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2026.10.19
Interview
【事例コラム】「まず社員に届けたかった」——リノベ不動産投資の先駆者が書籍を社内教育の軸に据えた理由
こんにちは!フォーウェイグループ広報チームです。
今回は、リノベーション・ワンルームマンション投資の領域を長年にわたって開拓してきた、リズム株式会社代表取締役・齋藤信勝さんにお話を伺いました。
40年以上の業界経験と1,000戸を超えるリノベーション実績を土台に、「住む人の満足から資産価値を育てる」という独自の思想を体系化した著書『「正解のない時代」の資産形成論』(2026年、フォーウェイ発行)。出版の背景と書籍の活用について、渋谷のREISM Loungeにてじっくり伺いました。

株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター。慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。
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セミナー集客から「理念を伝える出版」へ——変化してきた出版の目的
ーーリズムさんは今回が初めての出版ではありませんね。出版との関わりを改めて教えてください。
ー齋藤:そうですね。会社としては以前から出版を続けていましたが、著者は当時在籍していた役員で、私自身が筆をとったわけではありませんでした。役員がセミナーで集客するための営業ツールとして出版が機能していたので、会社としても費用を出し続けることは理にかなっていたわけです。
ーー今回の出版は、当時と目的がかなり変わっているように感じます。
ー齋藤:今回は私自身が書く初めての一冊ですが、「集客のための本」ではありません。それまでの本は役員が担っており、一作前の本は東京オリンピックに向けた投資チャンスを訴求する内容でしたから、さすがに内容が時代に合わなくなってきていた。また、リノベ不動産の領域にも大手が参入してくる動きが見え始めていて、「リズムの考え方を自ら発信する必要がある」と感じるタイミングでもありました。
自分が前面に出て会社を変えていくという意味でも、ちょうどいい時期の出版判断だったと思っています。

「社員に事業の本質を理解してほしかった」——出版の原動力
ーー今回の出版を決めた、一番の理由を教えてください。
ー齋藤:正直に言うと、外への発信よりも、まず社員に届けたいという思いが強かったんです。
リズムはデザインや空間への感性を大切にしている会社で、そこに魅力を感じて入社してくれる社員が多い。でも、事業の本質——なぜリノベで、なぜワンルームで、なぜ東京23区なのか——という部分を、自分の言葉で語れるようになるには、創業者である私が考えてきたことを体系化して届ける必要があると感じていました。
本当に良いサービスを提供しようとすると、社員が事業の考え方を共有していることが前提になる。だから今回の出版には、「まず社員と共有すべき考え方を一冊にまとめる」という目的が最初からありました。
ーーリズムの事業の「本質」というのは、どういうことでしょうか。
ー齋藤:一言で言えば、「住む人の満足が、オーナーの満足につながる」ということです。
不動産投資の世界では、どうしても利回りや価格の話が先行します。でも私たちは、入居者がその部屋を気に入って長く住んでくれること、部屋やブランドに愛着を持ってくれることを起点に考えています。
動線、素材、光、空間の使い方——そういった細部の設計が愛着を生み、入居率を支え、結果として資産価値を育てていく。そのサイクルを書籍の中で体系化しています。

書籍を共通教材に——社内で始まった学びのセッション
ーー書籍の活用方法を教えてください。
ー齋藤:出版後、社内で読書勉強会を始めました。営業職は業務上こうした知識に触れる機会が多いのですが、営業以外の社員も含めて参加できる形にして、書籍を少しずつ読みながら私が解説しています。
一回に2〜3ページ程度ですが、そこから話が広がって、今の金利の動きやインフレの話にも展開していく。
ーー実際に進めてみて、どのような気づきがありましたか?
ー齋藤:繰り返し伝えることの大切さを、改めて実感しています。一度やったことでも、しばらく経つと忘れてしまいます。書籍は、同じ本質を違う角度から何度も言葉にできるから、継続して読み進めながら学ぶ素材として使いやすいんです。
本の中で言っていることと今起きていることを結びつける話ができるのも面白いです。「確定申告で経費になるのはこういうものだ」と伝えても、自分で不動産を持っていない社員にはピンとこない。
でも今インフレや金利の動きがニュースになっているから、「それってどういうこと?」という関心が生まれやすい。そこにこの本を重ねると、話が通じやすくなるんですよね。

「住む人のこだわりが届いた」——読者からの反響
ーー社外の読者からの反響はありましたか?
ー齋藤:業界紙の書籍紹介をきっかけに購入してくれた方から、Amazonに長文のレビューを書いていただいたんです。「こんなに書いてくれたの?」と正直驚きました。
ーーどのような内容だったのでしょうか。
ー齋藤:入居者の満足を重視した部屋づくりのこだわり——動線の設計、素材の選び方、光の取り込み方——について、「具体的な実践として伝わった」という感想でした。単なる投資の本として読んでいたのに、いつの間にか著者の仕事観や生き方にも触れることになったと。
自分の仕事や生き方を改めて考えさせてもらったとまで書いていただいて、正直うれしかったですね。投資の知識を伝えたかったというより、この仕事に向き合い続けてきた考え方を伝えたかったので、そこが届いたんだなと。発刊後には付き合いのある経営者の方がまとめて購入して社員に配ってくれた例もあったし、金融機関の方との会話で書籍の内容を参照しながら話せるようになったのも、嬉しい変化の一つです。

20年間の実践を土台に、変化し続ける
ーー今後の展望を聞かせてください。
ー齋藤:来年は、「リズムでなければならない理由」を、もっと具体的な形にしていかなければならないと思っています。今の市場では、資金力のある競合が次々と参入してきます。リノベ物件という商品は、正直どこでも作れる時代になってきている。
20年間この仕事をやってきたこと自体が強みになるのではなく、その20年間で積み上げてきた仕組みや考え方が強みになる。だから、これまで続けてきたことを踏まえながら、会社の仕組み自体を変えていく必要がある。変化し続けることでしか、生き残れない。そういう時代の変化を、創業からの経営者として肌で感じています。
書籍はその一歩。社員が事業の本質を共有し、お客様に本当の価値を届けられるようになるための土台として、これからも活用していきたいと思っています。
ーー変化への意志と、事業の本質への誠実さ——両方を持ち続けていらっしゃるのが伝わりました。ありがとうございました!
【会社情報】
| 会社名 | リズム株式会社 |
| 代表取締役 | 齋藤信勝 |
| 所在地 | 東京都渋谷区 |
| 事業内容 | リノベーション・ワンルームマンション投資の提案・管理 |
| 書籍 | 『「正解のない時代」の資産形成論——リノベ・ワンルームマンション投資で作るファン化社会』(2026年、フォーウェイ発行) |
| Amazon | https://www.amazon.co.jp/dp/4910786155/ |
| URL | https://www.re-ism.co.jp/ |
| YouTube | 齋藤信勝チャンネル(仮) |
| X | https://x.com/saitonobukatsu |

