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2025.09.24
医師向け広告を活用したい!種類や効果的なアプローチ方法を解説

医師は日々、診療や研究、学会活動など多忙な業務に追われており、限られた時間の中で広告に触れています。
そのため、売りたい商材を効果的に訴求するには、広告を出すだけでなく、出稿先の選定やアプローチ方法を考えることが重要です。
また、医師は職業柄、情報の信頼性や正確性を重視し、複数の情報源を比較・精査してから意思決定を行います。
根拠のあるデータや正確な内容と見なされない広告は、容易には受け入れられないでしょう。
そこで本記事では、医師向け広告の代表的な種類や、広告以外にも活用できる医師にアプローチする方法を詳しく解説します。
目次【本記事の内容】
- 1.医師向けの広告は主に2パターン
- 1-1.医薬品・医療機器など医療関連の広告
- 1-2.高級車・高級時計・旅行など富裕層向けの広告
- 2.医師向け広告媒体の種類
- 2-1.医師向けの専門誌や医療情報誌
- 2-2.医師専用や医療従事者専用のプラットフォーム
- 2-3.医師向けのダイレクトメールサービス
- 2-4.富裕層向けの雑誌
- 2-5.富裕層向けのWeb広告
- 3.広告以外にも!医師にアプローチする方法
- 3-1.学会・医療系イベント
- 3-2.医師向けセミナー
- 3-3.専門メディアでの情報発信
- 3-4.書籍出版
- 4.書籍出版が医師への情報発信に向いている理由
- 4-1.信頼性と権威性をアピールできる
- 4-2.複雑な内容や専門性を深く伝えられる
- 4-3.長期的なマーケティング資産になる
- 5.医師向けに書籍を出版して反響を獲得した事例
- 5-1.医師向け不動産投資書籍で10億円の売上を実現した事例
- 5-2.医師開業のノウハウ書籍で全国から案件獲得と継続的反響を獲得した事例
- 5-3.医師に特化した節税対策の書籍で800件超の見込み客を獲得した事例
- 6.【まとめ】医師向けの書籍を出版して集客を成功させよう!
執筆者:仲山洋平(株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター)![]() 慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。 |
医師向けの広告は主に2パターン

「医師向け広告」とは、医師をメインターゲットにした広告です。
コンテンツは医療に関連のある専門的な情報を取り上げることが多いですが、医師がプライベートで関心を持つ可能性のある内容も含まれます。
具体的な広告の内容の例は以下の2つです。
・医薬品・医療機器など医療関連の広告 ・高級車・高級時計・旅行など富裕層向けの広告 |
それぞれ詳しく解説します。
◉-1、医薬品・医療機器など医療関連の広告
医薬品や医療機器のように、医療に関わる情報は、医師にとって知りたい情報のはずです。
医学の世界は進歩が著しく、次々に新薬が出てくれば、新しい医療技術や治療法が当たり前に使われるようにもなります。
また、開業医にとっては、病院の経営にまつわる話題も気になるテーマでしょう。
たとえば、リース契約や補助金制度の活用といった導入方法、導入後の保守・メンテナンス体制なども重要な検討材料になります。
医師の業務に関連する情報は、必要としている医師の目に留まりやすいため、結果として広告における訴求力が高まるといえます。
◉-2、高級車・高級時計・旅行など富裕層向けの広告
プライベートでの医師の過ごし方やライフスタイルに関わる内容も、医師向け広告として掲載が多い分野です。
業務に直接関係なくても、医師が興味を持ちそうなものは医師向け広告の対象になり得ます。
たとえば、高級車や高級時計、旅行といった富裕層向けの商材もその一つです。
不動産や金融商品、投資のほか、子育て世代の医師ならば、子どもの教育に関するテーマにも興味があるでしょう。
勤務医か開業医か、どの診療科目かなどによって同じ医師でも年収に違いがありますが、一般的に医師の年収は高いといわれています。
中央社会保険医療協議会が発表している「第23回医療経済実態調査(医療機関等調査)報告-令和3年 実施-」によると、調査の前年2020年(令和2年)の一般病院で働く医師の平均給与額は1,314万7,020円、賞与と合わせると1,467万8,978円でした。
病院長ともなると、賞与と合わせた年収額の平均は2,690万24円です。
一方、国税庁が発表している「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、2023年(令和5年)の給与所得者数5,076万人の平均給与は460万円でした。
単純な数字の比較にはなるものの、医師の年収が国民の平均給与額に比べて高いことが分かります。
年収が高い分、富裕層向けの製品やサービスにも興味を持ってくれる可能性が高いです。
医師向け広告媒体の種類

