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2025.01.10

Marketing

アナログ広告とは?種類や活用メリット、デジタル広告との違いを解説

現在、Web広告(SNS広告も含む)などのデジタル広告が主流ですが、そんな中でアナログ広告の成約率の高さが再注目されています。

アナログ広告には、物理的に現物を見て触れられるなどデジタル広告にはない独自の強みがあり、ブランド認知の向上や顧客との信頼関係の構築に効果的です。

本記事では、アナログ広告の種類、活用メリット、そしてデジタル広告との違い、それぞれの併用や使い分けの重要性についてくわしく解説します。

目次【本記事の内容】

執筆者:江崎雄二(株式会社フォーウェイ取締役マーケティング統括)


福岡県出身。東福岡高校、山口大学経済学部経済法学科卒業。大学卒業後、月刊誌の編集者兼ライターに携わる。その後時事通信社での勤務を経て、幻冬舎グループに入社。書店営業部門の立ち上げメンバーとして活躍後、書籍の販売促進提案のプロモーション部を経て、法人営業部へ。東京と大阪にて書籍出版の提案営業を担当し、2020年11月、株式会社フォーウェイに参画。2023年9月取締役就任。グループの出版社、株式会社パノラボの流通管理も担う。

◉アナログ広告とは?

アナログ広告とは、紙媒体や対面、電話などによって行われる広告のことです。

アナログ広告の特徴は、デジタル広告に比べて商品やサービスが顧客に認知されやすいという点です。

たとえば、紙媒体のアナログ広告の1つであるDM(ダイレクトメール)を送付すると、ハガキ状の、形のあるものが顧客の手元に届きます。

色や形、質感、香りなど、顧客の五感に強く訴えかけられるため、デジタル広告などに比べて記憶に残りやすくなるのです。

◉-1、デジタル広告との違い

アナログ広告に対して、インターネットやスマホの台頭により、急速に普及してきた広告手法がデジタル広告です。

たとえば、WebサイトやSNS、検索結果に表示される広告などさまざまな形式があり、オンラインのデジタルプラットフォームを使用して広告が配信されます。

アナログ広告のように実体を伴わないのが特徴です。

アナログ広告に対してデジタル広告が優れているのは次のような点です。

・比較的低コストである(印刷代などがかからない)

・ターゲットを絞り込める

・即時性が高い

・情報伝達に双方向性がある(コミュニケーションできる)

また、効果測定がほぼリアルタイムでできるため、その結果を踏まえてすぐに改善ができます。

アナログ広告では難しい高速のPDCAサイクルを回せるのもデジタル広告ならではの特徴であり、メリットと言えるでしょう。

◉アナログ広告が再評価されている理由

現在は、ネットやSNSが広く普及しているということから、比較的安価で即効性があり、ターゲットの絞り込みや効果測定が手軽にできることからデジタル広告が主流です。

「今はデジタルの時代だから、アナログ広告はもう古い」と思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、デジタル広告を利用する企業などが増え過ぎたせいで、競争は激化し、「想定したような成果がなかなか得られない」と悩んでいる方も増えてきています。

さらに、「デジタル疲れ」という言葉が出てきていることからもわかるように、デジタル広告の氾濫に疲れを感じる方も増加傾向にあります。

このような状況の中で、再びその価値や効果を見直されてきているのがアナログ広告です。

アナログ広告ならではの信頼性や安心感の高さや、顧客の五感に訴えかけて、結果的に高い成約率につながることが再評価されている理由です。

▶︎アナログ広告を含めたアナログマーケティング戦略については、関連記事【デジタル全盛期だからこそ重要なアナログマーケティング戦略】もあわせて参考にしてください。

◉アナログ広告の種類

代表的なアナログ広告には、次のようなものがあります。

・新聞広告

・雑誌広告

・看板広告

・交通広告

・ポスター広告

・チラシ広告

・ダイレクトメール(DM)

