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2025.11.11

Marketing

マーケティングツール一覧|経営者が知っておくべき主要ツールを徹底解説

デジタルマーケティングの重要性が高まる中、「どのツールを導入すべきか」「自社に本当に必要なのはどれか」で悩む経営者は少なくありません。

広告やSNS、SEO、CRMなど、マーケティング領域には多種多様なツールが存在し、それぞれ異なる役割があります。

デジタル活用が企業成長を左右する今こそ、ツールを現場任せにせず、経営戦略の一部として見直すことが重要です。

この記事では、経営者が知っておくべき主要なマーケティングツールについて解説します。

目次【本記事の内容】

執筆者:江崎雄二(株式会社フォーウェイ取締役マーケティング統括)


福岡県出身。東福岡高校、山口大学経済学部経済法学科卒業。大学卒業後、月刊誌の編集者兼ライターに携わる。その後時事通信社での勤務を経て、幻冬舎グループに入社。書店営業部門の立ち上げメンバーとして活躍後、書籍の販売促進提案のプロモーション部を経て、法人営業部へ。東京と大阪にて書籍出版の提案営業を担当し、2020年11月、株式会社フォーウェイに参画。2023年9月取締役就任。グループの出版社、株式会社パノラボの流通管理も担う。

主要なマーケティングツール

マーケティングの成果を高めるためには、目的に応じたツールを適切に組み合わせることが重要です。

ここでは、主要なマーケティングツールを、次の13の目的別に分類して紹介します。

  • 広告運用ツール
  • SNS運用・分析ツール
  • SEOツール
  • LP・フォーム作成ツール
  • Web最適化・接客ツール
  • CMS(コンテンツ管理システム)
  • メールマーケティングツール
  • 顧客データ活用系ツール
  • 資料・提案支援ツール
  • ウェビナー・イベント運営ツール
  • アンケート・NPS計測ツール
  • データ分析・改善ツール
  • 販売促進ツール

以下で、それぞれのツールの特徴や機能を紹介します。

◉-1、広告運用ツール

オンライン広告の運用において、ターゲット設定や効果測定の精度を高めるためには、代表的な広告プラットフォームを理解しておく必要があります。

主なツールは、次の通りです。

主なツール特徴・機能
Google広告・世界最大の広告配信プラットフォーム・検索・ディスプレイ・YouTubeなど多様な形式に対応し、高精度なターゲティングができる
Meta広告マネージャー・FacebookやInstagramの広告を一元管理できるプラットフォーム・ユーザー属性や興味関心データを活用して配信できる
Yahoo!広告・国内ユーザーへの訴求に強い・検索広告とディスプレイ広告を統合管理でき、日本市場向けの最適化に優れている

◉-2、SNS運用・分析ツール

SNSの投稿管理や分析を自動化するツールを使えば、運用の効率化とデータ活用の両立が可能になります。

主なツールとして、以下が挙げられます。

主なツール特徴・機能
Hootsuite・X(旧Twitter)、Facebook、Instagramなど複数のSNSを一元管理する・投稿予約や自動配信、コメント管理やブランド名のモニタリングも可能・英語UI中心で、グローバル展開する企業に適している
SocialDog・X(旧Twitter)運用に特化したツール・フォロワー管理や自動投稿、エンゲージメント分析で運用改善を支援する
Buffer・X(旧Twitter)やFacebook、Instagramなどに対応している・投稿スケジュール管理とレポート機能が充実

◉-3、SEOツール

SEOツールを使うと、自社サイトの検索順位を高めて自然流入を増やすために必要なキーワード分析や被リンク調査、データに基づく改善を行えます。

主なツールは、次の通りです。

主なツール特徴・機能
Ahrefs被リンク分析や競合調査に強く、SEOに必要なデータを多角的に取得できるツール
Google Search Console検索パフォーマンスやインデックス状況を確認できる無料ツール
Semrushキーワード分析、競合比較、コンテンツ最適化を包括的に支援する総合型SEOツール