日々忙しい医師に対し、効果的にアプローチするためには、医師の仕事や生活に密着している媒体を活用する必要があります。
医師向け広告の掲載に適している主な媒体の例として、次の5つを紹介します。
・医師向けの専門誌や医療情報誌 ・医師専用や医療従事者専用のプラットフォーム ・医師向けのダイレクトメールサービス ・富裕層向けの雑誌 ・富裕層向けのWeb広告 |
5つの媒体について、それぞれ見ていきましょう。
◉-1、医師向けの専門誌や医療情報誌
医師向けの専門誌や医療情報誌では、最新の病気や治療の動向、注目のトピックスや新薬の紹介など、医師の業務に役立つテーマのコンテンツが多く掲載されています。
専門性の高い特集が組まれていることも多く、医師が目を通す機会が多い媒体です。
医師向けの専門誌や医療情報誌には、病院経営者向けの専門誌もあれば、外科向けや整形外科向けなど特定の診療科目に特化した情報誌もあります。
そのため、医師の専門分野に関連し、かつ日常的に読まれる媒体に広告を掲載すれば、自然と接触機会を増やせるでしょう。
◉-2、医師専用や医療従事者専用のプラットフォーム
インターネット上のプラットフォームを活用し、医師に届けたい情報をアピールすることも可能です。
医師や医療従事者専用のプラットフォームも、紙媒体の専門誌や医療情報誌と同じく、専門性の高いテーマや最新の医療ニュースなどが掲載されています。
一部のプラットフォームではWeb講演会を開催していたり、医師同士が意見交換できる場を提供していたり、さらには病院経営や行政の最新動向を配信していたりするなど、それぞれに独自の特徴があります。
いずれにしても、医師にとって有益な情報が掲載されていることで、広告も目に留まりやすいでしょう。
◉-3、医師向けのダイレクトメールサービス
医師が登録しているWebサービスから、ダイレクトメールなどで広告を配信する方法もあります。
医師向けの専門誌や医療情報誌、医師専用のプラットフォームへの出稿では、その媒体を見る医師すべてに向けた発信になりますが、興味がない医師の目には入らないかもしれません。
しかし、ダイレクトメールの場合は医師に向け、ピンポイントで配信できるのが特徴です。
より広告に興味を持ってくれそうな医師にターゲットを絞れるため、製品の購買やサービスの利用促進につながります。
◉-4、富裕層向けの雑誌
医師向け広告には富裕層が関心を寄せる内容も含まれます。
そのため、富裕層をターゲットとした雑誌も、年収が高い医師向けの広告を出稿するのに最適です。
具体的には高級車や旅行、資産運用や不動産投資、保険など、年収の高い医師が興味を持ちそうな商材やサービスを取り上げることで、医師にアプローチしやすくなります。
◉-5、富裕層向けのWeb広告
富裕層が利用するニュースサイトやラグジュアリー系のWebメディア、会員制オンラインサービスなども医師向け広告を出稿するのに適した媒体です。
富裕層向けの雑誌と同じく、高級車や不動産、資産運用、プレミアム旅行など、医師を含む高所得者層が関心を寄せやすいテーマに関連づけて配信すれば、訴求が期待できます。
また、Web広告では、年収や職業、興味関心といった詳細なターゲティングが可能です。
こうした機能を活用することで、富裕層に効率的かつ直接的にアプローチできます。
広告以外にも!医師にアプローチする方法

