こんにちは!フォーウェイグループ広報チームです。
今回は、フォーウェイグループのブックマーケティングサービスで大きな効果をあげられた、公認会計士の森大輔先生にお話をうかがいました。
独立会計士としての事業を立ち上げるにあたってのマーケティングツールとして、書籍をフル活用した経緯を聞いてみます。
事業立ち上げの起爆剤として出版を決意
ーー独立一年目のタイミングで、出版というマーケティング手法を選択された経緯をお聞きできますか?
ー森
最初から「出版」という手段が頭にあったわけではないんです。
ただ、事業の立ち上げにあたって、自分のコンセプトを世の中に強く発信する必要性は感じていました。
というのも、私は公認会計士ですが、米国や英国でキャリアを積んできて、日本企業の海外グループ会社の監査という特殊な領域に取り組んできたんです。
いわば「日本人が海外に出てビジネスをするにあたっての専門アドバイザー」なわけですが、ファームから独立するとどういう枠組みで誰にサービスを提供できるのかがちょっと伝わりづらい。
ホームページからの問い合わせは個人の方の相談だったりしますし、一定以上の規模感がある企業が顧客候補になるため、無闇に営業をかけたところで…と悩んでいました。
ーーそこで「本」にピンときたと。
ー森
はい。お話を頂いて「これだ!」とすぐ思いましたね。
自分が顧客に提供できる価値を一冊の本にまとめられるわけですから。その当時やっていた商談を想像して、著書を出して「私はこういうプロなんです」と言うことができたらどんなに提案がやりやすいだろうと。本がビジネスに使えるイメージは明確に湧きましたね。
また、同業の会計士仲間に対するアピールとしてもすごく良いなと思いました。
公認会計士は請けている仕事のうち専門外の部分をお互いに回し合う文化があるので、横のつながりに向けて「自分はこの領域で開業しているよ!」という旗印を掲げられるメリットは大きいんです。
ーー事業の立ち上げと並行する形で、1年半ほどをかけた丁寧な書籍制作になりました。制作中のことで何か印象に残っていますか。
ー森
いやあ、よく形にしてくれたなと(笑)
出版しよう!という決断はすぐにできたものの、「海外」というキーワードを除いて、どんな本にするのかまったくイメージできていない状態で制作がスタートしましたから。
最終的には「実際の体験談をもとにして、海外進出した日本人が『失敗』するストーリーを小説風にまとめる」という方向性の企画になったんですが、ここに至るまでに編集者さんとライターさんが色々な提案をしてくれました。
決定した方向性については「なぜそうあるべきか」をフォーウェイさん側がすごく緻密に説明してくださり、納得して決められましたね。本の企画については素人なのでわかりませんが、十分な判断材料を提供してくださったので安心して決められました。
ーーそんな制作期間を経て、いよいよ出版。プロモーション関係も先生とたくさん話し合って決めましたね。
ー森
そうでしたね。私が会計士事務所を立ち上げて独立した拠点は東京ですが、同時に地元である愛知県の、税理士法人を主体とした企業グループの代表という顔も持っているので。東京と愛知の2エリアでどうプロモーションをかけていくか、私自身が持っている人的アセットをどう活用していくか。色々と要望も言わせていただきましたが、すべて迅速に動いてくださって感謝しています。
出版して最初に動きがあったのが、会計士仲間でしたね。
SNSなどを使って同業の会計士に書籍を配る動きを発売時にやっており、皆さん拡散に協力してくれました。
すぐにセミナーの講師として呼んでもらえてそこから商談に繋がったりと、出版効果が出るスピードに少し驚いたくらいです。
ーー先生の拡散のおかげで、この本は発売一週間でAmazonだけで150冊以上売れましたから。そんなことは商業出版でもなかなかありません。
ー森
いやいや、私なんてたいした拡散力ではないです。
その後も、期待していたとおり、見込み客への提案時に本を配ったりする活動で、商談の確度が大幅に上がった実感はありますね。
さらに、本を出したおかげでメディアさんからの取材が来たのは、想像以上の出版効果でしたね。
まず、地元のエリア新聞に取り上げられました。続いては、なんと中日新聞さんに掲載してもらいました。そのほかにもラジオ局のFM軽井沢、講談社さんのクーリエ・ジャポン(https://courrier.jp/overseas/395002/)など…反響はとても大きかったです。こんなにたくさん拡散されるとは、思ってもみませんでした。
ーー広告ではないメディア露出はお金を払えばできるものではありませんから。先生のお力です。
ー森
本業の営業活動はある程度の規模がある企業の決裁者レベルが相手になるんですが、本はあえて一般のビジネスパーソンにも伝わるような内容にしたのが良かったのかもしれませんね。
国際派の多い東京と名古屋を中心に大きく露出できたのは、狙いどおりでした。
出張族がよく訪れる書店を分析して重点アプローチをかけてくれたりと、そのあたりはフォーウェイさんのプロフェッショナリズムを感じましたね。
私は公認会計士といっても、独立したばかりの単なるいち人間ですから。
著書なしにここまでのチャンスをつかむことは、ちょっとできなかったと思いますよ。
ーー出版して半年で成功事例としてインタビューさせていただくのも、実はかなり早いタイミングです。それだけ大きな効果がすぐ出ていたので。
ー森
そうなんですか!
