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2025.09.18
Branding, Marketing
富裕層・高所得者向けに広告を配信するなら?種類や成果を出すポイントを解説

富裕層や高所得者向けに自社の商品やサービスをアピールしたい場合、適切な広告手法を選ぶことが重要です。
保有資産や年収、居住エリアなどの条件を絞れる広告手法なら、狙いたいターゲットにリーチできます。
しかし、「どんな広告手法が効果的なのだろう」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
富裕層は価格よりも価値や信頼性を重視し、日常的に多くの広告に触れているため、一般消費者向けの広告戦略がそのまま通用するとは限りません。
そこで本記事では、富裕層・高所得者向けの広告の種類や戦略のポイントなどについて解説します。
目次【本記事の内容】
- 1.富裕層・高所得者向け広告とは
- 1-1.一般消費者向け広告との違い
- 2.富裕層・高所得層向け広告の種類
- 2-1.運用型広告
- 2-2.Webメディア広告
- 2-3.情報誌広告
- 2-4.タクシー広告
- 2-5.サイネージ広告
- 3.富裕層・高所得者向け広告で成果を出すポイント
- 3-1.ターゲットを具体的に定義する
- 3-2.価格ではなく、価値を訴求する
- 3-3.洗練されたデザインと表現を追求する
- 4.広告だけではない!富裕層・高所得層に効果的な集客施策
- 4-1.イベント出展
- 4-2.富裕層向け商品・サービスとのコラボレーション
- 4-3.セミナー・勉強会
- 4-4.企業出版(ブックマーケティング)
- 5.富裕層・高所得層にリーチするなら企業出版がおすすめ!
- 5-1.信頼を獲得しやすい
- 5-2.富裕層特有の購買行動に合っている
- 5-3.継続的な見込み客(リード)の獲得につながる
- 6.企業出版で富裕層・高所得者にリーチした成功事例
- 6-1.アンティークコイン投資の分野で富裕層を獲得した事例
- 6-2.セミナー講師に権威性がつき、富裕層から商談を獲得した事例
- 6-3.医師をターゲットに書籍を出版し、6か月で10億円以上の売上につながった事例
- 7.【まとめ】富裕層・高所得者向け企業出版で商品やサービスをアピールしよう!
執筆者:仲山洋平(株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター)![]() 慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。 |
富裕層・高所得者向け広告とは

富裕層・高所得者向け広告とは、年収や資産規模が高い顧客層に特化して設計された広告手法です。
年収数千万円以上や、資産数億円といった高い経済力を持つ顧客層をターゲットとする業界で、富裕層・高所得者向けの広告が活用されます。
たとえば、高額商品やプレミアムサービス、高級不動産などを販売する際は、富裕層・高所得者向け広告が有効です。
また、投資商材やラグジュアリー体験などを訴求するケースでも活用できます。
◉-1、一般消費者向け広告との違い
一般消費者は、価格や機能、コストパフォーマンスといった実利的な価値を重視する傾向があります。
一方で、富裕層が重視する要素は、ブランドの信頼性や希少性、社会的評価などです。
そのため、一般消費者向け広告と富裕層向け広告では、効果的な表現や訴求軸、使用する媒体などが異なります。
富裕層・高所得層向け広告の種類

富裕層・高所得者層向け広告には、以下のような種類があります。
・運用型広告 ・Webメディア広告 ・情報誌広告 ・タクシー広告 ・サイネージ広告 |
それぞれ特徴が異なるため、商材の種類やターゲットに応じて最適な手法を選ぶことが重要です。
ここでは、各広告の特徴について解説します。
◉-1、運用型広告
運用型広告とは、広告主が配信先やターゲット、広告文などを自社で細かく設定して運用できる広告です。
検索エンジンの結果画面やSNS、Webサイト、ブログなどの広告枠に自社の広告を配信できます。
運用型広告は一般消費者向けにも活用されますが、富裕層向けでも利用することが可能です。
主な運用型広告のサービスとして、以下のようなものが挙げられます。
・Google広告 ・Yahoo!広告 ・Meta広告 ・Microsoft広告 ・LINE広告 |
これらを富裕層・高所得者向け広告として活用する際は、幅広く配信するのではなく、ターゲットの年収や職業、居住エリア、興味関心などを絞り込むことが重要です。
◉-2、Webメディア広告
Webメディア広告とは、オンラインで閲覧できるWebサイトやアプリに掲載される広告です。
富裕層が情報収集に利用する専門メディアや業界メディアに広告を出稿することで、信頼感を得られます。
経済・投資系、ラグジュアリーライフスタイル系のWebメディアは、読者層が明確なため、ブランドの格を損なわずに情報を届けることが可能です。
具体的なWebメディアとして、「Forbes Japan」や「ZUU ONLINE」などが挙げられます。
◉-3、情報誌広告
高級ホテルの客室や会員制クラブ、航空機内などに設置されるラグジュアリー系情報誌は、富裕層の手に直接届く媒体です。
誌面自体が高級感を演出しているため、情報誌広告を出すことで、ブランド価値を高める効果が期待できます。
情報誌広告を掲載できる主な媒体は、富裕層向けの情報誌「Nile's NILE(ナイルスナイル)」や「PAVONE(パヴォーネ)」、ダイナースクラブの会員誌「シグネチャー」などです。
◉-4、タクシー広告
タクシー広告は、都市部のハイヤーやタクシーの後部座席モニターに配信できる広告です。
ハイヤーやタクシーの乗客には、経営者や役員クラスの人が含まれるため、タクシー広告を配信することでピンポイントにアプローチできます。
タクシー広告を出す際は、ターゲットの興味を引くために、商材の価値をわかりやすく訴求することが重要です。
また、移動中の限られた時間に情報を届けるため、簡潔かつ印象に残るクリエイティブを作る必要があります。
◉-5、サイネージ広告
サイネージ広告は、街中や施設内、建物の壁面などに設置されているディスプレイに配信できる広告です。
富裕層や高所得者がよく利用する場所にあるデジタルサイネージに広告を配信すると、自社の商品やサービスの認知を効果的に広げられます。
たとえば、空港ラウンジや高級マンション、ゴルフ場にサイネージ広告を出すと、富裕層・高所得者へのアプローチが可能です。
サイネージ広告の特徴として、視認性が高く、商品の世界観を短時間で伝えやすいことが挙げられます。
富裕層・高所得者向け広告で成果を出すポイント

