、比較的フランクな内容の記事が多い傾向で、双方向のコミュニケーションも可能なことが多いようです。
これらの更新した記事の内容も、ブログの読者やフォロワーが自ら見に行ったり、検索エンジンの検索結果から見に行ったりするものです。
▶SEO対策については、関連記事【検索順位が上がらない原因に!ダメなSEO対策を徹底解説】もあわせて参考にしてください。
◉-1-3、GoogleMap
GoogleMapを利用して地図検索をしたときに、自社店舗の情報を検索結果の上位に表示させるようにすることができます。
GoogleMapが有効なのは地域密着型で実店舗がある業種などで、飲食店、小売店、美容院、病院、薬局などです。
GoogleMapの地図検索結果で上位に表示されると顧客の来店数は増加しますが、実際に売上に結び付くかどうかは、その店舗の商品やサービスが受け入れられるかどうかによります。
また、この情報発信方法は、実店舗を持たない業種やBtoBがメインの業種には向いていません。
◉-1-4、大手メディアへの寄稿
大手メディアに商品やサービスに関する記事を寄稿して、そのメディアが記事にしてくれると社会的知名度や認知度が上がります。
寄稿しても必ず記事になるとは限りませんが、トレンドになっていることに関連する内容や社会的影響の大きい新商品や新サービスなどは記事になる可能性が高いと言えるでしょう。
世の中には数多くの大手メディアと呼ばれる媒体があるので、自社の事業分野の業界専門メディアなど何らかのかかわりのある寄稿先を選ぶことも重要です。
◉-1-5、Web広告
Web広告とはインターネット上に表示される広告のことで、ポータルサイトに表示される広告や検索時に表示される広告などです。
広告枠を購入する必要があるため費用が発生しますが、性別や年代などの属性によってターゲティングをすることができるので、訴求したいターゲットに向けて効率的良く情報発信することができるのがメリットです。
Web広告の閲覧数やクリック数などを集計して広告効果をリアルタイムに確認することができ、その結果に応じて訴求内容やターゲットを変更することができます。
Eコマース商材全般に向いている情報発信方法ですが、高額なBtoB商材や広告に法的制限のある医薬品などは向いていません。
◉-1-6、メルマガ
メルマガ(メールマガジン)は、自社のWebサイトなどから会員登録や資料請求をしてくれた顧客のメールアドレスに、自社の製品やサービスの情報、イベント情報などを定期的に発信するものです。
比較的低コストで運用できるので、中小企業でも取り組みやすいという特徴があります。
特にBtoBでは見込み客獲得と顧客育成になくてはならないツールとなっており、顧客とのつながりを維持したり購入意欲を高めたりすることができます。
しかし、双方向のコミュニケーションができないというデメリットがあります。
◉-1-7、LINE公式
LINEの公式アカウントを取得して、企業からの情報発信をしたり顧客との双方向のコミュニケーションをしたりすることができます。
気を付けなければならないのは、顧客からの問い合わせなどを放置したり、長く待たせたりしないことです。
◉-1-8、プレスリリース
プレスリリースは企業などからの公式な情報発信で、目的はメディアに取り上げられて記事にしてもらうことです。
プレスリリースの内容としては、自社の新商品や新サービスの情報、業績報告、業務提携のお知らせ、キャンペーンの案内などが挙げられます。
積極的にプレスリリースを出すことによってメディアの目に留まって、記事に取り上げられる可能性が高くなります。
◉-1-9、企業出版(ブックマーケティング)
企業出版(ブックマーケティング)は書籍を出版して、自社や自社の商品やサービスをアピールする情報発信方法です。
そもそも書籍を出版することが社会的信頼性を高めることになるので、認知向上やブランディングにも大きな効果があります。
書籍の出版をきっかけとして、各種のメディアに記事として取り上げられたり、書籍の著者がセミナーの講師として招かれたりすることもあります。
書籍の情報量は7万~10万字にものぼるため、商品やサービスの説明だけに限らず、その必要性や効果・開発秘話、企業の歴史や理念、保有技術、取り組みなどをストーリーとしてまとめて顧客に伝えることができるのも特徴。