もちろん引き続き本をフル活用すべく私自身も頑張っていきますが、現時点でけっこう自分の認知度が上がった実感はあります。
なんというか、紹介案件にしても何にしても、ビジネスに有益な出会いに必ず本の話題がくっついてくる感じですね。
自分自身の事業軸も書籍制作によって明確になり、さあ拡大するぞ!とモチベーションが湧き上がっています。
ーーそれは素晴らしい。最後に何か伝えたいことはありますか。
ー森
欧米を中心とした海外では、公認会計士をはじめとした会計業界の人気や認知度が日本よりもはるかに高いんです。
自分の活動を通じて、日本における業界全体の認知度を上げて、公認会計士をもっと人気の職業とする。それが私の夢です。
その夢の足がかりとして事業を立ち上げるため、書籍は大きな役割を果たしてくれました。長期的な認知拡大のきっかけになるツールとして、本にはこれからも期待しています。
仕事の実績が増えたら数年後には2冊目を出したいですね。
ーーその時はぜひ、またお手伝いさせてください!本日はありがとうございました。
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インタビュアー/執筆者: 仲山洋平(株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター)
 慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。 |
こんにちは!フォーウェイグループ広報チームです。
今回は、フォーウェイのブックマーケティングサービスであるパノラボ出版で大きな成果をあげられた、株式会社イナバプランニングカンパニー(現:ハレノヒハレ株式会社)の稲葉晴一社長のインタビューにお邪魔させていただきました。
「出版を決めたときには想像もしなかったようなことが色々起こっている」と熱っぽく語る稲葉社長。出版の経緯や、ブックマーケティングで感じた効果について聞いてみました。
「すごいことになった!」
ーー2023年の6月に『人材が続々集まる、メキメキ育つ!スゴい保険代理店経営』をフォーウェイグループのパノラボから出版されました。その後、反響などはありましたか?
ー稲葉
すごいことになっています。出版直後から反響があり、時間が経つほどに色んな出来事が起こっていますね。
本来の出版目的であった、同業の保険代理店からのコンサル依頼がまず数件。そして驚いたのは、保険会社から講演の依頼が来たり同業支援の話が回ってきたりと、「保険会社にとって頼れる代理店」というありがたいイメージを持ってもらえるようになったことです。
保険代理店はコンビニより数が多いうえ、扱う商品で差別化ができません。保険会社側から一目置いてもらえる代理店になることの価値はとても大きいんです。
なんと保険会社が費用を持ってのマーケティング活動に参加する声をかけてもらえたりしており、出版前には考えられなかったような状態になっています。
ーー案件獲得という直接的な利益にくわえ、いわば間接的なブランディング効果も感じていただけたんでしょうか。
ー稲葉
そうですね。出版を決めたときももちろん出版効果は期待していましたが、実際に出版してみて、思った以上にわかりやすいビジネスメリットが大きかったのは嬉しい誤算です。
なんというか、当社の見られ方が確実に変わりましたね。同業者の集まりに出ても「あのイナバプランニングカンパニーさん」という反応で最初から一目置かれている。保険の商談に従業員と同行するときも、お客様に事前に本を読んでおいてもらうと、ご面談するときにちゃんと「あったまっている」んですよね(笑)
書籍に盛り込んだ当社の経営方針や理念に、強く興味を持ってもらえている。
当社で扱うような法人保険の営業は、商談が経営者同士の良い議論になるのか、出入り業者のような見られ方をするのかで結果がまったく違うんです。本来、人材戦略や財務状況など経営の中身を腹を割って話してもらって、相手の経営に踏み込んだ提案をしないと大型の保険契約は決まりませんから。本を出して、そういう理想的な商談をすごく増やせました。
もう一段上のステージに上がりたかった
ーーブックマーケティングという施策を決められるまでにはどんな経緯があったんですか?
ー稲葉
当時、ベンチャー企業としてはある程度安定していて、もう一段階上のステージに登るための方法がないか考えていたところでした。もちろん課題はたくさんあったんですが、少し長期的で効果が未知数な投資もやる資金的な余裕はあった、というのが実情です。
そこで、ブックマーケティングという手段に出会ったんですね。これだ、と。当社の強みを組み込んだ車輪があるとして、「あ、本は当社のこの部分にハマって車輪がより早く回り、事業が加速するな」と直感でわかりました。短期的な効果も長期的な効果も、期待できましたね。
ーー懸念などはなかったんですか?