・パンフレット

・書籍

・ラジオ広告

・テレビ広告

・イベント・展示会

・ノベルティ広告

・サンプリング広告

それぞれの広告手法にどのような特徴があるのかについてくわしく見ていきましょう。

◉-1、新聞広告

新聞広告とは、新聞の広告枠にお金を払って掲載してもらうという広告手法です。

新聞自体が持っている高い信頼性と、新聞の購読者層に届きやすいという点、毎日発行できるという即時性を併せ持っているのが特徴です。

新聞には全国紙、地方紙、業界紙などの種類があり、それぞれ読者層が異なります。

各新聞の読者層にしっかりとアプローチができることが新聞広告のメリットと言えるでしょう。

たとえば、金融やコンサル業界にアプローチしたい場合は、購読している方が多い日本経済新聞、エリアを絞って地域限定でアプローチしたい場合は地方紙などです。

一方で、ターゲット層の細かい絞り込み(年齢層、性別、趣味趣向など)やデジタル広告のように細かな効果測定が難しいというデメリットもあります。

広告料は高額なイメージがありますが、1面〜3面にわたって決まった枠が設けられている書籍広告を掲載する費用は比較的安価です。

書籍を出版した際には、各新聞の読者層に合わせて新聞広告掲載を検討してみても良いと言えるでしょう。

◉-2、雑誌広告

雑誌広告とは、雑誌の広告枠にお金を払って掲載してもらうという広告手法です。

雑誌の種類によって読者層が異なるので、年齢や趣味、興味などでターゲットを絞り込むことができるのが特徴です。

たとえば、女性ファッション雑誌に女性向けファッションの広告を出したり、サッカー専門誌にサッカー用品の広告を出したりするなどです。

一方で、雑誌の発刊頻度は一般的には週1回〜月1回なので、即時性が求められる広告には向いていません。

雑誌広告は直接出版社に掲載依頼するのが主なやり方ですが、雑誌広告掲載をサービスとして提供しているようなコンテンツマーケティング会社に依頼するのも1つの方法です。

たとえば、弊社では健康やライフスタイル分野で有名な大手出版社が定期発行する雑誌掲載とセットの書籍出版プランを提供しています。

他のマーケティング会社でも「雑誌掲載とセット」というマーケティングプランを用意している場合がありますので、そういった方法で雑誌広告掲載を検討してみるのも1つの方法です。

◉-3、看板広告

看板広告は、企業や店舗、商品・サービスの宣伝のために屋外に看板を設置し、認知の拡大を図るという手法です。

一口に看板広告と言っても、次のように多くの種類があります。

・野立て看板

・スタンド看板

・突き出し看板

・壁面看板

・屋上看板

・電柱広告

設置場所付近を通る不特定多数の顧客に見てもらうことを目的として長期間にわたり設置されるのが特徴です。

長期間設置されることにより、繰り返し顧客の目に留まるので、訴求力が高くブランド認知度の向上や集客に効果を発揮します。

たとえば、看板広告で一番有名なのが「きぬた歯科」の看板広告ではないでしょうか。

多くの方が一度は見たことがあるほど、長年に渡り、あらゆる場所に看板広告が設置されているため、「きぬた歯科」という名前に既視感を覚える方も多いと思います。

このように、無意識のうちに認知度が広がっていくのが看板広告の強みと言えるでしょう。

一方で、設置には看板制作費用と設置費用などがかかってしまうことや、効果測定がしづらいのがデメリットと言えます。

地域性のあるビジネス(歯科、病院、大学、専門学校、学習塾など)は、「⚪︎⚪︎エリアでこの事業と言えばこの会社」と言われることに大きなメリットがあるため、看板広告はおすすめです。