◉-4、LP・フォーム作成ツール

リード獲得やキャンペーン運用には、魅力的なLP(ランディングページ)やフォームの作成が不可欠です。

専門知識がなくてもデザインから運用まで対応できるツールが増えています。

具体的なツールとして、以下が挙げられます。

主なツール特徴・機能
ペライチ・ドラッグ&ドロップで簡単にLPを作成できる・豊富なテンプレートでデザイン統一も容易
formrun・問い合わせや応募フォームを直感的に作成できる・チームでの回答管理に加え、Slack通知やスプレッドシート連携にも対応
Unbounce・コンバージョン率の向上に特化したツール・A/Bテストや動的テキスト挿入など最適化機能を備えている

◉-5、Web最適化・接客ツール

Web最適化・接客ツールを活用すると、Webサイトを訪れたユーザーに合わせた体験を提供し、離脱率を下げてコンバージョン率を高めることができます。

ユーザー行動を分析し、自動で個別対応を行えるツールが近年注目されています。

主なツールは、次の通りです。

主なツール特徴・機能
KARTEユーザー行動データに基づき、リアルタイムで最適なメッセージやポップアップを表示できる
ChatPlusWebにチャット機能を簡単に導入し、自動応答から有人対応まで柔軟に設定できる
Zendesk MessagingチャットやSNSを一元管理し、顧客対応を効率化できる
Optimizely・A/BテストやパーソナライゼーションでWeb体験を継続的に改善できる・デジタル体験全体の最適化を支援するプラットフォームとしても活用可能
Hotjar・ヒートマップや録画機能で、ユーザーのサイト上での行動を可視化できる・顧客サポートの効率化にも役立つ

◉-6、CMS(コンテンツ管理システム)

CMS(コンテンツ管理システム)を導入することで、自社サイトやオウンドメディアの運用を効率化できます。

非エンジニアでもコンテンツ更新やページ制作を容易に行える点が特徴です。

主なツールとして、次の2つを紹介します。

主なツール特徴・機能
WordPress・世界で最も普及しているCMS・豊富なプラグインで柔軟なカスタマイズが可能で、SEOやデザイン調整にも強い
HubSpot CMS Hub・HubSpotが提供するCMS・MAやCRMと連携でき、見込み顧客の行動分析からメール配信までを一元管理できる

◉-7、メールマーケティングツール

メールマーケティングツールを導入すると、メール配信によるリード育成や既存顧客との関係維持を効果的に行えます。

配信リストの管理やパーソナライズされたセグメント別配信、効果測定を自動化することで、人的負担を軽減しながら成果を高めることが可能です。

主なツールは、次の通りです。

主なツール特徴・機能
Mailchimp ・世界的に利用されるメール配信ツール・豊富なテンプレートと自動化シナリオで使いやすい・MA(マーケティングオートメーション)機能も搭載
Twilio SendGrid・高い到達率と大量配信に対応している・API連携でトランザクションメールの運用にも適している・開発者向けに設計されており、システム連携に強い
Benchmark Email・操作がシンプルで導入しやすい・A/Bテストや自動ステップメール機能を備えている

◉-8、顧客データ活用系ツール

顧客データ活用系ツールを導入することで、顧客情報を整理・分析し、営業やマーケティング活動に活用可能です。

顧客との関係構築やLTV(顧客生涯価値)の向上に直結するツール群として注目されています。

目的や機能によって、次の4種類に分類されます。

  • CRM/SFAツール
  • MAツール
  • カスタマーサクセスツール
  • 顧客分析・LTV分析ツール

以下で、それぞれの特徴を解説します。

◉-8-1、CRM/SFAツール

営業活動や顧客管理を効率化するためのツールで、顧客データを一元管理できるのが特徴です。

具体的なツールは、次の通りです。

主なツール特徴・機能
Salesforce ・世界的に利用されているCRMの代表格・営業・マーケティング・サポートを統合管理できる・AI機能「Einstein」により予測分析や案件スコアリングも可能
HubSpot CRM・HubSpot提供のCRM・顧客情報とマーケティングデータを連携し、リード育成を自動化する・無料プランもあり、導入ハードルが低い
Zoho CRM・中小企業でも導入しやすく、コストパフォーマンスに優れたCRM・カスタマイズ性と自動化機能が充実
eセールスマネージャー・日本企業向けに設計されたCRM・顧客データや営業活動を一元管理できる

