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2026.10.01
Interview
【事例コラム】「節税より大切なのは、家族をもめさせない財産の分け方」——相続対策の本質を体系化した実務家が、本を書いた理由
こんにちは!フォーウェイグループ広報チームです。
今回は、「家族をもめさせない財産の分け方」を軸に相続対策のコンサルティングを展開するシナジープラスグループ代表・亀島淳一さんにお話を伺いました。
証券会社、大手アパートメーカーなど複数の業界で相続対策の現場に関わり、「節税一辺倒では家族は守れない」という確信のもとに独立。「財産をいかに残すか」ではなく「家族が納得できる分け方」を追求する独自の「相続サイクル」を体系化し、著書『相続で仲良くなる家族 離れる家族』(2026年刊行)として世に送り出した亀島さん。出版の背景と書籍がもたらした変化について聞きました。

株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター。慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。
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「節税はできても、家族を守れなかった」——祖母の相続が人生を変えた
ーー亀島さんが「分け方」にこだわるようになった、原点を教えてください。
ー亀島:自分自身の家族の体験がすべての出発点です。私の故郷の沖縄は家族の絆が特に強い地域で、私の家族も周りから「仲の良い一家」として知られていました。ところが、祖母が亡くなったことをきっかけに、その光景は一変しました。相続で家族が激しく対立し、何十年も積み重ねてきた信頼が崩れていったのです。
当時の私はすでに証券会社や不動産業界に身を置き、いわば「相続対策のプロ」として商品を売る立場にいました。遺言書もあり、節税対策もしていた。それでも、家族が壊れていくのを止められませんでした。「いくら税金を安くできても、家族が憎しみ合ってしまったら、その相続対策は失敗なのだ」——そう痛感したことが、今の仕事の出発点です。

ーー「分け方」が大事、という視点が生まれた背景を詳しく聞かせてください。
ー亀島:数多くの相続の現場に居合わせて、問題の構造が見えてきたんです。税理士は税務の話をし、司法書士は遺言書の話をし、不動産会社や金融機関は節税の話をする。それぞれの専門家が自分の得意分野だけを提案する。でも、「家族をもめさせない財産の分け方」という視点が抜け落ちているんです。
例えば、「不動産は長男、現金は他の子へ」と遺言書を書いたご家庭があります。しかし相続が起きて初めて、その不動産が流動性も収益性も低い、売りにくい物件だったとわかった。長男だけが固定資産税や維持費に苦しむ一方、他の兄弟は現金を受け取っただけで、問題ない。「平等に分けたつもりが、不公平な相続になっていた」わけです。誰が何を引き継ぎ、その財産が将来どんな負担をもたらすかまで見通して初めて、本当の「分け方」が設計できます。
ビジネスモデルが固まった、そのタイミングで出版へ——「展開できる段階になった」という確信
ーー今回、出版に踏み切られた経緯を教えてください。
ー亀島:「分け方が大事だ」という考え方は以前からありましたが、だからといってすぐに本を出すべきとは思っていませんでした。財産を流動性・収益性・将来性という三つの視点から分析し、時間軸を踏まえて相続対策を組み立てる「相続サイクル」という考え方と、それを支えるシステムが形になり、コンサルティングを再現性を持って展開できる状態になった段階で、初めて「本を出すタイミングだ」と確信したんです。
世の中の相続本の多くは、節税の知識を並べたものか、争族のリスクを煽るものです。私が書きたかったのは、実務に根ざした「分け方」の設計書です。そこまでフォーカスした本は市場にありませんでした。自社のビジネスが形になり、「これを一冊にまとめて伝えられる」という確信が持てたところで、フォーウェイさんと知り合いました。
実はその前のタイミングでいくつかの出版社とも話をしていたんですが、財産の「分け方」をはじめとした弊社の相続コンサルティングの考え方はほとんど理解してもらえませんでした。業界の外の方にはなかなか難しいのかなと思っていましたが、フォーウェイの担当の方はとてもスムーズに私たちの強みや企画構想を理解してくれて。少し乱暴な言い方ですが、出版社にもレベルの違いがあるんだとは感じました。