ー稲葉
ありましたよ。自分なんかが本を作れるのかと(笑)
本を出す意味はあると思いましたが、中身を作れるほど自分自身にノウハウや理論が本当にあるんだろうか、という不安ですね。
ただ、その不安は制作のなかで解消されていきました。編集者さんや制作に協力してくれたライターさんがいつも私のふわっとした話をわかりやすくまとめ直して提示してくれて、本作りを通じて自分自身の考えの言語化がどんどん進んでいった感覚でした。
出版を通じた自分自身の成長を実感
ーー出版を通じてご自身の理論が体系化されるきっかけになった、というのは著者からよく聞かれる声です。
ー稲葉
その効果は本当に大きかったです。正直、すべてが変わりましたから。本をきっかけに講演に呼ばれて話しても、自信を持って語れる。以前から考えてはいたけど言語化されていなかった概念が、出版によってスルスルと言葉になって出てくるようになった。その言葉が聴衆に刺さっているのも感じます。
ーー元々中身はおありだったのが、出版でさらにパワーアップしたイメージですね。従業員の皆さんに話されることも変わったのではないですか?
ー稲葉
マネジメントがまったく変わりました。保険代理店という性質上、どうしても売上数字だけ見て従業員にネチネチ指導してしまうところが、私も以前はあったと思います。
それが出版後は、想いを明確に言語化して熱く伝える、というスタイルに自然と変わりましたね。外的な圧力で働きかけるマネジメントから、従業員の内的な動きを促すマネジメントになったイメージです。
従業員数10〜30人くらいの企業で、採用と人材に困っていないところはないと思います。当社もご多分に漏れず人材の定着などに課題がありましたが、出版後に私のマネジメントが変わったことでみるみる従業員が進化していきました。それぞれが自分で考え、メキメキ成長していった。もはや当社では、「人が育つのは当たり前」という感覚です。
間違いなく、出版を通じて自分自身が成長した結果です。
ーーそれはすごい。出版後、人員も拡大されましたか?
ー稲葉
はい。人材が定着するので採用に力を入れられる。人が育つから当然、採用すれば人が増えていく。という、良いサイクルに入りましたね。
驚いたのが、本を読んで当社に応募したという方が複数人出てきたことです。実際にすでに入社して活躍している社員もいます。あくまで集客のアシストツールとしての出版を意図していたので、ここまでの効果は期待以上でした。
ブックマーケティングの意義
ーー総じて、ブックマーケティングをやってよかったと思ってくださっている、と受け取って良いでしょうか。
ー稲葉
もちろん。あらゆる角度からの好影響がありました。
思うのは、ブックマーケティングはあくまで、一種の広告だということですね。よく本を出したと言うと知り合いから「何冊売れて印税でいくら儲かったの?」と言われるんです。いやいや、そういう話じゃないんだよと。書店で本を売るのは手段の一つであって目的ではなく、出版によって広告効果を得るのが狙い、と考えて取り組むべき施策だと思います。
現に当社でいうと、直接的な案件獲得による利益だけでも余裕の出版費用ペイ。間接的なものも入れると測定しきれないような成果が出ています。
ーーありがとうございます。稲葉社長の本、実は商業出版と遜色ないくらいの売れ行きで、出版社としての弊社の利益にもなっているんですよ。
ー稲葉
本当ですか?それは良かったです(笑)
本は出してみないとわからない部分が大きいですが、私の場合は間違いなく出して正解でした。今は事業として自分なりのゴールに邁進することに集中できていて、コンディションは最高です。
「上質な仕事を追求し続ける」企業文化を発展させていきたい、というのが今の想いです。これも、本を出す前は出てこなかった言葉なんですよ。
ーービジネスにリターンがあっただけでなく、出版を通じたご自身の成長も強く感じておられる稲葉社長。さらなる躍進を弊社としても引き続きお手伝いできればと思います。本日はありがとうございました!