◉-8-2、MAツール

マーケティング活動を自動化し、見込み顧客の獲得から育成までを効率化するためのツールです。

メール配信やスコアリング、行動分析などを通じて、購買意欲の高い顧客を抽出できます。

主なツールは、次の通りです。

主なツール特徴・機能
HubSpotCRM機能を内蔵し、見込み顧客育成やキャンペーン管理を統合的に行えるツール
Adobe Marketo Engage高度なリード育成機能と柔軟なカスタマイズ性を備え、大規模BtoBマーケティングに適したツール
SATORI匿名ユーザーの行動データを活用し、潜在顧客を可視化できる国産ツール

◉-8-3、カスタマーサクセスツール

既存顧客の満足度向上や継続利用・アップセル促進を支援するツールです。

顧客の利用状況やサポート履歴を分析し、関係維持と離脱防止を支援します。

主なツールは、次の通りです。

主なツール特徴・機能
HiCustomer ・顧客の利用状況や契約リスクをスコア化し、継続率向上に向けた行動を可視化できるツール・アラート通知機能により、離脱兆候の早期発見にも対応
Zendesk ・問い合わせ対応を統合管理し、サポート体制を強化できる顧客対応ツール・CS部門の顧客サポート基盤として利用されることが多い
SuccessHub・SaaS向けのカスタマーサクセス支援ツール・ヘルススコアを基に離脱防止策を自動提案する

◉-8-4、顧客分析・LTV分析ツール

顧客の行動や購買データを分析し、LTV(顧客生涯価値)を高めるための意思決定を支援するツールです。

具体的には、以下のツールが挙げられます。

主なツール特徴・機能
Amplitude ・顧客行動データをリアルタイムで可視化する・利用傾向やセグメント分析に強い
Retool・ノーコードで分析アプリを構築できる・社内データを統合して柔軟なダッシュボードを作成可能
Klaviyo・EC・D2C向けの顧客分析ツール・購買履歴をもとにLTV向上のシナリオを設計できる・ShopifyなどのECプラットフォームと連携可能

◉-9、資料・提案支援ツール

営業活動やプレゼンテーションで、情報を的確かつ魅力的に伝えるためのツールです。

チーム間で資料を共有・編集できる仕組みや、提案資料の閲覧データを分析する機能を備えたものも多く、営業プロセス全体の改善と提案精度の向上に役立ちます。

主なツールは、次の通りです。

主なツール特徴・機能
DocSend・提案資料の閲覧状況をリアルタイムで追跡し、ページごとの閲覧データを分析できる・共有リンクのアクセス権設定やパスワード保護も可能
Miro・オンラインホワイトボードツール・会議や資料構成の整理、アイデア出しなど共同作業に最適
Notion・情報共有・ドキュメント・プロジェクト管理を一元化する・営業資料やナレッジ蓄積、チーム間のコラボレーションにも有効

◉-10、ウェビナー・イベント運営ツール

ウェビナーやオンラインイベントの配信管理から参加者データの収集、アフターフォローまでを包括的にサポートするツールです。

主なツールは、次の通りです。

主なツール特徴・機能
Zoom Webinars (Zoom Events)・安定した配信と高い参加者対応が特徴・チャットやアンケート機能を備え、双方向イベントに適している
EventHub・登録・配信・アンケート・名刺交換を一括管理・商談管理や来場者分析機能も備え、オンライン展示会運営にも対応
Cvent・グローバル対応のイベント管理プラットフォーム・オンライン・オフライン・ハイブリッドイベントの運営と分析を支援する

◉-11、アンケート・NPS計測ツール

顧客満足度やロイヤルティを可視化し、改善施策の方向性を明確にできるツールです。

サービス品質の定量評価や、カスタマーサクセスの指標設定に活用できます。

主なツールは次の通りです。

主なツール特徴・機能
SurveyMonkey ・質問形式が豊富な高機能アンケートツール・分析レポートを自動生成できる
Googleフォーム・無料で使える基本ツール・シンプルな設計で回答をスプレッドシートに連携可能
Mopinion・Webやアプリ上で顧客の声を収集し、NPS・CSAT分析に活用できる・リアルタイムでフィードバックを可視化し、改善サイクルを高速化できる