弊社ではコンテンツマーケティングの一環として看板広告のご提案も行っております。

◉-4、交通広告

交通広告は、電車や地下鉄、バスなどの公共交通機関の宙吊りや駅の看板などに広告を掲載する手法です。

公共交通機関は通勤や通学に利用されるため、見る人の数が多いという特徴があります。

公共交通機関はその周辺に住んでいる人が移動手段として頻繁に使うので、ユーザー層や地域限定の訴求ができるのが特徴です。

また、通勤などの際に同じ人が繰り返し見ることになるため、印象に残りやすいというメリットもあります。

デメリットは、ターゲットが細かく絞れないことや、大都市以外ではそもそも交通機関の利用者が少なくなることです。

その分費用は安くなりますが、広告を見る人が限られ、効果が出にくくなります。

◉-5、ポスター広告

ポスター広告とは、街中や駅構内など、人の目につきやすい場所に大型の紙を使って広告を掲載する手法です。

屋外の実物広告全般のOOH(Out Of Home)広告の一種であり、主に店舗や商品、サービス、イベント情報などを伝えることを目的として掲示されます。

ポスター広告は、視認性が高くて強いインパクトを与えやすいこと、繰り返し見られるため記憶に残りやすいこと、コストパフォーマンスが高いなどの特徴があります。

ポスターの掲示場所としては、駅や電車内、街中、商業施設内などの人通りが多くて目につきやすい場所が向いています。

一方で、細かいターゲットの絞り込みがしづらく、かつ効果測定がしづらいという点、紙を野ざらしにするため劣化しやすいということがデメリットと言えるでしょう。

◉-6、チラシ広告

チラシ広告とは、店舗や商品、サービス、イベントなどの情報をチラシとして消費者に届ける広告手法です。

地域密着型のビジネスや特定のターゲット層に直接アプローチしたい企業にとって有効な手法です。

配布する方法によって、次の3種類に分けられます。

チラシ広告の種類特徴
新聞折込チラシ新聞に折り込んで配布するもので、特定エリアの一定のターゲットに対して地域密着型のアプローチが可能。
ポスティングチラシ特定エリアの家庭のポストに直接チラシを投函するので、より細かいターゲット層への配布が可能。
手渡しチラシ駅前や街頭、イベント会場などで手渡しするチラシで、特定のイベントやキャンペーンなどの即効性のあるプロモーションに向いている。

それぞれ得意なアプローチが異なるので、狙うターゲット層によって使い分けるのがポイントです。

◉-7、ダイレクトメール(DM)

ダイレクトメール(DM)は、企業が広告を目的に顧客に郵送や電子メールで送付する広告手法です。

送付方法が次の2種類に分かれます。

・紙媒体

・電子媒体

それぞれ得られる効果に違いがあります。

郵送のダイレクトメール(DM)は実体のあるパンフレットなどの印刷物が自宅に届くので、インターネットなどを通常使用していない高齢者などにも広告を届けられるという強みがあります。

比較的レスポンス率が高いことから顧客の認知度や関心の向上に有効ですが、印刷や発送などにコストや手間がかかるのが難点といえるでしょう。

一方で、電子メールでのダイレクトメール(DM)は低コストで多くの方のPCやスマートフォンに直接情報を届けられるのが強みです。

しかし、開封率がそれほど高くないため、読まれるような工夫を凝らしていかないと、期待通りの効果が得られない可能性があります。

そのため、見込み度合いが高い方には紙媒体のDM、見込み度合いがそこまで高くないが幅広くアプローチしたい場合は電子メールのDMなど使い分けることで相乗効果が見込めます。

◉-8、パンフレット

パンフレットは冊子状の印刷物を作成してターゲットに配布するという広告手法です。

会社案内や製品・サービスの詳細説明などを紙の冊子にまとめて、ターゲットに届けられます。

形のあるものを手に取ってもらえることで生まれる信頼感がある点や、並べて比較がしやすい点や読み返してもらえる点などがデジタル広告に比べて優れています。

紙質や印刷方法などによって高級感を出せるので、比較的単価の高い商品・サービスのPRに向いています。

具体的には次のような商品・サービスなどに有効です。

・不動産

・自動車

・高級ホテル・旅館

・冠婚葬祭

また、全体をパッと見渡せる一覧性の高さや、複数人でパンフレットを広げて比較検討がしやすいということから、比較検討を伴いやすい商品・サービスにも有効です。

・学習塾

・学校(小中高大)