出版直後から問い合わせが届いた——展示会のブースにも、本を読んで来た相談者が
ーー出版後の反響はいかがでしたか?
ー亀島:出版直後から問い合わせが届き始めて、「本を読みました」という言葉とともに相談の連絡が来るようになりました。その実感が、一番嬉しかったですね。
展示会に出展した際も、ブースに立ち寄った方から「この本を読んでいたんです」と声をかけていただいて。本が先に相手のところに届いていて、「信頼の橋」として機能している感覚がありました。出版前は私たちのことを知らなかった方が、本を通じて考え方を理解した状態で来てくれる。名刺を配ってゼロから説明するのとは、まったく違う出会い方です。
また、遠方の県からも問い合わせが届きました。書籍が商圏を超えた認知ツールになっていることを、改めて実感しています。

本が「事前説明」を担う——セミナー・紹介・提携、すべての場面で信頼の橋をかける
ーー書籍は日常的にどのように活用されていますか?
ー亀島:セミナーとの掛け合わせが特に手応えがあります。セミナーで書籍を販売すると、一回のセミナーでまとめてお買い求めいただけることも多い。そして、本を読んでいただいた方は、その後の相談で話が格段に深まります。「分け方の大切さ」をゼロから説明する必要がなく、最初から本質的な話ができる。相談の質が上がりました。
紹介の場面でも変わりました。お客様が知人を紹介してくださる際、「この本を読んでみてください」と一言添えてくれるんです。紹介された方が本を読んで「これなら安心」と理解してから来てくださるので、信頼が積み上がった状態でお会いできる。紹介者の方からも「本があると紹介しやすい」とおっしゃっていただいています。
士業事務所などとの提携においても、書籍の存在が大きいです。私たちが提供する「分け方」のコンサルティングの仕組みを先生方に説明する際、書籍を使うと考え方がスムーズに伝わります。「この人たちと組んでいい仕事ができそうだ」という信頼が、本を通じて生まれています。
次の一冊も視野に——「家族の幸せ」を届け続けるために
ーー今後の展望を聞かせてください。
ー亀島:「どこに住んでいても、質の高い相続対策の相談窓口にアクセスできる体制」を作ることが目標です。士業事務所や金融機関と提携することで、全国のオーナーが生前から家族の「分け方」を考えられる仕組みを整えたい。地方の金融機関では相続に伴う預金流出が経営課題になっており、生前対策を銀行のサービスとして展開することへの関心が高まっています。私たちのノウハウを活かせる場面だと思っています。
ーー次回作の出版もお考えとのことで、どのような内容を想定されていますか?
ー亀島:今回の書籍で「分け方」という考え方の入口をお伝えできたと思っています。次は、より具体的な事例や、相続サイクルの各フェーズでどんな準備をすれば良いかを、実務に即した形でまとめたいと考えています。今回の本を読んで「自分のケースではどうなるのか知りたい」というお声もいただいていますので、その続きを届けられるような一冊にしたい。
一冊目で考え方の種を蒔き、二冊目でその種を育てる——そんなイメージでまた作っていければと思っています。出版というプロセス自体が、自分たちの考え方を整理し深める機会にもなっていますから。
ーー最後に、書籍を通じて伝えたいメッセージをお聞かせください。
ー亀島:「相続で仲良くなる家族か、離れる家族か」——その分かれ目は、相続が起きてからではなく、起きる前にどれだけ準備をし、家族と向き合ってきたかで、ほぼ決まります。財産の多い少ないは関係ない。大切なのは、誰が何を引き継ぎ、どう使っていくかを家族で共有しておくことです。
財産を守り増やしていく目的は、結局「家族の幸せ」にあると私は思っています。本書が、「離れる家族」ではなく「仲良くなる家族」を選ぶための一助になれば、これ以上嬉しいことはありません。
ーー自分たちの利益ありきでなく、公益性の強いあり方でビジネスをされているからこそ、賛同者や協力者が自然と増えていきますよね。今日はありがとうございました!
【会社情報】
| 法人名 | 一般社団法人 全国幸せ相続計画ネットワーク/シナジープラスグループ |
| 代表者 | 亀島 淳一 |
| 事業内容 | 「幸せ相続計画®」に基づく相続対策・生前対策の総合コンサルティング。税理士・金融機関との連携によるワンストップサービス |
| 著書 あああああ | 『相続で仲良くなる家族 離れる家族』(2026年 株式会社フォーウェイ刊) |
| 公式サイト | https://souzoku-keikaku.org/ |
| 監修サイト | https://www.momenavi.com/ |
| Amazonページ | https://www.amazon.co.jp/dp/4910786198/ |
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