医師向け広告以外にも、自社の製品やサービスを伝える手段は存在します。
具体的には、以下のようなアプローチ方法が考えられます。
・学会・医療系イベント ・医師向けセミナー ・専門メディアでの情報発信 ・書籍出版 |
4つのアプローチ方法についてそれぞれ解説します。
◉-1、学会・医療系イベント
学会や医療系イベントは、多くの医師と直接接点を持てる貴重な機会です。
カタログやWebページだけでは、なかなか製品やサービスの良さが伝わらず、成果に結びつきにくいこともあるのではないでしょうか。
学会や医療系イベントが実施される会場に展示ブースを設置したり、ランチョンセミナー(昼食付きのセミナー)を開催したりすることで、実際に製品やサービスを体験してもらえます。
仕事が忙しく、なかなか店舗への来店が難しい医師にとっても、学会やイベント会場で興味のある製品やサービスを実感できるのはメリットでしょう。
多くの医師が集まる学会やイベント会場ということもあり、医師同士のネットワークにもつながりやすく、信頼構築のきっかけにもなるので人気です。
◉-2、医師向けセミナー
院内での勉強会やウェビナーなどのオンラインセミナーは、大きな規模で開催される学会やイベントに比べ、アピールしたい分野を絞れるのが大きな特徴といえます。
勉強会やウェビナーでは、取り上げる内容に興味のある医師や実際に携わっている医師が出席していることが多いです。
特定分野の医師に対して専門的な情報提供できる場であり、製品の購入やサービスの利用につながる可能性の高い見込み顧客にアピールすることが可能です。
単なる製品やサービスの説明だけをするのではなく、最新の治療動向や臨床事例など、役立つ知識を盛り込むことで、医師からの評価や関心を高められるでしょう。
◉-3、専門メディアでの情報発信
医師が日常的にチェックする医療系ポータルサイトや業界誌などの媒体に、寄稿記事やインタビュー記事を掲載するのも方法の一つです。
特定分野のテーマを深く掘り下げた記事や自身と同じ分野で活躍する医師の生の声は、医師にとっても興味を惹かれるトピックでしょう。
広告枠ではなく、医師の業務に役立つ情報を編集コンテンツとして露出できれば、信頼性が高いと受け止められやすいメリットがあります。
ただし、信頼性が担保されていない情報では、医師の信頼を得ることはできません。
掲載する内容は、研究発表や調査データなど、エビデンスのある情報をもとにしたものであることが重要です。
◉-4、書籍出版
医師は信頼性の高い情報源を重視するため、書籍は相性の良い媒体です。
現代はインターネットでさまざまな情報を得られるようになりましたが、インターネット上に出回っている情報がすべて正しいとは限りません。
しかし、出版社から出されている書籍は編集者や校正士など多くの作業者のチェックを通して市場に流通しているため、信頼できる媒体といえます。
そのため、専門的な知見や事例を体系的にまとめた書籍は営業ツールとしても長期的に効果が見込めるのです。
学会や医療イベントで配布すれば、手元に残る媒体として継続的に目に留まりやすくなります。
企業出版については以下の記事もご参照ください。
▶︎企業出版のやり方については、関連記事【企業出版の効果とは?費用相場や成功のポイント、事例を徹底解説】もあわせて参考にしてください。

