Column

フォーウェイは、コンテンツマーケティングで成果を出したい経営者・マーケティング担当者向けの情報を発信しています。
今すぐ自社サイトのSEOを改善させる方法から長期的なブランディングの考え方まで、
実際に弊社のサービスに用いているノウハウを惜しみなく開示します。

2023.08.17

Branding

動画制作のスケジュールは計画的に! 準備から実制作、編集、スケジュール管理まで解説

動画制作は現代のマーケティングにおいてとても重要な役割を果たしています。

目に映る情報を通じて商品やサービスの魅力を伝え、視聴者との強い結びつきを生み出すことができるからです。

しかし、効果的な動画制作には適切なスケジュールと計画が必要です。

本記事では、動画制作のスケジュールを組み立てる上で必要なタスクと管理の方法について解説します。

目次【本記事の内容】

ステップ1:動画制作の準備

動画制作を始めるにあたり、最初に取り組むべき準備を解説します。

準備①:制作目的と想定ターゲットの設定

動画制作を始める前に、明確な目的とターゲットオーディエンスを設定することが重要です。

動画を公開する目的を達成するためには、ターゲットオーディエンスのニーズや興味を理解し、それに合ったコンテンツを制作する必要があります。

準備②:アイデアのブレストとコンセプトの決定

次に、プロジェクトメンバーでアイデアのブレストを行い、コンセプトを決定します。

面白くて記憶に残る動画を制作するためには、独創的で魅力的なコンセプトが欠かせません。

たとえば、映画のようにシネマスコープサイズで制作してみたり、数本の動画を同じシリーズだとわかるように雰囲気を似せてみたりと様々な工夫を凝らしてみると良いでしょう。

準備③:予算の確定とスケジュールの立案

動画制作には予算とスケジュールの確定が欠かせません。

最初に決めた予算に応じて、必要なリソースを適切に割り当てることが第一です。とくに外部に依頼する場合は撮影内容によっては追加予算がかかることもあります。事前に大まかな予算を決めておくか、作りたい動画のイメージに応じた見積書を作ってもらいましょう。

また、スケジュールについては納期を決めておくことが重要です。撮影のやり直しや再編集の可能性も珍しくないので、「いつまでに終わらせる」という時期を確定させて、余裕を持ったスケジュールで進行することをおすすめします。

ステップ2:動画制作のプロセス

続いて、実際に動画制作をスタートするうえで必要なプロセスを解説します。

動画制作プロセス①:プロキャストの選定もしくは社内人材の活用

動画制作にはプロのキャストをアサインすることがあります。くわえて、撮影クルーの選定も重要となります。

キャストについては演技力の優れた人材を選ぶことで、クオリティの高い動画を制作することができます。当然ながらセリフまわしや立ち振る舞いに慣れているため、撮影時間を短縮することができるでしょう。キャストによっては契約条件次第で、動画の公開範囲や時期が限られているパターンもあるので、事前にきちんと確認することをおすすめします。

一方、企業ブランディングのための動画制作においては、企画によっては社内の従業員が出演することもあります。その場合は、事前に会社としてのルールを設定し、出演候補となる従業員に了承を得ましょう。ただし、社内人材だけで撮影すると、慣れていない分、余計な時間がかかってしまう可能性は否めないので注意が必要です。

動画制作プロセス②:ロケーションの確保と撮影

動画撮影に適したロケーションの確保と撮影計画の立案も重要です。

ロケ地の選定や撮影日程の調整を行い、効率的な撮影を行いましょう。

撮影地としては、商業施設や広場なども考えられますが、事前に許可が必要な場合が多いです。外での撮影にこだわらない場合は、レンタルスペースを借りるのも一案です。

このように外部スタジオを活用する利点は、会社の狭いスペースや自宅よりも広いことや照明が明るかったり、内装がきれいだったりする点です。

また、初めての撮影ともなれば、想定外の出来事が起こるのは当然と考えましょう。そこで撮影スケジュールは前倒しを意識し、予期せぬトラブルを避けられるように注意してください。

動画制作プロセス③:必要な機材や技術の準備

動画制作には適切な機材と技術が必要です。

撮影や編集に使用するカメラ、照明機材、音響機器などを準備し、スムーズな制作環境を整えてください。

また、必要な技術の習得や扱うソフトウェアやアプリの使い方を熟知しておくことも大切です。

ただし、これだけの機材知識や技術を一朝一夕で身につけることは困難なので、頼れるところはプロに任せるのも一つです。

ステップ3:ポストプロダクション(編集)