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インタビュアー/執筆者: 仲山洋平(株式会社フォーウェイ代表取締役、クリエイティブディレクター)
 慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。 |
健康食品やサプリメントが市場にあふれる中、商品に込めた確かな哲学で支持を集める企業があります。
「株式会社健将」です。同社の代表取締役を務める箕浦雅子さんは、薬剤師であり、食養アドバイザー、さらに三児の母という多面的な役割を担っています。
本インタビューでは、同社の歩みと事業の背景について話を聞きました。
インタビュイー/ 箕浦 雅子様(株式会社健将 代表取締役社長、薬剤師、食養アドバイザー)
 【プロフィール】 福岡県福岡市生まれ。薬剤師、食養アドバイザー。 三児の母であり、両親の会社を継ぎ経営者となる。チョコレ ート嚢胞(子宮内膜症)破裂により両卵管を一部切除。子どもは望めないと言われるも、自然妊娠にて三児を授かる。両親の影響で幼い頃より食養に触れていたが、自身の入院をきっかけに真剣に学ぶように。 様々なセミナーや書籍を通して人生哲学を学ぶなか、易経に出会い、今までの学びと食養の関係が腑に落ちる。現在、学校薬剤師として小学校でお酒とたばこの話や薬物乱用教室を行う。 食の大事さ、子育ての楽しみ方、夫婦円満の秘訣などセミナーも開催。母から継いだ「体の基礎を整える」サプリメントを販売しており、自身も愛用。 著書に『ラクに楽しくいい子が育つ10のルール』(パノラボ)。 |
インタビュアー/執筆者: 仲山洋平(株式会社フォーウェイ 代表取締役、クリエイティブディレクター)
 慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。 |
◉「薬は毒」母から受け継いだ哲学
箕浦さんが健康食品事業に携わるようになった背景には、母親から受け継いだ哲学がありました。
「母は薬剤師でしたが、薬を使うことには慎重で、『薬は毒だから、自分では飲むな』と教えられました。その言葉がずっと心に残っています」。
母親が始めたサプリメント事業は、薬に代わる新しい選択肢として「体の基礎を整える」ことを目的に開発されたものでした。箕浦さんはこの事業を引き継ぎ、さらなる発展を目指しています。
「母がミネラル不足を解消するためにサプリメントの研究を始めたのが47年前。そして昭和53年に商品化が実現。その後納豆菌、黒焼き玄米などのアイテムが増えていきました。その後、私も薬剤師としての知識や経験を活かしながら、この事業を広げる努力をしています」。
◉商品のテーマと哲学
株式会社健将の商品開発には、箕浦さんの信念が色濃く反映されています。そのキーワードは「循り(めぐり)」です。
「体が循ることで健康が保たれます。栄養や代謝が循るだけでなく、心も体も整うことで、人生そのものが良い方向へ循環します」
と箕浦さんは話します。
現在企画中の新ブランドのテーマもこの「循り」に根ざしているそうです。海外市場を視野に入れた越境ECの取り組みでは、「長く飲み続けても副作用がない」という絶対条件を守りつつ、納豆菌を活用し、めぐる体作りができる高品質なサプリメントを展開予定です。。
「納豆菌は、タンパク質や脂肪の分解を助ける酵素を多く出します。また、安定性が高いので品質の維持が容易です。うちのサプリメントは長期間飲んでも体を傷めることがありません」。
◉未来の健康をつくる「ママの楽笑アカデミー」
現在箕浦さんが力を注いでいるのが、「ママの楽笑(らくしょう)アカデミー」という社団法人です。この取り組みは、健康管理を必要とする女性たちに向けて、知識とサポートを提供することを目的としています。
「女性の体が冷えると、不妊のリスクが高まり、子どもにも影響が出ます。若い世代の女性たちに向けて、体の巡りを良くするためのサポートをしたいと考えています」
さらに、若年層向けの新ブランドも立ち上げ中です。その背景には、健康食品に対する若者の関心を高めたいという思いが込められています。
「中学生くらいから『肌』や『体調』に関心を持つ子が増えています。そういった子どもたちに気軽に手に取ってもらえるよう、デザインやコンセプトを若者向けに刷新しました」。
◉医薬品卸売業から健康食品へ、転換を見据える経営者の目
グループの長年の主力事業であった医薬品卸売業について、箕浦さんは「いずれは手放すかも」と考えています。その理由は、業界の構造的な変化にあるといいます。
「薬は国が価格を決めているため、利益を出すのが難しくなっています。医薬品業界は、メーカーが直接病院に納入する方向へと移行しています」
医薬品業界全体の変化を冷静に分析しつつ、箕浦さんは健康食品事業に注力し、ASEAN諸国への進出や越境ECを通じて新たな市場での可能性を広げています。
◉「健康な体が揺るがない人生をつくる」
箕浦さんが提案する健康とは、単なる体調管理に留まりません。それは、揺るがない”基盤”をつくることだと話します。
「病気になったときに立ち直れる基盤があるかどうかが重要です。基盤が整えば、たとえ、がんにかかっても元に戻れる可能性があります。サプリメントはそのための一助として提供しています」。