◉-12、データ分析・改善ツール

マーケティング活動の成果を可視化し、データに基づく意思決定を支えるツールです。

5つのツールを紹介します。

主なツール特徴・機能
Google Analytics 4・Webやアプリのアクセス解析ツール・ユーザー行動をイベント単位で把握できる
Matomo・オープンソース型の解析ツール・自社でデータを管理でき、GDPRなどのプライバシー対応に優れている
Tableau大規模データをグラフやダッシュボードで可視化し、直感的に分析できる
Looker Studio・Googleの無料BIツール・複数データを統合し、レポートを自動生成できる
Power BI・MicrosoftのBIツール・社内システムと連携し、データ活用を支援する

◉-13、販売促進ツール

販売促進ツールは、商品を紹介するためではなく、顧客に「この企業なら信頼できる」と感じてもらうための証拠づくりの手段です。

広告やWeb施策だけでなく、ストーリーベースのコンテンツ(書籍、ホワイトペーパー、導入事例など)を活用することで、中長期的なブランド形成と顧客育成を両立できます。

特に書籍は、企業や専門家の知見を体系的に伝え、業界内での信頼獲得や商談支援に効果を発揮します。

主なツールは次の通りです。

主なツール特徴・機能
書籍・企業や専門家の知見を体系的に伝え、信頼と権威を確立する・営業資料としても有効で、商談時に強い印象を与える・ブランディング強化にも効果的
ホワイトペーパー・特定テーマの課題解決やノウハウをまとめた資料で、リード獲得や育成に役立つ
導入事例・顧客の成功事例を紹介し、信頼性と具体的な効果を訴求できる・営業現場での説得力向上に有効

▶︎書籍出版のやり方については、関連記事【企業出版の効果とは?費用相場や成功のポイント、事例を徹底解説】もあわせて参考にしてください。

マーケティングツールの導入効果を高めるためのポイント

マーケティングツールは、導入するだけで成果が上がるものではありません。

自社の目的や体制に合った選定と運用設計を行うことで、導入効果を最大化できます。

ここでは、ツール活用の成果を高めるために押さえておきたい3つのポイントを紹介します。

  • 目的を明確に設定する
  • 既存の業務・ツールとの連携を意識する
  • デジタルとアナログを組み合わせて導入効果を高める

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

◉-1、目的を明確に設定する

ツールを導入する際は、何を実現したいのかを明確にすることが重要です。

たとえば、リード獲得や顧客管理の効率化、分析精度の向上など、目的によって選ぶツールや運用方針は異なります。

目的があいまいだと機能を活かしきれず、効果を実感できません。

導入前にKPIやゴールを設定し、成果を定量的に評価できる体制を整えましょう。

◉-2、既存の業務・ツールとの連携を意識する

新しいツールを導入する際は、既存システムや業務フローとの連携を前提に設計することが重要です。

CRMやMAツールなどは、営業管理ツールやメール配信システムとデータを連動させることで、より効果を発揮します。

たとえば、商談履歴をMAツールに連携して自動でメールシナリオを生成したり、顧客のWeb行動データをCRMに統合して営業優先度を可視化するなどの活用が有効です。

ツールを点で導入するのではなく、全体の仕組みとしてどう活かすかを考える視点が求められます。

◉-3、デジタルとアナログを組み合わせて導入効果を高める

マーケティング活動は、デジタルとアナログを効果的に組み合わせることで、より高い成果を生み出せます。

ツール導入時は、両者の役割を明確にし、連携させることがポイントです。

たとえば、MAツールで蓄積した顧客データをもとに特定層にDMや書籍を送付したり、展示会で得た名刺情報をCRMに登録して自動フォローアップメールを送付するなどの活用が考えられます。

また、書籍の中にQRコードや専用LPのURLを掲載すれば、読者がWeb経由で問い合わせや資料請求を行う導線も作れます。

このように、リアルとデジタルを循環させる仕組みを作ることで、マーケティングツールの導入効果を最大化できるのです。

◉【まとめ】ツールを活用してマーケティングを強化しよう

マーケティングツールは、導入目的を明確にし、既存の仕組みや他のツールと連携させることで、効果を発揮します。

また、デジタル施策とアナログ施策を組み合わせることで、オンラインとオフラインの双方から顧客接点を強化できます。

なかでも書籍を活用したマーケティングは、短期的な成果だけでなく、長期的な信頼構築にも有効です。

フォーウェイでは、書籍をマーケティングに活用する「ブックマーケティングサービス」を提供しています。

マーケティングツールの導入効果をさらに高めるために、書籍出版をご検討ください。