また、書籍を読んでもらうことによって顧客教育もできてしまうので、リードタイムの長い傾向のある高単価商品やBtoB商品を販売する企業の情報発信にはおすすめです。
また、すでに各種の広告宣伝を行っている企業が新規顧客を獲得したりブランドを確立したりする場合にも向く情報発信方法と言えるでしょう。
▶ブックマーケティングについては、関連記事【ブックマーケティングとは?メリットや効果的な戦略の作り方】もあわせて参考にしてください。
◉-2、プッシュ型の情報発信方法
プッシュ型はターゲットに自社の商品やサービスを積極的にアピールする情報発信方法です。
プッシュ型の情報発信方法には次のようなものがあります。
◉-2-1、TVCM
TVCMはTVの視聴者に動画で広告を届けることができます。
言語情報や文字情報だけでなく音声や音楽も流すことができるので、伝えることができる情報量は膨大で感性的な情報も発信することができます。
一方で、TVの視聴している不特定多数への発信ですから、ターゲットの絞り込みができない、効果測定が難しいというのがデメリットです。
また広告料が高価なのもTVCMのデメリットの1つと言えます。
TVCMは広告料金が高額である一方で、最近は安価にTVCMを配信できる手段としてTVer広告が注目されています。
◉-2-2、新聞広告
新聞広告は新聞の広告枠に印刷されたマス広告です。
不特定多数の新聞の購読者に届けることができますが、ターゲットの絞り込みができず、効果測定が難しく、広告料が高価というデメリットもあります。
◉-2-3、雑誌広告
雑誌広告は雑誌の広告枠に印刷されたマス広告です。
雑誌広告はターゲットが良く購読する雑誌を選ぶことによって、狙いのターゲットに効率よく情報を届けることができます。
雑誌広告を出すと、その雑誌の購読者であるターゲットにアプローチできますが、即時性が必要な情報発信には向いていません。
◉-2-4、パンフレット送付
企業が顧客に郵送などでパンフレットを送付して情報発信することもできます。
郵送のパンフレットは実体のあるものが届くので、比較的レスポンス率が高く、顧客の認知や関心を高めることができ、インターネットやデジタルが苦手な高齢者層にも情報を届けることができるというメリットがあります。
高単価商品(不動産・自動車など)や冠婚葬祭業、高級ホテル・旅館などのようにパンフレットが送付されてくることに対して顧客が特別感を感じるような商材には有効ですが、コストや手間がかかるため低単価商品には不向きです。
▶パンフレットについては、関連記事【売れる効果的な商品・サービスパンフレットの共通点とは?】もあわせて参考にしてください。
◉-2-5、DM送付
DMは企業が顧客に郵送やメールなどで情報発信する方法ですが、送付方法によって効果に違いがあります。
郵送のDMは実体のあるものが自宅に届くので、インターネットなどを通常使用していない高齢者層などにも情報を届けることができます。
比較的レスポンス率が高いため顧客の認知や関心を高めることができますが、印刷・発送などにコストや手間がかかったり、送付先の住所等のリード情報を購入したり、収集したりする必要があるということがデメリットと言えるでしょう。
一方、メールでのDMは低コストでPCやスマホに直接情報を届けることができますが、開封率がそれほど高くないため大きな効果が得られないことがあります。
◉【逆引き】こんな時にはこの情報発信方法がおすすめ
これだけ多くの情報発信方法があると「どの情報発信方法が自社にとって最適なのか、が分からなくなる」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
参考までに、逆引きで「こんな目的の場合にはこの情報発信方法がおすすめ」なのかを紹介します。
◉-1、将来的に安定的に認知度を高めるような情報発信の仕組みを作りたい
この場合は、Webサイトや記事の更新、メルマガ、LINE公式などが情報発信方法としておすすめです。
これらの情報発信方法には即効性はありませんが、一度流れができてしまうと安定して集客できたり認知度を高めることができるというメリットがあります。
