Column
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2025.05.07
Interview
【企業インタビュー】再生可能エネルギー市場の“顔”を目指す!月間2000以上の問い合わせを獲得する成長ベンチャーの挑戦
再生可能エネルギー(以下、再エネ)分野において、長年にわたり情報発信と市場の橋渡し役を担ってきたのが株式会社グッドフェローズ社です。家庭用太陽光から産業用、蓄電池、そして発電所売買まで、エネルギー領域のあらゆるマッチングを支えています。
同社の核は、比較メディア『タイナビシリーズ』にあります。
2009年に会社設立後、メディア立ち上げを主導された佐伯淳二副社長は、当時まだ黎明期だった太陽光発電市場において、自ら記事を執筆しながら情報を発信されていました。現在までの『タイナビシリーズ』利用者は累計25万人超、非住宅用領域だけでも全国約50万件の太陽光発電所の約15%をタイナビシリーズ会員が占めるまでに成長しています。
グッドフェローズ社の事業についてと、再エネの未来について佐伯さんに聞きました。
インタビュイー/ 佐伯 淳二(株式会社グッドフェローズ 代表取締役副社長 太陽光発電専門家) 富山県出身。海外でMBAを取得後、2009年、株式会社グッドフェローズに参画。 情報メディア「タイナビ」シリーズを立ち上げ、自ら記事執筆者として、家庭用太陽光から産業用、蓄電池、発電所売買まで幅広くカバー。 結果、国内再エネ設備50万件の約15%を非住宅用「タイナビシリーズ」会員が占めるなど、原発10基相当分の再エネ化へ寄与。 BSテレ東「日経プラス」出演を筆頭に、共同通信社や大手マスメディアの取材多数。 現在、自社メディア利用者数累計25万人を突破。安川電機製「パワコン販売台数4年連続No.1」。 |
インタビュアー/執筆者: 仲山洋平(株式会社フォーウェイ 代表取締役、クリエイティブディレクター) 慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。 |
◉見積もり一括サイトを“横展開”ではなく“縦に掘った”
グッドフェローズ社は、住宅用太陽光発電見積り比較サイト「タイナビ」をはじめ、蓄電池の見積もり比較サイトや再エネ投資物件サイトなど、再エネ×比較メディアの切り口で複数のサイトを運営しています。
主要サイト合わせて毎月2000を超える消費者からの問い合わせを太陽光設備販売店にマッチングし、収益を得るビジネスモデルになっています。
「反響の数をただ増やすのは簡単。お客様(販売店)の求める集客数に見合った送客を実現できるよう需要と供給をコントロールするのがポイントです。それにあたっては、フォーウェイさんに支援していただいているSEO(自然検索)によるサイト流入やCVR改善も大きな武器になっています」
グッドフェローズ社の最大の特徴は、単なる比較サイト運営企業にとどまらず、投資対象としての太陽光発電マーケットの成熟に貢献してきた点です。2010年からサービス提供を開始した『タイナビ』は、送客数やマッチング精度にこだわり続け、メーカーや販売施工店との信頼関係を地道に構築してきました。
「競合は数社ありますが、当社は他のIT企業のように比較サイトを再エネ以外の分野に『横展開』せず、太陽光というテーマをブラさずに再エネ業界に特化して『縦に掘った』。メーカーや販売店の協力を得て新モデルを柔軟に実装しつつ、太陽光に関する知見をもとに様々な領域にサービスを展開できている点が強みです」と佐伯さん。
太陽光関連の大手メーカーとも連携し、プロダクトによっては販売実績は業界トップクラス。さらに、比較サイト運営だけにとどまらず自社の営業部隊も保有しており、インターネットでの接点だけでは取りこぼしてしまう需要も漏らさない、強固な体制を築いています。
新電力の相次ぐ撤退やLNG高騰、原発再稼働など、業界を取り巻くリスクは年々変化していますが、「電気を使わなくなる時代は来ない」と佐伯さんは言い切ります。
◉メディア(IT)×リアルがもたらすハイブリッド型ビジネス
グッドフェローズ社は、メディアの発信力を活かして得た資産を用い、サービス力の向上に常に取り組んでいます。
たとえば、全国の発電所オーナーの約15%が『タイナビシリーズ』会員であり、情報提供やサポートを通じて中長期的な関係性を築いています。