動画制作で重要ともいえる作業が編集です。具体的に編集で押さえておくポイントを解説します。

編集ポイント①:収録素材の編集と編集スケジュール

収録した素材を編集する際には、編集スケジュールを立てて効率的に作業を進めてください。

編集は思った以上に時間がかかる作業なので、慣れていない場合はとくに、スケジュールは長めに取っておきましょう。もし上司のチェックなどを受ける場合は、作り込む前にいったん雰囲気を見てもらうなどして後からひっくり返るのを防ぐことも大切です。

また、編集段階でストーリーテリングや映像効果の工夫を行い、より魅力的な動画を完成させましょう。

編集ポイント②:グラフィックスやエフェクトの追加

より視聴者に動画の魅力を伝えるために、グラフィックスやエフェクトの追加も検討してください。

タイトルデザインや遷移エフェクトなどを工夫することで、動画の印象を高めることができます。

編集ポイント③:音楽やナレーションの挿入

音楽やナレーションは動画の雰囲気を大きく左右します。

適切な音楽や声の演技を選び、映像と調和するように編集してください。

視聴者の心を動かす動画を制作するために、音響面にもこだわりましょう。

ナレーションは社内の従業員で対応するのも一つの手段ですが、プロのナレーターやフリーアナウンサーなどに依頼することも一考の余地があります。

動画の作り方や機材、編集ソフトについては、YouTubeを一例に下記のコラムで詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

参考:YouTube動画の作り方をカンタン解説!初心者でも再生回数を稼ぐテクニック

ステップ4:公開と告知戦略

動画が完成したら、次にどのように公開するかを確定し、認知を高めるための施策を検討していかなければなりません。

その1:動画の公開プラットフォームの選定

動画が完成したら、次は適切な公開プラットフォームを選定することが重要です。

YouTubeやVimeoなどの動画共有サイトや、企業のウェブサイト、SNSなどで公開することが一般的です。

ターゲットオーディエンスの嗜好や利用状況に合わせてプラットフォームを選びましょう。

その2:タイミングと告知戦略

動画の公開タイミングと告知の配信戦略も成否に大きく影響します。

公開時期や時間帯、重要なイベントやキャンペーンとの連動などを考慮して、動画の最大限のリーチを狙いましょう。

また、SNSやメールマーケティングなどを活用して動画の告知を行い、多くの視聴者にアクセスしてもらうことが重要です。

その3:成果を測定するための分析と改善

公開後は、動画の成果を測定するための分析を行いましょう。

視聴回数や再生時間、反応数などのデータを収集し、動画の効果を把握します。

また、視聴者のフィードバックやコメントも重要な情報源です。

収集したデータを元に、次回の動画制作やプロモーション戦略の改善に活かしましょう。

ステップ5:動画制作のスケジュール管理とツール

ここまでに紹介してきた動画制作のプロセスをうまく実行するには管理ツールを活用することをおすすめします。たとえば次のような方法があります。

①スケジュール管理ツールの紹介

動画制作プロジェクトでは、スケジュール管理ツールの活用が重要です。

タスクの進捗状況や担当者の割り当て、期限の管理などを一元的に管理できるツールを導入しましょう。代表的なツールとしては、TrelloAsanaMicrosoft Projectなどがあります。

②チームコラボレーションツールの重要性

動画制作は多くの人たちが関わるクリエイティブなプロジェクトです。

そのため、チームコラボレーションツールを導入すると管理がやりやすくなります。

リアルタイムでのコミュニケーションやファイル共有、タスク管理などが円滑に行われるようなツールを選定し、チームのコラボレーションを強化しましょう。

まとめ

以上のステップに従って、効果的な動画制作の計画設計からスケジュール管理をしっかり行うことです。

とはいえ、動画制作はクリエイティブな施策でもあるので、不慣れだとかなり苦戦するでしょう。

ブランドの認知拡大や顧客の獲得に向けた成功を収めるためには、まずはプロに依頼するのも一つの手段です。将来的な内製化なども想定し、動画制作の実績がある会社に相談してみてもよいかもしれません。

参考:フォーウェイのブランディングサービスについてはこちらから参考:フォーウェイのブランディングサービスについてはこちらから

執筆者:仲山洋平(株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター)

慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。