・住宅販売

・採用

郵送のパンフレットは比較的レスポンス率が高いのも特徴の1つです。

狙いのターゲットの認知や関心を強く惹くことが可能です。

また、インターネットやデジタルが苦手な高齢者層にも情報を届けられることもメリットと言えるでしょう。

たとえば老人ホームなどの介護福祉施設など、高齢者や高齢者を介護する家族が対象のビジネスなどでは、デジタル広告よりも紙媒体のパンフレットの方が効果を発揮する場合があります。

一方で、郵送コストや手間がかかるため、低単価商品の広告には向いていません。

◉-9、書籍

意外かもしれませんが、書籍もアナログ広告の1種です。

書籍は社会的な信頼性が高く、読まれる層がデジタル広告とは異なります。

デジタル広告をあまり見ないような層や、アプローチが難しいといわれる富裕層や経営層、または同業者などへのアプローチができるのが書籍ならではの強みといえるでしょう。

また書籍を出版しているという箔がつくため、競合他社との差別化にも有効です。

BtoBや高単価な商品・サービスで、デジタル広告を行っても競合他社との差別化が難しい士業や保険業関係などにおすすめできる広告手法といえるでしょう。

また、広告目的で書籍を活用したいのであれば、書籍の出版・書店配本するだけではなく、あらゆるマーケティング手法を駆使してターゲットに書籍を手元に届けるようなブックマーケティングを行うのがおすすめです。

一般的な出版に比べて、お問い合わせや成約につながる広告効果が期待できます。

◉-10、ラジオ広告

ラジオ広告とは、ラジオ放送の途中に流れる音声広告のことです。

1925年に商業ラジオ放送が始まってから現代まで、さまざまな商品やサービスの宣伝広告のために活用されてきました。

映像が利用できるテレビ広告や画像が使える新聞・雑誌に比べると、音声だけのラジオ広告は訴求力が弱いという印象があります。

しかし、近年はスマートフォンやPCでラジオが聴けるようになったことや、デジタル広告疲れなどの影響により、ラジオ広告が再注目されています。

コロナ禍を契機にラジオを聞き始める人の数が増えてきており、ラジオを聴くことを習慣にしている人が多いことやリスナーが広告中に番組を変える可能性が低いことなども注目されている要因です。

また、マス広告の中では比較的低コストで利用できるのが最大のメリットです。

ラジオ番組のパーソナリティを通して広告に親近感を持ってもらいやすいことや、時間帯によってユーザー層が明確に分かれることからターゲティングがしやすいということもメリットと言えるでしょう。

◉-11、テレビ広告

テレビ広告とは、テレビ番組の途中や前後のコマーシャル枠内で放送される動画広告です。

テレビ広告では画像だけではなく音声や音楽を使って、感性的な情報を伝えられます。

Youtubeなどの動画共有SNSが主流になり、衰退したと言われるテレビですが、テレビに対して高い信頼感を持つ人が多いことから、商品やサービスの魅力を視覚的に伝えられ、ブランディングには効果的です。

テレビ番組を視聴している不特定多数の老若男女にアピールできますが、ターゲットの絞り込みができないことや、広告効果の測定が難しいというデメリットもあります。

また、広告料が高価なこともテレビ広告のデメリットです。

◉-11-1、TVer広告が近年注目されている

TVerではサイトやスマホアプリ上で民放テレビ局のテレビ番組を完全無料で見られ、番組の見逃し配信やリアルタイム配信、過去番組などを楽しめます。

TVer広告とは、TVerでユーザーが視聴している番組の前後や途中に配信できる広告で、スキップ不可という仕様になっているためほとんどの広告が最後まで視聴されているという特徴があります。

TVerを視聴するためにスマートフォンを利用しているユーザーの割合は、男性10~20代70.3%、女性10~20代67.4%となっており、若年層をカバーしていることがわかっています。

また、TVerの利用開始時の登録情報から高精度なターゲティングが行えるようになっており、性別・年齢・住所・興味関心などからターゲット層の絞り込みが可能です。

ターゲティングに活用する情報は、ユーザーの性別や年齢などの基本情報だけでなく、ユーザーの興味関心についてのデータです。そのためTVer広告は、ユーザーの情報に応じて適切な広告を配信します。
引用元:TVer広告の優れているターゲティングとは?特徴と併せて解説