箕浦さんの哲学は、長年の実績と経験に裏打ちされています。薬剤師としての知識、経営者としての判断力、そして一人の母としての実感。それらが融合し、同社の商品と事業の原動力となっています。
◉循る未来へ――箕浦雅子さんの挑戦は続く
インタビューの最後に、箕浦さんは「循る」という言葉に込めた想いを次のように語りました。
「体が傾けば、心も傾きます。人生は循りそのもの。私たちは、良い循りを生むお手伝いをしたいと考えています。健やかな未来を、共に創りたいですね」
健康食品やサプリメントの世界で、確かな哲学を持ち挑戦し続ける箕浦雅子さん。その姿勢は、業界にとどまらず、多くの人々の健康な未来を切り開いていくことでしょう。
IT業界において、システムエンジニア(SE)からキャリアをスタートさせ、現在は株式会社ラフティの代表取締役を務める奥村哲次さん。その手腕は大手小売業や流通業の分野で数多くのプロジェクトを成功に導き、効率化と実務に根ざしたコンサルティングで高い評価を得ています。
今回のインタビューでは、奥村さんの事業哲学と今後のビジョンに迫りました。
インタビュイー/ 奥村哲次様(株式会社ラフティ 代表取締役、ITコンサルタント)
 【プロフィール】 IT企業でシステムエンジニアとして勤務。 大手小売業のクライアントへ多数の事業提案を通すなど実績を重ねたのち、2014 年にITコンサルティング業の株式会社ラフティを創業、代表取締役に就任。 徹底した自動化と合理的仕事術により、代表者一人の法人で1億円に迫る年商を達成する。著書に『乗り越え力』(日本ビジネス出版より出版、フォーウェイが企画プロデュース)。 |
インタビュアー/執筆者: 仲山洋平(株式会社フォーウェイ 代表取締役、クリエイティブディレクター)
 慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。 |
最大14のプロジェクトを単独で推進。IT業界の常識を覆す
奥村さんは、サラリーマン時代に最大14ものプロジェクトを同時進行で推進。店舗の売上管理システムからCRM構築まで、ITの根幹を支える開発に携わり続けました。
これらは、ITの根幹とも言える「物流」や「販売促進」を支える重要な分野です。
「最大で14のプロジェクトを同時に動かしたこともあります。要件定義から詳細設計、資料作成、そしてプログラマーへの指示出しまで、すべての工程を一気通貫で手掛けてきました」
と振り返る奥村さん。その徹底ぶりは、単なるシステム開発に留まらない効率化と付加価値の提供にあります。
単にコンサルのように企画だけを行うわけでも、開発ベンダーのように開発だけを担当するわけでもなく、奥村さん自らがプロジェクト全体をコントロールし、役割分担を適切に行いながら開発を進行しています。
この一貫したプロセス管理とファシリテーション力により、たとえば売上管理システムでは作業工数を30%削減し、CRMシステム構築では顧客リテンション率を10%向上させるなど、具体的な成果を上げています。
「単価を抑えながらも高品質な成果物を迅速に提供することに努めています。そのために、開発の上流工程をクライアントから引き受けることで、お客様の負担を軽減しています。普通なら大手コンサルティングファームが手掛けるような意思決定レベルの提案を、小回りよく行えるのが私たちの強みです」。
◉「仕組み化」で粗利を守る新しいコンサルモデル
奥村さんのアプローチは、ITコンサルティング業界の常識を覆すものでした。
さらに、自社内の業務の仕組み化と効率化にも余念がありません。
「従来、クライアントのシステム同士のデータ連携は手作業で行っていました。しかし、それをBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)として外部に委託し、自社では管理とツール化に専念し、さらに作業マニュアルを整備。それにより、BPOベンダーへの指示内容を効率化しました。このプロセスにより、委託する作業の注文単価を抑えることが可能になり、全体的なコスト削減を実現。結果として、受注単価が低い案件であっても、会社全体としての粗利率を10年間平均で55%以上に維持する高いサービス力を発揮しています」
この仕組みにより、既存システムの運用や改修を効率化することで、クライアントへの価値提供を安定化しています。
◉「楽しい」がビジネスの原動力
そんな奥村さんが最も大切にしているのは、「楽しむ心」です。
「会社を大きくすることには興味がありません。一件一件のプロジェクトに集中し、楽しみながら取り組むことで最大限のパフォーマンスが出せると考えています。この楽しむ心があるからこそ、プロジェクトに対して“自分ごと”として主体的に取り組むことができ、結果として最大限のパフォーマンスを発揮できるのです。実際、自分が楽しんでいる提案や改善案を採用し、プロジェクトに実装することで、苦しさを感じるどころか、やりがいや喜びを見出せる場面が多くありました」
かつて、ラフティとして年商1億円を達成した際のハードワークのきつさを振り返りながら、その数字にとらわれない価値観を強調します。