「既存の会員様からの相談によって当社の収益が発生するケースも多いです。また、会員様とのコミュニケーションによって得られた情報は、クライアントであるメーカーさん等に価値を提供するうえでおおいに役立っています」
さらに、近年増え続ける銅線ケーブル盗難リスクに対応した防犯ソリューション『タイナビプロテクター災害補償制度』の提供や、再エネ業界に特化したM&A仲介事業など、再エネ領域における周辺支援サービスも幅広く展開しています。既存の安定収益にあぐらをかくことなく、再エネベンチャーとして常に新たな領域への挑戦を続けています。
「再エネに関することであれば、どんな相談でも応じられる。そんなブランドを築いていきたいと思っています」と佐伯さんは語ります。
◉法人にこそ知ってほしい、再エネ活用の新たな選択肢
現在、グッドフェローズは、再エネ電気のデメリットである不安定電源を安定電源化するために系統用蓄電池に力を入れています。
「法人需要家の間では再エネ電気の購入ニーズは年々高まっており、同時に電気を供給する電力会社も供給する電気の電源構成に対する非化石電源の割合(再エネ等)を高めなければなりません。
ただ、日本全国では太陽光発電で発電した電気が電気需要以上となる事で、電気を捨てる社会問題も同時に発生しています。
このような社会問題を解決する手段として、日本全国に太陽光などの再エネ電源以上に電気の需要と供給をコントロールする事ができる『系統用蓄電池』や『FIT太陽光発電所に蓄電池を設置するFIP転』を加速させる取組みをどんどん提案していきます」
将来的には日本太陽光発電所全てに蓄電池が入っている状態になれば、再エネ電源は需要と供給をコントロールできるすばらしい電源となります。
「特にFIP転は新設より売電単価の高い中古の発電所のほうが、投資効果が高いことが多いです。私たちはメーカー・日本全国の発電事業者・販売店等と再エネビジネスを通じてネットワークを築いておりますが、これはタイナビシリーズのようなインターネットビジネス(IT)とリアルを組み合わせた仕組みにより、10年以上取り組んできた成果だと思います。
今後も国の方向性である蓄電池の導入を推奨しながら再エネ導入を増やし、単に売電するだけでなく、蓄電して高く売れるタイミングで売るなど“エネルギーをデザインする時代”に入っていると感じています」と佐伯さん。
◉未来の再エネ業界を支える“顔”へ
グッドフェローズ社は今後、自社のブランド力をさらに強化し、「再エネ=グッドフェローズ」という認識を社会に浸透させていくことを目指しています。タレント起用などの施策も模索される一方で、あくまで大切にしているのは“ユーザーとの接点の質”とのことです。
「電気代が高くなれば再エネへの関心は高まる。だからこそ、一時の流行ではなく、本当に価値のある提案ができる企業であり続けたい」と佐伯さんは話されます。
再エネの未来を見据え、情報と現場の橋渡しを続ける株式会社グッドフェローズ社。佐伯さんの言葉の端々から、“次の10年”をデザインするリーダーの確かな視座を感じることができました。
【インタビュー企業のご紹介】 社名:株式会社グッドフェローズ 事業内容: 1.エネルギーメディア事業 ・住宅用太陽光発電見積り比較サイト「タイナビ」 ・法人向け産業用太陽光発電見積り比較サイト「タイナビNEXT」 ・土地付き太陽光発電・風力発電投資物件サイト売買サイト「タイナビ発電所」 ・蓄電池見積り比較サイト「タイナビ蓄電池」 ・法人向け電力会社見積り比較サイト「スイッチビズ」 2.卸事業 ・環境商材(太陽光・蓄電池・部材)の卸販売 3.電源開発事業 ・FIT投資用太陽光発電の用地仕入~販売 ・中古太陽光発電の売却サービス(転売・仲介) ・NONFIT太陽光発電の用地仕入~販売 4.自社発電事業 ・同社にて熊本において発電施設を49.5kW×2区画保有 代表者:代表取締役社長 長尾泰広 会社URL:https://www.goodfellows.co.jp/ SNS①:https://www.facebook.com/tainavijp SNS②:https://x.com/tainavipp SNS③:https://www.instagram.com/goodfellows_pr/ YouTubeチャンネル①:タイナビ発電所 営業マンチャンネル YouTubeチャンネル②:太陽光投資ならタイナビ発電所 |