◉-12、イベント・展示会

イベントや展示会に商品を出展して、顧客と対話しながら商品に触れてもらうこともアナログ広告の一種です。

顧客が直接商品に触れることによって商品に対する理解が深まり、購買意欲が高まって成約につながることが期待できます。

また、成約につながらない場合であっても、名刺交換などで興味や関心の高い見込み顧客のリストが獲得できます。

一方で、出展費用や人手・労力がかかることがデメリットです。

◉-13、ノベルティ広告

ノベルティ広告とは、無料で配布するノベルティを用いた広告手法です。

ノベルティ広告のメリットは、低コストで作成できることや、名入れによる宣伝効果、顧客離れを防ぐ効果などです。

ノベルティ広告は、新商品・新サービスの発表、新店舗のオープン、繁忙期前などに配布されることが多く、ポケットティッシュやクリアファイル、うちわなどが定番アイテムとなっています。

実体のある物を配っているため、認知度向上などにはおすすめの広告手法ですが、ノベルティの制作費用や人手がかかる点がデメリットと言えます。

◉-14、サンプリング広告

サンプリング広告とは、企業が自社の商品やサービスの試供品を無料で配布することです。

ブランドの認知度向上や購買意欲の喚起に効果的な広告手法と言えるでしょう。

サンプリング広告によって、商品に対する興味や評価を喚起でき、潜在ニーズの発掘や新規顧客の獲得につながります。

サンプリング広告には、次のような種類があります。

・街頭サンプリング

・ルートサンプリング

・Webサンプリング

・イベントサンプリング

・インフルエンサーサンプリング

それぞれ得られる効果が異なるので、ターゲットや目的に合わせて使い分けることが重要です。

◉アナログ広告の活用メリット

アナログ広告を活用するメリットは次の通りです。

・信頼性が高い

・記憶に残りやすい

・手元に残りやすく成約率が高い

・高齢者などデジタルに馴染みのない層に受け入れやすい

・比較しやすい

・広範囲なターゲティングが得意

それぞれについて、以下でくわしく見ていきましょう。

◉-1、信頼性が高い

パンフレットやカタログ、書籍などの印刷物は、制作にお金や手間がかかっているという点で「ちゃんとした会社なんだ」という信頼性があります。

特に書籍は、出版社の名前が掲載されていたり、編集者やライター、校正会社、印刷会社の名前も掲載されるなど、さまざまな会社が制作やチェックに関わっているということから社会的信頼性が高いアナログ広告です。

また、「本を出せるほどの人なんだ」と、「本の出版=すごい」というイメージがあることから、その道の第一人者であり専門家であるというブランディングができます。

そのため、競合他社との差別化などに有効です。

◉-2、記憶に残りやすい

アナログ広告はデジタル広告に比べて目に留まりやすく、長期的に記憶に残りやすいというメリットがあります。

たとえば、メロディーが印象的なテレビ広告を思わず口ずさんだり、その曲を聴くとテレビ広告や商品・サービスを思い出したりするなどです。

◉-3、手元に残りやすく成約率が高い

パンフレットやカタログ、書籍などの印刷物は、捨てない限り現物が手元に残ることもメリットです。

顧客にとって必要な情報であれば、長期間保存されて見直されて成約に結びつくことがあります。

◉-4、高齢者などデジタルに馴染みのない層に受け入れやすい

若年層にアプローチしたい場合はデジタルの方が有利ですが、高齢者などにはアナログ広告が向いています。

高齢者層は日常的にテレビや新聞などに接する機会が多く、アナログ広告の方が受け入れやすい傾向があります。

また、デジタルに疎い人が多いというのもアナログ広告が有効な理由の1つと言えます。

◉-5、比較しやすい

パンフレットやカタログ、書籍などの印刷物には、複数の資料を並べて比較できるというメリットがあり、家族など複数人で一緒に比較検討するのに適しています。

いまだに住宅のパンフレットや、就職活動の採用パンフレット、大学や高校などの学校案内、病院や高齢者施設などの紙媒体のパンフレットが主流になっているのは、比較しやすいという理由からです。