「お金はただのツールです。それをどのように喜びに変えられるかが大事。健康な体や心はお金で買えません。この気付きを得てから、ビジネスもプライベートも本当に充実するようになりました」
◉「手を動かすコンサルタント」としての誇り
「私は『コンサルタント』という言葉があまり好きではありません」
と語る奥村さん。
その理由は、業界内における「手を動かさないコンサルタント」への違和感にあります。
「システムに精通せず、ただ正論を並べるだけのコンサルタントが多いと感じています。私のやり方はその真逆で、クライアントの一員として『自分ごと』の意識で取り組むことを大事にしています。技術者も数多くいますが、ただの作業者で終わる人は単価も低い。そこに上流工程を絡めた価値を付加することで、差別化を図っています」
◉未来への挑戦と楽しむ心
IT市場はますます拡大しており、奥村さんの視野も広がり続けています。
「セルフレジやCRMなど、技術がさらに進化する余地のある分野では、次世代の仕組みを提案することで、業界全体の革新をリードしたいと考えています」
と語る彼の表情には、次なる挑戦への意欲が満ち溢れています。
その根底にあるのは、「楽しむ心」。
「健康を大切にしながら、持続可能なビジネスを展開していくこと。それが私にとっての成功の定義です」
と語る言葉には、これまでの経験と哲学が凝縮されています。
◉まとめ
奥村哲次さんは、IT業界の常識に挑戦し続ける実務派コンサルタントであり、楽しむ心を忘れないビジネスマンです。
その姿勢は、クライアントに対してだけでなく、自らの人生をも豊かにするもの。
これからも、その挑戦は続いていくでしょう。
2020年7月に、Re・rise Newsさんよりフォーウェイ代表の仲山が経営者インタビューを受けた動画とその一部始終を公開します。
本インタビュー原稿については、リンク先の動画をもとにしていますが、文章化にあたり言葉の意図や意味が変わらないように編集をしています。
インタビュアー:Re・rise News 小水 嘉様
インタビュイー:株式会社フォーウェイ代表取締役 仲山 洋平
「新しい時代をつくりたい」株式会社フォーウェイ代表取締役 仲山洋平
ーーそれでは今回は株式会社フォーウェイ代表取締役の仲山洋平さんにお話を伺いたいと思います。仲山さんよろしくお願いします。
仲山)フォーウェイの仲山です。よろしくお願いします。
ーー仲山さんはいろんなマーケティングプロモーションを企画されたり、出版事業に携わっていらっしゃったりしています。では早速、仲山さんに夢やビジョンについて語っていただきます。
仲山)フォーウェイのビジョンが「新しい時代を作る」ということを掲げています。
それは他の批判とかそういうわけではないんですけど、私が会社を創業したのが2020年9月なのですが、すごく時代の流れというのがコロナもあったりして変わりました。
時代の流れで、働き方改革だったり、リモートワークが導入されたり、個の時代と言われ始めて、フリーや業務委託の働き方がどんどん加速している流れにあります。
もともと私は新卒で清水建設というかなりコンサバな老舗の会社に入社しました。オールドエコノミーみたいなものと比較してみてみると、違った価値観でビジネスや経済を回していかないと日本がより良くなっていくというのは難しいのかなと考えています。
なので、僕たちの世代で「新しい時代を作ろうよ」という若者や同じ考えを持っていけるような、これからの仲間に対する呼びかけの意味で「新しい時代を作る」というビジョンを掲げています。
それがドリームということになるかと思っています。
ーーありがとうございます。「僕たちの新しい時代を作ろう」という気概を持っているのはものすごく良いですね。特にどんな時代にしていきたいなというイメージはありますか?
仲山)一方で年功序列や終身雇用は良きものとしてはあると思うんですけど、終身雇用でゆっくり育ててもらう代わりに人事の仕組みだったり転勤だったりには従わないといけないというところだったり、そういうのは幸せではないのかなと思っています。
そういう意味ではきちんと成果を出して、実力を発揮していくことに対して、若くてもきちんと豊かにもらえるものはもらっていながら、一定の許される自由な部分は自由に働いたり生きていけて良いのではないかなと思っています。
会社という枠組みではなかなかそれが許される環境がないと思って、自分たちで作っていこうという風に思っていますね。
ーーサラッと話をしていただいていますが、結構深刻な話だなと思いまして、若い人たちは会社に入ってそこで働くことがきちんと自分の能力が発揮できなかったり、正当に評価されなかったり、それに対して正当なフィードバックがないというのが現状ということですよね。
仲山)そうですね。正当じゃないというまで尖ったことを言うつもりはないのですが、長く勤めていたり、大きい会社になってくると「働かないおじさん」なんて言われてしまいます。
あまり評価は高くないけど若い実力がある人よりも相対的に仕組み上たくさんもらってしまうような方が溜まっていくわけじゃないですか。