富裕層・高所得者向け広告を出す際は、媒体選びだけでなく、以下のようなポイントも重要です。
・ターゲットを具体的に定義する ・価格ではなく、価値を訴求する ・洗練されたデザインと表現を追求する |
富裕層・高所得者向け広告で成果を出すポイントについて見ていきましょう。
◉-1、ターゲットを具体的に定義する
富裕層・高所得者層と一口に言っても、そのライフスタイルや価値観、興味関心は多岐にわたります。
そのため、自社のターゲットを具体的に定義することが、広告を出す際に重要です。
年齢層や性別、居住地域、家族構成、職業、役職、年収といったターゲット属性を明確にしましょう。
さらに、「どのような生活を送っているのか」「休日は何をしているのか」「どのような趣味を持っているのか」などを具体的に想定することも、広告の成果につながります。
◉-2、価格ではなく、価値を訴求する
富裕層は安さではなく、希少性やブランドストーリー、人生を豊かにする体験価値に惹かれる傾向があります。
そのため、富裕層向け広告を出す際は、価格ではなく価値を訴求することが重要です。
「なぜこの商品・サービスが特別なのか」「所有することでどんな価値が得られるのか」を明確に示すことで、興味を持ってもらいやすくなります。
◉-3、洗練されたデザインと表現を追求する
富裕層は日常的に質の高いデザインや演出に触れているため、広告クリエイティブも洗練されたデザインと表現を追求することがポイントです。
ターゲットとする富裕層にマッチする高品質なクリエイティブを作ることで、「本物を提供する企業である」という信頼感を持ってもらいやすくなります。
広告文の内容やフォント、配色、動画広告の場合は映像や音による演出など、細部まで妥協しない広告表現を追求する必要があります。
広告だけではない!富裕層・高所得層に効果的な集客施策

富裕層や高所得者に自社の商品・サービスを広める方法には、広告以外に以下のような手法があります。
・イベント出展 ・富裕層向け商品・サービスとのコラボレーション ・セミナー・勉強会 ・企業出版(ブックマーケティング) |
ここでは、各集客施策について解説します。
◉-1、イベント出展
富裕層が集まる展示会や限定イベントへの出展は、ターゲット層と直接関われる施策です。
たとえば、高級車やアート、ワイン、ジュエリー、海外不動産などをテーマにした展示会や、会員制・招待制の限定イベントに出展することが、認知拡大や商談の獲得につながります。
イベント出展時は、自社のブランドイメージを体験できるブース設計や、ストーリー性のあるプレゼンテーションを行い、ブランド価値を印象付けることが重要です。
◉-2、富裕層向け商品・サービスとのコラボレーション
自社と同じターゲット層を持つ高級ブランドと連携し、相互に送客をすることも、効果的な集客施策です。
たとえば、高級時計ブランドと高級ホテルの宿泊プラン、高級車メーカーとリゾート施設のタイアップといったコラボレーション企画が考えられます。
お互いの顧客に対して信頼ある企業として紹介されるため、初めての接触でも心理的なハードルが下がりやすいことが、コラボレーションのメリットです。
さらに、限定性や希少性を持たせた特別なプランを用意すると、より良い反応を得られる可能性があります。
◉-3、セミナー・勉強会
富裕層は自身の資産管理やライフスタイルの質向上に高い関心を持っています。
そのため、資産運用や税務、相続、健康などをテーマとしたセミナーや勉強会を開催することが、富裕層へのアプローチに有効です。
講師として各分野の専門家や著名人を起用すると、限定感や特別感を与えられるため、参加者の関心を高めて商談へつながりやすくなります。
また、参加者限定の相談会や交流会を設けて、より深い関係を構築することも効果的です。
◉-4、企業出版(ブックマーケティング)
企業出版は、自社の専門知識やブランドストーリー、理念などを一冊の書籍としてまとめることで、信頼性を高めるマーケティング施策です。
広告やWebサイトで発信する情報と異なり、書籍は多くの手間と時間をかけて出版されるため、権威性が高いという特徴があります。
中長期的にはブランド力を高め、競合との差別化が可能です。
ブックマーケティングの詳細については、以下の記事でも解説しています。
▶︎企業出版のやり方については、関連記事【企業出版の効果とは?費用相場や成功のポイント、事例を徹底解説】もあわせて参考にしてください。

富裕層・高所得層にリーチするなら企業出版がおすすめ!