◉-6、広範囲なターゲティングが得意

デジタル広告は顧客の属性を細かく絞り込んだターゲティングが得意なのに対して、アナログ広告は広範囲なターゲティングが得意というメリットがあります。

たとえば、新聞広告やポスティングチラシなどは、ある一定のエリア内の顧客に対して幅広く宣伝できます。

◉成果が計測しづらいのがアナログ広告のデメリット

アナログ広告のデメリットの1つが、広告の成果の計測が難しいという点です。

しかし、近年ではアナログ広告にQRコードを設置してWebサイトなどに誘導することで、広告効果を計測できるようになっています。

◉アナログ広告成功事例

アナログ広告で書籍を出版して成功した事例を2例紹介します。

◉-1、保険代理店の書籍出版

法人をメインターゲットとしている某保険代理店の経営者は、新規契約の獲得と新規事業のコンサル契約の獲得を目的として書籍を出版して広告に成功。

ブランド価値や信頼性の向上を達成できました。

書籍のタイトルは『人材が続々集まる、メキメキ育つ! スゴい保険代理店経営』。

保険業界では一般的な給与体系の「成果報酬型」を、自社で採用している「一律報酬型」に変更することによって人材育成と業績向上が可能だという持論を書籍の中で展開しました。

出版直後から問い合わせが急増して、大口の法人契約や新規事業のコンサル契約の獲得につながり、保険会社からの講演依頼も舞い込むなど成果につながっています。

◉-2、不動産会社の書籍出版

某不動産投資会社の経営者は『収益と節税力を最大化 医師の不動産投資超入門』というタイトルの書籍を出版。

広告の目的は、高収入であり「節税を行いたいが多忙で時間がない」という医師をターゲットに不動産投資による節税をすすめるというものでした。

書籍の出版前からSNSによるデジタル広告も行い、顧客の興味を喚起してファン化の促進を狙いました。

出版するとすぐに広告の効果が表れ、書籍を読んだ多くの医師からの問い合わせが殺到し成約につながりました。

◉【まとめ】アナログ広告とデジタル広告の併用・使い分けが重要!

本記事では、アナログ広告について、種類や活用メリット、デジタル広告との使い分け方などをくわしく解説しました。

現在、インターネットやスマホを利用したデジタル広告が主流となっていますが、広告を見る側の中には、デジタルネイティブな若者だけでなくデジタルが苦手な高齢者もいます。

つまり、単に「今はデジタルの時代だからアナログ広告は古い」という考え方はナンセンスです。

「ターゲット層が誰か」や「商品やサービスが何か」によって、パンフレットや書籍などのアナログ広告とWebやSNSなどのデジタル広告の併用や使い分けをすることが重要なのです。

たとえば、若者がターゲットの商品やサービスの場合はデジタル広告を、高齢者がターゲットの商品やサービスの場合は、パンフレットや書籍などのアナログ広告を利用した方が効果的に訴求できます。

つまり、アナログ広告とデジタル広告どちらを使うのが良いか悪いかではなく、うまく組み合わせることが重要なのです。

デジタルとアナログをうまく相乗させることにより、高い広告効果が得られるようになります。

株式会社フォーウェイでは、アナログ広告の書籍出版とWebやSNSなどのデジタル広告を組み合わせた「ブックマーケティング」というコンテンツマーケティング支援サービスを提供しています。

これまでに、WebやSNSなどでデジタル広告を行ってきた企業が、もう1ステップ上にあがって、新規顧客の獲得や新規ブランドの確立などを図りたいときにおすすめしたいのが「ブックマーケティング」です。

近年成功をおさめたマーケティングはデジタル施策とアナログ施策の組み合わせだといわれているので、「ブックマーケティング」は企業のステップアップに大きな効果をもたらすことでしょう。

デジタル広告とアナログ広告の併用・使い分けによるコンテンツマーケティング支援サービスのご相談は、フォーウェイまでお寄せください。