たとえば、Webサイトや記事の更新によって地道な情報発信を行い、検索エンジンなどから自然に入ってくるような仕組みづくりが考えられます。
また、メルマガやLINE公式などの活用では、購読者や友だち登録を地道に集めていく必要がありますが、一度獲得した購読者や友だちは一気に減ったりしないため、安定した情報発信を行うことが可能です。
◉-2、従業員も増え、中小企業としてもう一段上のステージに上がりたい>
この場合は企業出版(ブックマーケティング)がおすすめです。
これまでに基本的な集客施策や情報発信を行なってきている場合は、顧客や同業他社から一目置かれるような、社会的信頼性を向上させる情報発信方法を行う必要があります。
これを実現できるのが企業出版(ブックマーケティング)です。
書籍を出版すること自体が社会的信頼性を高めることになりますので、中小企業として次のステージにもう一段上がりたい企業にとっては最適な情報発信方法の1つと言えるでしょう。
▶ブックマーケティングについては、関連記事【ブックマーケティングとは?メリットや効果的な戦略の作り方】もあわせて参考にしてください。
◉-3、とにかくすぐに成果を出したい
このケースでは、Web広告、パンフレット送付、DM送付(郵送)がおすすめです。
Web広告やパンフレット送付、DM送付(郵送)はコストや手間がかかりますが、すぐに効果が出やすいというメリットがあります。
情報発信ですぐに成果を出したい場合には、即効性のあるプッシュ型の情報発信方法を選択するのがおすすめです。
◉-4、さまざまなメディア向けに情報を発信したい
このケースでは、プレスリリースがおすすめです。
プレスリリースはさまざまなメディア向けに情報を発信できる方法なので、プレスリリースがきっかけとなって新聞からの取材やTVからの取材につながることも多いのです。
◉情報発信はデジタルとアナログの両媒体で行う方が成果が出る!
近年、インターネットの発達やスマホの普及などからデジタルでの情報発信が主流となっていますが、情報を受け取る側には、デジタルネイティブの若者からデジタルが苦手な高齢者までがいます。
つまり、WebやSNSなどのデジタル媒体と書籍・パンフレット・DMなどの紙媒体・アナログ媒体を組み合わせて行うことが、情報発信で成果を出すために重要なポイントです。
たとえば、株式会社フォーウェイのメインサービスである企業出版(書籍)というアナログ媒体とWebやSNSなどのデジタル媒体を組み合わせると次のような効果が期待できます。
◉-1、書籍×Web広告
書籍は顧客に読んでもらえる媒体ですから、読んでもらうだけで信頼関係が構築できたり、顧客教育ができたりして、顧客からの問い合わせの質を上げることにつながります。
そんな書籍をWeb広告で販売することで、より多くの人に書籍を届けることができ、さらに問い合わせの増加や成約率の向上につながります。
ある不動産投資会社では、書籍をブックマーケティングによって様々な顧客に届けたことで問い合わせの増加につながったという実例があります。
▶ブックマーケティングについては、関連記事【ブックマーケティングとは?メリットや効果的な戦略の作り方】もあわせて参考にしてください。
◉【まとめ】SNS以外にも情報発信方法はたくさんある!
本記事では、企業が利用できるSNS以外の情報発信方法についてくわしく解説しました。
企業からの情報発信は大きくプル型とプッシュ型に分けることができ、それぞれに多くの方法があります。
情報発信の目的は企業によってさまざまあると思われますが、これまでに何らかの広告宣伝手法で情報発信してきた企業が、もう一段階ステージを上って新しいブランドを確立したり、新規顧客を獲得したりしたいときにおすすめしたいのが、ブックマーケティングです。
ブックマーケティングは、紙媒体でアナログ施策の書籍をマーケティングに活用するものですが、近年の成功したマーケティングはデジタル施策とアナログ施策の組み合わせですから、企業のステップアップに大きな効果をもたらします。
株式会社フォーウェイは、デジタルとアナログ、プル型とプッシュ型などの組み合わせを得意とするコンテンツマーケティング専門の会社です。
書籍を活用したブックマーケティングなど企業からの情報発信のご相談は、ぜひフォーウェイまで。