企業出版は、以下のような特徴があるため、富裕層・高所得者へのアプローチに有効です。
・信頼を獲得しやすい ・富裕層特有の購買行動に合っている ・継続的な見込み客(リード)の獲得につながる |
ここでは、企業出版ならではの特徴について解説します。
◉-1、信頼を獲得しやすい
富裕層は、信頼できる情報源から情報を得たいと考えていることが一般的です。
書籍を出版して、著者や企業の専門知識を体系的に伝えると、情報の信頼性を高められます。
一方的な宣伝ではなく、読者にとって有益な情報を届ける書籍は、信頼関係を築くための効果的な手段となります。
◉-2、富裕層特有の購買行動に合っている
富裕層は商品購入を検討する際、口コミや専門家の意見を参考にし、時間をかけて判断する傾向があります。
企業出版では、自社や商品・サービスに関する情報を詳しく伝え、富裕層に十分な検討材料を提供することが可能です。
書籍を通じて、企業の理念や商品・サービスの開発背景、創業者の想い、業界の課題といった深い情報を提供することで、富裕層から納得されやすくなります。
◉-3、継続的な見込み客(リード)の獲得につながる
一般的に、広告は出稿期間が終わると効果が途切れます。
一方で、書籍は出版後に長期的に残り続け、配布・販売を通じて新しい顧客へのリーチが可能です。
書店での流通をはじめ、セミナーやイベントでの配布、オンライン施策との組み合わせにより、長期的に安定したリード獲得ができます。

企業出版で富裕層・高所得者にリーチした成功事例

企業出版は、さまざまな業界における富裕層・高所得者向けとして有効です。
ここでは、企業出版で富裕層・高所得者にリーチした成功事例を3つ紹介します。
◉-1、アンティークコイン投資の分野で富裕層を獲得した事例
アンティークコインを扱う企業では、富裕層をターゲットにしたアンティークコイン投資に関する書籍を出版しました。
書籍の流通戦略として、投資関連書籍の販売好調店と、富裕層が住むエリアの書店に重点的に配本。
また、日経新聞の複数の広告枠に連続出稿し、認知度向上も図りました。
出版後間もなく100名以上の無料資料ダウンロードがあり、数千万円の売上につながっています。
また、出版記念セミナーでは、数百万円の売上を複数獲得。
書籍を購入した富裕層の顧客からも反響があり、面会の3日後に数億円の売上につながりました。
◉-2、セミナー講師に権威性がつき、富裕層から商談を獲得した事例
不動産投資業界のセミナー講師のブランディングを目的とした企業出版では、セミナー講師を著者、代表取締役を監修として書籍を制作しました。
同社が得意とする投資ノウハウをタイトルに据え、投資家の興味を引く書籍に仕上げたことも、企画編集のポイントです。
一都三県の中で高収入層の割合が多いエリアへの配本や、日本経済新聞への広告掲載、書籍のランキング獲得施策などを実施。
著者であるセミナー講師を指名する問い合わせが殺到し、出版後1か月で10件強の商談を獲得できました。
また、出版後に富裕層向けセミナーも開催し、不動産投資家やオーナー社長の集客にも成功しています。
◉-3、医師をターゲットに書籍を出版し、6か月で10億円以上の売上につながった事例
新規顧客の獲得経路がほとんど紹介のみに限られていた不動産投資企業では、医師をターゲットとした不動産投資の書籍を出版しました。
自社独自の不動産投資ノウハウや資産運用スキームをまとめ、権威性と信頼性を獲得することが、企業出版の狙いです。
書籍発売1か月で複数の反響があり、読者の医師との面談後に投資用区分10戸購入が決まりました。
また、大手病院の勤務医からの反響が成約につながるなど、出版から6か月で10億円以上の売上を獲得。
ほかにも書籍読者からの問い合わせがあり、不動産投資を検討している高所得者との商談が実現しています。
【まとめ】富裕層・高所得者向け企業出版で商品やサービスをアピールしよう!
富裕層・高所得者向けの広告は、高額商品やプレミアムサービスを販売するために有効な施策です。
価格の安さではなく、希少性やブランドストーリーなどの価値を訴求することで、富裕層からの信頼を得やすくなります。
また、富裕層・高所得者向けの集客施策の一つとして、企業出版も効果的です。
フォーウェイでは、富裕層・高所得者にリーチしたい企業に向けて、ブックマーケティングのサービスを提供しています。
企業出版で自社の商品やサービスを効果的にアピールしたい方は、ぜひフォーウェイにご相談ください。

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