◉書籍出版が医師への情報発信に向いている理由

書籍出版が医師への情報発信に向いている理由として、主に次の3つが挙げられます。
・信頼性と権威性をアピールできる ・複雑な内容や専門性を深く伝えられる ・長期的なマーケティング資産になる |
以下でそれぞれの理由を解説します。
◉-1、信頼性と権威性をアピールできる
書籍はパンフレットやWeb記事などに比べ、制作・編集に時間がかかります。
その分、内容の正確性や品質が担保されているうえ、著者名も明示されていることで信頼性をアピールできるのが強みです。
特に医師は学術的根拠やエビデンスを重視するため、書籍として出版された情報は信頼できる情報源として受け止められやすくなります。
また、「出版社から書籍を出版した」という事実そのものが、企業や著者の専門性や業界での権威性を示す証拠にもなります。
◉-2、複雑な内容や専門性を深く伝えられる
医療機器や製薬などを医師に説明するためには、多くの背景知識が必要です。
また、最新の医療機器がどう活用されているのか、新薬の効果はどうなのかなど、具体的な事例を挙げて説明することも求められるでしょう。
富裕層向けの商材でも同様に、医師を納得させるためには、深い知識を備えていなければ対処できません。
書籍であれば、導入背景から製品の特長、活用事例や最新研究までを体系的にまとめられるのがメリットです。
広告はスペースが限られていることもあり、書籍のように多くの情報を盛り込めません。
また、Webページでも書籍ほどボリュームを割くことは難しいでしょう。
書籍なら、広告やWebページで伝えきれない高度で複雑な情報も届けることが可能です。
◉-3、長期的なマーケティング資産になる
広告は紙媒体でもWebページでも、掲載期間が終われば効果が薄れ、一度目にしても記憶から薄れてしまうことがあります。
一方で、書籍は長期間手元に残るのが大きなメリットです。
学会やセミナーで配布された書籍は医師の書棚や医局に置かれ、繰り返し参照される可能性があります。
また、書籍を電子書籍化すれば、ホワイトペーパーやWebダウンロード資料として再利用することができます。
さらに、書店には医療従事者向けの専門棚が設けられており、そこに並ぶような企画に仕立てれば、興味関心の高い層に精度高くリーチすることも可能です。
書籍は長期的なマーケティングの視点から見ても、単発ではなく継続的に医師との接点を生み出す資産となります。

◉医師向けに書籍を出版して反響を獲得した事例

ここでは、実際に医師向けの書籍を出版し、反響を獲得した事例を3つ紹介します。
・医師向け不動産投資書籍で10億円の売上を実現した事例 ・医師開業のノウハウ書籍で全国から案件獲得と継続的反響を獲得した事例 ・医師に特化した節税対策の書籍で800件超の見込み客を獲得した事例 |
どのような反響があったのか、それぞれの事例を見ていきましょう。
◉-1、医師向け不動産投資書籍で10億円の売上を実現した事例
受注まで関係性を作る時間を要する医師向けの不動産投資について、不動産投資に関するノウハウや資産運用スキームをまとめた書籍を出版した事例です。
発売からわずか1か月で複数の読者から反響があり、その中の一人が投資用区分マンションを10戸購入。出版費用は即座に回収できました。
さらに、書籍を通じて獲得した権威性と信頼性が後押しとなり、発売から約6か月で10億円を突破。
確度の高い顧客との商談機会も大幅に増加しました。
◉-2、医師開業のノウハウ書籍で全国から案件獲得と継続的反響を獲得した事例
クリニックの開業案件の獲得はもちろん、開業コンサルティングのブランディングも目的として出版した事例もあります。
クリニック開業のノウハウを分かりやすくまとめ、特に地方衛星都市での開業を成功させる秘訣に的を絞った書籍が反響を得ています。
全国の大学病院や国立病院の近くの書店などに重点配本した結果、開業を目指す医師からの問い合わせが殺到しました。
出版から2年経過した後も、営業のバックアップツールやホームページへの二次利用などで活用されています。
◉-3、医師に特化した節税対策の書籍で800件超の見込み客を獲得した事例
集客や他社との差別化を目的として、医師をターゲットに節税対策の書籍を出版した事例です。
出版後は、書籍をフックにしたセミナーの実施や、学会で書籍販売のブースを設けるなどの取り組みを行いました。
その結果、書籍を読んだ医師からの問い合わせをきっかけに2件の成約、さらに800件以上の見込み顧客の獲得に成功しています。
◉【まとめ】医師向けの書籍を出版して集客を成功させよう!
医師向け広告には医師の本業に関連する広告と、医師のプライベートにかかわる内容の広告という2つのパターンがあります。
広告の出稿に向く媒体は医師向けの専門誌やプラットフォーム、ダイレクトメールサービスだけではなく、富裕層向けの雑誌やWeb広告も該当します。
また、イベントやセミナー、専門メディアでの情報発信のほか、書籍の出版も医師にアプローチする方法として効果的です。
フォーウェイでは、集客やブランディングにも役立つ企業出版のサポートを行っています。
企画構成からビジネス導線の設計、出版後の活用方法まで、コンサルティングの視点で伴走いたします。
医師向けの集客を検討しているのならフォーウェイまでご相談ください。

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