それは誰のせいでもない部分があると思うんですけど、組織って老化していってしまうと思うので、新しく作って全体として若返らせるっていうことは必要かなと思うんですよね。
国も年金の制度や企業に求めるものを見ても、年金で担保していた老後の生活みたいなところを企業の再雇用で代わりにやってもらおうというところと、一方で企業の45歳定年だという話になっているのが不毛だという気がしています。
だったら新しく作って新しいメンバーでやり直した方が早いんじゃないかとマクロでは思っています。
ーーありがとうございます。誰のせいではないにせよ、日本の会社のなかなか難しい現状があるなと思いまして、そこに対して自分たちの世代から新しい時代を作ろうという意気込みが素晴らしいなと思いました。
新しい時代を作るということを掲げてらっしゃるんですが、そこに向けての目標や計画はどのように考えていらっしゃるんでしょうか。
仲山)たとえば、具体的に何年に上場したいというようなわかりやすいものを打ち出すことはまだしていないんですが、目標ということで言えば会社としてはきちんと拡大をしていきたいと思っています。
「新しい大企業」にしていきたい思いがありまして、夢の実現っていうところに直接つながってくると思います。
大きくなって関わる人が増えていくことでこそインパクトが増えてくる部分もあります。
小さくても自分の理想通りに成り立っていればそれでいいかな、というのはせっかく会社を立ち上げるというリスクを取ったのにそれはあまり面白くないと感じるところもありました。
きちんと組織として大きくしていって、仕事上もお客さんや取引先も含めて事業ですから関わる人をなるべく増やして、その人たちを幸せにしていこうという方向を持っていることは起業家として責任なのかなと考えています。
ーーやるからには大きいビジョンを掲げていくというのは本当に素晴らしいと感じました。今やってらっしゃる分野もありますが、どういったところに具体的に着手していきたいというのもあったりしますか。
仲山)私たちがコンテンツの発信をサポートするっていう軸のマーケティングを主にやらせていただいていまして、企業向けの出版やウェブでの発信、動画による発信など、一つコンテンツというのを横軸に通してやらせていただいているんですね。
なので、そこのところは今はぶらすつもりはないです。
ミッションとして掲げているのは「コンテンツの総合商社になる」っていうことなんです。
人によって、内容によって、あるいは受け手のインサイトによって、本が良いのか、動画が良いのか、新しい別のものが出てくるのかーー適した媒体が変わってくると思うので、そこはお客さんやユーザーのニーズに合わせて適切な媒体を提供できる総合商社になるというイメージを掲げています。
ーーコンテンツを発信していって、どのようにやっていくかはそこにあわせてカスタムするということですね。新しい時代を作る、そこへ向けて会社を拡大してらっしゃると思うんですが、夢やビジョンを具現化していくにあたり仲山さんの活動指針や実践行動はどのようなことでしょうか。
仲山)一つは勉強するようにはしています。
本をなるべく読むようにしていますし、前職で勤めていたときは忙しさにかまけて世間のインプットを怠ってしまっていたところもあるので、独立して最初は時間もできるのでインプットを多くして世の中のことを多く知っていこうというのは意識しています。
私は34歳なんですが、ある程度の年齢になってくると頭が良くなるとか、実力そのものが実務で上がっていくのは鈍化していくと思います。
ですので、なるべく多くのことを知って考える材料を増やしていくことしかトレーニングになることはないのかなと段々思うようになってきていて、なるべく勉強はしなきゃなと思うようにはなりましたね。
仕事柄、医療機関やコンサルティング会社、不動産会社など、いろんな事業をやっている会社にマーケティングの提案をするとなると、一番理想としては経営者やその会社の方に成り代わって自分がやったらこういうふうに集客したら儲かるかもなとトレースして踏み込んで考えないと良い提案はできません。
そういう意味で、ものは知れば知るほど良いものだと思います。
ーー相手以上に相手のことをわからないとマーケティングって難しいのかなと思うので、かなり幅広く知る必要があるんでしょうね。
仲山)本来、マーケティングの提案って難しいものですからね。
ーーそれができるようにというのと自分自身を高めていくと言いますか、そのために考える材料としてたくさん学んでらっしゃるということなんですね。日々勉強をし続けるというのが人間の可能性であり、仕事に対する真摯な向き合いの姿勢が現れているなと感じました。次に夢やビジョンを持つに至ったきっかけはどのようなものなのでしょうか。
仲山)会社を立ち上げた背景が、前職で企業の出版をサポートする幻冬舎グループの出版社の編集者をしていたんですが、一つの会社の社長と半年〜1年とかずっとやり取りして本作りをしていくことになって、そこで200件ぐらい実績を積んできました。
その中で本に限らない相談があって、ウェブで相談できないかとか、動画など、いろんなマーケティングに関する相談というのを受けることが増えました。
会社の商材がパッケージ的に決まっている中で、そこに柔軟に応えて引き続き長いお付き合いを実現するっていうことができないことにままならない思いを感じていたのです。
であれば、それが実現できるものを自分でやってみようかと起業した背景があります。
ーーそのような出来事が大きなきっかけでもあったんだと思いました。お客様からオファーがあっても、自分のできる仕事の範囲はこれだけだと、わざわざそれできないのが理由で独立するのはなかなかないと思いますが、そこまでしようと思ったのはどういったところでしょうか。
仲山)前職で今いるところではある程度奉公もやりきっただろうという気持ちがあって、全く同じ箱で同じことをやっていてもこの先ものすごく力がついてきたり豊かになったりするのかなと考えている時期がありました。
一方で転職してどうなのかと考えたときに、これまで企業ものの書籍づくりしかしていなかったので、ベストセラー目指す編集者のように振り切って切り替える考え方もありました。
ですが、単純にそれだけやっていてもこれだけ出版不況と長く言われていて今後も上がり目がない中で、そっちに振り切るのは自分の中でも疑問を感じたところもありました。
そこで、私の中では大胆にというか、将来一角の人間になりたいし、人より豊かになりたいしと考える中で、前向きな消去法として独立という道を選んだんです。
ーー今のままだとやりきって、これ以上力がつくのかという中で起業を選ばれたということなんですね。
仲山)前職の時に一つ基準点として設けていたのが、なんとなく生きていくのであればやめないでそこにいればよかったんですね。
最初の会社に勤め続けているよりも力もつけたいし、当時の同期よりもお金をもらっていられるように頑張らなきゃって考えることもあり、そういう意味ではその時点で普通に生きていくのが嫌だというのが根本的にあったんですね。
ーーそこからすでに元々のところで、なんとなく生きていくのではなく、力をつけられるような生き方をしようという自分の中で決めたものがあったんですね。
仲山)最初に話したこととつながる部分もあるんですけど、大きい会社だと50歳過ぎてからいきなり行ったこともないような土地の支社に部長として転勤したり、昇進できるのかというのは運要素もあります。
異動はあるにせよ、同じような“村”の中にずっといることになるので、人間関係リスクがあると思うんですよね。
ものすごく優秀でも権力を握ってる人間に嫌われたらおしまいみたいなものもあると思います。
そういうままならなさがあって。そういう意味では一貫しています。
ーーなぜこのまま生きるのではなく、一角の人間になるぞ、力をつけたいと思うようになった背景はどのようなことがあったのでしょうか。
仲山)そもそも精神的に幼いんだと思います。
ちょっと見方を変えて言うと、両親はすごく保守的なんです。
目立たず堅実にそれなりに幸せだったら良いと言い聞かせられて育ってきたのもあり、それに対するアンチテーゼみたいなところはあるかもしれないです。
同じ考え方で再生産するのは面白くないなと。
父は団塊の世代で、田舎から出てきて働いてみたいな人だったので、都会に出てきて都会もんにやられて悔しかったみたいな話を聞いたこともありました。
せっかく世代が受け継がれていく中で自分の代では同じことをしているんじゃなくて、前の代よりも発展させていきたいという気持ちもあったのかもしれません。
ーーその気持ちが定まったきっかけはありますか。
仲山)私、新卒の時の就活がうまくいかなかったんですよ。
ちょうどリーマンショックに引っかかったタイミングでもあって、途中で業界を切り替えようかなとか興味のあるメディアの業界を突き詰めるのかどうかという葛藤もありました。
1年就職浪人したんですが、志望度の高い会社に入れなかった挫折感があったのが大きかったと思います。
ーーチャレンジ精神が希望のメッセージになると思いました。
挫折した経験がある人もたくさんいる中で、新しい時代を作ろうってその声を待っている人もたくさんいると感じたので、多くの人たちを巻き込んでほしいと感じました。
最後、読者にひと言メッセージをお願いします。
仲山)ひと言ではないのですが、自分のことを褒めるのも叱るのも根本的には自分しかできないのかなと思うんです。
人から評価されたり褒められたり貶されたり色々とあると思うんですけど、その人たちには行動の一面しか見られていないじゃないですか。
根本的には他人の評価は当てにならないし、変わっていくと思っています。
自分のことは偉いぞ、頑張ったなって思うことはブレないと思うので、自分を愛して褒めてください。
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執筆者:仲山洋平(株式会社フォーウェイ代表取締役、編集者)
慶應義塾大学経済学部卒業。清水建設株式会社を経て、幻冬舎グループ入社。企業出版の編集者として金融、IT、不動産、企業創業記などを中心に200冊以上の書籍を担当。2020年2月、東京編集部責任者を最後に幻冬舎グループを退職し、出版プロデューサー・マーケティングアドバイザーとして創業。同年9月、株式会社フォーウェイとして法人化、代表取締役に就任。2021年11月には「日本の地域ビジネスを元気にする」というビジョンを掲げ出版社パノラボを設立。